2021年09月27日

木工ストーリー(4)

文字数が増えすぎたので分割

ホビーカンナの替刃を使ったカンナを作ってしまおうという話。普通には作れないので、2分割したものを別々に作って貼り合わせる計画。また、ホビーカンナの替刃は刃の角度を変えたものを作って使う。

    かんなを使っていると切口が開いてくるそうだが、最も弱いところということになる。その中央で2分割するのはいかがなものか? とは思うのだが、まずは作ってみたい。次作を作るようなことがあれば対策を検討する。

検討編

    この動画の人は、小鉋押し。大きな鉋は大工でも使う機会が減っているが、小鉋はまだ使う機会が多いので 42mm とか 30mm をしっかりマスターしようというのが持論のようだ。私は、もっている 42mm とミニカンナを普通のレベルで使えるようになりたいだけなので、この動画は見る価値がありそうだ。ただ、長いのでまだ見ていない。台を自分で作ってしまう人なので、どんな話が出てくるのか?楽しみではある。
    まぁ台を作るのはさすがに無理か。ナラの集成材で多分台の材料になる。だが、掘るのが無理。鑿のスキルが上がればあるいは・・・というところか。将来の課題にしておこう。あ、そうか。半分に割った形を作って後で接着すれば、のこぎりが結構使える。丸ノコも使えるかも知れない。

    初心者のための鉋台製作講座 (1)(2)(3) なんてものがあった。初心者がそんなものを作れるものか。・・・とは思いつつ全部観た。素材はナラ。樫、けやきと比べれば削りやすいはずで初心者向けと言われればそうなのかも。で、全部鑿で掘っている。刃が入る溝は ダボとかを切るのこぎり。あと一枚刃で溝に嵌めるだけで止める種類。二枚刃とかは初心者向けではないのだろう。
    鑿の練習用課題として、最初はやわらかい 2x4 などで掘る練習をするのも良いかも知れない。一応、42mm の刃だけ持ってるし。ちなみに、この刃を使う本体は、ネジで刃を固定するタイプ。ネジは台の頭に付いていて、溝に刃を押さえつける。
    ミニカンナの刃を使ったものを作ってみたいが、おなじやりかたでは刃が曲がる。作れそうなのは溝にくさびを打って固定する方法。ただ、刃幅が 26mm しかないので 24mm の鑿の使いどころがない上に、手持ちの道具では溝を掘れない。そうなると、やはり割ったものを作って接着かな。そういう作り方であれば、穴を空けて本体の固定用金具を付けることも出来る。でも、ネジが邪魔でかんなくずが内部に溜まるという欠点がある。二枚刃のように金属の棒(釘)を差し込んで、裏刃の形をしたくさびを入れれば良いのではないか?

    鑿の練習であれば、42mm が良い。替刃なので本体が売っていて、その本体のサイズは、148*54*20 。手持ちのものは、200*54*23 。刃が入る角度は、八分勾配とか七分五厘勾配とかそういう言い方をする。刃先が鋭角だから七分五厘ではないだろうか? (七分五厘とは、底面 1cm にづき 0.75 cm の高さになる角度。37°?)。手持ちの二枚刃のカンナの角度を測ってみたらきっかり 37° 七分五厘勾配だった。たぶん七分勾配までのものは、特殊で、一般的には八分勾配のようだ。七分五厘勾配は柔らかめの材料用で、堅いもの用は、八分五厘勾配。さらにほとんど直角の立刃勾配というのもある。鉋台直し専用。反対側(口裏)は 手持ちだと 刃と直角で 53°ぐらい。なんでも良いのだろうが、「木っ葉返しの勾配・高さ・刃口の大小は、鉋の調子に大きく作用する。」だそうだ。そして、一番傷みやすい場所で、真鍮板を仕込んでいるかんなや、修復で違う木を嵌めたかんながある。口裏の起点が重要なわけだが、刃の出口から、刃厚ぐらいの幅を離したところが起点のようだ。動画では寸法についての情報がなかったのだが、これで補完できた。

      刃の仕込み勾配は、一般的な鉋と同じような勾配で、普通は8分勾配、硬い木には8分5厘勾配とか、サワラのような柔らかい木なら、7分5厘勾配などになっておりますが、一枚の鉋台でも同じ仕込み勾配で使います。

      違うのは、普通の二枚刃の鉋のコッパ返しが斜めにかなり立っった角度になっているのに対し一枚台は、それより寝ていて、鉋の仕込み勾配と近い同じ角度になっています。(43〜45度)。

      意味がはっきりとは分からないが、一枚刃の話で重要な情報に思えるのでメモ。
      (追記)コッパ返しは、鉋の仕込み勾配+7°。二枚刃は裏刃の角度+7°とかそういうことらしい。

      刃口が広がってくると鉋掛けが上手くできなくなります。特に薄く削りたいときや,鉋のかけ始めと終わりがうまくいかなくなります。 刃口の巾の目安は,仕上げ鉋で,0.3〜0.7ミリ,中しこで0.4〜1ミリ位でしょう。新しい台は,使っていると刃口が広がってきますので刃口の巾が上の巾より広くなったら,刃口調整板・・・

      これも重要そうだ。
      (追記)刃口が広がってくるのは、台直しをしていくと・・・という意味らしい。台が摩耗するとか、刃口だけが削れていくとか、そういうことではないようだ。

    とりあえず材料を押さえておきたい。ナラの集成材の端材は沢山あるが手ごろなのは、 20mm 厚ばかり。42mm 用は 20mm 厚で決める。最も手ごろなやつは、この前直角に切る練習をしたもので 12cm 幅 13.5 cm 長。短いが2つ分にはなる。もうひとつ四角の板があるのだが、少し短い。集成材なので 27mm 幅ぐらいの棒を接着して板にしている。その棒もギザギザに加工したもの同士で繋いである。こういうところが重要なところにかからないように木取りしなければならず、よく考えないといけない。42mm 用はまだまだ先だが、使わないように押さえておく。あと 23mm 厚 56mm 幅 15cm 長の端材があった。ナラではない。軽く柔らかい感じ。上等な杉かな?まずは、最初の練習に使おう。あと刃を押さえるくさび用。探したら 35mm 厚のナラが見つかった。

      動画を探すとくさびの作り方があった。角棒をくさびの長さで切ったものを沢山作り横に接着して長い棒を作る。角度を付けた定規で、表ー裏ー表と切っていけば、沢山作ることが出来る。集成材の場合、横に切れば似たようなものになる。これを角度を付けて切っていけば良いわけだ。残念なことに POPOMAN では一発では切りとれない。
      他の動画では、角棒の端を丸ノコで角度を付けて沢山切れ込みを入れる。最後に横に切りとってバラバラと。全部フリーハンドです。10秒の仕事ですね。−これは無理。
      他に、くさびの厚さの角棒を用意して、溝とナナメにセットした定規の治具を作る。角棒をずらしていけば菱形が沢山作れる。最後に菱形を半分に切って終了。この日は5000個作りました。−だと!それ以前の問題があるから、やっぱり無理。

        大工の正やん」は、「髪の毛1本分の微調整は、後ろから 矢 を打ってやって調整します」と言いながら、くさびにしか見えない 矢 なるものを 鑿を叩いてで板から打ち出していた。意味がわからない。

      ・・・となると最初の方法ベースか。角度を付けた定規と直角の定規で交互に切る。溝しか掘れないからあとは手ノコで切りとる。ダボ切りのこで、溝を定規に綺麗に切ることが出来ないと、そもそも話にならない。・・・これはクリアしなければならない。だが切った残りは、出っ張りが短いとかなり難しくなる。なので溝は2つ作る。出来そうだ・・・というより出来なければならない。

    あと動画では、正確な角度で切った治具を使っている。これを定規にのみを当てて刃を入れるところを仕上げている。これを最初につくらねばならない。とりあえず 杉の 45mm の端材を切って 2枚張り合わせたのを2組作った。最近買った定規(通称 speed square)で多分墨は入れられる。丸ノコ POPOMAN は、垂直切りしか出来ないので手ノコでやらねばならない。さらにこれを定規にしてダボ切りのこでコピーを作る。ここまで出来なければ話にもならず先に進めない。

    ミニカンナ刃 は 26mm 幅なので 34mm 幅あれば良さそうなのだが、20mm 厚では刃の頭が上にほとんど出ない。15〜17mm ぐらいが良い。ただ薄いと多分持ちにくい。刃の頭が叩きにくいのであれば、そこだけ削ることにして同じ 20mm 厚でいく。2分割で作るのであれば 17mm を切り取る。長さは 9〜10cm にしたい。2つ分の長さにして長いまま加工したいので 20cm ぐらい必要。つなぎ目にかからない棒が2つあり、17cm と 20cm 。この2つを候補にして、丸ノコを使うときに切りとっておこう。あと作るのなら八分勾配(39°)にしたい。これだと堅い木に一応対応できる。



ミニカンナ台 墨入れ
とりあえず、短い方の片面に墨を入れることにした。 20mm 厚だから 7分5厘だと 底辺は 26.66mm 。8分だと 25mm 。結局 7分5厘(37°) 目標とした。1mm ぐらいの誤差は出るだろうから結果はどうなるか分からない。このラインが刃の背を当てるところ。外側に超えて切ってはいけない。反対側(口裏)はこのラインから 90° で、底面からは 53°。起点は、最初のラインと底面が交わるところ。この線より外側をきらなければならない。次に底面(木裏)と上面(木表)に線を引く。これを基準に反対側の側面も三角形を描く。実際の口裏になる線をずらして書く。どれぐらいずらすべきかは分からないが、2.5mm とした。おそらく 2.5mm はずらしすぎ、ちょっと内側を切る。とにかく超えてはならない。このずらした線も木裏、木表にも引く。ここまで書いたのをもうひとつにも移していく。あとどこまで切るかのライン。刃は 26mm なので 溝は13mm, 他は11mm として、2本書く。溝の前にまずは三角形を切り取る。楽にできるように刃口から放射状にのこぎりをいれていく計画。垂直に1本、左右に1本づつ。もっと沢山でも良いが、刃口を傷つけないようにしなくてはならない。まずは、この三角形を綺麗に正確に掘れるかどうか?出来れば次の段階に行く。だが、出来るような気がしない。

    (追記)寸法をどうするかについての動画があった。大きな鉋だが、木っ葉返しの幅は 4mm で設計している。そこを決めてから口裏のラインを引いている。また、刃が接する面のラインを引いたが、動画では刃の上側のラインを引いている。やり方が全然違う。

まずは、かんな台を固定する台を作ることにする。片手で押さえたのでは、精度が期待できない。5.5mm の合板2枚でかんな台を挟み込むように台に固定する。5.5mm はのこぎりを入れる目安にも使う。あと、切るときに角棒などを当てて定規にする。ダボ切りのこが食い込めばテンションをかけるだけなのだが、最初、材料と定規の両方固定しなければならないので、治具がないと厳しい。

    初心者のための鉋台の作り方 その2 -- 別の動画もあった。2時間以上で説明なし、編集なし。作り方も前のと少し違う。ただ、この人も刃の勾配を決める定規を使っている。最終的にはこれに鑿を沿わせて仕上げている。また、台と同じしっかりした材質のようだ。多分最初の墨入れから、この定規が基準になっている。やはり作らなければならないのだろうか?あと、2つ線を引いて、刃と反対の口裏側をずらした平行線にしたが、やはり間違いのような。手持ちのかんなだと、口裏側から見てみると、刃側との隙間は 1.5mm ぐらい。しかし刃側は尖ったままではなくて、少しだけ先が丸められている。多分刃側は刃の裏になるから、多少削ってしまっても大丈夫。・・・ということで、ぴったりの線を口裏ラインにする。また木っ端返しは意外に面積があり、二枚刃では、刃側に少し角度が付いている。一枚刃では、もっと角度を付けるようだ(45°?)。

    ・・・まぁ、完成まで行けるとは思えないのだが、失敗したらどうするか考えておく。削っていった結果、刃口が広がりすぎたら、堅木もしくは真鍮板を接着して修正するようだ。もともと傷みやすく修正方法もいろいろとある。7mm 厚のアマゾンジャラなら持っているから、これでどうにかならないか。木っ端返しもカバーした厚み(2-3mm ?)を切り出してエポキシ接着剤で貼れば良いのだろう。また、刃の側の平面をどうしても出せない場合、エポキシパテでぴったりにする。刃が薄いからぴったりにすることは多分重要。刃との間にポリエチレンとか接着出来ないものを入れれば多分ぴったりになるはず。刃をいれる溝を切りすぎたり割れたら? これはお手上げのような気がする。その場合、溝で切断して定規にするとか再利用を考える。

      ところで、アマゾンジャラは木工ランドで購入したのだが、今見てみると 最低送料が 4000円になっていて、とてもちょっとの量を注文できるようなものではなくなっていた。値段自体は、 12mmx105mmx1800mm (2.5kg) が 810円。喜んで買った杉の貫(13mmx90mmx2000mm ) の 3倍 ぐらいか。重量あたりだと多分安い。ただし、かんなのパーツ用であれば、ほんの少ししか必要ないので、無料サンプルが利用できる。

      なお、最低送料 4000円分というのは、上記のサイズなら 31 本分。多いようにみえるがフェンスならば、わずか 3.25m 分。ウッドデッキを作るような場合なら、最低送料は気にならないのだろう。しかし、重量はなんと 77kg で 25000円分。送料半額セールなんてのを時々やってるので、その倍になることも。

      なお、これ見てハードウッドが欲しいと思った場合、良く調べるべきである。樫なんかより堅く重い。はっきり言って手に負えない。

    さらに鉋台制作の考え方 という動画。材質についての説明だけで終わっている。いきなり台は樫を使います。ほかのもの、ケヤキや楓、ナラについては言及なし。あと普通の平鉋では、年輪が平行になっている部分(板目)を使い、木の外側が下。また前後で木目が平行でない場合、動かす方向に逆らわないー順目?となるように。手持ちの安物も確かにそうなっている。集成材の場合、そんなに都合の良いものはない。では、2分割で作ったものを貼り合わせても、組み合わせを選べるだけマシだろう・・・とポジティブに考えよう。

ところで、定規を作ったり、くさびを作ったりするのであれば、スライド丸ノコが便利なようだ。いや買うのではなくて、似たようなものを持っているなと。それは、グラインダースタンド。丸ノコの刃が付けば角度を付けて切り下ろすだけならできる。そして、15mm 内径の 85mm 丸ノコ刃は買えるのである。実は切断砥石も持っていないのに、これを入手済み。(一方、丸ノコはコンクリート切断用のダイヤモンドカッターが付属品として持っている。) ちゃんと調整してないし、怖いから使ってないのだが、手ノコでは作成無理と判断したら検討してみる。

定規を作る。

材料は、ミニカンナ用に 17mm を切り出した残り。これをナナメに切って刃の方の角度にする。先に墨を入れてしまったので、それを基準に切る角度を写す。余ったもう一つを重ねてクランプで止め垂直に切るための定規にする。ダボ切りのこをぴたりとくっつけて切る。やって見れば意外と簡単で、綺麗に平面に切れた。司直にも切れたように見える。平面が出ているので、speed square で角度も測れる。測ってみたところ両側とも 38°だった。七分八厘。予定より立ったが墨がそうなんだからしょうがない。
さて、この定規は最後の仕上げで鑿を当てるもの。今は墨を確認するだけ。実際にのこぎりで切るのは、同じように角棒を当てて切る。刃を止めるくさびも同じように作れるはずだ。

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自信が出てきたので、同じようにかんなの面を切っていく。
やってみたところ、まぁまぁ? 完璧とはほど遠いものの、こんなものかな。2つを合わせるとそれなりにずれている。のこぎりの面は綺麗で触りたくないが、ずれているならば、調整でけずらないといけない。最後に、定規を完成させる。52°で切りとるだけの話だが。やってみると、これまた綺麗な平面。だが、垂直かと言えば微妙。ぴったりと付けているつもりだったが、なにかくせがあるようだ。
ここで、しげしげと眺める。定規(ー38君)と呼ぼうは、すばらしい出来だ。手ノコでこんなに綺麗に切れたのは初めて。2分割の本体は、今見てもずれていることしか分からない。ただ、切り口は一直線なようだ。いまのところ致命的しっぱいはない。ところで、作った作業台は使わなかった。垂直に切る用の当て木をクランプで止めて片手に持って切った。次の段階では、鑿で叩くから2枚を小さいクランプで合わせて、大きなクランプで台に固定しなければならない。溝は三角形を切り取って整形した後、1mm 幅だから普通ののこぎりの方が良いかもー考え中。あと刃を固定するための金属棒だが、3mm のステンレス棒か 4mm の真鍮棒にすることにした。(4mm は調整で穴を広げすぎたときの保険)。もちろん切断砥石も。くぎで良いとは思ったのだが、金属棒を買った方が安かった。金属棒は、接着するときに嵌めてしまう。調整でどんなに汚くなっても外側からは分からない。
あと、並べてみたりしていると、4分割して接着するのが簡単では?と思えてきた。38君のようなのを作って側板に貼り付ければ精度の良いものが作れる。切り口の幅なども接着時に決められる。ハードウッドを切り口にすることも楽だろう。接着剤の強度は不安要素だからタイトボンドならVを使っても良いかも知れない。

三角を切り出す。
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放射状にのこぎりで切ると書いたが、2本だけ入れた。底面と垂直に1本、それと刃を入れる面との間に1本。(写真の線は墨にしか見えないが切った後、また上のやつが写り込んでいるようにも見えるが2つ重ねている。)この後、半分 6mm の鑿で割り取った。・・・できるじゃぁないか。気を良くして、割り取れるところは割り取る。のこぎりで切った面が現れ良い感じに。後は少しづつサイドを削っていく。鑿は切れるか?というと切れない。ダイソーの彫刻刀なんかよりは全然切れるが、いまいち。研ぎあげたと思っていたが、かえしが取れていない。それでも、研ぎなおさないと仕上げられないところまでは来た。

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刃を入れる面から、刃口を見ればおおよそ 1mm 。もし刃を差し込むことが出来れば、丁度刃口を塞ぐはず。刃先から刃口までの間は、粗削り用で 0.4 〜 1mm だそうだ。口裏側に、小さな木っ端返しを作ったら、もう削ってはならない。刃を入れる方は平面にしないといけないが、溝を作る位置はほぼ決まった。

ここからはもう良く切れる刃物が必要だ。鑿とあと薄刃のなにか。クラフトナイフを仕上げたら使えるか?出来れば片刃がいい。ダイソー彫刻刀しかないぞ。研いで使ってみようか。その前に 24mm を試す。2分割で片側オープンだから 24mm も使えるのであった。・・・やってみると切れる。6mm と同レベルのはずだから、刃が広いと安定するとかの理由なのだろう。とりあえずサイドを整形し、刃を入れる面もすこしやって終了。

    薄い鑿(突き鑿?)が欲しくなってしまって aliexpress を物色。安いものは一種類しかない。しかもセット品。
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    平鑿を単品売りしていないかと思ったがない。あるかも知れないけれど、一本 $20 とか高いものばかり。このセット品は安めだが、$10 とかなら買う気がおこらない。だが・・・ $5.61 というものを見つけてしまった。材質は、carbon steel としか書いてない。長さは 16cm で金属部分が 9cm 。彫刻刀と違って、長いし、丈夫そうに見える。・・見えるだけで簡単に曲げられるような材質であれば、はずれ。嫌な予感はする。6本の内訳は良くわからなかったのだが、平刀とナナメのやつ(名前を知らない。切り出し?)と丸刀があれば十分かなと思いポチった。今調べるとあとのやつは、平刀の湾曲したもの、丸刀の湾曲したもの、底が丸いのに三角刀。どれも使うとは思えないが、そういうものがある以上使い道はあるのだろう。
    ・・・どうやら、木彫りノミ という種類らしい。平ノミ、丸ノミ、三角ノミ、平スクイノミ、丸スクイノミ そんな名称。切り出し型は、印刀(イスカ)という名称? あと、底丸三角刀は彫刻刀で実際にあった。

    ついでなので、単品売りしている鑿はこんなやつ。
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    長さは 24cm で長い。穂の厚みは 4mm 。サイズが違っても厚みは同じように見える。持っている 9mm,15mm,24mm のセットは、18cm 長 (5mm 厚) なので随分と違う。

溝堀り

刃を入れる溝を掘る。最初ダボ切りのこで切った。0.6mm 幅とかで全然幅が狭い。これをどうやって広げていくか?普通は鑿なのだろうが、全く自信がない。ダイソーの金のこの刃があったので、やってみることに。最初は、切口にのこ刃が入らなかった。これは木っ端返しを作ってないため。とりあえずは口裏の方を削ってのこ刃ぐらいは入るようにする。これで広げることが出来たが、ミニカンナの刃はまだ入らなかった。どうしよかと考えたのだが、溝に薄いPP板を嵌めてそれを定規にダボ切りのこで切る。結果、広げすぎた。これは予定通りで問題ない。ただ、まだ深さが足りない。

もう一本 金のこの刃があった。SK11 フレックスブレード 32山とか書いてある。2枚合わせで、かなり厚い。刃口に入ったのでこれでやって見た。溝の幅はさらに広くなったが、綺麗に溝を掘れた。溝の幅はもう刃を2枚入れらそうな感じになっている。(実際は入らない)。分割していると微妙にずれるので、微調整が出来ない。もう接着してしまいたいのだが、金属棒をどうにかしないといけない。そして接着したときに金属棒を入れてしまうと、微調整の邪魔になる。悩ましい。あと悩ましい点は、木っ端返しの調整。直線にしようと頑張ると、切口が開きすぎるような。割とギリギリのところに来ている。

    刃口に別の板を当てて調整することを「刃口埋め」という。それをやっている動画があったのだが、木っ端返しを付けるのに、例の定規を当ててやっている。それほど重要なのか。ちょっとまずいかも。

    木っ端返しの角度に決まりはないが、一枚刃の場合 45°あたり、二枚刃の場合 71°(三寸勾配)とか。

    あと、金属棒は「押さえ棒」という名称。名称を知ればググれる。この作業は位置決めが難しいとのこと。理由は、入れたい位置が内側で分かっても、外側から空けなくてはならない。ボール盤で穴をあけるが、かんな台の側面が垂直でなければならない。すでにある裏金に合わせないといけない。そういうことで、微妙にずれる。

    どれもこれも関係ないね。あと、情報として、押さえ棒の位置は正解がない。概ね裏金の中央。あとクギでも良いとか、例として 5mm φだったり。

「押さえ棒」の穴あけ
先ずは位置決め。ああでもないこうでもないと悩んだんだが、平行でありさえすれば、と思い型紙で両側にマークすることにした。刃を入れる面の真ん中から、垂直にどれだけかを中心にする。垂直距離は自由度がある。溝から 2mm ぐらいは離そうと考え、溝 1.5mm + 2mm + 2mm (4mmφの半径) =5.5mm 中心目標でやったが、実際に3mmφの穴を空けてみれば、垂直距離は延びた。まぁくざびは角度ではなく、厚さで対応すれば良い。くさびはくさび、裏金の役目も兼ねようとか考えない。

実際の穴あけだが、ドリルを使うと、一発で致命傷になる気がする。なので、キリでグリグリとやって穴の状態を見ながら下穴をあけた。その後 3mmφの六角ドリルビットを手回しで底までさらう。うまく行ったような気がする。後は竹串で「押さえ棒」のプロトタイプを作る。これと同じ長さに金属棒を加工すれば良い。

最終調整
のつもりで、いろいろ削る。刃を入れる面や口裏は、ほぼ鋸で切ったまま。少しでも平面になるように僅かづつ削っていくのだが、やはり 24mm は切れて 6mm は切れない。6mm の裏面をよくよく見ると刃先に僅かに角度が付いている。裏面を当てて削ろうとしても全く引っかからないはずだ。そういえば、新たに買った木彫りノミはどうなってる?・・・平刀、平スクイと切り出しは、なんと両刃であった。全部刃を潰して片刃にするのかな?恐ろしいことだ。

    大昔に買って使っていなかったグラインダーの付属品に 6mm 厚のオフセット砥石があった(多分粒度 #24〜36)。他に買ったと思われるもので、面の方に溝が切ってあるタイプもある。(3mm 厚で #120 細目)。普通の使い方は、面の端で磨くもののようだ。(切削角度 15〜30°)。そのうち砥石が削れて接触面積が増えてくると。そしてグラインダーは下に固定した材料を削るもの。刃物は3秒ぐらいで水で冷やすべき。ダイヤモンド砥石なら、グラインダーを上に向けて固定して刃物を押し付けるような使い方が出来るだろうか?こわごわやってみるか。

    結合剤 BF のものは、湿気に弱い。水濡れ禁止とか書いてある。経年変化に耐えられるのだろうか。ちょっと不安。

あとは、金属棒と切断砥石まち。しばらく中断。眺めてみたのだが、「押さえ棒」の位置が高く、間に鑿をいれることが出来る。先のことは接着してから考えれば良さそうだ。

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次作の構想

真ん中で分割するのはあまり良くないだろうということで、両サイドと中央前後の4分割版を作ってみようかと。今なら材料を押さえられている。特に中央部の幅が重要なのだが、42mm 幅と 22mm 幅がある。定規を作ることが出来たわけだから、中央部は問題なく作れる。サイドは 6mm 幅とかで切り取り、溝を1つと穴を1つ。それだけでは面白くないので、「刃口埋め」も付けてしまう。これの材料はアマゾンジャラ。7mm 厚を 3mm 程度切り出して中央部の端に嵌める。嵌める木の木口が下の面(下端)に出てくるわけだ。こういう「刃口埋め」もあり、耐久性重視なんだと思う。嵌めたアマゾンジャラで木っ端返しを作り、そこから口裏の面をのこぎりで切る。アマゾンジャラの加工性についてすっかり忘れてしまったが、堅すぎて木っ端返しの面をかんなで作れなかったら、紙やすりで研ぐ。下端に飛び出した部分も多分平面出しの要領で研ぐことになる。また、サイドもアマゾンジャラにしてみたい。溝や穴の強度が気になるのだ。

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まずは、材料を揃える。7mm 厚 105mm 幅の アマゾンジャラ板から POPOMAN で 平行定規を使い 20mm 幅を切り取る。切り幅の調整は 20mm 厚の板をコピーする。実に簡単。結構綺麗に切り取れた。36T を買っておいて良かった。次に残った部分を speed square で直角に切り落とす。3mm にするつもりだったが、10mm 毎に印をして沢山作った。きりしろが 2.5mm ほどあり、平均 7.5mm ほど。適当にやったのでばらつきもある。
この時点ではなにも考えてなかったのだが、42mm 幅に アマゾンジャラを嵌めることにした。うまく出来たので、これを10.5cm 程度で切り落として下の部分のパーツにする。ここで、両側にアマゾンジャラを嵌めようと思い立った。ちゃんと台直しをした場合、切口のところと おしりの部分を高くする。そして、その2点で木と接触する。 ならば切口だけというのは、不均等だ。という考え。また、仕上げ用は、さらに頭の部分も高くする。頭にも付けてしまうかどうかは考え中。サイドのパーツをアマゾンジャラにするつもりで、デザイン的にどうか?というレベルで悩む。どうせ作るだけで、そう使わないのだ。一応、基本にはのっとって作るが、仕上げ用とはおこがましい・・・という面もある。
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しかし、アマゾンジャラの堅さはまだ実感していない。以前切るだけで相当苦労した覚えがあるのだが、丸ノコやダボ切りのこでは、そう苦労しない。

次に頭のパーツも 42mm から切りとる。長さは 7cm -- 一般的には 前と後ろが 4:6だそうだ。38君を定規にして切ったのだが、内へ内へと食い込んでいって垂直にするべきところが、ナナメに。平面はしっかり出てるし、切り終わりの角度も狂っていない。これを鑿で少しづつ削って調整しなければならない。せっかく平面を出せて綺麗なのに残念。どうもくせが付いたようだ。他のものも、割とそんな感じになる。
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口裏側もやってみた。はい、失敗。内側に切れ込まないように注意したら、今度は逆。また、今回は時間を測定してみた。約6分。その前に、刃物がちゃんと使えるかどうか確認。具体的には木っ端返し45°目標でミニカンナで面取り。削れることは削れる。音的には、なにか石を削っているような。刃がボロボロになっていくような気がする。

    なぜ 45°なのかやっと分かった。かんなくずが通る道であり、刃の角度+7°。このルールが常に適用される。

よくよく見ると、見た目ほどひどくない。木っ端返しを適当に削ったのが原因のようだ。鉛筆に例えると、先が削れて、芯が短くなっている。そんな場所がある。たぶん木っ端返しは刃口のあたりがピシッとしているのが重要で上の方はそんなでもない。まずは、治具45君を作って紙やすりで研いでみる。
治具45君は5分以内で切ることが出来た。皮肉なことにちゃんと垂直に切れたようだ。
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木っ端返しは一応平面らしきものが出た。もうこれで良いか。鑿が全然通用しない。

痛恨の
ミスをしてしまった。42mm 幅の板を使ったつもりが、明らかに幅が広い。42mm 幅の板は別にあった。なので、これを定規にして切ることにした。頭の方を切り終えて、尻の方も半分ほど切った時点で、42mm でも広すぎることに気が付いた。刃幅が 42mm であって、左右の溝に何mm かが入る。仮に 3mm づつだとすれば、36mm でなければならない。少しでも真面目にやってたら考えられないミスだ。途中で投げても仕方ないので、まずは 42mm にする。その後にあらためて 36mm 前後(今度はちゃんとチェックする)にすることに。で、36mm の定規が必要だ。あることはある。それは作成中のミニカンナ。17mm x2 にするつもりが 18mm (弱?)になっている。ミニカンナ用に用意した18mm は2セットあるので、未加工の方を使うことにする。しかし大分やる気を削がれた。 

切断完了! 36mm 幅に切断した。木っ端返しを削りすぎたところは切りとったので少し目立たなく。また、切り出した部分は、5.5mm 厚ぐらいなので ミニカンナのくさびに使えそう。めでたしめでたし。

あと残っているのは、溝堀り。幅は約3mm深さも3mm程度。ただ刃の左右の形が違う。ダボ切りのこで溝の両端を切ることは決めているが、あとどうするのか?もう一本入れてあとは鑿で頑張るか。金切り鋸を使うか。金切り鋸は効率が悪いが、底を綺麗にできる。これが終われば金属棒まち。

    3mm ステンはまだ届いていない。4mm 真鍮は届いたが、42mm カンナには使わない。むしろミニカンナに使おうかどうか悩み中。うまく穴を調整できれば、1mm くさびを薄くできる。5.5mm 厚のくさびは相当不格好で考えたいところ。悩み中と言えば接着剤。押さえ棒は、瞬間接着剤で穴を補強しておこうと思う。浸透することで強化できるはず。接着力や充填には期待しない。ミニカンナの溝もそうすべきか。悩んでいるのは パーツの張り付け。秘蔵しているタイトボンドVで十分だと思いたいが、どうなのだろう?
    もしダメなら、そのときは、4mm 真鍮をダボとして使おうと思う。外側から穴を空けて差し込む。そして磨く。これだと内側から外への圧力には弱いが、刃の溝を深くして圧力がかからないようにしておく。

    3mm ステンはまだ届いていない。一週間後に発送だそうだ。その間に熱が冷めてしまうぞ。どうしよう。

42mm 版溝堀り
予定通り、溝の両サイドをダボ切りのこで切る。アマゾンジャラは堅くぶれる。垂直に切るのを失敗・・・などなどで、かなりひどくなった。サイドの2枚を合わせてみると、もう全然だめで、3,4mm ずれていたり。修正不可能かと思ったが、いろいろとやって、なんとかなったような、ならないような。最終的に溝は広がったが、刃を入れられるようにはなった。しかし位置合わせが微妙で、どれが適正かよくわからない。接着してから調整したい。

釘採用
3mm ステンを待ってられないので、ダイソーで釘セットを買ってきた。一番長い 65mm が 2.8mmφ。これを切断して使う。グラインダースタンドにグラインダーをセットしてやってみた。まったく怖くない。42mm 用と ミニカンナ用の 30mm を作成。ナナメに切ってしまったりあまり上手く使えていない。で、6mm のオフセット砥石に変えて、修正。ちょっと触れるだけで、随分と削れてしまう。結果1本短くしすぎて、やり直し。ちなみに、釘の固定は、ロッキングプライヤーを使った。以前ダイソーで 200円 で買ったもの。なかなか便利。

接着開始
方法を考えていたのだが、一度に接着はしない。ミニカンナは釘の片方だけ。接着剤は ダイソーで買って使っていたタイルクラフト用(コニシ)。コンクリメントと同じく、酢酸ビニル系に石を混ぜている。乾くのに時間がかかるが、随分とカチコチになったはず。一回練習して、本番。釘のさきにちょっと付けて差し込む。差し込むときにグリグリやらない。粘度が高くはみ出した分は触れない。無理に成形しようとすると見苦しくなる。差し込むだけだとはみ出した分は綺麗に盛り上がって、それなりに見れる。これを取り除くかどうかは、ある程度乾いた後に考える。エポキシにするか迷ったのだが、結局これにした。堅い(堅そう)というのが決め手。反対側を嵌めて動かないようミニクランプ3つで固定。乾くまで相当時間がかかるので、このまま放置。
42mm の方は、中央頭側とサイド片側、あと釘を接着。木材同士は、無印タイトボンドにした。タイトボンドVを取ってくるのが面倒になったのだ。位置決めだが、溝を少し超えたところにした。これで刃が入るか入らないかギリギリのはず。中央尻側は、最後の最後。刃をちゃんと入れられるようになってからでないと位置が決められない。これもミニクランプ3つで固定。昔ダイソーで買ったやつが2本あったので使ってみる。2本440円で最近買ったものと比べれば、おなじように見えて実際は随分と華奢。使っているうちに壊れそう。
これも放置。1日そっとしておく。

研ぎ
ミニカンナが出来てしまうので、潰した刃を角度を変えて研いでるのを完遂する。刃先がスクレーバーになっていたので時間がかかると思っていたがそうでもなかった。・・・と言っても一時間ちょっと。#1000 でやっていたが、かえりが出たときは、大変うれしく、完遂してしまおうと #6000 もやった。ここからは、時間の流れが速い。次に 6mm のみも研ぐ。これも #1000 から。あっという間の2時間だった。6mm のみは後で眺めたら刃が少しナナメになっている。無理に修正する必要はないらしいが気になる。どうも表を研ぐときに左ばかり力がはいったようだ。あと、光を反射させてみれば、ムラがある。刃は付いているはずだから一回使ってみて、具合をみてからまた研ごうと思う。

接着つづき。
一日おいておくつもりだったが、タイルクラフト用ボンドが少し乾いてはみ出した部分が痩せてきた。動かないようなら、反対側も接着しようと。恐々クランプを外してみたが大丈夫。次からは最終調整。力がかかるので、今度こそ一日置く。

最終調整(1) ミニカンナ

    ここからは、ミニカンナと 42mm カンナについて別々に書いていく。
    2枚を接着した結果、少しずれた。押さえ棒を中心に少し回転している。要するにねじれている。まずは底面(と上面)を平面にする。鏡にサンドペーパーを貼るやり方だ。#240 を使う。あと頭と尻が最初から合ってない。ダボ切りのこで綺麗に切る。次にガタガタの刃口を綺麗に削る。木っ端返しを作るといった方が良いか。刃口が広がりすぎることになりそうだが、やむを得ない。刃を入れて溝の上面を調整。これはやすりでやる。刃が当たる下面は、もうしょうがない。エポキシパテを盛る。多めに盛って、ポリエチレンの袋を刃に巻いたのを入れて整形。数時間後にはみ出た部分をナイフで切りとる。あとくさびの調整。ベースになる分は用意してある。・・・ここまでが構想。その通りに出来るかどうかは分からない。

    鏡を使うまでもないだろうと平坦な木を用意して、#240 で削った。台直しでも #240 を使うようだが、良く削れる。簡単に段差はなくなったが、正しい平面になったかどうかは分からない。
    予定通り木っ端返しを作る。まずは墨入れ、ここだと思ったラインは、最初に引いたリミットのラインとおなじになった。で 45°で削っていくのだが、刃物は削りすぎが怖い。やすりで修正を試みるもあまり削れず埒が明かない。中途半端になったが、ちょっと刃をセットしてみることにした。刃の出し具合の調整は難しいが、くさびを打ち込むと一応固定できる。この状態で眺めると、刃先と刃口の隙間がナナメになっている。広いところで 1mm とちょっと。狭いところは 2/3 か 1/2 ぐらい。この原因は刃が水平になっていないためだった。まだ、刃があたる部分を修正していないし、そんなものだろう。とにかく、削ってみるぐらいは出来る状態になったので、杉の端材を削ってみる。まぁまぁなのか?削れることは削れる。面取りぐらいは現状でもいけそうだ。まずは刃があたる部分を削って刃口を平行にして試してみよう。また、刃に耳という部分を作らなくてはならない。溝の部分の刃を取るのだ。エポキシパテは先送り。現状では平行に刃を浮かすことが出来ない。溝の整形が意外と面倒で今はパスしたい。
    いろいろといじってみた。台の頭を叩くと刃が引っ込むわけだが、くさびが先に抜ける。そのため微調整には使えず調整が難しくなっている。
    刃の出方が左右で違う原因は、刃にあるかも。と考え、刃を交換してみたが、同じ傾向で問題は台にあることが確定。刃を 0.1mm 出して片側が 0mm だったら触ればはっきりわかる。基板の銅箔は 35μ(0.035mm)で、その段差でも触れば分かるのだ。だが、台の方は見ても分からない。0.1mm だけナナメにして平面に削るというのも難しい。なかなか調整に難航するわけだ。

    完全ではないものの、大分修正できた。鉛筆を刃に塗ってでっぱりがあるところを取る。予想外のところが出っ張っていた。その後、少しづつ削っていった。この作業で 6mm 鑿が活躍。手持ちではこれしか使えない。薄くて長いので押さえ棒に干渉せずに刃口まで削れる。また、研いだ結果、一応削れるようになったようだ。

    もうこれで良いかなと思い始めている。ほんのわずか刃をだした状態で、刃口の隙間は 1mm ぐらい。これより刃を出して使うつもりなので、隙間はもうちょっと狭くなる。一般的にもセーフの範囲。後、台直しをすべきかどうか? 引くより押して使うことが多いが、そういう使い方でもやった方が良いのか?こんな小さなものでやった効果が分かるのだろうか? という疑問があり平面出したまま使ってみようかと。

    分かりやすい台直しの動画があった。なるほど、紙やすりだけで良いのか。そういえば、手持ちの鉋はどうなのか? 定規を当ててみると、両サイドが随分と高くなっている。これでは刃をいくら研いでも真ん中しか削れない。また、頭ー尻の方向も直線でないような。とにかく両サイドを削って平面にしなくては。刃を出さないレベルで入れて、砥石の面直しの要領でやってみる。削れたところは分かるので、全部削った跡になったところで終了。次に角棒に紙やすりを巻き付けて、尻の方の両端以外を削る。頭の方は全面。削りすぎは良くないとのことだが、0.2mm とか相当だ。そんなに削れた気はしないが、とりあえずやって終了。動画のやり方とは違うが、前より相当ましになったはず。
    こんな風に削る理由だが、本来は平面で構わない。だが日々の天候で台は変形するので平面を維持できない。だから、膨らむと困る部分を凹ませておくのだ。−ということらしい。確かに薄く削るには必須だろうと思われる。あと、金属のミニカンナは天候で変形しないから、平面にするので十分ということだ。

    金属のミニカンナと作ったやつで合板の面取りをしてみた。物置の棚で 1m と 1.2m 長もあるもの。金属のミニカンナは最初は調子よく削れていたのだが、途中で調子がわるく・・・。刃が引っ込んでしまうのはありがちだが、どうも違う。刃がダメになったのかも。鋭角の刃を寝かして削るのだからカッターみたいなもの。あり得るのかも。
    作ったやつと交代したのだが、こちらは最初簡単に刃が引っ込んでしまった。くさびを強めに叩き入れて再開。なんかよく削れるような・・・甘いか? スクレーパーのようにガリガリやってるような気もする。で、途中で引っかかって表の一枚が剥離してきた。一番安い合板を買ってみたのだが、ひどい品質だ。ここで接着するため終了。なお、削りカスは細かいのが沢山出るが、次から次に押し込んで詰まるということはなかった。金属のミニカンナは全く詰まらないかわりに全部落ちてしまう。

最終調整(1) 42mm カンナ

    中央尻側のパーツがちょっと幅が広い。無理に入れるとまずそうなので、僅かに幅を紙やすりで削って調整する。接着はずっと後だが、準備しておく。木っ端返しの整形は終わっているが、口裏はナナメに。ナナメでも問題ないと思うが、見栄えが悪い。あと、今は刃が入らない状態になっている。慎重に整形して刃が入るように。うまくやれば、くさびなしに出来るかも知れない。

    甘い甘い。片側が入らないだけで、もう片側はゆるゆるだった。刃はなんとか入るようになったが、いろいろと狂っている。さらに尻側を嵌めてみると・・・どうやっても尻側のサイド片側が浮いてくる。さらに水平の面においてみるとサイド部分の端が 1mm 以上浮く。どうやら、最初の接着ですでに敗北していたらしい。
    尻側のサイドを削って、浮きは少し収まった。サイド部分の端が浮くのは、ずれているということだが、左右のどちらが悪いのか分からない。もうダメなような気もするが、台直しでねじれたものでも直すと言う。
    刃がどのあたりに来るか分かったし、もう尻側を接着することに。台の形にしないと修正も出来ない。
    まずは、平面が出ていて丈夫な木を台にしてポリエチレン袋をかぶせる。頭と尻の底面が合うようにそれぞれF型クランプで締め上げる。ミニクランプ2本で接着面を押さえておいて、浮いたサイドをF型クランプで少し押さえつける。最後に接着面の中央をF型クランプで締め上げる。ねじれる要素をわざわざ作ってしまった気がするが、どうなるのか見てみよう。

    ところで同じように4分割版を作っている動画があった。鑿スキルのない人間には、やはり鋸を使えるようにするのが、楽で正確に作る方策であるようだ。また穴だけあけて押さえ棒を入れて接着→溝堀りの手順が良かったようだ。今回はおなかいっぱいだが、いずれリベンジしてみたい。

    もう失敗で諦めたような書きぶりだが、一応続けるつもり。だが、サイドを無理やり変形させた結果を見るのが怖い。しばらく放置してみる。

    ・・・とか書きながら、我慢できなくてクランプを外してみた。静かに台にした板から離れ、バネのように元の形に戻ろうとはしなかった。状態を裏から見ると割と良い。一番高いのは、台尻のパーツ。その中で、はめ込んだアマゾンジャラの部分が高くなっている。台頭のパーツは、高くてそれと同じか若干低い。台直しの目標の形に近い。問題のサイドのパーツだが、右は台頭ではちょっと低く、台尻に行くにつれ高くなっている。最後は台尻より僅かに高い。左は、押さえつけた方。左は台頭ではちょっと低いのは同じだが、台尻に行くにつれ低くなっている。僅かとは言えないが 1mm よりは差がない。もし元の形に戻れば、台頭の左が高くなっていくはず。そうなれば削るだけのことで致命傷にはならないようだ。
    この見立てを確認するために、紙やすりでちょっと削る。確かに、アマゾンジャラを嵌めたところと、台尻右だけ削れる。確認したら、ここは極力触らないで、台頭のパーツと、台尻の中央部を角棒に巻き付けた紙やすりで削る。あとサイドのパーツは長くしてあるので、台尻に合わせて切りとる。台の整形はこれぐらいにしておいて次。

    刃を入れてみたところ、刃口の隙間は、ゼロもしくはマイナス。無理に刃をだせば、刃先が痛む。いろいろやっているうちに実際にそうなってしまった。これから、刃が当たる面の調整をする。削れていくわけだから、0.5mm ぐらいは隙間ができるはず。万が一精度が良くて隙間がほとんどできなかったら、木っ端返しを削って調整。

    えんぴつで刃を塗って、当たるところを削る。黒いところを削るだけなので、これは出来る。少しぐらい刃口の隙間が出来ると思ったのだが、全然。出っ張っているところを無くしているだけなので、ナナメ自体は直らない。思い切って刃の出が少ない部分を削り、またえんぴつ。でも、ほとんど何も変わらないようにしか見えない。なので、今度は、刃口と木っ端返しの調整をしてみる。木っ端返しが丸くなっているので、刃が当たるのではないか? 45君を当てて、正しい角度で平面になるようにやってみる。

    交互にやってなんとか調整できた。刃口もだいぶ削ったので、木っ端返しの幅が 5mm 超に。おおきな鉋でも 4mm ぐらいのようなので、幅が大きすぎ。大きいと何が困るのか?よくわからないのである。使ってみた感じでは、つながったのが出るときは全く問題ないが、かんなくずが詰まると取りにくい。

金属ミニカンナ研ぎに失敗

金属ミニカンナの方、なんか削れなくなってきたので研いでみることに。最初の面と同じようになるよう鋭角に研いでかえりが出たら、刃裏にちょっと角度を付けて研ぐ。それを試したところ全く削れない。

理由を考えたのだが、もともとの刃の面はグラインダーで削ってあって凹になっている。見かけ以上に鋭角なわけだ。七分五厘の普通の鉋を考えると、仕込み38°で刃が 30°かそれ以下。8°以上の角度で材料と接するわけだ。金属ミニカンナの仕込みは 正確には分からないのだが、20°台前半。22°だとすれば 14°以下にしないと同等ではない。刃厚 1mm とすれば、刃の幅は 4mm 台でなくてはならない。2.5mm ぐらいだと多分上を向く。また、上から押し付けると圧力で刃先が上にそったりするはず。と、鈍角になっていって刃先が材料に当たらなくなる。材料に当たらなければ、いくら刃が付いたように見えても削れないという現象になる。

刃の仕込み角を概算してみる。底面から刃の高いところまでは垂直に 14mm ぐらい。刃先からの長さは 41mm ぐらい。14/41 に近い値は、sin 20°。包丁と同じ 15°で研ぐならば、5°の角度で材料と接する。一方、刃を裏返しに装着したとする。裏がまっ平ならば、20°で接するわけだが、角度が付いている。これもまた 15°だとしよう。同じく 5°の角度で材料と接することになる。驚いたことに、あながち出鱈目ではないのである。案外両刃にして裏表交互に使うのが良いのかも知れない。
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2021年09月08日

木工ストーリー(3)

次の構想

ダイソーの200円化粧板(300mm x 450mm 15mm厚) を使った、適当な棚を作りたい。四つ角に 30mm角の杉の荒材(1m)。接続方法は、角材のほうに 10mm の溝を掘り、化粧板の方 15mm x 30mm の切り欠きを入れて組む。そうすると化粧板が角材に 25mm 食い込んだように見える。これを全部の段でやる。外れないようにネジも使うし、接着剤も使うが、ぐらぐらしないためには、加工の精度が重要そうだ。

どれだけの高さにするか何段にするかは未だ決まっていない。場合によっては縦に2つつないで背の高いものにするかも。また落下防止のための板も付けたい。これを強度メンバーにするのかどうか?なども未定。まぁ変な棚にはなりそう。

しかし 3cm 角 なんかで作ってどれぐらいのものを載せられるのだろうか? かなり不安なのだが。・・・そういえば、作った小さな台は私が乗ってもびくともしない。これを積み重ねても、垂直に荷重をかけるだけならば、同様であるはずだ。ぐらぐらするようなものを作らない限り大丈夫な気がしてきた。

変な棚とか書いたが、溝を掘って 棚板を嵌めるのは「大入れ加工」、「大入れ継ぎ」と言っておかしなものではない。普通は棚板まで彫り込むことはないようだが、やっぱり彫り込みたい。サイド短辺方向に角棒を付けるとして、前後方向のぐらつきを抑えることが出来るはずだ。左右方向は溝頼り。どうしても不安な出来なら、背板を付ける。しかし、わざわざこういうデザインにして補強を付けたら格好わるい。落下防止だと強弁できるようなものにしよう。

で、落下防止のための板を兼ねて、杉の胴縁?(45mm x 13mm) にも少し溝をつけて、最上段と最下段に嵌める。これも前後方向のぐらつきを抑える効果があるはずだ。棚板の掘り込みを 12mm に変更すると、棚板の端から角棒の端まで 7mm 。胴縁 の真ん中に 深さ 6mm の溝を掘ると角棒と端があう。これは、後で嵌めれば良い。角棒との隙間ができないよう精度を高めて、角棒とだけ接着。棚板とガチガチに接着する必要はないはず。これを全段に入れても良いが、 別途考える。今のところ段数が奇数なら目の字に入れるつもり。

ところで、設置場所は物置の中の予定。色に凝るつもりはないのだが、防虫だけには気を付けたい。杉の部分はステインを塗って薄くニスで仕上げる。化粧板は断面にウッドシールを塗り込む。見栄えを良くするための加工は特にしない。

とりあえずは、3cm角棒でひとつ試作してみる。物置なので床にも物を置く。棚の間隔は別に不均等で構わない。ちょっと大きいもので 22cm あれば事足りる。狭いところは、12cm でも構わない。

とりあえず、24cm (22.5cm ) 2段 14cm (12.5cm) 3段とすると 90cm 。角棒は 上下 10cm ほど余る。
胴縁?(45mm) を上下に置くので 上に15mm は必要。溝から 15mm だと 角棒が割れるかも知れないので 30mm 残すとすると 余りは残り 7cm 。合計 5段になるが、底板を置かないので 棚板5枚 ということ。あまりは上方向になる。下は 22.5cm の脚ということに。それは長すぎる気がするので、最下段は狭い方にして、さらに 1cm づつ増やし、下から 15cm 25cm 25cm 15cm 15cm (あまり 5cm)の位置に 棚の上面が来るように溝を掘ることにする。 多分胴縁を付けた後なら、その上は切ってしまっても問題ないだろう。
後は、棚板を 凹型に彫り込む場所。端から 20mm は残したい。しかし 前後に 20mm も角棒から飛び出ることになる。角棒の方を 5mm でも彫り込めれば良いのだが、全部やらないといけないし、5mm 残して溝を掘らないといけないので のこぎりが使えない。超面倒。角棒の溝さえ掘れば仮組みはできるので、それを見て決める。 

製作開始

化粧板が確保できたので材料はもう揃った。まずは角棒の溝堀りに挑戦。
#120 でざっと削って、4本を3か所クランプ。曲がっているものもあったが、挟み込んで締め付ける。その上でもう一回 #120 で出来るだけ平面になるようにサンディング。次にボールペンで墨入れ。忘れていたが、脚を同じになるように 5mm ほど切って切りそろえるようにする。その分も墨入れ。なぜか上部の余りは3〜4cm ぐらいになった。自作定規を当てて溝を掘ることにしたが、深さを一定にしたいので、6mm の MDF を定規の下に置いて 定規を 15mm 厚にした。そうすると目いっぱい押し込んで 11mm の深さになる。予定とは違うが確実な方法にした。ノコを入れるのは両端を慎重に、内側2本適当に。残った部分は簡単に削り取れる。その後、木工やすりで成形。手持ちの曲尺が15mm幅なので、これが入ればOKなのだが。慎重にやりすぎて一つも入らなかった。木工やすりで削ったが、少しナナメにすれば入るぐらいにしておいた。最後に脚を切りそろえる。9mm 厚の定規で 17mm 。後は手ノコで切り落とす。

ここまで失敗したのは、大きめの割れが2か所。完全に割れてないので、接着剤を塗りにくい。ここは普通の瞬間接着剤で止める。あと、最上部の1か所がちょっと欠けた。

さて、4枚を直線に掘ったわけだが、1234と番号を打って

2  3
1  4

と配置した場合、左右それぞれは綺麗にはまるはずだ。だが、直角になっていない場合、12 と 34は逆の角度だから2倍の角度でねじれるはずだ。完全に直角とか無理だから遊びを増やしてでも調整してやらなければならない。どうしよう。

よくわからないが、逆順に並べて、クランプして再度けずる? まぁとにかくやってみる。
・・・やってみたら予想以上に直角だった。ぴったりというわけにはいかないが、再度削ってほぼ直線になった。わずかに遊びがあるところはあるが、だいたいキツ目で修正できた。

次に 胴縁?(45mm x 13mm) も 15mm 幅の溝を掘る。1m ぐらいのものがあるので、切る前にノコを通しで入れる。深さ調整はストッパーにまかせる。なんか深さがマチマチな上 7mm 以上掘ってしまったところも出来てしまった。ここは見えないし、あまり気にしない。

これは後で補強みたいな感じで入れる。現物合わせで切ってから溝を仕上げる予定。

さて、もう組んでしまうことが出来る状態になった。なんか化粧板のほうの切り欠きいらないのでは?面倒だからやめようかという気になっている。まぁ仮組みしてから決めよう。仮組みだが、一回全部ねじ止めする。で、片面外して接着剤を付けて、またねじ止め。その前に接着するところの目止めをしないといけない。あと角材の面取りと#240 サンディング。やることは沢山あった。またねじは40mm以上のものを使いたいが持っていない。買わなくては。

    ねじを使う場合はクランプ代わりに締められる半ねじを使うべき。なのに持っているのは全ねじばかり。今回使うのは ねじのない部分が 19mm 以上のタイプが望ましい。探したら ダイドーハント 万能パワービス というのが見つかった。50mm のものは ねじ部が 30mm で それ以外が 20mm 。モノタロウでは 1袋(80本) が 229 円。12mm の板を止めるには、38mm 。ダイドーハント は DCM なのでちょっとホムセンを見てこよう。他にダイソーで 半ネジのコーススレッドがある。65mm 一種類。他に 木ネジ皿セット19−50mm というのが半ねじばかりのセット。どちらも近場のダイソーにあるような気がしないが、一応見てみよう。

    ところで、カラーボックスのネジは全ネジ以外見たことがない。気にしてなかったが、止める板の下穴の径が大きいので問題ないのだろう。場合によっては、このやり方にするかも。

    接着剤も検討したい。どうもタイトボンドはパーティクルボードの接着は苦手のようだ。粘度が高くてしみこまず、乾燥であまり痩せなくて硬度が高いものが良いはず。・・・となれば、セメダイン コンクリメントか? いや、それならエポキシ接着剤。5分硬化型では一度に10か所の接着は厳しいが、時間がかかるタイプならいけるだろう。 コニシ ボンドEセット が90分で硬化開始と書いてある。試してみたい。

    とか書いたが、一度に接着するのは、5か所だった。3本が仮にでも嵌っていれば、1本の位置決めには手間取らないはずだ。普通の側板取り付けとは全然違う。ひょっとしたら、ダイソーの5分タイプでいけるのでは? 今は硬化時間10分と記載されている。硬化開始はやっぱり5分ぐらいなのだろう。

    とりあえず見に行ってきた。ダイソーに希望のネジはなかった。25mm, 32mm まではいろいろあるのだが。次ホムセン。そのものはなかったが、半ネジ 45mm,56mm は売っていた (メーカー YAHATA)。100円の少量パックで、45mm は 8本。56mm は 6本とちょっと少ない。いつでも買えるので購入せず。接着剤もみたのだが、品ぞろえが思ったより悪い。ボンドEセットはなかったのだが、セメダイン PM165-R HI というのがあった。コンクリート、金属、木 と書いてある。変性シリコーン系で水分で硬化するタイプ。無機物 70% なので、多分石のように硬くなる。硬化時間は 12時間。これは良いかなとは、思ったが。エポキシでやる気になっているので購入せず。調査だけはしておこう。

    PM165-R という製品もあり、強力型弾性接着剤だそうだ。スーパーXのようなもので硬化後も柔らかいようだ。HI は 無機物 70%なので全く違うはず。コンクリメントは、無機物 50% で相当硬いが、それ以上だと思われる。ただ、接着力は劣るのだろう。剥がれたというレビューもあった。ちなみにコンクリメントは酢酸ビニル系。との粉を木工ボンドで練った感じだろうか。


閑話休題

3cm角の荒材をほぼ使い切ったので、買ったホムセンに行って補充した 1m x10で 660円。2m 分で 130 円ぐらいだから、安いかといえば高い。以前の価格だと 1x4 が買えそうな値段。だが今では 1x4 ですら 300 円近い。それで、他のものも見て歩いたのだが、アカシア集成材があった。以前置いてなかったような?ちょっとパイン集成材より安いようだ。400mm 幅 x 2mぐらい 15mm厚が 2000円弱。あとカフェ板。今はどこにでも置いてあるような。これは何に使うもので何故置くようになったのだろう? 他にフローリングコーナーに 30mm 厚ほどの杉材が 700円。節はあるものの小さくて目立たない。幅は 150mm 〜 200mm ぐらいでカフェ板そのものではないようだ。30x40 を3本切り出して角棒に出来たら、赤松の野縁を買うよりよっぽど良いかもしれない。今度よくよく見てみよう。

エポキシ練習

いきなり本番の接着はやめて、練習からしてみよう。・・・結構難しかったおぼえがある。混ぜ合わせ終わった段階では粘度が低くあわてて塗ると垂れたりするのだ。垂れたところはどうにもならないが、緑の養生テープはくっつかないので保護しておくと良いかも知れない。またガムテープの粘着面もくっつかない。上から貼って固定するようなことが出来る。で、粘度が急に上がってきて今度はすごく塗りにくくなる。タイミングが重要なのだ。また、硬化後もしばらくベタベタしている。数時間は動かさないほうが良い。あと化粧面についたらどうなるのか?確認しておきたい。材料は、ブックシェルフに使ったのこり。本番を想定して垂直に立て、切断面に塗る。側面の化粧面にも少し塗って、接着されるかとどんな風に垂れるか確認。あと杉の木片を接着。2つ用意して木口も接着してみる。木口場合は木口にもエポキシを塗る。
で、やってみたら、簡単だった。すぐ塗っても注意すれば切断面から垂れてこない。側面に塗った分は垂れてきたので、養生テープを下に貼ってみた。垂れるといっても 今のところ 5mm ぐらい。養生テープを超えて垂れることはなさそうだ。これで、本番での接着は問題なく出来そうだ。時間だが 10分で硬化という気はしないが、1時間もすれば概ねしっかり接着されるようだ。ただ、ベタベタした感じは残っているので1日おいたほうが良さそう。

仮組み

はじめての仮組み。とりあえずは全部軽くは嵌った。ただし、奥の方が狭くなっていてたたき入れないとはいらない。1,2は大きめの板材(30mm 厚 50cm 長ぐらい)で叩いたところほぼ完全にはいった。ただ全然完璧ではない。角棒を棚板の端に合わせてみたが、なかなか合わない。角棒自体曲がっていたりするので無理な話かも知れない。また、2方向に直角をださないといけないのだが、それも含めて全部を合わせるのが難しい。ゆがんだまま接着すると修正できないから、気がすむまでは調整していくことにする。それは置いておいて、ぐらつきはそんなにはない。長辺方向に数ミリナナメにすることは出来るが、ギシギシいう。

接着

1,2がきっちり入ったのでそれを下にして、3,4も見てみる。3はきっちり入る、4はすこし変。入りはするが、もとが曲がっていて浮いてくるという感じかな?
まずは3から接着し、また回して、2,1と接着することに決めた。4は最後にしてちょっと考える。

エポキシの必要量が分からないので少し多めに使った。概ね 1/3 ぐらい? すぐに化粧板の切断面に塗って、つぎに角棒の凹のサイド(木口)。最後に凹の奥に盛る。うまく出来たかも。垂れもないし、浮いてくる感じもない。ただ、凹のサイドにすこし隙間があるかも。ここの部分は重要なので後で充填したいような。ただ1時間は触らずそっとしておく。

次に2,1と接着した。実は60cm のクランプを持っている。だが、クランプを掛けるために動かすとずれてしまうような気がして使えなかった。1がちょっと曲がっているような気がしたので、1には使ってみることに。少し接着剤が押し出されてきたようで、多少の効果はあるかも知れない。最後の4もクランプを使うことにした。2本だけ端にかけてもどうなのか?という気もするのだが、やらないよりましだろう。

接着完了!

とにもかくにも、ここまでで棚の形にはなった。立ててみてしげしげと眺めてみて、まぁ安っぽいかなという印象。実際コストをかけていないわけだが、もう少し良い材料を使えば見栄えが良くなっただろう。
ちょっと計算してみると
 棚板 ダイソー化粧板 220 円 x5
 支柱 杉荒材 4本 66円 x4
 ダイソー エポキシ接着剤 110円 x1.5
 合計 1529 円

今のところこんなもの。こんなものでも意外とコストがかかる。ニトリのカラボが 1,212円(税込)。サイズもだいたい同じで、棚板一枚追加で同じぐらいの価格。コスパでは、カラボのほうが上。

まぁ経験を積んだから、もうすこし上等なものに挑戦しても良い。棚板をアカシア集成材にして、支柱をカフェ板1枚から切り出して 5cm x 3cm で作れば、結構立派なものに出来るだろう。コストが3倍ぐらいになってしまうが、いずれは検討したい。今欲しいのは、壁に設置するタイプの棚で、これを次に考えている。なお切り出すのは、買った POPOMAN でも出来る見込み。綺麗に切られた木ならば、平行定規を使って深い溝を切れる。平行定規を動かさなければ、裏から切ってもだいたい合うはず。奥から切っていけば、常に綺麗な面に定規を当てることが出来る。切断面は汚いかもしれないが、荒材よりははるかにまし。切断面を綺麗にするには、電動カンナがあれば完璧だ。・・・マズイマズイ、かんながけすれば良いのだ。

    またまた、見に行ってきた。アカシア集成材は、15mm 厚 30cm 幅 x 18x cm が 2380円(税別)。40cm 幅もあって それは 2980円。安いのか高いのかちょっと分からない。で、700円の杉板っぽいのは、実際は 798円(税別)で ただの 2x8 だった。古いためか表面が少し茶色になっている。今正規品は 2000円を超えている (コメリは税込み 1,880円)ので、安いといえば安いのだろう。 すぐに使う目的はないが、2本げっと。しかしこれだったらカフェ板の方が使いやすいかも。フローリングに使えるらしいから完璧に正確。さねはあるが 180mm は使えるだろう。ただ、この店のカフェ板は高く 税込みで 1500円台だった。(コメリは 1280円)。

まだ完成ではない。つぎは、サイドに杉の胴縁?(45mm x 13mm)を加工して付ける。角棒は 30cm の端につけたので、だいたい 24cm で上下左右の最低4本付ける。微妙にばらばらなはずで、いちいち現物に合わせる。接着は角棒とだけ。木材どうしなので、タイトボンドを使う。木口には一旦タイトボンドを水で薄めたものを塗って目止めしておくと良いらしい。

・・・の予定で実際に作ってみるつもりだが、面倒なのでぼちぼちやる。その前にステインで着色してみる。色の選択はマホガニー。オークにしようと最初思ったのだが、少し暗いほうが良いかなと思い変更。
2度塗りで着色完了! すこし見栄えが良くなったので、やる気が出てきた。
次にウッドシールを化粧板の切断面に塗り込んでみる。今回はヘラを使って凹になってるところ(だけ)を埋める方針にする。乾燥すれば痩せるので3回ぐらい塗り込んでみる。ただ、角棒に食い込んでいる部分が難しそう。ここは後回し。

やってみた。端に少し盛って中央に向かってすり込めば、余計なところまで付いてしまうのを防げる。化粧板にまで溢れてしまったりするが、これは気にしない。完全に乾いた後でもカッターを当てれば取り除ける。今回は薄く薄くを目標にすり込む。今まで厚く盛ってきたがうまくなかった。刃物で削り取れたりするのだが、相当鋭利でないと、下の部分まで剥けてきたり、サンディングも出来ないわけではないが、すぐ目詰まりしたり。厄介なのに、ことあるごとに使おうとしているわけだが、使って良かったというケースに覚えがない。それでも使おうとしているのは、他に良さそうなものを見つけられていないからだ。ちょっと探してみたい。

    同じセメダインの木工パテAが良いのかも。ウッドシールと同じ水性のアクリル樹脂系エマルジョン系でありながら、釘、ねじが打てるとなっているから、硬いのだろう。ただし、塗装は水性のみで、充てん後3日以降、研磨は充てん後1日以降。釘・木ネジなどの使用は、充てん後3日~1週間以内? 乾いたらサンドペーパーも受け付けないくらいカッチカチになる −−なるほどね。ウッドシールを1日2日で評価していたが、1週間2週間後どうなるか見てやらないといけないのかも。はみ出た部分だけ1日2日で削り取っておいて、あと放置することにしよう。

一日経過。当然のように凸凹。3回は塗り込まないとだめそう。その間に、サイドに杉の胴縁?(45mm x 13mm)を加工。現物に合わせて手ノコで切ったが、そんなに完璧なものにはならない。1mm ぐらいの隙間が空いたり、1mm ぐらい長かったり。溝も 14mm ぐらいで少々狭い。杉の胴縁が 13mm 厚なので、紙やすりに挟んでサンディング。割と簡単に嵌められるまで加工できた。これを着色して接着。ないよりは良いような気がする。全段付けたいところだが、溝を掘るのが面倒すぎる。完成後に付けることも出来そうなので、後の楽しみにしておこう。これで、ニスを塗れば完成!としたいところだが、角棒に食い込んだ部分の処置がまだ。先にウッドシールを塗ってから始めれば良かったのだが、途中で方針変更したししょうがない。コの字に切り抜いた PP 板でも使って、ウッドシールを塗り込んでやろう。ある程度乾いたらマスキングしてニス塗り。

そういえば、うちに古い茶箪笥もある。ほとんど 3cm 角ぐらいの棒で組まれていて、側板、天板、棚すべて、薄い板を嵌め込んで框組みになっている。角棒同士の接合は、大入れではなくて、三角形が食い込んでる木組み。(名前失念)。こういうのが作れたらなぁと思わないでもない。まずは、框組みか。単純なものなら、丸ノコで溝を掘れるだろう。いずれ挑戦してみたい。

    どうやら、角の部分は、三方留継ぎ? 外から見たらそんな感じだが、さらに板が嵌っていて框組みの一部にもなっている。他に棚は、支柱に 先が三角形になった角材が食い込んでいる。剣留めホゾ?棚だから当然框組みの一部でもある。ぱっと見、この2つの技法が主に使われているようだ。茶箪笥の写真をググれば、だいたいこんな風になっている。

三方留継ぎなんてどう考えても無理。少しでも近いものを作れるか考えてみよう。まず框組み風の天板。3cm 角棒に溝を掘って、5.5mm 厚の合板を接着することは出来る。端を 45°に切るのは難しいが練習すれば少しはましになるだろう。でも多分無理だからパテ埋めをやる前提にしておく。また溝を深くすれば、丈夫になるはずだ。端だけ別の溝を掘ることも出来る、そこに薄い堅い板(ビスケットなど)を打ち込んで補強することも出来る。支柱との接続は、接着剤で固定しておいて、ダボ穴を2か所あけてダボを打ち込む。これも出来る。

    何も知らずにビスケットと書いたが、ビスケットは 4mm 厚の圧縮したブナ材で、専用の溝堀り機がある。基本丸ノコみたいなもので刃径は 100 。ビスケットには 0/10/20 とサイズがあるが、全部 R100 ということのようだ。POPOMAN の R85 だとフランジで押し入れて少し動かすと 2mm 幅の 溝は掘れる。 2mm ずらして同じことをやれば、多分いけるのでは? しかし、私の作るようなもので 4mm もいらないと思うのだ。2mm のものはないのだろうか?ナラの集成材から 2mm 厚を切り出すことは出来たので自作はできる。その 2mm 厚は結構丈夫で、丸ノコで溝を掘ったときの残った部分を割り取るのに役立った。できるだけ根本から割りたいので、差し込んでこじる。最終的に木目に沿って割れが出来たが、ずいぶんと強い印象だった。

棚もまた、框組み風にするが、剣留めホゾもまた無理。ただのホゾ組なら出来ると思うが、2方向にホゾ穴を空けると支柱の強度が心配になる。ここは、合板を嵌める溝を掘って、枠は接着するだけにする。小径の丸ノコの唯一のメリットを生かして 85R で溝を掘る。また天板が長い場合、日の字型にするなど補強するが、ホゾ組み。ただしホゾ穴ではなくて、合板用の溝の下に凹型に掘るだけ。これも出来る。
なんか作れるような気がして来たが、角棒に精度が必要だ。荒材では練習は出来てもピシッとしたものは無理だろう。ちゃんとプレーナー仕上げされたものがどれぐらいの値段なのか調べてみよう。

    コメリで検索すれば出ると思ったが、出てこない。なぜかカフェ板が出てきた。1m のものもあって 598 円。もし自分で切り出すことが出来れば 5本取れて 一本 120円ぐらいか。2m なら 240円相当。近所のホムセンで 3cm 角の赤松が売っているので、状態と値段を確認してこよう。

今作っている棚の話に戻る。最上段と最下段には、45mm 幅の板が付いているわけだが、上から見れば、サイドだけ 15mm 高のリブが立っているように見える。これを三方または四方に配置したらどうかと思ってしまった。杉の胴縁?(45mm x 13mm)から 15mm 切り出して貼ってみようか。丸ノコの練習にもなるし。
15mm 切り出すと残りは 約 28mm 。もしくは両サイドから 15mm 切り出す。2m 長あるので、とにかく 10 本取れる。全段の前後に付けるだけの材料があるわけだ。これをどう使うか?
後ろは、15mm 高をマホガニーに着色して化粧面に貼る。前面は、溝を貼って、化粧板の断面を隠そうかと。そうなると 40cm 弱では足りない。44cm 弱にして端を三角形にして、剣留めホゾ風にしてみたい。44cm だと4本しか取れないが、24cm 残る。サイドに付ける板に使おう。もう一本 から 44cm を切るとのこり 156cm 。こっちからは 24cm 6 本が取れる。ちなみに杉の胴縁?(45mm x 13mm)は、KD 材で、プレーナーもかかっている。それが 10本 1000円弱で買えた。1m あたり 50円である。

    また見てきた。30mm 角の 2m か 1.8m の赤松が 税込み 305円。生木に近いが、節が少なく木目が綺麗なもの。プレーナーもかかっている。気合を入れて作るならやはりこれか。面取りしてあるホワイトウッドの 30mm 角は 税込み 382円。普通の 2x4 と同じような質感で節もある。ものすごく割高な印象だが、店の中にある 白木と書いてある 30mm 角は 税込み 1000円を超える。その代わり節がなく、非常に綺麗な仕上げ。あとホワイトウッドの45mm x 15mm は 税込み 250円 これも高い印象。 杉の胴縁?(45mm x 13mm)10本束はまだあったが、値札がない。貫と書いてある杉のKD材 90mm x 13mm がとなりにあって、それは 5本束 1380円(税込み 1518円)。それよりは少し安いはずだ。両方 節は少なく、プレーナーもかかっている。あと 5.5mm 厚の普通合板(と書かれている)が、1000円ちょっと。持って帰れないので買えない。

    ・・・見にってきた。45mm 幅の杉の胴縁は明らかに売れ残りで節ばかり。となりの 90mm 幅の貫は 節がなさそうなものが、いくつもある。適当に選んで 5枚げっと。面積あたりだとコメリの野地板の倍の値段だが、その価値はあるだろう。

    ・・・全部見てみたが、節は5枚で一か所。あまり大きくなく目立たないように使えるだろう。表面には傷があったりするが、建築用で見えないところに使うものなので、それは許容する。


さて、作業する前に準備。丸ノコ付属の平行定規にあて木(羽根というらしい)を付ける。動画をみると「大工の正やん」はもとより、ほぼすべての人が羽根を付けている。付属のものには、取り付け穴さえついてないので、穴あけから。羽根つきの別売り製品もあって、樫だとかいてあり、さらに油で仕上げてあってすべりが良いと書いてあった。とにかく堅木が良いらしい。ナラの集成材(の端材)があるので、それを使う。油は賞味期限が過ぎたえごま油があるから(作業が終わったら)塗ってみたい。あと、購入したのこ刃が届いているので、交換してみる。穴径 10mm のものは日本では売っていないが、aliexpress にはあるのだ。なにかコーティングしてある高級っぽい 24T と 36T 。これが 合わせて $4.96 だった。24T は付属のものと同じ 刃数。一般に横引きや合板は刃数が多いものを使うらしいので、36T も買ってみた。今回は縦引きなので 24T を試してみる。

準備が出来たのでやってみる。まずは溝を切って終わったら 15mm を切り離す。長さは2つ分の 88cm 。90〜100cm までなら一気に出来るし、短いのよりもやりやすい。いきなり違うところにノコ刃をあててしまったが、予想以上にうまく行った。溝の幅は 15mm ジャスト。残った両脇は均等にするつもりだったが 5mm 7mm みたいなバランスになった。最初の調整に失敗したからだが、これで通すのであれば、それはそれで良い。深さは 6.5mm ぐらい。7mm にするつもりだったが、これも別に構わない。切り離したやつも 15mm ジャスト。ちょっと凸凹するかなと思ったのだが、かなり綺麗な切断面になった。特に28mm の方、両サイドのどちらが、切断面か分からないぐらい。

さて、28mm の方適当に 44cm 分にしたが、実はそんなに長く無くて良い。41.6cm かそれ以下である。両端の形状は、剣留めホゾを模するとすれば、直角二等辺三角形である。幅 28mm だから横方向の長さは 14mm 。端から 7mm のところの幅は 14mm で棚板を隠せないが、8mm のところは 16mm で棚板を隠すことが出来る幅になる。棚板は 40cm ジャストと決まっているから 40 + 0.8 + 0.8 = 41.6 ということになる。ところで、支柱にどれだけ食い込んでいるように見えるかというと、11mm 食い込んだところから +8mm だから 19mm 。そんな 剣留めホゾはないのである。支柱の半分の 15mm なのだ。(茶箪笥は 円弧を描くようにおおきく面取りしていて真ん中が一番高い。そして差し込む方も同じ加工で真ん中同士だけ高さが合う)ちょっとバランスが悪いので デフォルメしたということで 先端の 90°を広くする。そうすると長さも若干短くなる。17mm までとすると 4mm 短くなる計算だ。少しだけ鈍角にして、先端を少し丸めるだけにしようかと思う。具体的には 14mm 長を 13mm にして 1mm 稼ぐ、先端を丸めて 1mm 稼ぐ。

あと、三角形の部分を支柱にぴたりと接するようにしたい。棚板が支柱からはみ出ていなければ、溝の深さで切りとれば良い。だが実際は支柱からはみ出ている段が多い。どうするも何も、支柱からはみ出ないように棚板を削るしかない。ただ、着色済みの支柱まで削るおそれがあり、支柱に近い部分は削りたくない。そうなるとそこだけ溝の方を深く削ることになる。結構面倒くさい作業になりそうだ。当然、塗ったウッドシールは邪魔になる。まだ柔らかいから小さいカンナで削ってやることにする。これを5段もするのかと思うと嫌になってきた。なお、端だけそんな風になってればよく、中央に向かって滑らかに膨らむ形は許容できる。クランプ2本が必須になるが、木は曲がるから無理やり接着できる。

とりあえず一組完成。着色してからエポキシで貼る予定。同じものを多数作らないといけないので記録しておく。

    まず、端から 18mm のところの裏、溝の両サイドを切り取る。
    そこから 5mm のところが三角形の開始点。
    真ん中から線を引いて墨をして、切りとり。三角形の頂点は若干の鈍角。
    現物に合わせて、溝の両サイドの切りとり開始点を決める。
    後は同様に三角形に切りとる。
    ミニカンナで面取り。四つ角を同じように削る。
    三角形のサイドは少しナナメの面にして、大きく面取り。直線部分からなめらかにつなぐ。例えるなら栗のように。
    また常に中央側から削り先端はとがらせる。
    最後に #240 で全体をサンディング。このときに先端を少し丸める。

三角形の部分を段々薄くしていきたかったのだが、ヤメ。同じものを作る自信がない。全体の長さは 46.8 ?しまったぁ。棚板は 45cm だった。1個しか作れない! また、1mm づつ長い。まぁいい。新しい 2m から4本とることにしよう。あと 5mm,7mm と書いてきたが、正確には 5.5mm と 7.5mm で幅はきっちり 28mm ある。
さて、組んでみるとどうか? 悪くない。が、剣留めホゾ組みには全く見えない。風ですらないが、なにか凝った造りという印象はある。頑張ってあと4つ作ろう。

丸ノコの平行定規の調整は難しい。一回幅を変えると、前の幅に戻すのはさらに難しい。なので 2m を切らずに溝を掘りとおすことにした。無論、一気には切れないので、移動してクランプで押さえなおす。そういうことをしても幅は変わらないので、基本まっすぐな溝を掘れる。
作業開始。まずは 5.5mm を残した溝にするつもりが、いきなり 4mm になってしまった。ほんの僅か切って幅をみてやるつもりだったが、10cm 弱も切ってしまった。調整しなおしてやったみたが 5mm になってしまった。それで、平行定規を固定するネジを見たら、平行定規の角に当てるものが、取り付ける所が曲がって平行定規の上面に当たっている。簡単に直せたので、作業再開。3mm づつずらしながら溝を増やしていく。・・・つもりだったが、そんなにうまくいかない。気を抜いたのか、太いところとかぐねぐねまがった溝になってしまった。最後はきっちり 15mm 幅になるよう調整してやった。結局は 5mm(一部 4mm),8mm というバランスになった。次に 180°回転して 15mm を切り出す。これは成功。ジャスト。
この調整を変えてしまうのはもったいないので、横に付ける分も切ることにした。横は 15mm,15mm,15mm で行く。深さは 7.5mm 〜 8mm 。88cm 切った残り (112cm弱) に溝を掘る。片面やったら 180°回転してもう片面を掘る。これで 15mm の溝の両脇が正確に掘れたことになる。3mm ずらして 同じように やり 最後真ん中。計5本掘った。これが実にうまくいった。残った 1mm 幅の分が 4本綺麗に並んでいる。
で深さはどうかと思い、この4本を折り取ってみた。深さも均等になっている。はじめ深さ調整がダメみたいなことを書いたが、うまく出来たようだ。原理的にはうまく行くはずがない・・・と思うのだ。力を入れて押すとストッパーがずれてしまう。そこからは、ずっと深くなったまま。力を抜けば浮き上がってそこだけ浅くなる。何本も溝を掘れば、だんだんと深くなるはずで、一部浅いところも出来る。これが普通だと思うのだ。多分そうなっているのだろうが、慣れれば変動幅を小さく出来るということか。また、切りくずが板の上に残っていて、それに乗り上げると浅くなる。1本目はともかく、それ以降は少し浅いはずなのだ。こういうものなので、敷居のような見せる溝堀りには到底使えない。

    しかし、この杉の胴縁?(45mm x 13mm)10本束は結構使える。虫食いがひどいのはあったが、節がとにかく少ない。今日切ったところに一か所あったがそれだけ。良いのか悪いのか木目はほぼ出ていない。年輪と平行に切り出した部分のようで 13mm の方に均等に年輪がはいっている。また、4面プレーナー仕上げで正確だし綺麗。90mm 幅の貫もおおむねそんな感じ。もう一回見に行って良さそうなのがあれば買ってしまおう。

当面縦に切る(掘る)ことばかりやってきたわけだ。それが、うまく出来るのは良く分かった。あとは角材などを直角に切るというのが出来ていない。だいたい手ノコでちょいとやって、不正確な結果に終わっている。そもそも墨入れさえ不正確になりがちだ。墨入れするにはスコヤ。切るときの定規は丸ノコガイドを使うようなのだが、どちらも持っていない。両方ともお高いので買うのに躊躇する。だが、現状より精度を上げるには、道具が必要だ。ちょっと自作してみよう。自作の結果不満足だったとしても、どういうものが欲しいのかはっきりする。
墨入れするための簡単なものとしては、ただの三角定規にひっかけるための角材を両面テープで張り付ける。まともな材料を使い一周墨入れして開始点と合えばOK。あるいは、左右の平行が出ているなら、左右から墨を入れてみて一致するとか平行だったらOK。胴縁の端材はいっぱいあるので作ってみよう。基本的に自作は作ってみて、一回使って精度を確認するというやり方をするようだ。だめなら微調整することを考えておく。
あとスコヤはひとつ基準となるものを持っておくと良いらしい。これは精度を確認するためだけに使い普段は使わわず大事に保管する。基準となるものは別に何でも良いと思う。そういえば 90mm x 140mm 15mm 厚のアルミを持っている。商品名は「ベーシックフレーム ヘビー級 AFS-1590」で 140mm で切ったもの。T字の溝がサイドに付いているのでなにか板を取り付けることも出来る。これは基準になるような気がする。あとは基板とか。主に小さいものしか作ってこなかったが、100x80 に近いものはあるかも。
・・・持っている安物の曲尺が直角かどうか気になってきた。

    探したら、10cm 角の MDF が2枚出てきた。2枚を合わせて、片方を 90°回しても、裏返しても、指で触って段差が感じられない。自分的には十分な精度だ。これを曲尺の内側にあてて光に透かして見る。長い方は光が漏れてこないが、短い方、角から 2cm だけ光が漏れる。外側は光で判断する方法は取れない。指で触って段差があるかどうかだけ。うーん、正確に当てられたかどうかわからないが、大丈夫そうだ。

MDF を基準として、三角定規に 10cm 長 の角材をくっつけた。角材は作ったばかりの 15mm x 13mm 。これを使って、棚板の前後に付ける材料を墨する。現物合わせで印をつけて切っていくのだが、前面のは、そう単純ではない。三角になる部分を余裕を見て 20mm として、溝のサイドをまず切る。そこを引っかけて現物で印を打つ。そこから 20mm 離れたところを切って、反対側も溝のサイドを切る。全部揃ったら、ひとつ右側の三角を切り取り、他の右側をコピー。今度は、溝面を合わせて左側をひとつコピー。後は左側も同様にしてコピーしていく。コピーと書いたが、2枚重ねて、のこぎりを当てて切っていく。もう墨も入れない。適当にやったが、だいたい似たような形に仕上がった。後は、溝を #120 で磨いてきちんと嵌るようにして、残りを #240 で磨いて滑らかにしていく。その次はステインで着色。接着は棚板の方の整形が終わるまで出来ない。

のこぎりは、ダボ切り用のさかりのないものを使った。これでないとコピーは出来ないし、溝のサイドを底に合わせて切ることもできない。今回の一連の作業のために買ったのだが、良く切れるものだ。切りくずも少ないわけだし、細かい作業に使える。
あとサイドに付ける板も切っていく。4枚分しかないので 2段分。すでに2段は付けているのであと1段分を別に作らないといけない。

直角ガイド自作

直角に切りたいと言っても大きな板を切りたいわけではない。せいぜい 4.5cm 程度までの角材や板がメイン。1x4 とか 90mm までは切りたいかも知れない。ベースプレートに沿う部分は、切り初めに 4cm 、切り終わりに 7cm ぐらいの余裕が欲しい。合計で 20cm 。材料に沿う部分も同じにしよう 20cm 。構造だが、薄めの板の上にベースプレートに沿う板を縦に接着する。POPOMAN の場合はその左約6cm にのこ刃がくるので そこが 左端。のこ刃が来るところは、定規もろとも切られてしまい、そこが定規を当てるラインになる。縦の板は、丸ノコと干渉しないよう厚さの制限がある。POPOMAN の場合 25mm 。また右側は、POPOMAN を持つ自分の手と干渉しないようにしなければならない。縦の板の左端から 4cm ぐらいは、抑える手を置いてはいけない。薄めの板は薄いほうが深く切ることができるので望ましいが、ある程度は丈夫でないと材料を押さえつけられない。5.5mm の合板なら大丈夫のようだ。

    5.5mm を使っても 21mm 程度しか切れない。3cm の角材も一回では無理。大工の正やんは、柱材を切るときに、一辺を切ったら一回止めて、柱材を回して切るということをやっている。また止めたときノコ刃は材料から離している。ノコ刃を差し込んだままスタートするとキックバックとかして危険なのだろう。それは置いておいてフリーハンドだ。寸法はちゃんと測っていて墨も入れているがフリーハンド。直角切り用のガイドなんかいらんかったんやぁ。あとスコヤなど使わない。いつも曲尺で直角を墨している。スコヤなどいらんかったんやぁ。2x4 の端材があるから、半分にして(POPOMANにとっては)太めの角材にしてそれを直角に切る練習をしてみたい。

下は、材料に沿う板を当てる。この板は微調整できるようにしなければならない。位置は 当てる板の下端が上から 7cm 。

    マホガニーの水性ステインがほぼなくなりかけている。これは買うとして、Amazon を見ていたら、安い丸ノコガイドがあった。二等辺三角形の下に引っかける部分がT字になっている。長さは約18cm で 1000円。アルミ製で厚みが 4mm とか頑丈そうなつくり。角材を回しながら切るのであれば、こういう形状が作業効率が良いのでは?と思ってしまった。フリーハンドの人も居るわけだから、ガイドは添えるだけというのが良いのではないか?ひとつ手に入れて、どんな使い心地か見てみよう。写真ではバリがあるように見えるが、持っている写真の指にもバリがある。へたくそな編集のせいだ。少なくとも丸ノコを当てる辺は綺麗で滑らかにT字部分につながっている。他に おなじようなもので 720円というものもあったがインチ表示のみなのでパス。あと引っかける部分の幅に差がある。720円のは 7mm 。1000円のものは (たぶん)9mm。他に 1389円のものがあるが、それは 10mm +。 なお精度については分からない。安いものには直角でないというコメントがつきがちだが、どれぐらいという情報がない。・・・というわけで自作は延期。多分、使いにくい点も分かってくるだろう。不安なのが切り終わり。丸ノコとわずかしか接触しないので、まっすぐ切り抜けるくせを付けなければいけない。

    519円(送料無料)のものさえあった。720円と同じものに見える。興味本位で買ってもよさそうだが、たぶん忘れたころに届く。最短でも 20日見とかないといけない。他に エルアングルという定番っぽい製品がある。これには、突き当て 9mm と書いてあり 1000円のものを選択する理由のひとつになった。また突き当てが端ではなく途中にあって、切り終わりの接触長が長い。あ、レビューを見ると、みんな切り初めの安定性と書いてある。そうか、手前に当てて使うのか。! もし直角でないものに当たってしまった場合、突き当てと材料との間に堅い木材を接着すると良いかも。削ることで調整できるし、切り初めを安定させることも出来る。
    あるいは、底面に堅い木材を接着するのもありか。最初は両面テープで、気に入ったらエポキシで接着とか。

    ところで、お高いエルアングルですら、丸ノコが接する部分が膨らんだところがあって直線でないというコメントがあった。どうしても直線や平面を出したい場合、ガラス板の上に紙やすりを置いて丹念に研磨するらしい。かんな台もそうやるもの。(かんな台は平面ではないが、修正するには一旦平面にする)。あと 1389円のものは、コメントが多いのだが、バリがあったり、荒い仕上げの上に雑に厚く塗装してあるようだ。修正するなら塗装は邪魔。修正する場合も覚悟していたので、1000円のものにしたのであった。

      1000円のやつが届いた。MDF を当ててみると、直角のように見える。目盛りも正しいようで MDF を測るときっかり 10cm 。丸ノコを当てる辺や三角形の辺を指で撫でれば凸凹しているのが分かる。切断作業するのに支障はなさそうだが、墨を入れる定規としては使いたくないレベル。これは修正すると良いかも知れない。・・・と思ったが、よく見ればちゃんと磨いてはある。凹の部分まで全体を磨くとまずいのかも。いや 45°の辺はいくら磨いても問題なさそう。直角のところは少しまずい。PIVOT が狂うと角度の測定が不正確になる。あとバリはあまりないが、触れば分かるところはある。それより打ち抜いた穴は面取りされていないので、ここは磨いておくと良いかも知れない。

      また、インチ表示の窓がある。POPOMAN の場合、ベースプレートの端から 2.5in のところにノコ刃が来る。なので 2.5 に印を打って、それが見えるところまで定規をずらすと切りたいところにおおむね合う。正確かどうかはやってみないと。

      あと HIP-VAL という印字がある。値は 1 〜 30 。どうやら屋根の傾斜を意味するらしい。水平に 1m 離れたところの 高低差 。それは分かったが 値が2つあり ひとつは TOP もうひとつは CUTS 。? あと用語として hip rafter と common rafter があるようだ。今は興味がないが、屋根のようなものを作ろうと思ったらそのときに勉強しよう。

      ついでだが、この定規(Rafter square, aka "speed" square)の使い方の動画があった。それを見ると切り初めがぐらつかないように、材料の奥にT字をセットするのが良いようだ。

      1000円のやつには付いていないが、窓にギザギザが付いているものがある。これは、ペンを引っかけて平行線を引くための機能。1389円の黒いやつは、変な形の窓があるが、多分これもそのためのもの。

      T字を材料の上に当てて、材料の反対側を親指で押さえる使い方をするわけだ。長い材料なら問題ないが、短いと窓に親指を入れることになる。押さえられるかどうかは窓次第。そう考えて眺めると、インチ表示の安いやつは、窓が大きくていいなぁと思えてきた。519円(送料無料)のやつを買う理由ができた。


    この動画を見ていたら、1389円の黒いタイプを定規として使っていた。色々と道具を持っている人が安物を使っているのが意外だった。自分で修正できるから、基本の部分がしっかりしていれば関係ないのかも。組木の動画は、どれも興味深いのだが、大工の正やんは、スケールが違う。宮大工は、もっとすごいのだろうけども。

    他に、安物と思われるコンビネーションスコアも使っていた。他にもいろいろ使っているので、それだけということはないが、これも意外。このコンビネーションスコアは同じと思われるものが、様々な値段で売られている。高いのは新潟精機のLS-300で 1732円。安いのは 640円というものまで。だいたいは散々な評価だが、使い方が分かっていないような印象。本体(ベース?)は鋳造だし、なぜ直角が出ている人と出ていない人が居るのか?ネジの扱いの違いにしか思えない。新潟精機のものはスケールがアルミで特に扱いに注意が必要そうだ。まぁ、使えるものなら便利そうだし買ってみることにした。(当然安い方)。使い方は、緑の720円の商品説明が詳しい。それ以外だと現物から長さを写し取るのに使える。複数必要なわけだ。さらに木材のセンターを出すのにも。目分量で線を引いてみて、反対側からも線を引く。その2本の線の真ん中がセンター。なお、インチ表示の直角定規とセットになったものも売っている(1141円)。安物買いが好きな人はどんなものなのか買ってみるのも良いだろう。

      コンビネーションスコアが届いた。溝に引っかかるボルトがあって、手回しナットで固定する構造。スケールとは、本体側の溝の底と接触する。で、直角は出ない。15cm で 1mm ぐらいの誤差がある。見たところ、溝の底をちゃんと加工していない感じで、バリとかがあってちゃんと直線で接触していないような。分からないが修正可能なような気がする。・・・違った。バリだと思ったものは両端にあってその2点でスケールと接触する。やすりで削ることによって、校正できるようになっているのだ。バリを全部削ってしまえば、直線全部を削って校正することになる。大変になるわけだが、そうなっても、直角が出るか出ないかの2択なので、直角が出るまで削れば良い。

まぁ欲しいのは、角材か幅が狭い板を直角に切るための定規で、それは幅の広いものには対応できない。一応簡単な直線切りのための定規は作ってある。40cm 弱ぐらいと 90cm ぐらいの2つ。長い方は、先に作ったスタックボックステーブルにクランプして使う。短い方は、後で作った 30cm 角の台にクランプ。まともに使う場面はまだないが、30cm 幅のフローリング用合板があるので、それを切るときに使うはず。また、テーブルの中央で切りたい場合、スタイロフォームを敷く。スタイロフォームはなぜか持っていて便利に使えている。

大工の正やん 最新動画

    この動画はいつも見ている。見てて気持ちが良い仕事ぶりなのが理由だが、なにかヒントがないかという目でも見ている。今度は材料を切るのに、卓上丸ノコというのかスライド丸ノコというのかを持ち込んで使っている。135°とか角度を付けて切るときは ただの丸ノコは使わないようだ。また、奥を先にちょっと切ってから前から切るということをしている。これは横に切るときだけで、理由は? 材料が欠けるのを防ぐためかなぁ?分からない。
    あと、石を止めるのに、コンクリメントがないので、ウレタンボンドを使うという話が出てきた。使っているのは、床職人 600ml チューブ。ウレタンボンドは気になっているので、レビューを見てみた。どうやら定番の商品らしい。24時間で硬化、2日でカチカチだそうだ。DIY で使うには、開封してからどれぐらい長く使えるかだが、長期間は無理のようだ残念。ただ、変性シリコーンよりは長く使えるらしい。家庭用のウレタン系というと、ゴリラグルークリアがある。しかし、51ml しかないのに、床職人より高い。床職人より安いものは、床いちばん (600ml) 。床いちばん のレビューには固まったものが届いたとか、そういうものがあった。もし買うなら、回転が良さそうな床職人が良いのかも。!そういえば、フローリングコーナーで 2x8 を買ったときに、2x8の上に沢山置いてあったのが、床職人だったかも。600ml のチューブは相当大きい。こんなものは使うはずはないから関係ないとその時は思ったのだった。あまりよく見ていないが、チューブがふにゃふにゃな印象だけ残っている。

    なぜ、ウレタンボンドが気になっているかというと、水分で硬化するので、木材を何にでも接着できそうな点。また耐水、耐熱、耐油性があり野外にも使える。硬化後カチカチだそうだが、硬化で痩せるのではなくむしろ膨らむらしい。なお、変性シリコーンも水分で硬化するが、こちらは弾性。

    また関係ない話。ダイソーのリサイクルトレー(34cm x 15.3cm ) が手元にあるのだが、これでちょっとしたものを置く 3段ぐらいの棚を作るとどうだろうか?厚み自体は 2mm ほどだが、わりと丈夫で、横をもって捩じれば捩じれるものの、他の方向には曲げられない。問題は側板か支柱への取り付け。ナナメになっているので、大入れは使えない。曲面に合わせて取り付け用の木材をエポキシで張り付けて、それがびくともしないようならうまく行くかもしれない。失敗したらトレーに取っ手を付けると強弁しよう。当てる木材の候補として、15mm x 13mm が 61cm 余っている。10cm づつにしたら一応足りる。短辺の直線部分は 8cm ぐらいなので 10cm が短すぎるということはないようだ。角材がしっかり付けば、大入れが可能。ただ、内側すぎるので、15cm長 の角材か板を脚の下に付けて安定させる。

余談が過ぎた。とりあえず、前面に付ける棒4本とサイドに付ける板4枚は出来た。着色してから接着する予定だが、十分なステインが今ない。付ける前に化粧板の断面を削らないといけないので、ボチボチやる。
まずは、化粧板の断面を削った。削ったが、支柱付近は無理。それで、溝の端を深くサンディング。嵌めてみて現物調整しながらやったのだが、どうかな?端をちょっと押さえると沈むので、少なくともクランプ必須な感じ。もういいかな。後は着色して接着してしまおう。・・・着色中。十分なステインはないのだが、作った分はギリいけそう。購入したステインは、一週間以上かかる見込み? 中国発送であるまいし、どういうことだろう?

ステインは間に合った。が、接着は躊躇している。ニスを塗ってから接着した方が良いのでは? ニスはまだ少しあるが、今後使っていく分はない。これも追加ステインと一緒に購入中。0.7L のカンが、持っている 300ml より安く売っていたので購入したのだが、相当不安。売れ残りなのだろう。売れ残りだったら分かって買っているのだからしょうがないが、(水性ウレタンと書いてある)写真と違うものではという不安がある。もし水性アクリルだったら返品しよう。

トレー棚 検討

ダイソーのリサイクルトレー(34cm x 15.3cm )の棚だが、15mm に切ったあまりの角棒を削ってみた。これは結構大変。ほぼ三角になるまで削らないといけない。そうやって頑張っても、結構隙間が空く。どうもトレーに正確に張り付けるのが無理なようなのだ。発想を変えて、側板にこの棚受けを張り付け、側板を仮に組んでから、棚であるトレーを接着する。 仮に組むには、直角クランプを使って適当な板に側板を垂直に立てる。また 34cm の板か角棒を反対側において動かないようにする。上は広がらないように、ゴムベルト(ダイソー 便利ベルト)で締める。接着時に小さなクランプもかける。棚受けの下面とトレーの上面は平行なので問題ないだろう。肝心の側板は、買ったばかりの 90mm 幅の貫を使う。あと直角クランプを使うと最下段の棚受けと干渉する。上段の2枚を接着してから、 最下段の棚受けを貼るなどして干渉を避けなければならない。
34cm の治具に使う板は、1x4 の 34.5cm があった。これで直角に切る練習をして 34cm にする。側板の下に付ける板は候補が沢山ある。15cm ぐらいの端材は本当に沢山あるのだ。今回はヒノキの端板を縦に2つに割って使おうかと思う。こんな小さい板は丸ノコが使いにくいが、両面テープでスタイロフォームに貼るという技を動画で学んだ。
側板のサイズは、トレーから上に 2cm ぐらい。トレーの上面を基準にして 15cm づつ の間隔で2枚。トレー+棚受けの厚さは 15mm (ぐらい)。下は、棚受けの下面から 4.5cm ぐらい。合計で 38cm かな。
強度はエポキシ頼り。隙間には後で充填する。また、棚受けも接着だけだから不安。後で 6mm のダボを打って補強する。

丸ノコ練習

直角切りの定規 speed square が届いた。別に問題はないのだが、あちこち磨いてみた。使ったのは木工用のあまりの #600 。これで必要十分のような気がする。アルミは柔らかいのでこれでも結構削れてしまう。また、削った後はつややかでざらざらな感じはしない。とりあえず、あちこち面取りした後、本命の辺。まずは 45°。平面が出ているっぽい集成材の板の上に #600 を置いて擦る。合計で 50往復ぐらいか。少し綺麗になった。深い傷まで直す気はないので、適当に切り上げ。最後に直角の辺もやる。やりすぎるのもまずいと思うので、控えめに擦って終了。まだ凸凹感は残っているが、多少マシにはなった。

用意が出来たので、丸ノコ練習に入る。まずは 34.5cm 1x4 を 34cm 長にする。両方切るつもりだったが、ちょっとずれた。片側だけで 34cm になってしまった。次にナラ集成材。前に平行定規で 2mm づつ切りとろうとしたのだが、下手だったので切り口が汚い。これの端を綺麗に切り落とす。・・・これはうまく行った。また平行定規で薄い板を切り出すのに使える。次に小棚の足。基準にする辺に対し直角になるよう端を切り落とす。これもまぁまぁかな。次、基準にする辺の反対側の辺を直線切り用の定規で切り落とす。材料が小さいので動いてしまう。ダイソーで滑り止めのシートを買ってきて定規の下に置いてみたところ、なんとかなった。ただ不十分な気がする。さらに、縦に2分割。・・・するつもりが、だいぶ浅くなって溝を掘るだけになった。動いてしまうと両方だいなしになる恐れがあり、こわごわやったのが原因。まぁ溝が付けば手ノコでも切り抜けるし、動いてしまうよりはマシだと思い、半端なところで終了。

次は、90mm 幅の貫から、側板を切り出す。切ってみたら 2枚が合わない。上側は合うのだが、下側は、直角でなかったり、長さが違ったり。しょうがないので再度墨を入れて切りなおす。結果 38cm の予定が 37.5mm になってしまった。そうやっても微妙に長さが違う。上側を基準にして墨を入れていく予定なのでとりあえずは終了。

いろいろと切ってみたが、購入した speed square では 3cm 角材を切るのは難しいかも知れない。大きすぎて材料を押さえることが出来ないのだ。おそらく、タジマ MRG-MC90M のような形が材料を握れて良いのだろう。と、考えてひとつ作ってみることに。材料はヒノキの端板一枚。

まず端板の端を直角にする。次に端板から引っかける部分ー突き当てを 2cm 幅で切りとる。ガイド面はそのままにするが、握る部分は 3cm 幅、その間はナナメに切る。これと突き当てを接着。これだけだとガイド面が短すぎるので、余った部分に凹型に切り欠きを入れて、つくったL型に嵌める。これで形だけは完成! 後は精度が出ているか?出てなかったら削って調整するしかないが、それが可能か? まぁやってみよう。ダメでも気まぐれに作ったものだから、そう惜しくない。ヒノキの端材は沢山あるから、使いやすそうなら、また作ってもいい。

この一連の作業は、30T ののこ刃に変えて行った。横切りがメインになるのと、今回堅い木を切断するため。使ってみたら予想以上に切断面が綺麗。これなら合板も綺麗に切れるかも知れない。

棚つづき
一応、作った分の着色・ニス塗りが終わった。後ろの 15mm → サイドと簡単なものから順にエポキシで貼り終えた。前面の 28mm をどう貼るのか?嵌めてみて検討。端をピタッと貼りたいのだが、クランプがかからない。何通りかやってみたが無理なのであきらめ。しょうがないのでゴムベルトで軽く固定するだけにした。これで一段目を接着。ゴムベルトは2本しかないし、接着自体神経を使うので、1段づつ貼り付けることにした。ある程度硬化しないと浮いてくる恐れがあるので、数時間は固定しておきたい。・・・また時間がかかる。エポキシはダイソーのもの。2/3 ぐらい残っていたものを使ったのだが、一段目接着で使い終わった。どんどん使うかと思っていたのだが、意外に消費が少なかった。

    後述の研ぎに走っているが、これもぼちぼち進んでいる。エポキシでの接着は完了。1枚だけどうしても端が浮くやっかいなのがあって、どうすべきか考えていたのだが、60cm のクランプが使えたので、両端にかけて無理やり浮かないようにした。そうなると真ん中が少し膨らむのだが気にしない。次は、エポキシで付けたところはあちこちに隙間があるので、タイトボンドを流し込んでみる。横に倒してある程度乾いたら反対側。これまた乾くまで時間がかかる。

    棚は他に作業が残っている。ひとつはサイド2段目。作るところから始めるわけだが、これだけ違う形にしてみようか悩んでいる。90mm が手に入ったので、山形にしてみるとか。また、1段だけ裏板を付けるのはどうか? 茶箪笥も一部扉が付いていたり引き出しがあったりで変化を付けている。裏板はネジ止めで外せるようにするが、どんな感じに印象が変化するのか見てみたい。

    ずっと他の事をやっていたのだが、ようやく少し進んだ。サイド2段目は他のと同じにする。作業は、45mm 幅を掘って切るまで。裏板も作るだけは作った。4mm のシナベニヤ(だと思う) 2段目を作るのに合わせて塗装する。



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まずは、バイスに挟んで 刃を落とす。最初ダイヤモンド砥石 #180 を使ってみたが、穴があいているタイプでその穴に引っかかったりしてやり難い。なので、ダイソー砥石のサイドを使ってみることに。・・これで行けるか? いやちょっとやり難い。砥石が刃から外れたりしたとき危ない。とにかく 2mm 以下になるまでやった。次は角度を付けていくのだが、持っているバイスは球体ヒンジで角度を変えられるタイプ(SK11 ユニバーサルテーブルバイス V-4 と同型)なので、水平に砥石を動かせば良いように調整。たとえダイソーと言えど砥石の面は傷つけたくないのだが、#120 の面で削る。面が出てきて、普通に研げるかな?という状態でヤメ。砥石は少し凹んだ線が出来たが、面直し(のさらに面直し)専用だし、その機能には支障がない。時間は30分ぐらい?試行錯誤しながらだから短く感じた。

指の皮が復活するまで、しばらくの間放置するが、状態を確認しておく。
裏面は、完全なべた裏だが、平面は出ている。少し梨地っぽいが像も写る。もとは鋼板だろうから当然だ。裏を研ぐのは極力避けてかえりを取るときだけにしよう。切れ刃だが刃は付いていない。予定通り。その面は平面ではないし傷だらけだがギラついている。そうかーこれがピカピカっぽく見えた状態か。また幅が均一ではないような。右側の削りが足りない。研ぎに入ったら、気をつけてやろう。ただナナメになるだけなら本体で対応できるから気にしなくて良いだろう。気にすべきは直線にすること。これも平面を出すことに集中すれば良いはず。さらに端までは直線に出来なくて良い。僅かでもぶれれば削りすぎるはずで、自然と湾曲する。だいたいカンナは両端を削ってあって上からみると台形になっている。もし都合が悪ければ同じような形にすれば良い

都合が悪いケースは、かんなくずが端の隙間に入り込むケース。その対策で角が削られている。

それはそうと、致命的なミスが分かった。ミニカンナの刃の仕込み勾配は浅い。そのため刃を 30°にすると、刃先が上を向いてしまう。これでは全く削れない。ミニカンナの仕込み勾配を測ったら20°だった。30°の刃はどうやっても使えない。

閑話休題

    鉋のお手入れ」 カンナについてポイントとなることが、ちゃんと開設されている。研ぎの話ばかり書いてきたが、カンナ台についても説明がある。カンナ台もまた精度が必要なので、平面を出してから修正する。まず刃より先に当たる部分(下端)は、中央部を凹にする。スキである。上端は、全体を削る。(仕上げ台は、ちょっと違う)。どれだけ凹ませるのかは書いてないが、刃をどれだけ出すかで決まるのだろう。0.1mm が厚いか薄いかちょっと分からないが、普通レベルでそれぐらいと思われる。
    で、ミニカンナ本体も基本同じはずだが、多分そんなことは気にしていない。それどころか工作精度が悪くて個体差がある・・とレビューを見て思った。本体金属だし調整は絶対無理だと考えていたのだが、これぐらいなら塗装で盛ればいいのでは? ラッカーは何度も重ね塗りするものではないが下地には良いらしい、あと油性ウレタンなら今持っているし、雪国在住なので、スベリを良くするスプレーも使い残しがある。一度トライしてみよう。その前に平面出しかーーこれは鏡に耐水ペーパーを張り付けて最初からの塗料を削る・・・風呂で出来るか。

ミニカンナの底面磨き

少しの時間で出来そうなのでやってみた。まずは垂直面の鏡に #240 を止めて磨く。塗装の落ち方でどんな形なのか分かってくる。まず塗装が取れたのは、打ち抜いた辺全部。上の角利の説明だと ABCD 全部。うちぬいたから、そうなるわけか。形はサイドから中央に行くにしたがって幅広く。要するに中央に向かって凸である。コの字型に曲げているわけだから当然と言えば当然。そして凹んでいるところは、両サイドの端3mm 〜5mm と、上端 B 点から少し離れたところ。塗装がすぐ落ちたところの下がそのまま傾斜して凹にまでなっている。形状は分かったが、とにかく塗装は全部落とさなければならない。完全に平面にするなど無理そうなので、塗装落としをメインにする。付属面直しが一番使えた。角も使ってとにかく磨く。次にまた磨き・・・というか研ぐ。面直しの要領で #1000 → #6000 +付属面直し。最初は傷だらけだったが、中央だけピカピカになってきた。そのピカピカの部分だけだが、像がちゃんと写る。歪みもあまりない感じだ。今まで研いだ刃物より余程平面が出ている。ここでやめて、クリアラッカー(スプレー)で保護することに。30分ほど置いてから2度塗り。この上に油性ウレタンニスを重ね塗りしてみよう。気の迷いで買ったマホガニーの小瓶がある。筆の処理が面倒で一度も試せていない。どんな発色かも分からないので使うことも憚られる。丁度良い機会だから、サンプルの木材にも塗ることに。筆塗りするのだが、少し傾斜させておくと垂れて端が厚くなるはず。2度目は逆に傾斜させる。これは刃より先に当たる部分。ミニカンナだと短い方。長い方は低く平坦にすべきなので塗らない方が良いかもしれない。

    筆の処理は一応調べた。使い終わったら新聞紙などで可能な限り塗料を拭く。次にうすめ液に漬けて、また可能な限り塗料を拭く。最後に中性洗剤を付けて水で洗う。

    この動画の人は、小鉋押し。大きな鉋は大工でも使う機会が減っているが、小鉋はまだ使う機会が多いので 42mm とか 30mm をしっかりマスターしようというのが持論のようだ。私は、もっている 42mm とミニカンナを普通のレベルで使えるようになりたいだけなので、この動画は見る価値がありそうだ。ただ、長いのでまだ見ていない。台を自分で作ってしまう人なので、どんな話が出てくるのか?楽しみではある。
    まぁ台を作るのはさすがに無理か。ナラの集成材で多分台の材料になる。だが、掘るのが無理。鑿のスキルが上がればあるいは・・・というところか。将来の課題にしておこう。あ、そうか。半分に割った形を作って後で接着すれば、のこぎりが結構使える。丸ノコも使えるかも知れない。

    初心者のための鉋台製作講座 1 なんてものがあった。初心者がそんなものを作れるものか。・・・とは思いつつ全部観た。素材はナラ。樫、けやきと比べれば削りやすいはずで初心者向けと言われればそうなのかも。で、全部鑿で掘っている。刃が入る溝は ダボとかを切るのこぎり。あと一枚刃で溝に嵌めるだけで止める種類。二枚刃とかは初心者向けではないのだろう。
    鑿の練習用課題として、最初はやわらかい 2x4 などで掘る練習をするのも良いかも知れない。一応、42mm の刃だけ持ってるし。ちなみに、この刃を使う本体は、ネジで刃を固定するタイプ。ネジは台の頭に付いていて、溝に刃を押さえつける。
    ミニカンナの刃を使ったものを作ってみたいが、おなじやりかたでは刃が曲がる。作れそうなのは溝にくさびを打って固定する方法。ただ、刃幅が 26mm しかないので 24mm の鑿の使いどころがない上に、手持ちの道具では溝を掘れない。そうなると、やはり割ったものを作って接着かな。そういう作り方であれば、穴を空けて本体の固定用金具を付けることも出来る。でも、ネジが邪魔でかんなくずが内部に溜まるという欠点がある。二枚刃のように金属の棒(釘)を差し込んで、裏刃の形をしたくさびを入れれば良いのではないか?

    鑿の練習であれば、42mm が良い。替刃なので本体が売っていて、その本体のサイズは、148*54*20 。手持ちのものは、200*54*23 。刃が入る角度は、八分勾配とか七分五厘勾配とかそういう言い方をする。刃先が鋭角だから七分五厘ではないだろうか? (七分五厘とは、底面 1cm にづき 0.75 cm の高さになる角度。37°?)。手持ちの二枚刃のカンナの角度を測ってみたらきっかり 37° 七分五厘勾配だった。たぶん七分勾配までのものは、特殊で、一般的には八分勾配のようだ。七分五厘勾配は柔らかめの材料用で、堅いもの用は、八分五厘勾配。さらにほとんど直角の立刃勾配というのもある。鉋台直し専用。反対側(口裏)は 手持ちだと 刃と直角で 53°ぐらい。なんでも良いのだろうが、「木っ葉返しの勾配・高さ・刃口の大小は、鉋の調子に大きく作用する。」だそうだ。そして、一番傷みやすい場所で、真鍮板を仕込んでいるかんなや、修復で違う木を嵌めたかんながある。口裏の起点が重要なわけだが、刃の出口から、刃厚ぐらいの幅を離したところが起点のようだ。動画では寸法についての情報がなかったのだが、これで補完できた。

      刃の仕込み勾配は、一般的な鉋と同じような勾配で、普通は8分勾配、硬い木には8分5厘勾配とか、サワラのような柔らかい木なら、7分5厘勾配などになっておりますが、一枚の鉋台でも同じ仕込み勾配で使います。

      違うのは、普通の二枚刃の鉋のコッパ返しが斜めにかなり立っった角度になっているのに対し一枚台は、それより寝ていて、鉋の仕込み勾配と近い同じ角度になっています。(43〜45度)。

      意味がはっきりとは分からないが、一枚刃の話で重要な情報に思えるのでメモ。

      刃口が広がってくると鉋掛けが上手くできなくなります。特に薄く削りたいときや,鉋のかけ始めと終わりがうまくいかなくなります。 刃口の巾の目安は,仕上げ鉋で,0.3〜0.7ミリ,中しこで0.4〜1ミリ位でしょう。新しい台は,使っていると刃口が広がってきますので刃口の巾が上の巾より広くなったら,刃口調整板・・・

      これも重要そうだ。

    とりあえず材料を押さえておきたい。ナラの集成材の端材は沢山あるが手ごろなのは、 20mm 厚ばかり。42mm 用は 20mm 厚で決める。最も手ごろなやつは、この前直角に切る練習をしたもので 12cm 幅 13.5 cm 長。短いが2つ分にはなる。もうひとつ四角の板があるのだが、少し短い。集成材なので 27mm 幅ぐらいの棒を接着して板にしている。その棒もギザギザに加工したもの同士で繋いである。こういうところが重要なところにかからないように木取りしなければならず、よく考えないといけない。42mm 用はまだまだ先だが、使わないように押さえておく。あと 23mm 厚 56mm 幅 15cm 長の端材があった。ナラではない。軽く柔らかい感じ。上等な杉かな?まずは、最初の練習に使おう。あと刃を押さえるくさび用。探したら 35mm 厚のナラが見つかった。

      動画を探すとくさびの作り方があった。角棒をくさびの長さで切ったものを沢山作り横に接着して長い棒を作る。角度を付けた定規で、表ー裏ー表と切っていけば、沢山作ることが出来る。集成材の場合、横に切れば似たようなものになる。これを角度を付けて切っていけば良いわけだ。残念なことに POPOMAN では一発では切りとれない。
      他の動画では、角棒の端を丸ノコで角度を付けて沢山切れ込みを入れる。最後に横に切りとってバラバラと。全部フリーハンドです。10秒の仕事ですね。−これは無理。
      他に、くさびの厚さの角棒を用意して、溝とナナメにセットした定規の治具を作る。角棒をずらしていけば菱形が沢山作れる。最後に菱形を半分に切って終了。この日は5000個作りました。−だと!それ以前の問題があるから、やっぱり無理。

        大工の正やん」は、「髪の毛1本分の微調整は、後ろから 矢 を打ってやって調整します」と言いながら、くさびにしか見えない 矢 なるものを 鑿を叩いてで板から打ち出していた。意味がわからない。

      ・・・となると最初の方法ベースか。角度を付けた定規と直角の定規で交互に切る。溝しか掘れないからあとは手ノコで切りとる。ダボ切りのこで、溝を定規に綺麗に切ることが出来ないと、そもそも話にならない。・・・これはクリアしなければならない。だが切った残りは、出っ張りが短いとかなり難しくなる。なので溝は2つ作る。出来そうだ・・・というより出来なければならない。

    あと動画では、正確な角度で切った治具を使っている。これを定規にのみを当てて刃を入れるところを仕上げている。これを最初につくらねばならない。とりあえず 杉の 45mm の端材を切って 2枚張り合わせたのを2組作った。最近買った定規(通称 speed square)で多分墨は入れられる。丸ノコ POPOMAN は、垂直切りしか出来ないので手ノコでやらねばならない。さらにこれを定規にしてダボ切りのこでコピーを作る。ここまで出来なければ話にもならず先に進めない。

    ミニカンナ刃 は 26mm 幅なので 34mm 幅あれば良さそうなのだが、20mm 厚では刃の頭が上にほとんど出ない。15〜17mm ぐらいが良い。ただ薄いと多分持ちにくい。刃の頭が叩きにくいのであれば、そこだけ削ることにして同じ 20mm 厚でいく。2分割で作るのであれば 17mm を切り取る。長さは 9〜10cm にしたい。2つ分の長さにして長いまま加工したいので 20cm ぐらい必要。つなぎ目にかからない棒が2つあり、17cm と 20cm 。この2つを候補にして、丸ノコを使うときに切りとっておこう。あと作るのなら八分勾配(39°)にしたい。これだと堅い木に一応対応できる。

とりあえず塗ってみた。色が薄い。底までかき混ぜなければならなかったのか?乾燥は夏季2時間と書いてあるが、予定通りというか塗料が溜まったところがあるので、2度目は半日後かな。それはそれとして、塗料の内蓋が閉まらない。なかなか開けられなかったが、今度は閉まらないのだ。今は蓋で押さえつけているが、長期保存はできなさそう。色合いも好みではなかった。塗り重ねると印象が変わるかも知れないが、今のところ印象はいろいろと悪い。
3度塗りまで。木材に塗った感じはイマイチ。色が薄いし、塗膜も薄い印象。3度目は厚塗りしてみたのだが・・・。一方ミニカンナに塗ったのは厚塗りという感じが出ている。色がどれだけ薄いかというと、アサヒペイントの水性ステインの2度塗りより薄い。ナナメ横から見ると、確かにマホガニーの色合いなのだが、正面から見ると明るい。あと色むらがかなりある。同じ板の裏は、和信ペイントの水性ウレタン3度塗りと4度塗りなのだが、こちらは木目が見えないほどになっている。
もう気に入らないことが確定したので、塗装しない予定のものに使って消費してしまうことにする。塗装しない予定のものとは、物置の棚。合板に補強をいれただけのもの。面取りすらしていない。まぁ使えば汚れるだろうし、防虫にもなるだろうから塗装しておいても悪くない。もし余ったら、もっとどうでも良いものに塗る。それは、今作っている小さな作業台。合板に角材の足を付けただけのもの。

ミニカンナお試し
一応平面を出したので、新品の刃でミニカンナを試してみる。杉板のサイド 13mm を削ったところ、ちょっと刃を出しすぎたきらいはあるが、綺麗なかんなくずが出た。ただ、塗装の一部が汚くなった。まだ厚く盛ったところは、完全には乾いていないようだ。同じことを新品の本体でやってみたが、かなり難しい。こうなるとかんなの刃いっぱいのかんなくずを出せるか試したい。

丸ノコでいろいろ

まず、大入れ棚のパーツから。サイドの板2枚が未実装なのと、一段だけ裏板付けてやろうかと。まずは直線定規で 4mm 合板から裏板を切り出す。裏板は完全にデザイン。付けるかどうかも決まっていないが、とりあえず練習。次は、サイドの板2枚分の溝堀り。両側 15mm 残して掘るのだが、設定に苦労した。設定さえできれば後は簡単。深さをどこで止めるかの感触(ストッパーで止まるかんじ)も大丈夫。
次に20mm 厚のナラの板から17mm を切り落とす。2枚分。板が小さいので、板同士を両面テープで張り合わせ、さらにスタイロフォームに貼り付ける。広くなってしまうのは良いが 17mm を切るのは非常に困る。平行定規を使ったので、曲がるとすれば狭くなる方。ビビったので 18mm に設定し切り落とす。一応 17mm のラインを傷つけることなく終了。後で作った2枚を合わせてみると全く同じ。墨の方があってない。これを左右対称に掘り、真ん中から切って、折り曲げるようにして接着・・・の予定。無理だな。先に切って現物合わせでやるほうがマシだ。確実に刃が入る溝と、だいたい削るところにのこぎりを入れてやって、それだけ終わったら接着。あとは鑿で削っていく。これで良いのでは? あとクギを差し込む穴をどうするか?あとで外側から空けたらとんでもないところに空くような気がしてならない。内側からならグリグリやって大きな穴になったとしても正しい位置にもっていけるはず。当然充填はエポキシ接着剤。あと長いドリルビットか長いキリが必要だ。径によって長さが違うので確認しておかなくては。ダイソーの木工用セットの 4mmφなら 50mm 以上まで届く。しかし普通せいぜい 3mφだろう。大丈夫かな?

次は難物。35mm 厚のナラの板の横から 約40mm を切り落とす。くさび用。スタイロフォームに貼り付けて平行定規を使えば良かったのだが、直角定規を使うことに。speed square では固定しにくいので、自作の直角定規をデビューさせた。丸ノコと干渉するので、ベースに接する部分は 25mm 高制限があったのを忘れていた。途中までは良い感じだったが、干渉したので使用停止。で、speed square を使ったのだが安定しない。とりあえず表を深く掘って、裏。一応は切り落とせたが、断面が汚い。
他に 3cm 角材切りに挑戦してみた。まずフランジで刃を下すのにコツがいる。
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2021年09月06日

木工ストーリー(2)

つづき

小さめの座卓を作ることにしたわけだが・・・目的は、リベンジというか満足いくものを作る・・・というか満足いく塗装をする。それだけである。使い道はない。あえて言うなら、マンガ勉強机だろうか。ただし、座卓に向かって座ることはまずない。また本棚の形にはなっているが、強度に不安があってずらっと本を置くこともないだろう。

座卓の構想。

天板は、たまたま買った 90cm x 46cm の合板。
脚は、32cm で手持ちの赤松KD材 野縁(4cm x 3cm)

    高さは、もともとある座卓と同じぐらいにする。そうしておけば、座卓を広く使うために役に立つかも知れない。

幕板、短辺の貫は、同じく 赤松野縁(4cm x 3cm)
トンボ貫は、たまたま買った 約10cm x 11mm の堅木?カバ桜?の板

    幕板は天板の下にある四方の板。貫は幕板の下側に幕板と並行に付く板。トンボ貫は貫同士をつないでいる板で貫と直角になっているもの。

    野縁(ノブチ)というのは、天井の板を止めている角棒のこと。木材のサイズを表すものではないが、そう書かれて売られている。他に 垂木(タルキ)と書かれて売られていることも。垂木は屋根を支えている角棒で屋根と同じ傾斜で取り付けられているもの。あと、胴縁(ドウブチ)というのが出てくるが、壁の石膏ボードなどを取り付けるための板。

ここまでは最初から決まっているようなもの。どうそれらをつなげるかだが、

天板ー幕板は接着剤のみ

    調べたが合板だから接着して良いのであって、無垢などは湿気によって膨張・収縮するので固定したらいけない。集成材もあまり良くないらしい。たとえば、駒止め金物という専用の金具で遊びを作って天板を止めるようなことをする。四方に枠組みをつけて天板自体は固定しない額縁のような構造を框組というのであるが、100年レベルでは、そんな工夫も無駄であった。木材は、それぐらい膨張・収縮するのである。

脚-幕板、脚-貫はダボ接続。

    これが放置するひとつの理由になった。ダボ接続などうまく出来たことがない。ガバガバに穴を広げて大量の接着剤を流し込むことになるのは最初から分かっている。しかし、このときはそれしか考えなかったのだ。やっぱり無理だったという反省をもとにやれるやり方を考えたのが、小さい台の話なのである。

    さて無理でもなんでも所定の位置になるように穴を広げまくった。幸いなことに広げた穴は見えない。またタイトボンドの強度は高くぐらつきなどは全くない。幸いでなかったのは、幕板が天板より外側に出てしまったことである。もともとツライチにするつもりなので一番凹んだところまで削るしかないのだが、3mm かもっと削ることになる。しかもヤニの問題がある。憂鬱になってしまい放置することになったのである。

トンボ貫-貫だが、板の方が貫通穴のダボ接続。

    良くわからないのだが、脚が広がったりしないためものだからダボをひっかけることで強度を確保したい。

とりあえず購入しないといけないのは、赤松野縁(4cm x 3cm)を2本。

    赤松野縁を見に行ったのだが、節がなさそうなのがあったので、考えなしに購入した。360円 x2 ぐらい。なんか値段が高くなっているのはともかく、どうやら KD 材ではなく、生木に近いもののようだ。余った部分で三角の補強を作ろうかと切っていたら、なんと のこぎりの目が詰まった。信じられないことだ。こんなものをサンディングなど出来るのか?不安がよぎる。松ヤニはアルコールに溶けるそうで、のこぎり自体は、水抜き剤(IPA)で拭くことでなんとかなった。
    購入は失敗か?と思ったが、節がないだけでなく、木目が綺麗なのだった。大成功なのかも知れない。

    後で購入した店に行ってみたところ、値段が上がって 400円を超えていた。コメリにも行ったが KD材 308円と値段は変わらないものの在庫数が見るたびに減っている。もうほとんどなくなっていて、残っているのは割れがひどいやつなど、買う気もしないものばかり。当面は端材や安い荒材のみ買うことにしたい。

長辺の貫? 1枚の板だけでは本棚にならない。そこで、手持ちの杉の胴縁?(45mm x 13mm)を2本 背の部分に付ける。つけ方は脚を彫り込んではめ込む。胴縁は削らない。最初はそれだけで良いと思ったのだが、トンボ貫の板との隙間が大きい。そこで、下の胴縁に胴縁をL字型に付けることに。ただそのままつけると 板より 5mm 低くなってしまう。そこで 追加する胴縁を削り込むことに決めた。決めたは良いが、うまく出来る気がしなくて、しばらく放置することとなった。

塗装の構想

色は基本水性ステイン(マホガニー)にする。が、天板の裏、幕板の裏、あとトンボ貫とその他のものは、水性ステイン(ウォールナット)にして黒っぽくする。理由は、持っている座卓がそんな配色だから。

構想の段階では、塗り箸のように非常に濃く塗って 合板であることが分からないぐらいにするつもり・・・だったのだが、幕板、貫が綺麗な木目になっているので、考えを変えた。また合板であることは分かるが、幕板の木目とマッチして気にならないような気がする。

水性ステインは、色合いが気に入ったのだが、パテしたところは乗りが悪い。そこで白っぽくなっているところは、ダイソーの修正ペンでごまかした。

あと、天板は特別扱い。まず との粉とウッドシールを混ぜたものにさらにステインを多少加えたものをハケで薄く塗り込む。完全に乾燥させてから #240 でサンディング。

問題の対処

胴縁を削り込む
ツライチになるまで削る

問題は大きくこの2つ。

胴縁を削り込む

とにかく出来る気がしないのである。このころ大工の動画を良くみていたのだが、溝を掘るには、普通トリマーなるものを使う。ただ多少だがお高いし、どう見ても危険そうで見るからに恐ろしい。トリマーはやめておこうと決めた。他の方法として、丸ノコを使うやりかたがある。歯を出す深さを決められるので、数ミリづつずらして何度も何度も切ることで広い幅の溝も切れるらしい。残った部分が櫛のように立つことになるが、手で折り取ることができる。また動画をいろいろと見たのだが、丸ノコは楽をするためのものと言うより、正確に切断するためのものらしい。脚を4本同じ長さで直角に切ることが出来れば、出来栄えが全然違う・・・欲しくなってきた。

    動画を見ていると角棒を直角に切るのに、ただの丸ノコはあまり使わないようだ。卓上丸ノコを使っていることが多いように見える。フランジ機構で丸ノコを垂直に降ろすことが出来て、さらにスライド機構が付いていて切り進められるものもある。とは言え、室内でパーツを準備するのに使っているものの、現場では丸ノコそのままで使うようだ。補助に使う用具は、付属しているような T字型の平行定規ぐらい。フリーハンドでやっている場面もあった。要はスキルの問題でプロの職人ともなれば、出来て当然なのだろう。また、一度で切り切れないようなものは、材料を回して裏から切っている。これでピタリと合うのだからたいしたものだ。
    まぁ角棒を垂直に切るだけなら、それ用の定規があれば良い。卓上丸ノコのようなものまではいらない。欲しくない欲しくない。

      例えば この動画。卓上丸ノコは確度をつけて切るのに使っている。溝も掘っているがフリーハンド。使っているのは、特殊な刃を付けた丸ノコに見える。溝の端は、卓上丸ノコで正確に切って、カッターと呼んでる丸ノコで広く削っているようだ。残った部分は手で折ってノミで綺麗に成形。
      この「大工の正やん」なんでもサクサクやっていて、見てて惚れ惚れする。

    全然別のものだが、グラインダースタンドというものを見つけた。ハンドルが付いていてグラインダーを垂直に降ろすだけのものだが 組み込みのバイスが付いて 2000円ほどと安い。グラインダーを昔に買ったものの怖くて使っていないので、スタンドがあれば使う気になるだろう。スライドは出来ないので出来ることは、ボルトのような細いものを切ったりするぐらいだが、木工でも刃があれば、角材を直角に溝切るぐらいは出来るかも知れない。回して切れば切り落とすことも出来るかも知れない。そしてのこ刃は 85mm で 15mm 穴のものは売っている。木材用もあれば、刃数が多い 軽金属用のものもある。とりあえずグラインダースタンドは買うことにした。

で、やすくて安全そうな POPOMAN MTW350A に注目。刃径が 85mm と小さくほぼ金属製のカバーに隠れている。おまけの機能もあったりして、良いかなと思ったときに値下げ。今だと 5599円から500円値引きクーポンで5099円かな?これが、4000円ほどになったのである。見た瞬間にポチってしまった。

で、掘り込みに挑戦。出来たか?といえば出来たのである。ただし失敗もあった。フランジ付きでストッパーで深さを決めてやるタイプなのだが、これが強く抑えるとストッパー自体が動いてしまうのである。結果したまで貫通させてしまった。これが分かったあとはコワゴワやっておおよそ 深さ5mm x 幅13mm を切り取れた。こいつは正確な深さで掘るのが難しい。最初から深さを固定できる普通のタイプの方が良かったようだ。また、27mm (実際には 26mm)までしか切れない。(さらに動画で良く推奨されている定規を自作すると定規の厚みだけ浅くなってしまう。定規が 9mm 厚だと 17mm までである。)よく使う野縁(4cm x 3cm)は切り切れないのだ。そこまで切れたら後は手ノコで良いかとも思うので致命的ではないが、今買うのであればこれは選択しない。刃径 147mmの普通のタイプが良いと思う。ただ悪いところばかりではない。怖くないのである。安全そうに見えるし実際もそうだと思える。

ツライチになるまで削る

これが出来たら、とりあえずの障害はなくなる。松ヤニですぐ目が詰まるに違いない。手持ちのペーパーの枚数では使い切ってしまうに違いない・・・などと考えていたのだが、#60 でやってみたら時間はかかったが、あっさりと出来た。ペーパーは1枚でなんとか。いや1回交換したような気もする。とにかく粗削りは終わり、#120, #240 と細かくしていって完了。しかし ランダムサンダーは素晴らしい。出来なさそうなこともやってのける。ちなみに、松ヤニが出るような材料はかんながけも厳しいらしい。刃にこびりついて大変だろうと思う。アルコールで手入れしながらならいけると思うが面倒この上ない。ペーパーも 水抜き剤(IPA) で拭いたりすれば、多少延命できるかも。

他の課題

トンボ貫である板を着色してから付ける。そのために貫にダボを立てておいて、独立に板に穴をあけて嵌める。ダボと同じ径で穴をあけたら精度的に嵌められるわけがない。穴を広げて調整していったら、絶対に穴が汚くなる。それでφ8mm のダボに対して 10mm の穴をあけた。うまく行ったら良いがダメだっても替えはない。一か八かの気分でやったが、うまく行った。つぎ、分かっていたことだが、左右の貫の高さが違う。だいたい 2mm 。これもダボ接続した結果精度が落ちたせいだ。普通だったら気にしないのだが、L型と高さが違うのは困るので、低い方にスペーサーを入れて少しでも調整することにした。ナラの端材(多分)から 2mm厚 を丸ノコで切り出す。ナラは堅いし、手ノコではとても出来ない。丸ノコもすばらしい。出来ないことがいくつか出来るようになった。

塗装の課題

本棚を構成する3枚の色違いの板はオプション扱いで、それ以外を本体と定義しておく。トンボ貫を付ける時点で本体の着色は終わっている。ニス塗りも1回目は終わっていて、後は透明のニスを塗り重ねていくだけの予定だった。色合いは気に入った。気に入らないのはニスの質感。厚塗りした感じにしたいのだが、何回か塗り重ねても、あまり変わらない。ニスを変えるべきか?ここで悩んでいる。また、天板もちょっと気に入らない状態。2回ほど塗った後磨いてみたのだが、つるつるになったものの、白い粉が表面に残った。これを完全に取り除かないまま塗り重ねたところ、白いものがなかに残ってしまった。着色ニスで上塗りしてごまかそうか?着色ニスは和信の残りと、カンペハビオの油性のものと2種類ある。どちらも今のとは色合いが違う。和信は天板の分ぐらいしか残っていない。カンペハビオの油性は使ったことがない。どうなるか分からないから冒険になる。あと油性の超耐久性を塗ってしまうという選択枝もある。まぁ悩んでいるだけだからやってしまえば良いのだが。

ブックシェルフ

本棚は作ったが、両端オープンでは機能を果たせない。ブックシェルフも作る。素材はダイソーの化粧版。パーティクルボードの表面に紙だかなんだかを貼ってあるもの。カラーボックスで使われているアレだ。
切断面はそのままなので、なにか処置しないと見栄えが悪い。普通は木口テープなどを貼るらしいが、ここはウッドシールを使ってみる。また、ダイソーの化粧版は 200円の大きいタイプもある。棚を作るのに使えるかどうかの調査の目的も兼ねている。

さて、どのように作るか? とにかく切って、背面に凸型2か所を作り、背の部分の貫の隙間に嵌めてみる。これだけで止まらなければ、別途考える。

で、切ってみたが、化粧部分の紙だかなんだかが一部割れて取れてしまう。非常に汚い切り口となった。これは丸ノコでも手ノコでも同じような感じ。おそらく先にカッターかなにかで、深く傷をつけてやってそこで割れるようにすべきなのだろう。つぎに凸型にするために一部ノミで割り取った。これもひどい。次に貫の隙間に嵌るよう調整。木工用やすりを使ったが、けっこう削りやすい。逆に削りすぎてゆるゆるになった。これは気にせず、木口というか切り口全部にウッドシールを塗る。もともと痩せるのとパーティクルボードが吸い込むのとで、1回では凸凹に。2回目塗ってやって乾燥。あと表面を綺麗に出来たら、このやり方を採用する。ようやく役立たずのウッドシールが有効に使える場面が訪れるのだろうか!

2回目塗っても凸凹は取れない。また2日置いても完全に乾燥した感じではない。柔らかいのはともかくまだベトベトする感じが残っている。とりあえず、余計な分を削り落とした。ミニカンナで削れば、木のようにつながった削りカスが出る。だからといって、そう綺麗にはならない。とりあえずもうすこし置いてみる。

    ところで、パーティクルボードのように良く吸い込むものは、接着も難しいらしい。タイトボンドでは、水に溶いたものを一旦塗って目止めをして、それから接着するようなことをするらしい。


posted by すz at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年09月05日

木工ストーリー(1)

全く記録を取ってなかったのだが、再度木工にはまっている。忘れないうちに記録しておこうと思う。

はじまりの経緯
最初に手を付けたのは、7月中旬。そう前のことではないが、そろそろ詳細を忘れそうである。何に手を付けたかというと、じいさんの代からあるほぼ90年前の座卓である。ある日しげしげと見ていてボロボロだなと。傷、へこみはもちろんのこと、ダンボールか何かから色移りして10cm四方ほど白い塗料がついていたり、経年変化でふさがっていた節が少し飛び出していたり、框組みの天板が遊びの範囲を超えて変形し波打っていたり、さらに枠側の方が圧力によって変形し木目にそって皺になって少し塗装が剥がれていたり、まぁひどいものだった。

それで再塗装してみようと思い立ってしまったのだった。結構厚塗りの漆を全部剥がして、できるだけ平面になるまで削らなくてはならない。座卓は一畳サイズで人力でやっていたら終わらないだけでなく、平面など出せない。平面を出すどころではなく、凹んだところばかり削ってしまって、逆にひどくしてしまう恐れがある。

まずは、電動サンダーを買うことにした。電動サンダーには何種類かあって、ベルトサンダー、回転+振動のランダムサンダー、振動のみのオービタルサンダー。ひとつだけ買うならランダムサンダーが良さそうと判断し、安いもの 具体的には E-Value EWS-220R というのとペーパーのセットを購入。

最初は目的を果たしたらそれで終わりにするつもりだったのだが、それで終わらせられるはずもなくはまっていくわけだが、それは後で書くことにしてつづき。

外に出して、削りに削った。#80 からはじめて #320 まで。つるつるになったと思うところまで半日作業だった。 E-Value EWS-220R のダストパックは不評のようだが、マスクを2枚縫い合わせた自製のものを使いすてにした。かなり効果があって、袋半分ほどたまったりした。

次は塗装である。百均のニスで済ませられるはずもない。和信ペイントの水性ウレタンニス(マホガニー)とうのを使った。これが高い 300ml で 2000円前後する。2度ぬりで2畳いけるようだからこれで十分だろうと。しかし甘かった。

塗ったら1日乾かして、#400 で磨いて再度塗るべし。調べたらまぁそんな感じである。その前に傷やへこみは埋めておくこと。とりあえずダイソーでパテを買ってきて節のところや傷に塗り込み一日乾かす。失敗するのは嫌なので乾燥はきっちり守る。

さて一回目の塗装である。ハケ塗りをやってみたが、塗りむらがひどい。2度目で濃くなれば目立たないのだろうと思ったのだが、全然。1回目で濃くなったところは残る。塗料はたっぷりあるし気が済むまで塗り重ねようと。塗装と磨きは部屋でやった。塗料の粉末が飛び散ると嫌なので人力で磨いた。まず困ったのはすぐ目が詰まること、磨けないだけでなく塗料がダマになってそれが擦れることにより傷というか跡が付くようになってしまう。それで水研ぎというのをやることに。それにしたって、ダマは付く。ちょっと磨いたら用意したバケツに漬けてダマを擦って剥がす。ほとほと嫌になったが、それでも塗り重ねるたびに良くなってくる。・・・そして塗料がなくなった。あとちょっとのような気がするので、気が済むまでということで2本目おかわり。最終的に10回塗ったのである。ここまで厚く塗ると塗りむらなど関係なく木目もわずかに見えるだけ。ハケ筋の跡だけ気になってたがそれもあらかたなくなった。例えると10本セットで売っている塗り箸のよう。この例えでは安っぽく聞こえるが座卓自体実際そんな感じ。色合いのことを書いてなかったが、元の色とほぼ同じ。天板というか上面のみ塗ったのだが、他の部分とマッチして違和感がない。成功!時間はかかったが、やって良かった。

次の木工 ストックボックス テーブル

さて、おかわりした塗料は相当余っている。なにか使えるところはないか?目的と手段の逆転である。
端材の合板 90cmx52cm (15mm厚)を 300円で売ってたのでとりあえず購入。これでテーブルでもと思ったが別に設置する場所も理由もない。で、目についたのが、外に置いてあるストックボックス?。具体的には、 アイリスオーヤマのワイドストッカー深型の深型でないタイプの同型。(ややこしいがもう古くて商品名が何だったかわからない。)
これに天板を被せるとなんか良いかも。・・・などと思ってしまった。幕板というのだけつけて塗装する。幕板には、手持ちの 3cm x 4cm の赤松KD材の野縁を使った。切って接着剤で貼るだけの簡単な工作。メインは塗装である。さて外に置きっぱなしにするのである。屋内用ウレタンで大丈夫だとは思えない。というか前にウレタンニスで塗った椅子は5年ほどでだいぶあちこち剥がれた。だが、別の目的で持っていた、アサヒペンの野外用油性ニス、超高耐久とかいうものを持っている。これを上塗りすれば、もっと持つのではないか? これを裏にも塗る。水さえ侵入しなければ、ずっと持つかもしれない。

なにしろ追加購入は 300円だけである。気軽にやってみた。そういえば との粉を持っていた。これを塗ってみる。との粉のふき取りが十分ではなく、一部磨いたときに剥がれが起きた。塗りむらもひどいので、不満足なものが出来上がった。ただし、超高耐久のニスはかなりつるつるで、これには満足。

さて、例に出した椅子。コメリで買ったスツールを思い出した。これにも塗ってやろうということで、塗装を全部剥がし、手持ちのポアーステインで着色して、超高耐久のニスを塗った。剥がすのには、ランダムサンダーを使ったが、効果がありすぎて、円盤の縁がちょっと当たっただけで、違うところが削れてしまう。細かいところは不向きというのが身に染みたので、別のも欲しく・・・。結局 POPOMAN の 三角形のサンダーも追加購入。(これは、いらなかったかも。今に至っても特段役に立ったという場面がない。繊細な木工のサンディングには、やっぱり大雑把かなと。)。それはともかく、出来はまぁ満足。これで、ステインで着色して透明ニスが良いのかな?と思い、塗料を色々と買うことになってしまった。

次の工作 電気スタンド
今は、木の価格が上がっていて木工をするのに適切ではないかも知れない。以前1000円ほどで買えた野地板が2000円ほどもするし、2x4 や 1x4 も 1.5 倍ほどに。それで、端材やら、安い荒材を物色したりしているのだが、30mm角の杉の荒材 1m x10 を 660円ほどで買えた。2x4 , 1x4 も端材なら 100円で買えた。

    荒材は、以前買ったアラカンでささくれを取った。これは非常に効率が良いのだが、接触面積が増えてくると抵抗が大きくなって、あまりうまくいかない。ランダムサンダーがあるので後は軽く削る。ただ注意点がある。空転してるときに材料に接触させるわけだが、ナナメだと三日月形に削れるというか抉ってしまう。たとえ #240 程度でも油断してはならない。1回やってしまった。

これで以前作った LED電球の取り付け部分を使った電気スタンドを作ってやろうかと。目的は夜間の木工作業。ちょっとのこぎりで切ったり、ちょっとサンダーをかけるといった作業を外でしたいときに暗いと出来ないのだ。あと夜間に物置を物色するときにも使いたい。

    LED電球は 以前 100V E14 が安く買えた。で カメラをマウントするプラスチックのものを買って、マウントするネジの部分に無理やり E14ソケットを付けた。ものとしては、高いところにつけて下を照らすようなものになった。ただどこに取り付けるのか決められなくてそのまま放置。

どんな形でどんな風に作るのが良いのか? 前から検討していたのだ。クリップでポールに止めるなんてことも考えたが、そのポールをどうするのか?いつも都合が良いところにあるわけではない。ではポールを作れば良いではないか?ポールはただの棒なので問題ないとして、ポールの固定と足の部分をどう作るのか?
そこで検討が止まってたのだが閃いた。

ポールを固定するには、ポールを差し込む穴を作れば良い。ただし大きな角穴をあけるような道具は持っていない。そこで、1x4 を3枚張り合わせる。真ん中は分割して角穴になるようにすれば良い。30mm 角の棒を差し込むわけだが、棒の方を 19mm x 30mm にしてホゾ組にしてやれば良い。さて足のほう、3枚張り合わせれば 57mm 厚のブロックになるわけだが、真ん中を短くしておいて、凹の形にし、30mm 角の棒を掘りこんで横にはめ込む。この棒が接地するわけだ。・・・これはなんか簡単そうだ。これに決定。ただ、風が強くて倒れるかも知れない。そういう時は、重石を置けば良い。すぐ用意できるのは2lのペットボトルなので、それを置くのに適切なように底面のサイズを決める。

    接地する棒の上に置くわけだから 1x4 のブロックからある程度距離がないといけない。これを 9cm とした。棒の長さは 9cm + 約6cm + 9cm で 24cm 。2本の棒の間隔はペットボトルが置けるようにある程度狭くないといけない。・・・と考えて 端から端まで 22cm とした。これで、ブロックの長さが決まる。棒に 2cm 食い込ませることにしたので 20cm 。真ん中は食い込む部分を引いて端から端まで 16cm 以下。6cm + 3cm隙間 +6cm とした。

方針は決まった。ただ色を塗りたい。そこで水性ステイン+透明ウレタンニスを買い込むことになった。もう百均のニスは使えない。買ったのはアサヒペンの水性ステイン3種類+透明ウレタンニス。まぁまぁ安めなのと、水性ステインは、ただの着色材ではなくて、定着するというか、簡単に色が移ったりしないようなのが気に入った。

使ってみたところ水性ステインは気に入った。塗りむらが目立たない。2〜3度塗りで 満足な濃さになったが、8回9回塗るような動画もあった。色がどんどん濃くなるらしい。それに対して透明ウレタンニスはイマイチかも。速く乾くし使いやすいのだが、塗膜が薄いというか。それで他のものも使ってみたいという気になってしまう。超高耐久のやつを使えば良いとは思うのだが、作業がほぼ家のなかだったし無理、しかもなかなか乾かないという弱点があるのである。二度塗りするには、4日ほど間をあけたほうが良さそうな感じなのだ。数時間たてば、表面だけは乾いてちょっとの雨ぐらい大丈夫みたいなのだが、それは塗ったところだけの話で未塗装部分が困る。そうなると水性ウレタンを薄く塗っておいて保護したうえで、超高耐久を塗るのかなと思うのだが、まだやっていない。

次の工作 小さな台?椅子?

他のを試したいと思っていたときに、コメリで売れ残りを半額ぐらいで売っていた。カンペハピオの着色ニス。100ml の水性の新オークと 100ml の油性 新マホガニー。思わず買ってしまった。さぁ、色を塗るためには、何か作らないと。
30mm角材は沢山ある。あと 100円だか 50円だかの 30cm x30cm の合板がある。そこで台を作ってみようと。ちょっと試してみたい作り方もあったし。

どういうものかというと、足に幕板を二方向に付けるわけだが、片方は半ホゾ組というか、完全な角穴ではなくて凹型に掘るのだ。天板で押さえつけるから大丈夫だろうということで。これぐらいなら、私のスキルと道具でできる。幕板側を凸にするわけだが、これは簡単でのこぎりで切れば良い。電気スタンドで経験は積んだ。もう片方の幕板もそれというわけにはいかない。埋まっているホゾに穴をあけるだけなら強度的に問題なさそうなので、天板に接着剤で付けて固定した後、ドリルで穴をあけてダボを打ち込む。ダイソーのダボは 40mm だが、50mm の穴に打ち込んだうえで もう一本10mm 打ち込む。これで十分強固ではないかと考えた。
こういう方針だが、その前、天板に張り付ける前に、貫をつける。貫も接着後ダボを打ち込む。幕板のダボは1本しか打てないが、貫は2本入れることにした。貫どうしをつなぐトンボ貫も最後に付ける。これも接着してからダボ2本。天板だが、幕板とツライチにする。以前ならちょっとやる気がしない作業だが、数mm ランダムサンダーで削りまくる。楽勝であった。

さて塗装すべきものが出来た。その前に試してみたいことがある。との粉再び。ただ塗るのではうまくできなかった。あと泥を塗りたくるようなもので室内ではやりたくない。乾いたらまずそうな予感がする。
そこで使ってみたいのが、セメダイン ウッドシールである。以前は柔らかすぎてパテとして使えなかった。これをとの粉に混ぜるのである。乾燥させた後、サンディングするのだが、割とつるつるになった。ただし、すぐ目詰まりしてやりにくい。できるだけ薄く塗るのが良さそうだが、目止めも十分ではなさそうなので2度塗りが良さそう。少し水性ステインも混ぜておくと良いかもしれない。

さて塗装。やってみたら色むらが酷い。今までで最低の出来。ただし、塗膜は厚い感じ。つややかでピカピカしてそこは良い。あと垂れる。垂れたところはハケで延ばしてやれば良さそうなのだが、なにかうまく行かない。結局水平面だけ塗ることにした。結構時間がかかった。

水性だけで通すなら、アサヒペン 水性ステイン+カンペハピオの透明ウレタンニスが良いのかも。いま見ると床用ニスが700ml で 2000円ぐらい。これでコスパ良いなと思ってしまう。ちょっとは立ち止まることをしなくては。

さて、実はこれらを作るのと並行して、もうひとつ作っているものがある。座卓である。全く必要性はないが、ストックボックス テーブルの塗装が気に入らなくてリベンジしたいというのが動機。

サイズは 90cm x 45cm x 33cm高。天板は 300円で 12mm 厚。 短辺に貫は付いている。左右の貫をつなぐトンボ貫?も付けたが 100円の板。この板は相当に堅い。カバ桜? トンボ貫と並行して、後ろに2本 貫。これで本棚になるようにした。(正確には 21cm 高しかないのでマンガ棚)

こういうものだが、難航した。ほぼ完成なのだが、ちょっと塗装で気に入らないところがあってどうするか考え中。

ここまで。なお写真は完成後のものしか撮れないが、後日。
posted by すz at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記