最近は、Android 関係に興味があって、いろいろ調べたり、買ったりしている。今回は、まず買ってしまった変なものの紹介から。

aliexpress で これを見つけて、説明文すら読まずに飛びついてしまった。変な本体とリモコンが2つ、なんだろうこれ? $10.98 と高いものではないし、ハンドルに付けるリモコンが良い感じ。bluetooth という文字が見えたので。
説明文を読めば、本体は、A2DP で Android と接続するもので、FM トランスミッタでカーオーディオに飛ばす装置だと分かる。microSD の音楽を鳴らしたり、ハンズフリーで電話することも出来る。2つのリモコンは 赤外線。
私は車は持っているのだが、カーオーディオはない。Android タブレットで良いかと思って付けなかった。だから FM トランスミッタ があっても仕方がなかったのであった。
ただ、ハンドルに付けるリモコンだけ使いたい。
イヤホンジャックを使ったリモコン
・https://source.android.com/accessories/headset-spec.html

ここに、ちゃんとした定義が書いてある。ボタンA は Short Press/Long Press/Double Press に対応した 多機能キーで、ボタンB/C は Vol+/Vol- 。
こんな単純な回路でいくつかの制御が出来ることになっている。それに加えて機能をカスタマイズするアプリがあるようなのだ。
ひとつは、Headset Button Controller(Trial) まさにそういう目的のアプリ。これは有料版とトライアル版がある。
もうひとつは、iKey/Pressy といった Aボタンのみのものを 制御するアプリ。KeyCut というアプリは、1-9 Short Press/1-3 Long Press に対応している。(ただし、Long Press は動作が怪しそう)
9 Short Press など人が押すものではないと思ったが、機械で押すのなら話は別である。-- そう、「赤外線リモコン → イヤホンリモコン変換器」が作れそうなのである。AVR だと学習リモコン用のソースコードがありそうだから、多分作るのは簡単だろう。
BlueTooth Shutter を使ったリモコン

そういえば、カメラシャッターというリモコンもあった。Aliexpress でも安価なものがある。これにもカスタマイズするアプリがあるようだ。Blue Genius というアプリは、6 つの機能を割り当てられるようだ。ボタンを押すだけの操作だから、BlueTooth 化も簡単そうなのである。
機械で操作するには、種類がすくないのだが、もし自分でアプリが作れるようになったら、もっと増やせそうではある。可能性があるということで覚えておこう。
MIC端子からの電源供給
MIC端子には、2.2V に 2.2 kΩのバイアス抵抗が接続されているようだ。供給電力は少ないが、IC を駆動できる可能性がある。赤外線受光ユニットだけでも動かせれば、第三の選択がある。
・http://s2jp.com/2012/11/make-soundir-receiver/
なにやら、Android 単体で 赤外線受信を成功させた人がいるのである。感度が悪すぎて諦めたようだが、もし赤外線受光ユニットが動作するのであれば、実用的に使えるかも知れない。アプリが作れなければ絵にかいた餅であるが、一応記しておこう。
ちなみに、
・http://www.jonki.net/entry/20120725
ここの人は、ELECOMのMPA-IP353M3 を分解しているが、なにやらICが入っている。そうであれば電源を供給しているはず。回路図を起こしてみれば、どうやっているか具体的に分かるのではないか?
・http://jp.blog.reinforce-lab.com/2010/11/iphone.html
さらに詳しく考察している人がいた。マイク端子からは1.8V 0.3mAが得られるとのこと。イヤホンに出力して電力を取る方法もあるそうだ。こちらを採用すると 1mA ほど取れるらしい。
コメントからたどると、Hijack というものが... これはなんと、トランスを使って音声出力を整流している。
この情報をもとに、秋月の受光モジュールを眺めてみる。
GP1UXC41QSだと MAX 0.6mA (typ. 0.3mA) 。電源電圧は、2.7V 〜となっている。一番消費電流が少ないが、ちょっと厳しい感じ。
おわりに
今回はこれだけ。もともとは、HID で制御しようかと思っていたのだが、もっと汎用性がある方法もあった。作るのも簡単そうである。自分でも作りたいとは思っているが何時になるか分からない。この記事はネタ・フリーである。これは!と思った方は是非作ってみて欲しい。