2017年11月02日

D級アンプ めも

alixpress で D級アンプ基板が安く売っている。12V で動作する PAM8610 や 5V 系の PAM8403 を採用したものが特に安いようだ。なにかを作りたいような気がして、ちょっと調べてみた。

PAM8610




このタイプ は、$0.86 とかで買える最も安いもの。他にもいくつか種類がある。


    コネクタ類とボリュームが付いたものでも $2 程度。

    最も出来の良さそうなタイプ。放熱とか考えて設計してあるし、電子ボリュームを使っている。

    こっちも電子ボリュームで $2.5。放熱についても配慮されている。入力側電解コンデンサは 2200uF の大容量。(Super Slim 15W PAM8610 で検索)

    これらのタイプについては、今回はコメントしない。

さて、最初のタイプには、どうも2つのバージョンがあるようだ。右のタイプには、黒いチップが 4つ見える。これはフェライトビーズではないだろうか? また、このタイプはコンデンサが小さい。コストダウンが世の常なので、フェライトビーズありが古いタイプのような気がする。両方とも電源入力近くに、ダイオードのようなチップが2個。また、このボード実に抵抗が少ない。左でも 3つしかない。124 は、OSC の周波数を決める RC。下の 103 は LED の 電流制限抵抗。あとひとつの 103 (10K) は何だろう?

チップの機能について

PAM8610 のデーターシートを見ると MUTE と ~SD(SHUTDOWN) 機能がある。また ~FADE という機能もある。これは、SHUTDOWN 解除や 電源ON のときにボリュームを徐々に上げていく、逆にSHUTDOWN したとき下げていく機能。(MUTE とは連動しない)。それに加えて 32段階の電子ボリュームもある。また、出力からの負帰還が組み込まれている。昨今ではD級アンプも負帰還を入れるのが当たり前だそうだが、おかげで電源にあまり気を使わなくとも済む。

これらの機能は、ボードではどう扱われているのだろうか? 

電子ボリューム (#5):
ボード上で AVDD(5VLDO 出力 #3),AREF(#4) に接続されている。 パターンカットして改造している人も



    レジストを削って、#5 のパターンを分離する。なんだか厳しそうな改造だ。

増幅度は、+10db 〜 +33db まで 1db 刻み。+10db 以下は +5, 0, -5, -10, -20, -30, -40, -75db となっている。入力に入れる2連ボリュームでは、こういうきめ細かな芸当は出来ない。多分コンデンサを入れることでガリも対策できるはず。ちなみに db は +6 で 2倍だから、+10db だと 3.17倍 +33db は、45倍

~FADE (#8):

ポップノイズ軽減のために是非とも ON であって欲しいわけだが、現物を調べたところ GND に接続され有効になっているようだ。

MUTE (#25), ~SD (#29):

MUTE は H で音が出ない。~SD は逆で L で音が出ない。データーシートではそう読み取れる。
SW という 外部端子がある、どちらを使っているのか、どういう接続なのか?

多分 103 の抵抗が関係しているのだろう。~SD をプルアップして SW の片側。もう片方は GND とかで良いんだが ... 現物を調べたところ どうも MUTE (#25) - 103 - SW と接続されているようだ。

となると MUTE は、L で音が出ないというのが正しいようだ。

ポップノイズ対応は、電源ON のときのみ。OFF のとき MUTE を L にしてから電源を切るのが良いのだが。どうしたものか。

ダイオードのようなもの:

逆接保護のためのダイオードだった。Vf 0.6V 1A 品(多分)をパラ接続。 こんなもの有害なだけのような気がするが ...

    ひょっとして RC フィルタになるのだろうか? 小出力のときに R を大きくする効果になるから、ノイズが目立たないとか?

    最大電流が 2A だとして、そのとき Vf 1V だとすれば、0.5 Ω相当。0.12A のとき 0.6V だとすれば、5Ω相当。無音で 20mA みたいなので、50Ω相当にまでなる。 コンデンサはデータシート通りでも 50uF (以上)。LPF cutoff 周波数は、6KHz → 600Hz → 60Hzと変化する。 上記の 2200uF が付いたモジュールなんかだと、さらに 1/50 にまで下がる。ついでに書くと 2200uF が入っているモジュールなら、ダイオードの外側の電圧を元に MUTE を操作するような回路を入れれば、Off 時のポップノイズも削減できるだろう。

PAM8403




5V で動作するもので、PAM8610 よりさらに安い。(10個で $1.68 とか) 。これも複数のタイプがある -- 写真左のものは、端子の位置がずれている粗悪品ぽい印象。

PAM8403 には MUTE と SHUTDOWN 機能はあるが、電子ボリューム、FADE はない。2009 年あたりの情報では、3.15V まででないと動かないとか MUTE と SHUTDOWN のロジックが反転しているとか。この情報は古いものしかないので、今はデーターシート通りだと思える。

    古いチップを使ったものがあるかも知れない。マークの 4つ目の数字がYEAR 。左のものの 9 とかやばそう。右は 5 だから多分 2015 で大丈夫。

ブロック図には、負帰還に関した情報はない。今では当たり前の機能がない? 書いていないだけのような気もするが、なければないで逆に楽しみな面でもある。そう -- 自分で負帰還を入れてみるのだ。

~MUTE (#5), ~SHDN (#12)

データシートでは、両方 Active-LOW (L で音が出ない) 。内部でプルアップされている。ボードでは両方 5V に接続されている。写真のボードだと #4-#5 , #12-#13 のブリッジをパターンカットすれば良い。ドリルで穴をあけてブリッジをえぐってしまっても良さそうなかんじ。

パターンカット出来たとして、プルアップ抵抗値はいくつなのか? 1.34kΩという情報もあったが、そんなに低いはずはない。 100kΩとかそういうレベルではないのか?

仮に 100kΩで 0.1uF を接続するとして、1.4V まで電圧が上がってくる(0 - 28%) 時間。

    -CR x ln(1 - 0.28) = 0.0033 (3.3ms)

    コンデンサを 10uF にすれば 0.330 秒 。電荷を抜くための抵抗も必要だし、合成抵抗値が 10K ならば、この 1/10 -- 0.033 秒。もし 数KΩ だと 数百 uF が必要そうで たいへん厳しい。



内部プルアップ抵抗が、100kΩ以下なら こんなので良いはず。もっと高い値だとすると、1.4V まで上がらない可能性があるので、外部にもパラでプルアップが必要。古いキットで、100k + 100k + 1uF というものがあった。これが良さそうな気も。

    0.8mm のピンバイス (ダイソー)で、 ピン間をえぐってみた。次に、抵抗値を見てみたところ、数十MΩだった。となると、100kΩ で プルアップ+プルダウン。そして 1uF 程度で GND と接続というのが良さそうだ。

ゲイン:
24 db -- 16 倍固定。 0.5Vrms = 1.414 Vp-p が入力だとして、 出力 4.7 Vp-p だとすると、出力が 3.3倍で済む。この余裕分を負帰還を回せるのではないか? 具体的には、オペアンプ同様 負の出力から、Rf の抵抗を通して入力に入れる。入力側には、Ri = 10K の抵抗が入っている。Rf = 33K としてやれば、ゲイン 3.3 倍。うまくいくのかな? とか思うわけだが、パターンを入れるだけならどうということはない。 あと、そもそも (-) の出力が負なんだろうか? これが逆だったりすると正帰還になって全く意味がなくなるので、(+) 側にも抵抗のパターンを入れておこう。

    The PAM8406 sets maximum RF =142kΩ, minimum RI =18kΩ, so the maximum closed-gain is 24dB.

    という説明があった。Rf と Ri があるということは、負帰還がかかっているということ。また、124k/18k = 7.88 しかないから、24db は BTL 込み。というわけで、さらに負帰還を入れるのは意味がない -- やってみても良いけど。

PAM8406

新しいチップが出ているのを後で気が付いた。SOP-16 で PAM8403 と互換性がある。まず ON/OFF でポップノイズが出ない機能がついた。AB 級 と D 級を切り替えられる機能も。ピンは #9 で H: D 級 L: AB 級と書いてある。PAM8403 のデータシートでは、#9 は NC で 回路例では GND に接続。 パターンを流用すると AB 級 固定になる。

    番外 CS8508E (中国製なぞアンプ), CKE8002 (LM4890 互換)

    SOP-8 のサイズで 2.5V 〜 8.8V で動作する BTL スピーカーアンプ。AB 級 と D 級を切り替えられる仕様。そんなには安くない。(4個 $2 ぐらい)

    SOP-8 BTL スピーカーアンプ だと LM4890 が有名で、ピン互換のものが多数存在する。なかでも CKE8002 が、かなり安く入手できる。(20個 $0.86 とか)。ちなみに CS8508E は全く互換性がない。

    CKE8002 なんかはちょっとモニタ用にスピーカーを付けたいとき便利かも知れない。電源電圧は、2.2V 〜 5.5V

出力側フィルタ

PAM8610,PAM8403 ともにスイッチング周波数は 250kHz あたり。キャリアをスペクトラム分散するタイプらしくフィルタレスを謳っている。ただし、音に問題がなくとも、スピーカーケーブルがアンテナになって ラジオにノイズがのったりする問題が起きる場合がある。

データシートに載っているのは、フェライトビーズ + 220pF 。高周波が出ていくのを防げるとは思うが、AM帯はどうなのか? できれば、まともな LC フィルタを 出力段に入れたい。10uH + 0.22uF の組み合わせだと、cutoff 周波数は 107kHz 程度。

    cutoff = 1/( 2π SQRT(LC) )
    L も C も u 単位なら、周波数は MHz 単位。

PAM8610 では、12V 8Ωスピーカー時に 8W + 8W 出力。PAM8403 だと、5V 8Ωスピーカー時に 1.8W + 1.8W 出力。

どれぐらいの電流が流れるか? インダクタの選定で重要なことだが、よく知らない。BTL で 8W なら 片側 4W 。平均 6V とすると 平均 0.66A なんだろうか? 6V を中心に 12V まで振れるなら x2 x 1.41 ぐらい ? インダクタは、1.9A ぐらいの定格で十分そうな気がする。前調べた CD75 の定格は 10uH で 2.3A 程度。--- いけるじゃないか。

PAM8403 だと 片側 0.9W で 平均 2.5V なら 0.36A ということで、定格 1A 以上とか? CD43 だと 10uH で 1.1A --- これで十分そうだが、4.7uH しか持ってない。4.7uH + 0.47uF で cutoff だけはクリアできる。インピーダンスがどうのという話があるが、まぁいいか。

コンデンサは、積層セラコンでは(見栄え的に)イマイチという印象があるので、フィルムコンを使ってみたい。が、フィルムコンは高い。可聴域でもないし、違いが分かるとも思えないから、やっぱり X7R あたりで。一応 手に入ったときのために、リード間隔 5mm のものは考慮しておきたい。


この回路図は、TA2020-020 のデータシートに載っているもの。10uH を使う場合はフルコピーした方が良さそう。PAM8403 では、値がわからないし、部品点数も増えるしで、左の3つの CR をなしにする。

    ここを見たかんじでは、cutoff が同じならば、左の3つの CR は変わらないようだ。4.7uH + 4.7uF でも 107kHz なので、そのまま使えるっぽい。

    もし 22uH があるならば、22uH + 0.47uF で cutoff 50kHz にするのもあり。その場合 左の3つのうち R を 10Ω → 15 Ωに変更。

入力側

PAM8403 ボードでは、1uF + 10KΩを直列に接続して入力している。103 が2つ見える。PAM8610 では、1uF の コンデンサしかない。内部でゲインを変えるため Ri が内蔵されていて、20kΩ 〜 200kΩ の範囲で値が変わる。





PAM8403 採用のボードには、こんなものも。blutooth スピーカーを作るためのもの。PAM 側に抵抗が 3 つ。103 x2 は、入力の 10K のはず。104 (100K) + コンデンサが ~MUTE 側にあるようなのである。

それはともかく、こういう機能のボードが欲しいような。 ボタンも必要なさそうだし。ESP32 で同等機能を作ってみたい。

その場合、DAC はどうするのが良いのだろうか? 内蔵DAC もあるが、DAC 外付け? あるいは力任せで ΣΔ?

DAC を外付けするとしたら、とりあえず安いもので良いか。鳴らすということが最初の問題であって、それをクリアした後に不満が出ればまた考えればよい。とか思って探したところ CS4334 が見つかった。10個で、$2.25 とか。 このチップまだ現役なのか --- 大昔からあるような気が。これでも I2S 24bit 96kHZ に対応している。192kHz も行けるような話もあるようだ。問題点は、5V を用意しないといけないことと、出力にアナログフィルタを入れないといけないこと。フィルタは逆に楽しみな要素でもあるし、最初はこれで良いんでは?

自分でスイッチ出来るのであれば、ΣΔ ってのも良さそうだ。が、ひとつ問題が。PAM8610 なんかだと、電源 - GND でスイッチしているだけではない。負帰還がかかっていて、電源の影響を受けにくくなっているようなのだ。よほど安定した電源を用意できなければ、太刀打ちできない。

電源は、あとで検討することにして、次。12V をドライブする回路は面倒だから、モータードライバ使っても良さそうだ。手頃なものとしては、L9110 という SOP-8 のチップがある。フルブリッジ1個なので 2個使う。価格は 10個で $1.85 とか。
L9110 の データシートは手に入るのだが、詳しい情報はない、一応 3.3V 入力が可能で、12V までをドライブできる。流せる電流は、コンスタント 0.8A ピーク 1.5 〜 2.0A 。 これだと 10W ぐらいいけそうな感じ。

あと、スイッチング周波数。まぁ好きなようにすればよいのだが、LC フィルタ用の部品を潤沢に用意するわけにもいかない。できれば 10uH + 0.22uF の cutoff 107kHZ だけでいけるようにしたい。となると 250kHz 以上でのスイッチングになる。ESP32 は、360MHz の CPU を1つ占有させることが出来るから いけそうな気もするんだが、決めつけて良いものかどうか。

    ところで、Bluetooth A2DP でどれぐらいのレベルのデータが送られてくるんだろうか? 実は知らないので調べないと。
    どうやら、すべて圧縮形式で、まず必須なのが、SBC 225kbps 〜 345kbps 。注目されているのが aptX 352kbps 。その他 AAC,MP3 なども。 なかなか重そうな処理も同時にやらないといけないようだ。それはともかく 44.1 kHz とか 48 kHz サンプリングが最低レベルのデータを処理できる必要がありそうだ。で、それを直線補間とかしてオーバサンプリングで 250kHz に持っていくのだろうか?

    ちなみに ESP32 には、ON/OFF の時間 (80MHz クロック単位) を決めれば、その通りに出力してくれる機能がある (RMT)。バッファリングも可能で、計算までが間に合えば 良い。バッファリングは全体で 512 エントリ 8ch あるので最低 64エントリ x 2h 、256 エントリ x 2ch も可能。外部 DAC 出力 と比べて処理が重いというわけではなさそうだ。精度は 80MHz クロック単位なので、250 kHz スイッチングなら 1周期 320 クロック -- あれ?こんなんで良いんだっけ?
     ・ PCM 96kHz/24bitと DSD64 -- DSD 2.8MHz/1bit はだいたい同じ情報量
    こんな情報もある。DSD は、ΣΔ だと思って良いらしいから、超オーバースペック? 例えば 4MHz 単位で正確に ON/OFF できればそれで十分ってことか。となると、LC フィルタはやはり 低いところでカットすべきなのだろうか? -- 聞こえなくて電波として外に出なきゃ良いってものかも知れないし、実際のところは良く分からない。

    ところで、クロックは 80MHz である。どうやっても正確な 48KHz, 44.1KHz は作り出せない。リサンプリングして、都合の良いサンプリングレートに変換するしかない。その際に デジタル LPF を 通して エイリアシングを回避するとか面倒な話もある。

しかし ΣΔ がいけるのであれば、相当に魅力である。DAC がどうの アンプがどうのという話が 全てプログラミングに帰着する。私としては、こっちのほうが好みである。

電源について

自前でスイッチングする場合、電源に乗った低周波ノイズは、そのまま 出力されてしまう。ノイズの少ない電源を専用に用意すべきである。CS4334 もそうかも知れないのだが、15mA しか消費しないので、対策は楽だろう。

大昔のアンプ -- LM386 とか -- と違って、負帰還アンプはノイズがすくない。出力が入力通りかフィードバックがかかるためである。自前でスイッチングする場合は、フィードバックが出来ない。

    だいたいバッファリングしようとしているわけで、遅延が大きい。たとえリアルタイムで出力状態をモニタできたとしても無理。

スイッチング電源でも、電圧が正しく出ているかのフィードバックはある。ノイズが大きい印象があるが、一般にスイッチング周波数帯と、FET の状態遷移に関連したはるかに高い周波数帯のノイズが顕著らしい。では、可聴域ではどうなのか?

    前の記事で、リプルのレベルと 出力段 LPF のインダクタンス が 比例関係にあることが分かった。が、これも高周波数帯での話であって、可聴域への影響についてはよく分からない。

一方、リニアレギュレータは、可聴域では良好らしい。PSRR というのがキーワードで、10kHz までは 60db 以上みたいなのが普通にある。

とにかくリニアレギュレータ を通して電源供給したほうが良いのは、間違いなさそうなのだが、いかんせん 出力が小さい。その上 電圧がドロップするので、放熱などが面倒。

    ◎ MIC29302 370/600 $1.83/5
    〇 LT1764 340/450 $13.1/5
    △ LP3966 800/1200 $13.48/10 (入力 〜 7.0V)
    ? LT3083 310 $31.55/5

よくある 1.5A までのものでは話にならないので、3A 品を探すと、上記のものが見つかった。MIC29302 がコスパが良いようだ。電圧ドロップも小さいので、これを通して電源供給すれば良いのではないだろうか?





こういうわけで、いつものごとく、基板設計のネタ。ドライブ回路にフィルタ それに電源 (あとコネクタ) をセットにした Arduino 型のシールドをまず設計する。これがメインだが、いろいろ実験するために、D級アンプ基板 と 入力用 3.5mm ジャックも付けたい。あとボリュームも -- ESP32 にも ADC があるので、あっても良さそう。

D級アンプ基板は、PAM8610 のモジュールを使う。これはオプションでフルブリッジとは排他で組む。この場合(たぶん)シールドとして使わないので、裏面に付ける。入力は 4極の 3.5mm ジャック。電子ボリュームは、頑張って改造すれば使えるよう配慮しておく。

電源は、12V 入力にして MIC29302 で 1〜 1.5V 落とす。3A も電流は流さないとは思うが、もし流すことになれば、これだけで 3W 〜 4.5W も消費する。

ESP32 には、内蔵DAC があるが、これも一応 つなげたい。。100 Ω + 47uF を直列につないでから 3.5mm ジャックとパラレルに接続する。出力が大きければ、イヤホンを直接鳴らせるかも知れない。D級アンプ基板の入力としては、たぶん不適切。

出力レベルは、0V-3.3V (電源電圧) なので、3.3Vpp / 1.17 Vrms (1/2.828 ) 。ライン出力に使うには 2倍強 電圧が高い。十分な電流を流せるならば、イヤホンを鳴らせるが、出力が弱い可能性がある。どっちつかず。分圧抵抗も入れられるようにはしておきたいが、入れてしまうと、3.5mm ジャックから入力する場合に不都合。

    分圧抵抗は不要であった。レベルのスケーリングができる。1, 1/2, 1/4, 1/8 が可能なので 1/2 に設定すれば良い。分圧しなければ、HI-Z にすることで、外部入力に影響がないようにできる。

    DAC は、本来 RTC の電源を使って出力する。が、ESP-WROOM-32 では、すべて1つにまとめられているので、ノイズ低減をすることが出来ない。あまり期待することは出来なさそう。8bit ながら、Msps 以上の高速性がありそうなだけに残念。

コンデンサについて:
秋月では 2012 サイズの 47uF はないようだが、22uF なら 2012 (25V) 以外に 1608 (6.3V) もある。aliexpress では、2012(0805) 47uF 16V なんてのもあった。3225 のパターンを用意するぐらいなら、2012 x2 の方が良さそうだ。

ここまでがメイン基板の機能。この基板の周りにサブ基板をくっつけて、面付けというか、大きな基板にする。分割しても良いが、実験ではそのまま使う。配線しなおすのも面倒だし。


サブ基板1 CS4334 DAC

さて、まず入れたいのは、CS4334 。ESP32 では、I2S の機能もあり、出力ポートを任意に決められる。入力専用のポートにだけ気を付けて、都合のよいポートを使える。

ところで、DAC の出力を Line 出力にする場合、バンドパスフィルタを入れるものらしい。CS4334 のデータシートにも回路例が載っている。



3.3u - 10k - 560 - C の4つの RC が、バンドパスフィルタを形成している。RL だが、音圧レベルを決めるものだろう。3.5V p-p (1.24Vrms) なので、0.5 Vrms にするためには、分圧しなければならない。560 が入っているので、390 あたり。そうなると C は、22nF あたり。

こんどは、
 ・http://sim.okawa-denshi.jp/CRCRtool.php
で計算してみる。22nF だと落ち始める周波数が低すぎる。ググると コンデンサは 3.3nF のパターンが多い。 3.3nF だとまぁ良いかんじにはなる。

3.3u - 10k - 560 - 3.3nF がベストだとして、なんとかならないだろうか? 3.3uF も 3.3nF も持っていない。10nF なら沢山あるし、10uF または 1uF も沢山あるのだが。そもそも 560 というのは、何の値? -- これを もっと大きなあたいにするのはアリなのだろうか?

いろいろ数値をいれてみたが、10u - 30k - 1.5K - 1nF - 1.2K でもいいか。だいたい、直流成分と高周波をカットしたいだけだろう。あと、レベル変換。


サブ基板2 MP2307 電源基板

リニアレギュレータが良いのは分かったが、DC/DC コンでどれぐらい不都合があるのだろうか? 製作記事などを見ても電源について気にしてないような。あまり重要ではなかったりするのだろうか? MIC29302 の代わりに 付けられる 電源基板も用意しておこう。

MP2307 で組むつもりだが、面倒なら、MINI360をさらに載せる。あるいは、この基板を使わずに全然違う電源ボードに入れ替えられるよう配慮しておく。

あと、ΣΔをデバッグするとき、うるさいと困る。電圧を変更できるMINI360を使ったほうが良いかもしれない。

サブ基板3 PAM8610 基板

作るとは思えないのだが、チップ単体も売っている。電子ボリュームを引き出せなければ、いっそ基板から作ってしまえみたいなノリで設計だけしておく。0.5mm ピッチ QFN なので、作れるかどうかも怪しい。

この基板では、SW 端子の仕様を変更してみた。~SD がそのまま接続されている。MUTE は即 出力を落とすが、~SD は、~FADE が効く。

また、プルアップ、プルダウンを入れられるようにしてある。基本使わないから関係ないんだが。


サブ基板4 PAM8403 基板

PAM8403 も試してみたい。安い PAM8403基板も使えるようにするのは厳しいので、PAM8610 基板と同じサイズ・ピン配置のものを用意しておく。 12V を入力するわけに行かないので、上記 電源基板を使うつもり。

PAM8406 には配慮してない。#9 は GND 。

PAM8403 は、手持ちのモジュールから外そうかと。チップを買うなら、PAM8406 の方が良さそう。古いのを掴まされるのはイヤだし。しかし、PAM8406 は高いのであった。


サブ基板5 FAN コン基板

別にここで作る必要はないのだが、スペースがあるし、おまけで。8pin AVR を使うのだが、SOP-8 を想定。DIP-8 のように見えるのは、あくまで ISP 用のコネクタ -- スペースがないのだ。モータ類は、10kHz 程度の PWM で駆動。センサーは、1 回転で 2 周期らしい。



基板全体は、こんな形になった。elecrow で発注するとどうなるのだろうか。面付けと認定されると +$8 らしいが。

    スリットは 1mm 幅。ミリングなら角は丸くないとダメだろうということで、端は半円。凸になる部分はそのままで、凹になる部分は、カーブを付けている。
    ブリッジになる部分は、あまり細いと製造で問題になるらしい。適当に付けたが、ある程度強度があるよう配慮したつもり。
    あと基板の角部分には、ブリッジを作らないようにした。角部分を綺麗に処理するのが難しいのもあるが、のこぎり (丸鋸、クラフトのこ)での切り出しが楽になるようにしたつもり。

    この基板を切り離すのに、金のこを使いたいがスリットが狭すぎだったかも。ダイソーのファミリーソーで DUO-DISK の基板を切ってみたが、切れることは切れるが2枚ぐらいで刃のエッジがなくなってくる。整形は、#120 ぐらいのダイアモンド砥石で軽くこする。包丁用でも良いが、ハンドグラインダー用の円盤型を使ってみたが、楽だった。




11/1 elecrow に発注 。$9.7 (送料込み 1150円だったかな)。 -- 文句言われずに ステータスが、In production になった!

11/08 珍しく時間がかかったが、shipped になった。今回は 10枚ぴったりのようだ。



なんか、指定したのと微妙に違う。サブ基板間のレジストを外すように keepout の指定をしたのだが、レジストがかかっているように見える。修正してたから時間がかかったのかも? 来ないことには分からないが。

11/12 受け取り。



やはり、サブ基板間にレジストがかかるよう修正されていた。手間をかけて修正してるということは、理由は分からないが、やってはダメということだ。前の基板のタブは、指定通りだったから、外側は良いのだろう。あと、枚数は12枚。

これを切ってみた。




32山の金のこでゴリゴリ切断。ちょっと苦労する。残った部分は、配線してあることもあり、とりあえず切らない。もっとも、普通の金のこでは、無理。ファミリーソーの刃を一回外して通すとか工夫がいる。

    ファミリーソーはダメ。突起があって刃を通せない -- つかえないヤツ。
    金のこの刃だけ持って引き切りするのが楽だった。刃を寝かせ気味にして一気に切ってしまうのだ。ブリッジの切断部分が狭いので引っかかるとスムーズに行かない。
    後処理は、ダイソーのダイアモンド砥石が良かった。かかとヤスリみたいな形状のやつ。

さて、このボード最初は、PAM8403 と MP2307 電源ボードから作ろうと思う。ちょっとやってみたいことがあるのだ。
posted by すz at 18:52| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
takmiです。PAM8610を使ったD級アンプ基板を使って実用的なアンプができないかと模索しているときにこのページにたどりつきました。参考になります。作成当初はノイズの多さ、大きさに悩まされましたが、なんとか実用レベルにできたように思います。どうやら電源部の10μF/25V積層セラミックコンデンサが効いているようです。D級アンプのLPFにはLC型が多いようですがRC型を採用しました。出力インピーダンスは高くなってしまいますがなんとか実用域になっていると思います。拙ブログの基板写真(上部)は実際に使った基板と違うバージョンでしたね。訂正する方法が判らないのでこのままとしてます。
Posted by takmi at 2020年03月28日 20:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/181381843
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック