2019年07月29日

違い棚を作ってみよう(1:構想編)

追記で書いていた記事を独立させた。ただ、独立させただけで、全然整理できてない。別途整理した別記事を書こうと思う。

木工をやっているうちに、多少なりとも上達した実感があって、もうちょっと上等な木材で何か作ってみたいと思うようになった。・・・という話。バックロードホーンの記事に続けて書いていたら、ひどいことになったので分離。

スピーカーのエンクロージャーは、合板フローリングで作ったわけだが、検索している間に、無垢フローリングを知り、気になって気になって。無料サンプルを提供しているところもいくつかある。

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(クリックで拡大)
ついに無垢フローリング板のサンプルを取り寄せてみた。正規に買うとだいたい 1畳分が最低単位で お値段は数千円〜2 万。使い切った 303mm 幅 3枚分の面積。木工で使っても使い切れないとまでは言えない量でひとつ買っても良いかなと思ったのだ。ちなみに、工作で使ったものは、1畳分3枚で 税込 4,780円が正価(@コメリ)

ホームセンターに板はたくさんあるのだが、パイン集成材や檜ばかり。しかも集成材は基本厚い。それ以外のものが欲しい。ただし、あまりに堅い木は加工が難しいので避けたい。厚い板も避ける。私が作るようなものは 12mm がせいぜいで、15mm はちょっとという感じ。幅広の無垢材はそもそも高いが、いらない。正確に 90mm とかのほうが欲しい。フローリング板には 四方に凹凸があるが、さね というらしい。2枚ぐらいなら 接着して 180mm にできる。たぶんそれ以上のものは作らない。

左は 6mm 厚のチーク。なんかいいのだが、(最低単位が2畳分のため)多分高くて買わない。 それゆえサンプルだけでもと取り寄せた。あと裏は平坦ではなく、溝が掘ってある。ついでだが、UNI というタイプで縦に貼り合わせてある。どれぐらい強度があるのだろうか? 棚板とかには使わないが、不安な点である。中はブラッシュナット(=クリ,チェスナット) 90mm 幅と 120mm 幅。ダークの方は好みなんだが、15mm 厚 うーん。値段は 8,250円+税金 。良い値段だが、やたら安いものはほぼない。180cm 1 本で 900 円だから、合板フーローリングの2−3倍の価格。無垢どうしだとホムセンの 檜 90mm 幅の方がたしか単価が高い。ちなみにこれも UNI タイプ。右の右はチーク 12mm 厚 乱尺タイプ。9,202 円(送料別)。左は、オーク(ナラ)のマルチレイヤー 12mm 厚 60mm 乱尺。オークは表面 2mm だけで、他はポプラ・ユーカリとか。まぁ全部オークだったら加工が厳しいか。安いのでどんなものかと思ったが、断面見るといかにも合板でパスしたく。

    DIY で使うには、歪んでなく精度良く切断された板を使いたい。小さく切る取る場合でも基準となる 2面が欲しい。そういう条件で正規に売ってるものとなると、それなりに高い。無垢の堅板となるとなおさらである。高い買い物のような気もするのだが、1畳分あるからである。量が多すぎ?という気もするが、カラーボックスサイズのものを作れば、ほとんど使ってしまう程度。いずれ使い切るだろう。そんなことより、怖いのは買い増しである。この単位で買い増ししたら、とても使いきれないし、保管場所にも困る。選択をよくよく考えたい。

・・・となると チークが第一候補か。加工できるのかという点を確認し、送料がいくらか調べたい。特価品だから決断したときにはないかもだが、それならそれで。第二候補はクリ・ダーク こちらも特価品。

    半分とかに切ってみた。オーク(ナラ)のマルチレイヤーはオークの部分だけが堅いのが実感として分かる。合板だがラワン合板とは違い、のこぎりで切った切り口は荒くない。さねはピッタリという感じ。悪くはないんだが、裏面の溝(横に等間隔)が目立つのが残念。あと基材?はなんだか柔らかい。チークはこの工作で切った合板より切りにくい。だが堅いという感じではない。クリは堅くてのこぎりの刃の進みが遅い。ウォールナットぐらい?でもオークほどではない。質感としてはクリは木目があるし重厚って感じで良い。チークは、つや消しだったのだがどこにでもある木という感じでなんだか安っぽい。つるつるに塗装したものの方が、チークらしくて良さそう。というか 6mm のやつが欲しいような。
    ちなみに、クリの裏の溝はほぼない。掘ったというよりは圧縮したような感じ。縦に2ヶ所。チークは縦に2本溝。2mm x 2mm ぐらい。

    調べたら、無垢板は 15mm 〜が普通で 12mm というのは少ない。重厚な感じの板が欲しいのであって、そういう意味ではチークよりクリか。チークは狂いが少ないので有名だが、クリもまた(ちゃんと乾燥したものは)狂いが少ない部類だそうである。後は割れやすいかどうか?


あと保管方法に気をつけないといけない。平坦なところに平積みしないと歪んでしまう。UNI タイプにした場合切って保管しようと思うので、どうせなら乱尺の方がいい。

・・・結局ポチってしまった。RESTA というショップクリ・ダーク。見積もりとかなしでポチれば終わりなのでハードルが低い。送料込みの値段提示も 後押し。保管場所を見つけてしまったのも大きい。ただし、2つ3つに切らないといけない。到着したら、いきなり切断である。切断箇所はあまり考えず つなぎ目にしようと思う。そういう切り方をすれば切断したところは使えないので適当に切る。

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    買ってしまったのだから、サンプルを見て詳細をメモしておこう。さねの凸部分、凸の部分を切っても溝がすこし残る。かんながけする場合は、1mm ちょっと余計にけずらないといけない。凹の部分は 5mm ぐらい。ちゃんとした板材にするには 最大 83mm と考えた方が良さそう。なのだが、凸部分や 凹の下側は切り取りたいが、できたらそういうデザインとして利用したい。あと、ダークというタイプだが、全面着色してある。ただし、つやつやの塗装は表のみ。切り口だけ色合いが違うことになる。

      さね凹は、後ろ側とかに使うことで問題にならなければ残す。さね凸は、切り取ってかんながけ。綺麗な面にするには、1.5mm ぐらい削らないとダメそうだ。・・・となると、88.5mm 幅。さね凹を切ると、精度が怪しくなってくるが、それでも切るのであれば、凹の底をぎりぎり残すように 4.5mm のところを切る。かんながけして -5.5mm 。結果 83mm 。・・・なのだがさね凹をレールとして使うとか利用することを考えると、+3.5mm で 8mm ぐらい。目標となる線がないので精度が出ない分余計に削るだろうから 78mm 幅。

    折角買ったのだから、何か簡単な棚を作ろう。続きを読む
posted by すz at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月18日

クラフトナイフの柄を作ってみよう

ナイフ愛好家の人には申し訳ない気がしてくるのだが、動機は手持ちの堅木を加工してみたいというだけだったりする。ナラは、カンナ台にも使われているし、手持ちの彫刻刀の柄もナラ。タモも野球のバットに使われるような強靭な材質で柄に使うには問題ないと思われる。

    手持ちの堅木は、「フジイの集成材」というショップで、端材 10kg 1000円で買ったもの。いろいろ入っているのだが、薄板はわずかで、厚い板か角棒。ナラだけではなく、いろいろで、ウォールナットの角棒もあった。はっきり言って、これらを持て余していたのだ。

とりあえず、桐材を切って大きさ確認。親指で背を押さえて四本指で握った場合、長さは 12-13cm ぐらいが良さそう。幅は、手のひらに当たる部分を太くして 3.5cm ぐらいで、先の方は 3cm 以下でもいい。厚さは 18mm ぐらい。

20mm 厚のナラ材が 12.7mm 長で使えそうな感じなのだが、集成材の幅が 25mm しかない。接着面をまたぐ形で使うことに。その上、タテにも継いでいる。その部分は、ギザギザにして接着されているので問題なさそう。まぁ良さそうな感じではあるが、これを 薄板2枚に分割したい。中に刃を入れる段差を付けたり、四角ナットを入れたい。そうした上で接合するのだ。外側同士を接合すれば良いと思っているので、正確かどうかは問わない。しかし、分割が出来るかどうかすらかなり怪しい。出来なければ終了。薄板を別に用意すれば良いのだが、堅木の薄板など持っていない。買ってまで作りたいとも思っていないのでパス。

それが出来たとしてどう作るか。刃自体は、穴が空いている。オルファのものは 4mm , NTカッターのものは 6mm 。この部分はネジ止めにする。ナットだが、四角ナットを持っているので それを中に埋め込もうと考えている。埋め込みはするが、接着はせず上下に動くようにしようと思う。ネジ側で刃を止めるので回転さえしなければ良い。ネジを中心に刃が回転するかどうかだが、段差があるので大丈夫ではないかと思う。しかし、念のためピンを打つかも。手持ちだと 4mm のアルミ丸棒がある。抜けてしまうようだとマズイのだがなんとかなるだろう。接合はダボ+接着剤。木工用ボンドで良いものかどうか? エポキシかスーパーX?

あと外観。削りまくらなくてはならない。凝るといつまでたっても完成しないおそれがある。使いやすそうな形になったら、そこで完了。その経験を元に、NTカッターの大きな替え刃を採用した2作目を(いずれ)作ることにしておく。

課題は沢山ありそうだが、これも練習、スキルが上がればそれでいいとも考えている。

しかし、電動丸のこさえあれば、ネックがなくなるのにと思ってしまう。だが、買わない。自分の手を目を使ってやるのだ。完成品が欲しいというより経験が欲しいのである。
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posted by すz at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記