2012年10月22日

taobao でジャンク基板(2)

taobao でジャンク基板(2010年10月)』の 2年ぶりの続き。10 元/枚 で売っているところを見つけ買いまししたので、真面目に調べてみることにした。



これはなにかというと PMP ジャンク基板。もとの機種名などは分からないので、基板の裏面に 載っている 名称から FX010 としておく。採用している SoC は、JZ4725 360 MHz (〜 400 MHz)。半完成品(未使用)で NAND FLASH と SDRAM と LCD が載っていない。

    今回よくよく見て分かったのだが、未完成のまま、NAND FLASH, SDRAM , FM モジュールなどを取り外したようだ。ハンダブリッジもあったりするし、一部の部品が 取れてしまったりもしている。水晶の足が 片方外れているものさえあった。

    10 元という安値のところを見つけて、買いまししたのだが、これはもっと程度が悪い。コイルが割れていたりするものさえあった。(これは乱暴にあつかったためだろう)

こんなものを買ったのは、いじれる可能性があるからなのだが、残念ながら人には薦められそうにはない。程度も悪いし、数も確保できない。プログラムを作れるようになったとしても、そのころには入手できなくなっていそう。

まぁでも、解析して自由につかえるようにしてみたいのだ。自分の分は潤沢に確保できたので 潰してしまうような実験も出来る。これで経験を積んで、自作ボードに挑戦してみたいと思っている。

ここでは、このボードの解析情報を載せようと思う。ほとんどの人には関係なさそうだが、中華PMP が、どんなつくりになっているかを 知ることは 他で役に立つかもしれない。(関連記事 『JZ47XXのリファレンスデザインから』)

ちなみに、このジャンク基板の SoC -- JZ4725 の情報は入手できている。どうやって使うかについての詳細は別途にしたい。簡単な説明だけ。

    まず書いておかなければならない。CPU はMIPSで、はやりの ARM とは違う。MIPS といえば PIC32MX もそう。こまきことを言うと、PIC32MX は、MIPS32r2 だが、こちらは 無印 MIPS32 。TLB や キャッシュもあるが、FPU はない。あと 動画に対応するために、特殊な SIMD 命令群を持っている。

    NAND FLASH, SDRAM をつけなくとも、プログラミングは可能と言えば可能だったりする。このチップは、USB から任意のコードをブートできるのだ。最初 stage1 と言われるコードを USB を通して ロードし、キャッシュに載せて動かす。普通は、SDRAM をセットアップして一旦終了。つぎに stage2 をSDRAM に ロードする。stage2 は、USB のコードを持っていて これがブートローダ本体。さらに USB から データを ロードして 動かしたり、FLASH に書き込んだりする。

    stage1 をいじってプログラムを作るのはしんどい。I-cache 16 KB / D-cache 16 KB だから小規模なものは動かせるはずだが、キャッシュの操作を入れないといけない。16Mx16 の SDRAM を載せてやると、32 MB のプログラム・データ領域が得られ、stage2 を使って、結構好きな事ができる。... というわけで SDRAM は、なんとか入手して付けないと 。



    SDRAM は新品では割高だったり入手が難しいのだが、メモリモジュールから外すつもりなら 今 結構安く入手できる。これなんかだと 16Mx16 が 4 つ載っている。

    実際に入手したが、S2516ADTA-75-E とマーキングがある。型名は、EDS2516ADTA-75-E -- 16Mx16 で間違いない。

まずは、入手したら やるべきことについて (注意点)

    まず気を付けなければならないのは、ハンダブリッジ 。チェックして 必要なら ハンダ吸い取り線で 余計なハンダを取らないといけない -- のだが、パターンが弱く剥離させてしまう恐れがある。要注意。

    部品が取れてしまっている場所は、NAND FLASH+SDRAM の周り と FM モジュールの周り。要するに 取り外しのまきぞいを食った形。

    SDRAM の 外 ボタン側が一番確率が高いのだが、まれに 変な所も取れている。... というか下手なやつが外したものは、全体的にひどい。(先に入手した 6 枚中 1 枚のみひどい。)

    ... とこういうわけだが、ひどい1枚は、 水晶の足が片方取れていて スイッチの横の(電源用)ダイオードもなかった。両方とも修理可能だったが、調査につかい パターンを剥離させてしまった。

    10 元/枚 で最近入手したものは、もっと程度が悪い。12 枚入手したが、コイルが完全に割れてしまっているもの 3 枚、1.8V 用の IC まで取れているものが 別に 1枚。コイル欠け(これは製品でも見られたりする)も 2 枚ほど。

    幸いパターンは傷んでいないようだから 補修用の部品 (L, R, C)を確保できるなら修理可能。だが、1.8V 用の ICまでないものは修理も厳しい。

売っているところ

    中国の ショッピングモール taobao の
     ・ e通数码科技 23 元 (個数制限あり? 10 枚発注して 6枚入手)
     ・ 智利数码科技(zyy15278420081) 10 元! : (25 枚発注して 12枚入手)

    ただし、代行業者を通して買うのが普通で、送料・手数料を加算して考える必要がある。他のものを買うついでに買ってもそれなりにコストがかかる。沢山買っても、20円/元 相当になるかも。それでも 200円/枚だが。

    後で発注した方は、どういう交渉になったのか、よくわからないが、25 枚の値段で、ボード 12 枚と JZ4725B のチップ 14 個になった。(別のところでも JZ4725B を買ったので、随分沢山チップを所有することになってしまった。)

こんなに沢山買ってどうするか? 調査のために潰したりもしているが、修理し損なうものが大分出そう。それに JZ4725B に載せ替えてみたいのだ。はんだ付けが出来なくて諦めるかもしれないが、結構な数をダメにする見込み。まぁダメになったのは、部品取り用になってもらう。

プログラミング環境から作るつもりだが、環境を作っても使えるものが残らないと話にならない。 数枚ぐらいは 生き残って欲しい。

まぁ、うまく行くようならボードも作る。ただ、こちらは全然自信がない。ハンダ付けも厳しいし、2 層基板で なんとかする方策を練らないといけない。(4 層基板は作成可能になったとはいえ 高いし経験もなくて無理。Eagle のライセンスもない)



ちなみに、まだ買える PMP で 近いのは、紫光 (UnisCom) T950 。(時計の画面が特徴的で JZ4725B 採用のはず)。 たとえば ここで 115 元。ちゃんとした製品ですらこの値段だから、ジャンクが安いとも思えなくなってしまう。だが、完成品を買うと それに囚われる。動いているものを壊すのには抵抗がある。

ハードとして載っているインターフェイス

     ○ SDRAM インターフェイス (空きパターン)
     ○ NAND FLASH インターフェイス (空きパターン x 2)
     ○ サウンド出力/マイク入力
     ◎ スピーカー出力
     ◎ MicroSD
     ◎ USB (HI-Speed , デバイス)
     ◎ リポ電池 インターフェイス (空きパターン)
     ○ FM モジュールインターフェイス (I2C , ラインイン: 空きパターン)
     ◎ LCD インターフェイス (空きパターン)
     ◎ ボタン x 6
     (◎解析済 ○解析不要 △要解析)

    PMP なわけだから こういうものは当然載っているのだが ... これらを扱うプログラムから作らないといけない。また、どの GPIO が接続されているか解析しないと使えないものも多い。 (ほぼ解析完了)

FX010 の GPIO 割り当て

    ダメだめな 1 枚を 破壊読み出しして、だいぶ分かってきた。 ( 調べる方法はリード線を付けてテスターで確認するだけだが、良くわからないところは部品を取ってみたり。だいぶボロボロになってきた。)

    o SD_CD 54 WAIT SDカード検出
    o SD_PWR 102 LCD_SPL SDカード電源SW (未使用)
    o CHARG_DET_N 107 LCD_PS 充電完了検出
    o USB_DET_N 48 PWM5 USB電源検出
    o BL_PWM 57 PWM3/RXD バックライト制御
    o AMPEN_N 105 LCD_REV スピーカーON
    o LCD_RESET 103 LCD_CLS LCD の RESET ピン
    o LCD_CS 110 LCD_DE LCD の CS ピン (111 かも)
    (LCD_RS LCD_HSYNC ) 一意に決まる
    (LCD_WR LCD_VSYNC ) 一意に決まる

    ? KEY_INT 112 LCD_D16 (?)

    1.65v 2.27v 1.06v 0.60v (USBBOORT)
    ___ ___ ___ ___ ___ ___
    o o o o o o o o o o o o

    WKUP GND 103 COM COM 223 COM 472 COM 222 GND LCD_PCK
    85 | | | | 2
    GND GND GND GND

    VDDRTC
    |
    103
    |
    COM: -+-- R --- ADIN1 68
    |
    | VDDRTC
    | |
    | S Pch FET(2A)
    ---- G
    D -+- LCD_D16 112 (KEYINT)
    |
    105
    |
    GND

    VBUS
    |
    104
    PWM5 -------+
    204
    |
    GND

    不明
    LCD_D17 111

    KEYINT はこんな感じ。2A とマークされた Pch FET (たぶん)の Gate の電圧がボタンを押すことで下がると H 。2A は FET でないと ダメなはずだが ... PNP Tr も 2A とマークされるから区別ができない。

    不明なのは、1 つになった。あと 111 を中心とした 3PIN は入れ替わっているかも 要 FIX 。

    まだ他に不明なものがあった。

    電源については、VCCRTC は常に通電されていて、メイン電源は、PWRON ピンで行う。これは VDDCORE と VDDIO 用のレギュレータの EN に接続されている。レギュレータは アナログ用が もうひとつ別にあって、これの EN の扱いが先の 2 つとは違うようなのだ。OFF は PWRON ピン優先でないと困るが、ON するのに別の条件があるかも知れない。
    ちなみに、OFF (あるいは サスペンド)状態から ON するのには、WKUP ピンがある。これは GPIO の機能もあるピンで ボタンに接続されている。ただし、電源供給されていないと意味が無い。電源供給は、スライドスイッチ が ON になっている or USB に接続されている が条件。

    電源関係は、USB コネクタの裏側にもある。ここに SOT23 が 2 つある。どういう役割をしているか未だ調べていない。どのように電源が供給されるかは、後学のためにも把握しておきたい。

    不明な GPIO が 1 つしかないということは、空いていないということでもある。だが、機能を潰して GPIO に回すことはできる。I2C は最も引き出しやすい、次は 0.8mm ピッチの LCD 。microSD を潰すという手もある。最も使わなさそうなのは、NAND FLASH なのだが、こちらは 0.5mm ピッチで 厳しい。

何に使えるのか?

    こんなものを 何に使うのか? 疑問に思われるかも知れない。それも、もっとも。

    Linux を移植することは可能ではある。JZ4740 用のコードが 正規の Linux に含まれているが JZ4725(無印) は、これと結構近いのだ。だが、移植が出来たとしてもつまらないのだ。(あまり性能が高くない) Raspberry Pi と比べてさえ相当に見劣りするから、単に遅くて不自由な Linux マシンになってしまう。Android は論外で遅い以前にメモリが少なすぎる。

    だが、電子工作レベルで 考えると 結構魅力的にも見える。自作可能で 400 MHz というのは あまりないのだ。もし、PIC32MX を使うのと同じように使えれば、クロックが5倍・10倍 になってメモリも比較にならない容量になる。さらには、HI-Speed の USB -- 電子工作レベルでこれが扱えるものは少ない。

      500 MHz あたりで LQFP ... となると かつて中華PMP で使われていたチップぐらい。それも高性能化にともなって BGA ばかりになっている。古い RK2608 とか ARM で LQFP もあるが、プログラミングできる情報が入手できない。

      ... と思っていたが、なんと GHz クラスがあった。ものは Allwinner A13 。詳しくは知らないのだが、Olimex が ボードを作っている。これは、Linux のソースコードぐらいは入手できるはず。

    ただ、問題はインターフェイス。HI-Speed USB (デバイスのみ)、microSD、オーディオ、LCD インターフェイスに 、バッテリー インターフェイス。さらには I2C 。立派なインターフェイスは付いているのだが、これでは PMP にしかならない。PMP の劣化版が目標ではつまらないのだ。

      I2C にセンサを付け、LCD で表示させる ... なんて使い方はあるかも知れないが、PMP を買って改造した方が安くつきそう。ジャンク基板ベースで 再構成するのでは 意味がなくかえって不利だ。オーディオを扱う場合も同じ。

      そして、PMP ベースにすると Linux を入れたくなる。で、頑張るはめになっても、結局は貧弱なシステムになってしまいそう。

      Linux を入れずに .. そして 電子工作らしいインターフェイスを付けて シンプルなファームウェアで動かすのが満足度が高いような気がする。

      LCD インターフェイスを使って、本来とは違うタイプの LCD を付けるというのはアリかもしれない。コントローラ付き以外に スキャンタイプの LCD (480x272 ぐらい 〜 800x600)も制御は可能。ただ、このボードは、LCD_CLK が、ボタン(と BOOT_SEL)につながっていて、そういう改造をするにはちょっと嫌な感じ。

      コントローラ付きでもスキャンタイプでも DMA を使って フレームバッファを出力させることが出来る。(無限に転送を繰り返すことも出来る)。画像という制限もなく、息継ぎなく波形を出力するようなことも出来るようだ。

    あまり改造しなくとも、結構なことが出来るような気もするのだが、高速なインターフェイスをひとつぐらいは持ちたいところ。ところが、JZ4725(B) は、ピンが少なく上記以外のインターフェイスが全然ないのだ。

    ここをクリアできると、いろんな可能性が出てきそうなのだが ...ここは、ちょっと考えてみたい。

    まぁこういうとりとめがないことを考えに入れつつ... まずは動かすことを目標にするのだ。

    JZ4725(B) は、こんなところだが、JZ4755 というチップもある。こちらも 0.4mm ピッチ LQFP だが、ピン数が多く インターフェイスも多い。カメラインターフェイスがあって、データの高速取り込みも得意で SPI も別にある。さらに、I2S や ビデオDAC(10bit DAC x 3) があって、いろんな出力ができる。 SDRAM も 32bit 幅に対応していて、メモリ帯域を増やせる。ボードを作るなら、こっちが本命だとも思っているが、JZ4725B を入手してしまった。


ここからは、わかったことのまとめ。

データシートについて

    データシートだけでは、プログラミングできない。programmers manual というのが必要。
    さらに、それだけでは分からない部分がある。USB とかは削除されている。削除されているものは、Linux のドライバのソースコードを見たほうが早い。(Dingoo Linux のコード が 標準カーネルに commit されている)

    直接リンクはしない。(jz4725_ds , jz4725_pm で検索すると見つかる .. かも)

    JZ4725B は ピン配置に互換性があるが、別物だと思った方が良い。これも検索すると見つかるのだが、中身が随分と変わっている。こちらは、JZ4755 に似ているのだ。

SDRAM インターフェイス

    16 bit 幅の SDRAM が載る。載せるなら 16Mx16 (32MB)が普通。8Mx16 (16MB) というのも ある。実際の PMP は 16MB が多い。

    PC 用の DIMM (PC133 とか) は、8bit や 4bit 品がよく使われている。とりはずして流用するなら 4 つしかチップが載っていない ものが確実に 16 bit 品。

NAND FLASH インターフェイス (空きパターン x 2)

    2 つ空きパターンがある。
    どちらが #1 か特定する必要がある。(ブート対象)
    NAND FLASH は、2K ページ のものしか使えない。(たぶん 2GB のタイプ)

    ただし、使わない予定。USB を通じてブートさせる。

サウンド出力/マイク入力

    サウンドだが、

    HPOUT ------+- 33 --- 47u -- FB --- OUT
    |
    + -C -- 51 --+
    | |
    C GND
    |
    103
    |
    スピーカーへ

    こんな感じ。C(0.1u) + 51 は何だろうか? HPF を GND に持って行っているから ノイズ対策?


スピーカー出力

    アンプ IC が載っている。Enable するための GPIO を特定する必要あり。(済)

    なにも 操作しないと、ON で イヤホンを挿すと OFF になるようになっている。GPIO で L にすると 強制 OFF 。入力は、L/R をミキシングしたもの。

microSD

    1bit SD インターフェイスを使用している (遅い)

    カード挿入を検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    電源を Enable するための GPIO を特定する必要あり。(済: なし)

    電源スイッチはパターンのみ。常に ON (0 Ωでショート)。常に挿しっぱなしで使うから妥当か。

USB (HI-Speed , デバイス)

    USB からの電源供給を検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    バッテリー使用時しか関係ないから パターンから調べる。それらしきものは見つかった。

リポ電池 インターフェイス

    一般的な充電 IC LTC4054 のパターンだけある。多分代替の 簡易回路が載っているのではないか?

    ステータスを検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    充電を止める GPIO を特定する必要あり。(済: なし)

    デフォルトでは、LTC4054 は載ってない。強制的に充電。(OFF にできず)。載せた場合は、ステータスだけ分かる。

FM モジュールインターフェイス (空きパターン)



    L/R LINEIN , I2C が接続されている(はず)

    2mm ピッチなので(唯一)楽に信号線を引き出せる。

      ANT (1) DATA I2C_SDA
      MPX CLK I2C_SCL
      RLINEIN R-OUT BUS MOD
      LLINEIN L-OUT Write/Read
      GND VCC

LCD インターフェイス (空きパターン)

    36 pin の 2.4 inch LCD が載る。
    LCD 制御用のピンはかなり決まっている。線を引き出せば GPIO として 使える。
     ただし、0.8 mm ピッチのため引き出しは難易度が高い。
     (出力専用として設計されているため)例えばボタンなどと共用になっているピンがあるかも -- 要注意
     LCD 用ピンの出力は、4mA で 初期化時 プルアップされる。
     シリアルインターフェイスも使えるはず (SLCD_DAT15(DATA)/SLCD_CS/SLCD_RS/SLCD_CLK)
    LCD のピン配置を 特定する必要あり。(済)
    バックライトの ON 用の GPIO を特定する必要あり。(済)
     バックライトは PWM が使われることが多い。兼用機能の I2C , TXD は使われることがないので、PWM3(RXD) か PWM5 の二択。
     → バックライトは PWM3/RXD と判明。

    LCD_PCLK 1 は、ボタンに使われていて、シリアル(SPI) には使えない。8 bit 化ぐらい。

      ピン配置 (調査済)

      1-3 NC
      4 GND
      5 NC        

      6 RESET レ (LCD_CLS )
      7 VSYNC VCC
      8 HSYNC VCC
      9 DOTCLK VCC
      10 DEN   VCC
      11-28 DB17 - DB0
      11-18 (SLCD_DAT15/PC15 - SLCD_DAT8/PC8)
      19 NC
      20-27 (SLCD_DAT7/PC7 - SLCD_DAT0/PC0)
      28 NC
      29 RD   VCC
      30 WR   レ (LCD_VSYNC/SLCD_CS/PC18 )
      31 DC   レ (LCD_HSYNC/SLCD_RS/PC19 )
      32 CS   レ (LCD_DE )
      33 GND GND
      34 VCC VCC
      35 LED (-)
      36 LED (+) (3-4 直列)

ボタン x 6

    制御用の GPIO/ADC を特定する必要あり。(済)
     ADC を使用している可能性が高い。

    ボタンは、判明。左 WKUP 、右 LCD_PCK + BOOT_SEL(?) 。中の 4 つは ADC だが 割り込み用に GPIO が割り当てられている(ようだ)。

    USB コネクタ側のボタンを押しながら USB に差し込むと "Usb Boot Device" と認識される。そして、このときだけ 触れないほど高熱になる。... これは知らなかった壊れると困る。全速力で動作するためなのか、ボードになにか問題があったためか不明。

シリアル



    テストパターンとして出てはいる。左が TxD 右が RxD 。

    RxD は、他の機能に使用されている。(バックライト) 。ランドは剥がれやすく扱いに注意が必要。

電源系



    電源は、
     3.3V LDO (SOT23 6621 -- XC6621 ?) RTC用
    3.3V LDO (SOT23-5 A232) x 2 , IO用+ アナログ用。
    1.8V DC-DC (SOT23-5 HX-UG)
    LCD backlight (SOT23-6 5121R -- XZ5121)

    があるのは確認できた。その他に
     Li-po Charger (SOT23-5 LTC4054)
     micro SD (SOT23 Pch スイッチ)
    のパターンだけある。

    LTC4054 は付けておらず ダイオード + 2.2 Ωで代用している。microSD は、スイッチを 0Ωでジャンパしていて常時 ON。あと、XZ5121 の 近くに SOT23-5 の空きパターンがあるが 何か不明。



補修編

    SDRAM と FLASH は取り外されている。そのときに近くの RC も外れてしまっているものが多い。



    ---------- -- HX-UG
    | C | | C| +----+ ------
    | | | | | | + +
    ---------- -- | | | coil |
    -- -- | | | |
    [104] [ X ] | | | | +----+ + +
    | 0| | X| ------
    [472] [ C ] -- -- [ C ] [ C ] [ C ]
    0.1u 0.1u 0.1u 0.1u

    SDRAM 周り で SOT23-5(HX-UG) とコイルがある あたりにまず足りないものがある。
    足りないものは全部 1608 の CR で再生可能。

    まともなやつもあったので、そこから転記。X は元から空きパターン。こんなところだけ器用に外せない。



      だいたいこんな感じ。下側のコンデンサは、たぶん SDRAM 用。SDRAM を付けるとき必要。とりあえずはなくても。

    で、その左。

    (-) (+) 0.1u
    ---------- -- LTC4054
    | C | | C| +----+
    | 10u | | | | |
    -- ---------- -- | |
    | | ---------- -- | |
    | | | | | | +----+
    -- | DIODE | | C|
    2R2 ---------- --
    0.1u

    LTC4054 のパターンは、元から空きパターンのような気がする。その左が根こそぎ外れているものが 1 つだけあった。(それ以外は無事)

    まぁこれは、バッテリー充電周りだから、なくとも動く。ちゃんと使うなら LTC4054 を使いたいし回路を精査しないと。


      回路が分かった。LTC4054 は元からついておらず、ダイオード + 2.2 Ωで代用している。(赤の部分: LTC4054 を付ける場合は外す。) Lipo 電池は 過電圧保護があるが ... それに頼ると劣化が早くなる。充電を停止させるスイッチが 入力に付いていると思いたかったが ... そういうものはなかった。ステータスは読めるが、PROG の操作もない。 まぁバッテリーなど当面使わないのだが ..

      とにかく、ここの部分の部品がばっさり取れていても問題無さそう。ブリッジだけ要注意。

      10 元で買ったやつのなかには、SOT23-5(HX-UG) まで取れているものがあった。普通は修理不可能。(代替チップは購入可能ではあるが、チップを入手してまで修理する意味はないだろう)。取れているものがあるぐらいだから、ここまで 破壊が及んでいる。ブリッジとかのチェックは念入りに行わないといけない。



    スライドスイッチのすぐ下にあるダイオードまで取れているものがある。これは付けないと動かない。

    さらに、FM モジュール周り。並んだ所は全部付いているのだが、とれているものがあった。FM モジュールはつかうつもりがないのでパス。

      が、とりあえず正しいパーツを読み取っておく。


      左側上から 黒 茶 332 茶 332 103 黒 白 。
      右側上から 茶(大縦) 103(縦) 茶 222 222 。

      茶色は 0.1uF あたり 、白は pF クラス。黒はたぶん FB 。103(縦) のとなりは 100(縦)。

      これだけで、どういう回路か想像できるようになってしまった。

JZ4725B 換装(の可能性)

    JZ4725 を外して、JZ4725B に換装は可能。ただし抵抗を ひとつ(?) 付け替えなければならない。#76 RREF に 10KΩ を通して GND に接続するのだが、1% 精度の指定がある。



    JZ4725 は、2.5K Ωのはずなのだが、 そんなものは付いていない。抵抗値を見ると 1.5K + 1K で作っているようだがマークが変 18B(1.5K) , 01B (1K) ? なんだろう?

資料編

    1.8V DC-DC

      HX-UG とマークされているが、5 ピンのものは 同期整流型。


         (1) EN Vout (5)
      (2) GND
      (3) Lx Vin (4)

      PDF があっさり見つかった。名称は HX1001-CE 。LTC3406 互換品。コイルは、2.2uF が指定されているが、実装されているのは違うような気がする。

      ところで、ピン配置違いの Torex XC9236 , Fairchild FAN5307 , Semtech SC189というものもある。こちらの方がメジャーかも知れない。

         (1) Vin Lx (5)
      (2) GND
      (3) EN Vout (4)

    3.3V LDO (SOT23-5)

      電流を流せる(300mA)タイプとして、Torex XC6204 , XC6219 ( 最大 300mA のタイプは 型番に E 〜 H が付く)。

         (1) Vin Vout (5)
      (2) GND
      (3) EN NC (4)

      ( (4) が NC だが、コンデンサを付けるタイプもある。)

      A232 とマークされている IC (2つ)はこれ。中央にあるのは、 EN が 1.8V スイッチング レギュレータの EN とパラレルで接続されていて VDDIO 用。もうひとつは、アナログ用電源。

      秋月で買えるピン互換なものは、NMJ2866、(4) に コンデンサを付けるタイプには、TAR5SB33 , SI91841DT(2.85v) 等がある。 ただ、最大 300mA も流せるものはない。

      A232 は、どこまで流せるのか不明だが、SDRAM や microSD は大食いなので 、要注意。

    LED driver (SOT23-6)

      aitendo でも扱っている XZ5121

         (1) Vin SW (6)
      (2) EN OV (5)
      (3) GND FB (4)

      他に PT4101 も同じ ピン配置 (FB 電圧の違いに注意)

      PT4101 は、FB が 104mV 。5.1 Ωを使うらしい。一方 XZ5121 は、いろいろあるようだ。この基板では、13X というマークの抵抗が側にあり実測してみると 抵抗値は 13.3 Ωだった。より大きな値を使うということは ... FB 電圧がさらに小さい。50mV とか。

    LTC4054

      有名な充電用 IC 。MicroChip の MCP73831 など互換品が数多くある。PMP では、中華製の互換品が良く使われている。

         (1) /CHRG PROG (5)
      (2) GND
      (3) BAT VCC (4)

      /CHRG は、LED 駆動用の オープンドレイン出力。 モニタするために GPIO を接続したりする。PROG は 充電電流の設定。PROG に GPIO を付けて 充電を停止させたり、AC アダプタ時に充電電流を増やす付加回路を付けることもある。

    コイル(インダクタ)

      コイルは、2つ載っている。ひとつは 1.8V 用で、もうひとつは、バックライト用。
      コイルのパッドは、4mm x 2.6mm ぐらいのエリア。1.8V 用は 2.2uH が指定されていて バックライトの XZ5121 は 22uH 。付いているのは、マークがないので、どちらも同じに見える。

        実際同じかも? 線の段数が同じぐらいに見えるので、同じものを使っているように見えて仕方がない。両方とも 10uH で 代用してしまってたりするかも?

      最初は代替に CB2518T で良いかとおもったがちょっと厳しい?

      NR3015T とか ASPI-2512 が電流が流せてかつ安いみたい。

      CBC2518T なら 2.2H , 22uH とも OK そうな感じ
       
      CB2518T CBC2518T
      Sat Max Sat Max
      1.0uH 1.2A 1.5A 60mΩ 1.2A 1.0A 104mΩ
      2.2uH 510mA 1.3A 117mΩ 890mA 1.1A 169mΩ
      4.7uH 310mA 1.2A 100mΩ 680mA 920mA 260mΩ
      22uH 165mA 580mA 650mΩ 320mA 460mA 1001mΩ

      どうも CB2518T だと 電流は流せるものの、すぐ飽和する感じ。CBC2518T は、飽和電流も大きめ。22uH の方 -- PT4101 のデータシート見ると LB2012B も載っていて CB2518T 以下みたいに見える。2.2uH の方 -- LTC3406 を見ると MAX DC CURRENT を問題にしていて 1A あれば良さそうに見える。今買うなら CBC2518T が安くて良さそうなんだが、CB2518Tでもクリアしている? で、手持ちを調べると CB2518T の 4.7uH(R) と 22uH 。

おまけ SDカードインターフェイス(MSC) について

    どう考えても、引き出せる高速インターフェイスはこれしかない。どういうもので、どう使えるか 少し検討してみた。

    MSC

      JZ4725(B) の PMP で使われる microSD のインターフェイスは MSC(B では MSC1) というもので MMC/SD/SDIO コントローラ の略。これは、普通 4bit ある DATA が 1bit しかない。だが、これでも ちゃんと規格を満たしていて microSD も普通に使える。

      速度は、JZ4725 では 5Mbps 〜 20Mbps となっている。JZ4725B では、〜 80Mbps と大幅に上がっている。

      JZ4725Bに限った話だと それとは別に MSC0 があって、NAND FLASH と排他で使える。DATA 線も 4bit あって そこからのブートも可能になっている。と言っても、NAND FLASHを使わずに MSC0を使う PMP は見たことがない。こちらは MSC1 の 4 倍の最大性能で 320 Mbps 。

      NAND FLASH のパターンには MSC0 の信号線は(不足なく)来ている。JZ4725Bに換装した場合、microSD に付け替えることは可能かも知れない。(そのための変換基板を作ったりもしたのだが、0.5mm ピッチのため線を引き出すのは困難)

    1つのインターフェイスを 2つに分岐するチップ

      デジキーで SDIO を検索したところ TXS02612 というものが見つかった。

      これは、SDIO ポートエクステンダというもので、1 つの インターフェイスで 2 つのデバイスを使えるようにするスイッチ。 QFN-24 パッケージがあって、単価 100 円台。

      データシートをひもといて見ると... 2つのポートは、それぞれ別電圧にすることが可能。(ただし、1.1V 〜 3.6V の範囲) 。それなのに、(CLK 以外の)信号線 はアナログスイッチのような 双方向。(方向を指定する信号線もない)。これは ... 一般的なレベルコンバーターにも使えるかも知れない。

      それはともかく、インターフェイスを増やせる可能性が出てきた。

    さて、MSC は、JZ4725(B) でどうやって使うものなのだろう?

    MSC の機能



      まず、MMC , SD/SDIO 1bit, SD/SDIO 4bit の 3 つをサポートしている。MMC, SD/SDIO には SPI モードというのがあるはずだが、それが使えるものなのかどうかは よく分からない。

      さて、気になるのは、Interrupt と ReadWait 。なにやら ステータスを受け取ったりするようだが、4 bit では、DATA 線と シェアしている。いったいどういう仕組みなんだろうか? 1 bit では、専有している。こちらの方が楽そうだが ... だいたい MSC1 では DATA1/2 の専用線はない。MSC とは別に GPIO で接続するのだろうか?



      SDカードのドライバのコードを見たことがあれば知っている内容だが ... コマンド と 4バイト長 の Argument を送ってレスポンスを受け取るのがまず基本。レスポンスは 1バイトの形式もあるし、4バイトの形式もある。

      ChaN 氏の 『MMCの使いかた』が参考になる。

      コマンドの意味やそれに対する レスポンス形式のルールは決まっているが、無視して好きなように使うこともできそう。それに加えてブロック転送がある。これも使わずに済ませることも出来そうだ。

    SPIモード と 1bit の SD/SDIO とは、違うものなのかどうか分かっていないのだが、PIC32MX と直接接続できるような気がしてきた。それが可能なら USB HOST を付けられる可能性があるということになる。

    そればかりか、FPGA とやりとりするのも 出来そう。以前 『USBコントローラの設計(2)』なんて記事を書いたのだが、QFN32 の MachXO2-256 でも コマンド を受け取りレスポンスを返す程度のものは出来そうな気がする。

    4bit での転送は難しいような気がするがこれが出来ると ... JZ4725B の MSC0 + TXS02612 で接続したとして 最大 60 MHz x 4bit = 240 Mbps (30 MB/sec) にもなる。単に PC と FPGA を 取り持つものを作っても 面白いものが作れるかも知れない。

JZ4725B 自作ボードの構想

    チップを入手したし、2層基板での自作ボードの可能性を考えてみたい。(ハンダ付けが困難なのは、サテおく。)

    ひとつは、単なる変換基板を作る作戦。裏面を全部 GND にすれば、2層基板でもなんとかなりそうな気はする。汎用の変換基板があるかもだが、作った方が安いような気がする。ただこれでは、外部に出すピンが多すぎる -- 配線が面倒すぎるのだ。SDRAM ,水晶 , パスコンを引き回して良いものかどうかという不安もある。

    変換基板から一歩進めて、これらをオンボードにしたい。SDRAM につなげるピンは、1:1 にして専有させる。... そうすれば信号的に安定するだろうし、外部に引き出さなくて済む。NAND FLASH は接続できなくなるが、MSC0 (microSD) 専用ということにする手がある。

    USB は微妙。信号線は、SDRAM なんかより よっぽど高速なわけだが ... USB コネクタを載せると電源系も 付けたくなる。そうなると面積が...

    ちなみに、50mm x 50mm に収めようとすると ピンヘッダ・ソケット は 19x2 (38pin) を 2 つ入れるのが最大。結構線を引き出せるように見えるが、配線の都合があるから効率良く使えるとは限らない。また、2列は不便。可能なら 1 列にしたいところ ... 無理だとは思うが、1 列でも 一応は使えるような割り当てを目指したい。

    結構具体的なのは、実は設計を始めているため。ダメかもしれないが、いずれ記事にしたい。
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2012年10月13日

MachXO2ボード秋月で取り扱い開始!

MachXO2 1200ZE Breakout Board を秋月が取り扱い開始した。2600 円と FPGA ボードにしては安い。FT2232H 搭載で FT2232H 単独のボードより安いぐらい。今まで記事を書いてきたが、手軽に入手できるようになって嬉しい。

    追記 2013/04/26
    秋月の MachXO2 Breakout Board が 1200ZE → 7000HE にグレードアップ。価格は 3000円。

    規模は、1280 LUT → 6864 LUT と大幅に増えた。価格はあまり変わらない。

    規模が増えるとブロック RAM も増える。26個 26KB だが、Lattice では多いほう。あと HE だから 速度的には有利(というか普通)になった。

    調べてないけど、たぶんチップを置き換えただけで、前のと互換性がある(はず)。

この機会に Lattice の FPGAボード (興味があるもので 現行品)についてまとめておこう。

MachXO2 1200ZE Breakout Board [LCMXO2-1200ZE-B-EVN]
MachXO2 7000HE Breakout Board [LCMXO2-7000HE-B-EVN]



    ・秋月 2600 円
    デジキー : 2593円
    ・Mouser: 2572円
    ・秋月 3000 円
    デジキー : 3035円

    追記 2013/04/26
    1200ZE → 7000HE にグレードアップ 旧製品はなくなった。秋月価格は 2600円 → 3000円だが 円安が理由。デジキーで見るとチップ単価は、1200ZE 886円→ 7000HE 1462円。

    さて、7000HE となったことは、大変喜ばしい。1200ZE で CPU を作ると規模がネックで厳しかったのが解消される。それだけではない。2組の CPU を入れて通信してみることもできる。同期させても良いが、外部に一旦出して 引き込むことにより非同期もテストできる。SDRAM を付けて、キャッシュ付き 32bit CPU なんてのも可能だろう。いずれトライしてみたいものだ。

MachXO2 Pico Development Kit [LCMXO2-1200ZE-P1-EVN]

LatticeXP2 Brevia2 Development Kit [LFXP2-5E-B2-EVN]

MachXO 2280 Breakout Board [LCMXO2280C-B-EVN]

まず、Lattice 社の開発ツールの Lattice Diamond は、他社のものと比べると 専有 DISK 容量が少ない。普段使っている SSD の ノートPC に入れられるので重宝している。容量が少ない理由のひとつは IP が膨大ではないこと。使い勝手はむしろ良いと思う。容量が第一の理由で Lattice で済むものは Lattice にしている。

    というか当面 Lattice を使う予定。XilinX はまたいずれ。

    初心者むきかというと .. そうでもあり、そうでもないような ... 。XilinX だと 分からない メッセージがあっても、ググれば見つかったりするが、Lattice はその面でだいぶ厳しい。開発ツールは使いやすいと思うしその点は残念。秋月での取り扱い開始で、使う人が増えて、情報が増えることを切に願う。

Lattice FPGA の中で MachXO2 は、FLASH 内蔵だし、ブロックRAM がそれなりにあるし、結構使いやすい。乗算マクロがないとか、シフトレジスタの規模が極小にならないとか Dual-Port の ブロックRAMのコストが大きいとか、少々不満はあるが、良い点も多いのだ。

良い点としては、クロック内蔵で お手軽。QFN32 や LQFP のパッケージがあって、電子工作でボードを起こしやすい。FLASH 内蔵とか レギュレータ内蔵なのも、電子工作にはメリット。さらに、JTAG を通じて通信できる。XilinX と同じ機能が使えるのは便利。

以上はチップについてだが、上記の開発ボードは、もれなく FT2232H 採用の USB ポート付き。しかも安い。USB に差し込むだけで使えるし、とにかくお手軽。

    これらのボードには JTAG コネクタも付いている。JTAGENB にスライドスイッチを付け、JTAG を無効にするコンフィグを書き込めば、出力としての転用も可能。-- 要するに JTAG ケーブルにできるのだ。( LCMXO2280C-B-EVN 以外)

LFXP2 は、使ったことがないのだが、乗算マクロがあるし、LFXP2-5E-B2-EVN では SRAM も付いている。ちょっと興味がある。(ただ、プロセッサを設計するときしか必要ないし、当面は手が回らない。)

LCMXO2280C-B-EVN は、MachXO で古い。ブロックRAM も少ない。だが、これもメリットがある。I/O ピン 数が多いのだ。こういう BGA のチップを 電子工作で使うわけには行かないので、ありがたい存在。

紹介したなかで、お薦めなのはやっぱり LCMXO2-1200ZE-B-EVN ではないかと思う。余計なものは付いていないしすなお。スイッチを組み込めるエリアもある。4000ZE/7000ZE といった大規模チップに換装可能だと思うし改造の楽しみもある。

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2012年10月08日

JZ47XXのリファレンスデザインから

JZ47XX というのは、中国の Ingenic という会社が作っている MIPS SoC 。MIPS 版 Android では JZ4770 というチップが採用されていたので知っている人もいるかも知れない。

この会社が出している JZ4725B や JZ4755 といった (世代が古い)SoC は、0.4 mm ピッチだが LQFP で 電子工作レベルでボードを設計できるかも知れない。Programmers Manual なども ググって見つけたし、いずれは挑戦してみたいと かねがね思っている。

そんな考えでリファレンスデザインを眺めたりしているのだが、PMP は All in One だから、回路図が結構参考になる。今回はちょっと紹介してみたい。

参考書は、RD4725B VOLANS 。(もう新規設計を推奨しておらず、メーカーページからのリンクがなくなっている .. のだが、ググると見つかる)

    RD4755 CETUS
    RD4760 LEPUS
    RD4770 PISCES

    これらは、現行のチップ用リファレンスデザイン。

    RD4725B VOLANS は、ftp://ftp.ingenic.cn/2soc/4725B

    ここにあるが、どうもサーバーが重いような。

LED バックライト



    LED がパラレルになっている LCD バックライト用の回路。電流制限抵抗を入れるだけ ... みたいないい加減なことはしていないのだ。電源電圧が 3.3V しかないと 電流制限抵抗では調整が難しいためだ。

    で、この IC は KB5239D となっているが、パーツリストの ID のようだ。でも、8 pin で 4 出力の LED ドライバというものがある ... というだけで随分ヒントになる。

    デジキーで探してみると ... 例えば、CAT4104V なんてのが見つかる。ピン配置は違うのだが、PWM で 平均電流を 制限してくれる。なかなかに良さそう。コントローラ側でさらに PWM をかけることも出来る。ここで使われているのも同じようなタイプだろう。

    他には、PCA9633DP1 とか。こちらは I2C で制御するタイプ。

    実際の PMP で、ここまでやっている 製品は少ないだろうとは思うが、電子工作では、こういうのを積極的に使いたいところ。

      単にパラレルにすると Vf のバラツキのために、明るさに偏りが出るかも知れない。個別に PWM で調整することは可能だが、メインの MCU の リソースを割くのはもったいないし、ノイズを分離できない。

      ここは、専用 IC にまかせてしまうのが良さそうに思える。

スピーカーアンプ



    8 pin の BTL アンプが PMP ではよく使われている。(LM4890 か 互換品) ピンアサインは同じでも D 級のタイプもある。( これはリニアのタイプかも) 。それはともかく、入力部分が気になった。

    ヘッドホン用のステレオ出力を ひとつにして、アンプの ON/OFF で スピーカー出力を制御している。普通といえば普通なのかも知れないのだが、デジタル系ばかりやっていると どう回路を組めば良いかイメージできないかも知れない。

    あと電源に 1 Ωが入っている。RC フィルタにして ノイズ対策しているようだ。 負帰還用の抵抗が NC になっているのも気になる。これで良かったのだっけ? ... 普通に ゲイン 1 倍の 51K を付けるのでは? Rail-to-Rail でないのなら 少し大きい値。

ヘッドホン出力



    ヘッドホンだと 220uF ぐらいが普通なのだが、これは 47uF しか使っていない。100 Ωを入れて 出力を落とせば 47uF でも まぁなんとか。表面実装の 220uF なんてのは結構高いし、へたなものを使うぐらいなら こっちの方が良いのかも。

マイク



    10 KΩ + 1uF で 電源ノイズをカット。で、4.7k Ωで改めてバイアス。... これも知っている回路と違う。なるほどという感じ。

キー



    これは、ADC を使った回路。JZ4725B は、128 pin の IC なのだが GPIO が全然足りない。少しでも節約するためにこうなっている。

FM モジュール周り



    FM モジュールは使ったことがなく良くは知らないのだが、これもまた電源周りに工夫が見られる。10 Ω + 1uF の RC フィルタが 2 段。AVR とかでも ADC を使うなら これぐらいやった方が良いのかも。

    GND の方は、0 Ωだが、本来入れるべきなのは? チップフェライトビーズとか?

      これは、10 Ωとか。AVCC と対称で良さそう。実際 他の RD で 10 Ωになっているものがあった。

    そういえば、PIC32MX は、RC 1 段が データシートに載っていた。AVR の場合は LC が載っている。

電源 IC



    電源はスイッチングレギュレータ。PMP では、SOT23-5 の IC が 良く使われている。VCORE 用は当然としても、3.3V 用でも リニアレギュレータをメインにしているのは見たことがない。(RTC 用には 使われたりする) 。インダクタに 10uH というのを良く見るのだが、これは 3.3uH でスイッチング周波数が高いタイプのようだ。

アナログ系電源



    コンデンサの前に BKP1608HS121 (デジキーで 100個 368円) というのが入っている。ググると 太陽誘電製で、インピーダンス 120 Ω。秋月だと チップフェライトビーズ BLM18RK121SN1 (120 Ω)が近そうな気がするけど、定格電流が全然違う。それでも 抵抗いれるより全然まし?

    あと水晶周り。どうも ただの CMOS インバータで発振させる定数のように見える。-- 32KHz だと 10M なのか -- 1M でも問題ないと思うが 消費電流を減らしたければ 値を大きくできる。

MicroSD カード



    プルアップとかは、SoC 側に付いているのだろう。で、CLK だけ直列に抵抗が入っている。ちょっと気になった。

RD4725B はこんなところ。他の RD についても、紹介したいものが見つかれば追記しておこうと思う。

あと、他のメーカーの回路図は見ていないのだが、設計する人によって特色があるかも知れない。見比べてみるのも勉強になりそうだ。

追記: RD4755 CETUS

ようやくダウンロードできたので、見てみることに。

VGA



    JZ4755 は、JZ4725B とほぼ同じ世代なのだが、JZ4755 は大分機能が多い。そのひとつが VGA 出力。こんな風に RD にもコネクタがある。(2 段だから PC 用ではない?) 。そして、これ以降の JZ4760/JZ4770 は HDMI になったので もう VGA のサポートはない。ちなみに 他の JZ47XX は、2ch しかないので、S-Video 出力までにしか使えないのだが、これだけ 3ch あって VGA が出力できる。

    で、どんな風にインターフェイスしているのか。



    I2C は、FB(フェライトビーズ)を通したり、コンデンサ(120pF)を付けたり。



    VSYNC/HSYNC も同様 。それはともかく、これだと LCD と 排他で使うのだろうか? それとも 同じタイミングで出力?



    さて、映像出力はこんな風になっていた。75 Ω と 15pF を GND の間に入れてから FB を通す。そしてまた 15 pF 。いまさら VGA でもないのかも知れないが ....

ヘッドホン出力



    これは ... ただの直結。コンデンサを省けるように ステレオ化した BTL(?) になったのだが、こんなもので良いのだろうか? 気になったので、RD4760 LEPUS と RD4770 PISCES も見てみた。


    (RD4760 LEPUS)

    (RD4770 PISCES)

    RD4760 LEPUS は、なんか変。220uF ものコンデンサを入れてたり、やりすぎ? RD4770 PISCES だと ESD5B5V というのが GND との間に入っただけ。(AOHPR の方も入っている。図からはみ出た)。ESD5B5V はクランプしてくれる保護回路という理解で良いのだろうか? ツェナー x2 と同じ?

    RD4770 になると ESDxByV がやたらめったら入っているのだが ... 結構安いものなのだろうか?

    あ、参考になりそうなのは、イヤホンを FM アンテナにする所。RD4725B では、HPM ではなく GND なので、 FB を GND との間に入れて その前段を アンテナ入力にしている。

RD4760 LEPUS と RD4770 PISCES

先に出してしまったが、RD4760 LEPUS と RD4770 PISCES というのもある。

JZ4760 以前は、400 MHz 程度が上限の コアだったのだが、JZ4760 で 600 MHz 程度と周波数が一段回上がった 。SDRAM も DDR2 対応に。周辺回路もまた大きく変わっている。JZ4770 は、1.2GHz とまた 周波数が一段回上がったのだが、 周辺回路はわりと JZ4760 に似ている。

スピーカー


    (RD4760 LEPUS)

    (RD4770 PISCES)

    RD4760 は、専用出力を直結。これもあんまりだ。こうなってくると参考にならない。RD4770 はまとも? 負帰還用の抵抗はちゃんと入っている。ただ、IN+/IN- 入力に BTL の出力をそれぞれ入れている。そうした方が良いのか出来るからそうしただけなのか? ESD5B5V まで入っている。専用 IC にそんなものが必要なのだろうか?

GPS



    回路の一部だけ 載せたが、RD4760 LEPUS と RD4770 PISCES の両方 GPS が載っている。しかもモジュールではなくて、直付け。回路図なんて初めて見たかも。

    それはともかく、気になったのは、TCXO 0.5 ppm 。GPS には、精度の良い オシレータが載っているらしい。16.367667 MHz とはまた 数字がやたら多い。

    デジキーなんかで探すと 16.368 MHz とかの TCXO がわりと安く買える ... のだが周波数が 使いにくい。16368 = 16 x 1023 。16.3676.. と続くなら 16 x 1022.98 とかそんな値。

おまけ: 中国で買える SoC とか

    中国のショッピングモール taobao は代行を通さないと買いにくいのだが、様々な SoC を扱っているショップもある。たとえば ここ

      Allwinner A10 50.00 元
      RockChip RK2918 40.00 元
      RockChip RK2706B 15.00 元
      Ingenic JZ4725/JZ4725B 15.00 元

    A10 や RK2918 は Android タブレットで使われている SoC で GHz クラスの ARM 。BGA だから電子工作は無理なのだが、実際に 1 個単位で買えてしまう。50 元だと x12.5 で 625 円ぐらい。JZ4725/Z4725B は 0.4mm ピッチ 128 pin なので 電子工作 可能な範囲。RockChip の旧世代も良さそうなのだが、Programmers Manual が手に入らないしパス。

      Allwinner A13 が、QFP だという 情報が ... 多分 0.4mm ピッチ 176 ピン - 電子工作レベルで扱えるかも。もし SATA が (A10 同様に)付いていてデータシートが入手できるのなら、欲しくなってしまう。

    JZ4725/JZ4725B については、データシートとか SDRAM とか 入手済み。いずれは.. と思っている。だが、現行品では なくなってしまっているので、この機会に JZ4725/JZ4725B を入手しようかと思う。

      ついでに書くと、リンク先のショップは、PMP に使われる IC とかも 扱っている。やたら安いので一見の価値はありそう。5121 は ZX5121 LED バックライト用昇圧 IC 。LM4890 は上記でも出ているスピーカアンプ。662K は、3.3V レギュレータ。A18 は、上記の 1.8V スイッチングレギュレータ。4101 は、リポ電池充電 IC PT4101 もバックライト用昇圧 IC 。全部は分からないが メジャーなものの率が高い。こういうものは、PMP 以外でも 有用。まぁ品質上のリスクはあるが、興味深い。

    ただ問題は、JZ4725/JZ4725B が区別なく扱われていること。物理的にはピンの互換性があるのだが、中身は全然違う。SD からブートできる B が欲しいのだが ...

    ついでに書いておくと taobao で JZ4725 を検索すると PMP の メインボードが見つかる。以前も紹介したのだが、SDRAM と NAND FLASH が 付いていないもの。23 元で入手したのだが、JZ4725 採用の新品。そのままで USB Boot は出来た。(32KB のキャッシュだけで動かす)。



      SDRAM は新品では割高だったり入手が難しいのだが、今は、メモリモジュールから外すつもりなら結構安く入手できる。これなんかだと 16Mx16 が 4 つ載っている。 16 bit 幅でないといけないし、ぼちぼち 入手が難しくなっているので、いずれ使おうと思ってるのであれば 入手しておくと良いかも知れない。

      FLASH は、必要なら 手持ちの適当な 装置やらモジュールやら から外すつもり。ただ、スタンドアローンで動かさないなら 不要。



      今みると おなじものを 10 元で売っているところがある! 写真は確かに手に入れたものと同じ。(ということは無印 JZ4725)。まぁ、ついでだから買い増ししようかと。これもいずれ、ちゃんといじって記事に書きたい。

      Linux の ソースコードはある。ただ、古いチップだし大分手を入れないといけない上に、性能が他と比べて低いので 、Linux を動かしても面白くなさそう。だが、チップを生で使うなら ちょっとしたもの。400 Mz とかで動くし、メモリも 32MB とか使える。 LCD を付けないで GPIO として 使うと ... なにやら楽しいことが出来るかも知れない。

      0.8mm ピッチから線を引き出すのは私には結構なハードルだ。だが、0.5mm ピッチよりははるかに楽なはず。ピッチ変換基板を以前作ったので、それを利用して引き出すつもり。(わざわざ作る必要はなかったけど)

    ところで、手に入れた PMP のボードだが、サイズは、47mm x 77mm ぐらいで偶然にも 前の記事 『アルミケース三種(2)』でテーマにした aitendoo CASE-B に合うサイズ。最もサイズが合うだけで、入るわけではない。サイドのボタンをどうにかしないと無理。でもなにか考えたい。
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