
外での作業用にこんな椅子を使って来た。最初は 998円とかで買ったのだが、座面の布が破れていま2台目。これも破れそうな感じになって来た。ポリエステルの布で普通なら何年も持つものだが、外に置きっぱなしにしているので傷みが激しく、1〜2年ぐらいで破れて来るようだ。
これも今は1600円とかになっている。もう買い増すのはどうかと思うので、作業用の椅子を作りたい。
その前に板で座面だけ作って、壊れた椅子に取り付けたらどうか? 四方に穴を空けてロープで吊るせば良いのでは?なんて思ったり。
座面は野地板で作ろうかと。できたら曲げ木をやって窪ませたかったのだが、真夏にアイロンを当てるのはキツすぎるので断念。

まずこんなのを作る。だいたい 48cm 角。105mm の野地板を 20mm 隙間を空けて4枚貼ると 480mm 。1枚の部分が弱いので、折れたり曲がってくるかもしれないが、多少の曲がりは歓迎。曲がりすぎる?なんてことがあるかどうか分からないが、もしそうなったら、隙間のところに木を埋めて固定する。
普通は木裏を上にして上に凸で水が落ちるようにするのだが、今回は凹にしたいので木表を上にする。あと木取りをしてみたのだが、ちょうど端に節がくるのが1枚。しょうがないので別の板から1枚取った。
強力な上に耐水性がある PIボンドが手に入ったので接着はこれを使う。クランプをかける都合があるのでよくよく考えて組む順番を決める。なお、クランプは抜けるようにしてあるので、20mm 角の穴に差し込んで使える。
たぶん4枚並べたところから1枚づつクロスになる側を貼って行くのが良さそう。あと隙間の幅を正確にするためにスペーサーを作っておく。
ただ、壊れた椅子に取り付けるのではみすぼらしいものになりそうだ。しばらく使って見て 良い感じであれば、作りかえることも考えておく。45mm 角? か野縁 30x40 を使って脚を作る。吊るす穴を使って M9 コーチスクリューなどで脚に固定。さらに背もたれなどのパーツも作ってアンカーボルトで一緒に固定できるといい。
過去にコーチスクリュー(75mm 20本)を買って、随分と余っている。が、無骨すぎるような気もする。10mm までなら穴を空けられるので、10mm の木ダボの長いものが良いかも。

脚はこんなので良いのでは? 45cm ぐらいなので 45mm 角1本で 4本分。下のエの字の部分は野縁にしよう。
椅子の名称だが、座面と書いてきたのは「座板」。エの字は、「脚貫」と「つなぎ貫」。今回は省くが、「座板」の下に板が来る。「幕板」。
さて、脚の部分は 45mm 角で作ろうと思ったが、38mm 角の端材 1m 2本が手に入った。(55円 x2)これで良いか。貫も 30mm 角(1m x 1.5本 約100円)で済ませてしまおう。
野地板は 1枚あたり 132円 で 2枚使う。木材だけなら 材料費 474円か。
とりあえず、座板は 480mm x 480mm と決めたつもりが・・・ 465mm x 465mm に変更している。確か吊るすのが前提で少し小さくしたのだった。
105mm 幅の野地板で作るので、中心は -52.5mm 内側のところ ここに 38mm 角の中心を合わせると 38mm 角の端は 33.5mm のところ。0.5mm を切り捨てて 33mm としよう。それに合わせて 52mm の所に 10mm の穴をあける。

最新の設計はこうなった。変わり映えがしないように見えるが、サイズの調整と、貫の木組みの方法。
エの字の接合は、上下の貫に 5mm の切込みを入れて接着。接着後、穴を空けて 10mm x 50mm のダボを打つ。これで捩じれない。
貫と脚との接合は脚に 10mm の角穴を空けて差し込んで接着。同じく後でダボ打ち。
この設計では、
貫:358mm
つなぎ貫:356mm
脚:386mm
上から見て 414mm x 414mm 。座板は 33mm づつ大きいので、480mm 角 -- ちゃんと合っている。
座面の高さは、410mm のつもりだが、同じように 5mm の角穴を彫るかも。そうすると 405mm 高。410mm というのは今使っている折り畳み椅子をもとにした。
10mm x 50mm の木ダボは、Amazon でも売っているが、アリエクで 50本 468円。ただし何時届くか。今は木箱を作っているので、3週間ぐらい待てるので問題ないが。
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