鑿を使いたいということになり、まずは研ぎから。ダイソー砥石しか持っていないので、ひとつ買い、ふたつ買い・・・さらに aliexpress で変なものを沢山買い。そういう話。だらだらと書いてきたので、何を書いてきたのかわからなくなりつつある。少し整理したものをはじめに載せて、経緯を後ろに付けようと思う。
まとめ編
これは、自分なりの認識を書いたもので、正しいとは限らない。また、時がたてば、考えも変わる。矛盾したところが出てくるかもしれない。そこらへん注意。
人気の砥石は?
動画を見ていると、包丁を研ぐ人には「刃の黒幕」シリーズが人気のようである。だが、大工とか鑿や鉋を研ぐ人は、「研承」シリーズの評価が高い。砥石では、平面維持力と研磨力が重要なようだが一般に相反する要素で、柔らかければ平面維持力が低く研磨力が高い。これら人気の砥石は、高いレベルで両立するようである。ただ、これは研ぎを追求する人の考えであるようで日本での話である。欧米?とかでは、研ぎの関心が低く、ベスト砥石には、中華の安物がランクインしている。私も欧米流からスタート。研げればなんでも良いのでは?という考え方。
買った砥石(1)

amazon で KEENBEST の砥石セットを買ってみた。青#1000 / 白#6000 で包丁研ぎ器と 面直し石が付属している。サイズは 18*6*3 。包丁研ぎ器は「トゲール」のコピー品で非常に便利。面直し石は、主に名倉として使っていて 砥石に擦りつけている。粒度は おそらく #600 。これを擦ると研ぎ感が出て気分が良い。ずっと研いでいると粒子が砕けて細かくなり、元の砥石の感じになっていく。だが、鉋や鑿の場合研ぎ続けることはないので、単に荒い砥石にする効果だけを利用している。
これで良いのでは?と最初思ったのだが、全然平面でないことに気づき、平面を出すのにやっきになったところ、青#1000が大幅に減ってしまった。30mm 厚が、薄いところで 22mm 。砥石など簡単には減らないと思い込んでいたので気づくのが遅れた。ここで砥石の材質やなにやらに興味を持ち調べることに。
砥石の材質 - 研磨剤
研磨剤としては、細かさの程度がまず重要だが、それだけではない。硬さがあって、別に破砕性というものがある。砕ければ、鋭い角が現れてそれで研磨力を上げる。ただし、細かくなって行くので、荒研ぎしたい場合はむしろ邪魔で砥汁を利用しない場合もある。さらに、砥汁は余計な所にあたるので平面に研ぐ場合の邪魔になる場合もある。
研磨剤の材質は、硬いものでカーボランダム(C 黒)、グリーンカーボランダム(GC 緑)がある。主に荒い砥石に使われるようだ。それ以外は、アルミナが主流。褐色のものは主に #1000 以下で使われる。白いものは、#1000 以上に多いが、それだけではない。 淡灰、淡黄、淡青、ピンクと不純物によって様々な色があり、性質も違う。
微量のクロムが入るとピンク。2% ほどだと ルビーそのものの色。鉄が入ると青っぽくなりサファイア。チタン、マグネシウムだと褐色系だそうだ。ピンク色の砥石はあまり見かけないが、硬いが破砕性が悪い(じん性が高い)。また、白と言っても製法により性質が異なる。原料のコランダムを溶解して固め砕いたものは、アランダムと言って硬いが破砕性が悪い(じん性が高い)そうだ。
砥石の材質 - 結合剤
研磨剤だけが重要ではない。むしろ結合剤が重要なようにも思われる。
・ビトリファイド:ガラス質、セラミック質(長石、陶石、粘土、フリット等)を高温(約1300℃)で焼き固める。
ー砥石自体が硬くなる。滑って研げない場合も。
ー気孔が多いため、水をよく吸う。
・マグネシア:マグネシアセメント (アルカリ性)を乾燥させて固める。
ー水に溶ける性質。
ー水を吸収しないので、使用前に水に浸す必要はない。
-主な商品:刃の黒幕シリーズ(シャプトン)、超セラミック砥石(エビ印)
-注意点:結合剤が水に溶けるので、水につけすぎると砥石の破損、割れにつながる。
・レジノイド:フェノール系樹脂(エポキシ、熱硬化性樹脂等)を低温(約200℃)熟成
ー使用前に水に浸す必要がない。(?)
ー潤滑性に優れており、研ぎやすい。
ー変形しやすく、砥石の減りが早い。
-主な製品:キングゴールド、ナニワスーパー砥石、研承継
おおむね、#1000 ぐらいまでの荒いものは、ビトリファイドが多く、細かいものは他の2つが多いようだ。また、これは一般的な性質であり、弱点を補うよう改良されたものもある。高価なものは、必ずしもあてはまらないが、安価なものは、この通りだと思われる。
青#1000 / 白#6000 は、おそらくレジノイドで柔らかい。だが、使用前に水に浸けろと書いてあるし、実際水を吸い込む。なにか間違っているのではないか? 知識が付かないと判断できないが、多分レジノイドだと思っておく。 色は青と書いているが、淡青。これもアルミナで研磨剤自体の色だと思う。
ダイソー砥石
ダイソー砥石は、おそらくビトリファイドでGC入りだろうと思われる。砥石は硬いし、気孔が多い。またつるつるになりやすい。ダイヤモンド砥石で表面を削る(ドレッシング)と元に戻るのだが、普通の砥石は自然と表面が削れ下の研磨剤が出てくる。結合剤が強すぎると、研磨剤が剥がれず摩耗していってつるつるになるそうだ。あるいは、剥がれても結合剤だけが残るとか。そんなダイソー砥石でも強い力で擦れば、砥石も研ぐ相手も削れて行く。刃物を研ぐには向いていないが、それでも砥石ではあるようだ。研磨剤の種類は、色で判別できる。#320 は緑だから GC のはず。#120 は青黒っぽいが、やはりカーボランダムだろう。
というわけで、面直し用として使うことにした。向いているとは思うが、まず平面を出すことが重要だ。硬いので、相手ばかりを削る場合があり、それで失敗した。なお、ダイソー砥石であっても平面が出れば、砥石にくっつくこともあるらしい。
買った砥石(2)

青#1000 が減りすぎた。また、柔らかいものは、包丁に向いても 鑿や鉋に向いていないようなので、性質の違うものが欲しくなった。選んだのは、やはり安物である。KEENBEST の緑#400 / 淡緑#1000 。緑ということは、GC が入っている。またビトリファイドだろうから硬いはず。ダイソー砥石のようであれば困るのだが、それは買ってみないとわからない。
買ったらまず平面かどうか確認すべきである。買ったものは、緑#400 が凸/ 淡緑#1000が凹になっていて曲がっていた。凹になっていると困るのだが、凸は困るほどなのかどうか?結局は平面にしてしまったので結論は得られていない。
使ってみた感じだが、ダイソー砥石で面直しすると、つるつるになって滑る。だが、最初だけで何回か擦ると研げている感じになってくる。(さらに使ってみて)砥汁は出るが研磨力は低いようだ。
アリエクでの買い物
砥石関連のものを結構な種類購入している。そのまとめ。
トゲール(もどき) "knife angle guide"
この包丁研ぎ器は、砥石にあたる所がセラミックの丸棒になっていて、耐久性が高い。気に入ったがそれでも消耗品ではあるので確保。価格は $1 台前半。
面直し砥石 "Small Size Correction Stone"

最初に買った砥石セットの付属品で気に入ったのだが、減りが早い。60mm x30mm x30mm ぐらいのものだが、もう厚みが 11mm になっている。(おそらく)同じものを見つけられたので複数購入。単価は $1台 後半。
到着した。サイズは 60mm x25mm x25mm で付属のものと比べると幅が少し狭い。同じ材質?かというと、そのように見える。こいつの粒子を擦り付けたときのジャリジャリ感が気に入ったのだが、どんな砥石も荒砥になってしまう。研ぎ続けると粒子が小さくなって最初の傷も消えていくのだが・・・砥石もまた必要以上に削ってしまっているかも。使い方はちょっと再考したほうが良さそうだ。
20mm幅x150mm長の砥石 "whetstone"

Edge Pro という砥ぎ器があり、それ用に多種多様な砥石がある。幅は 20mm と 30mm 。砥石自体がどんな性質か興味があったので、いくつか買うことに。曲がっていたり割れていたりする可能性があるが、お試しなので許容する覚悟で購入。
RSCHEF 褐色 #400 $1前半
RSCHEF 褐色 #800 $1前半
RSCHEF 白 #1200 $1後半
RSCHEF 白 #3000 $1後半
ピンク #3000 $1後半
ダイヤ #3000 約$2.5
革砥+青棒 約$3
入手。明らかな割れや欠け、接着のずれはない。曲がりはあった。僅かだが定規を当ててわかるレベルで全部上に凸。ダイヤまでがそうなっている。これは偶然なのか?そう作っているのか?
革砥も到着。砥石と同じプラベースに接着してある。同じように若干の凸。なめし方に特徴があって、片側から撫でるとすべすべ。反対側ではザラザラ。#400 ぐらいのザラザラ感だろうか。革ならなんでも良いというわけではないようだ。中国製なのに・・・ちょっと驚き。青棒は 3cm 角ぐらいで厚さ 2cm 。この革砥には十分すぎる印象。
褐色 #400,#800 は、柔らかく砥汁も沢山出る。研磨力もありそうなのだが、KEENBEST 緑に擦りつけて使うのが良さそう。白 #1200,#3000 は素焼きの陶器のような質感で硬い。やすりで削っているような感じで、砥汁はあまり出ず、擦っていくと真っ黒になる。#400 で面直しすると面が荒れて研磨力も上がるが真っ黒になるまで使わないと本来の番手にならない。また、黒は染み込んでいく、面直ししてもうっすらと残る。
他に RUIXIN PRO というブランドのものも購入。白 #1500 は、RSCHEF 白と大分感じが違う。
まず、汚れが染み込まない。面直しするとかなり綺麗になるが、少し柔らかいのか薄くなっていく。薄茶 #600 はまた違う。
薄いダイヤモンド砥石 #400 "diamond whetstone 65"

ダイヤモンド砥石ははるか昔にかった #180 (穴あきタイプ)しか持っていないので、ひとつ(ではないが)安いものを買ってみることに。amazon では 2000-3000円ぐらいのものが多数あるが、平面度は怪しいそうだ。平面が出ていないのであれば、面直しには使えないし厚いものであれば修正もできない。いっそのこと薄い安いもので良いかと考えた。曲がっているだろうし、どう使えるかイメージもないのだが、まずひとつ。160*65*2.5mm #400が $2.09 。2.5mm厚だが、スポンジのようなもの(EVA)が貼られており、実際の厚みは 1mm のようだ。
これは、六角形の模様のタイプだが、#1200 まで。その中で #400 だけ安売りしていた。
到着!奇跡的なのか、明らかな曲がりや窪みはなかった。平面なのか?というと結構平面。定規を当ててみたが、ざらざらなので全体から光が漏れ分からない。
EVA は両面テープで貼られているだけで綺麗に剥がせた。裏はけっこう鏡面で像が写る。これならなにか硬い板に貼ることで面直しに使える。(接着せずに)木を当てて 緑#400 で試したところ、ダイヤモンド砥石が当たったところだけ白っぽくなるので形が良く分かる。元々凸で上下の端だけ当たらないと思っていたのだが・・・少し違って上下の中央部も少し窪んでいた。こんな感じであれば、硬く平面にすることが出来て水に強い素材ー砥石に貼ればいけそう。少し幅が足りないがダイソー砥石にエポキシ接着剤で接着することに。15mm ほどはみ出るのだが、後で金のこで切ってしまった。
何故曲がったりしないのか? ステンレス鋼板だろうか? 多少曲げてもバネのように元に戻る。
作った面直し用砥石は、割と具合がよかった。面直しした砥石同士が張り付く。もうちょっと立派なものを作ろうと検討することに→木工ストーリー(6) に続く。
他に #3000 までのタイプがあり("diamond whetstone 3000 17")、base あり/なしが選べる。#3000 は興味がわいたが買わない。

ダイヤモンド砥石 #400/#600 "diamond whetstone double outdoor"
天然石 #12000/ピンクアランダム(PA) #5000 "whetstone double side 12000"

硬いものはどこまで硬いのか?お試しに買ってみることに。サイズは 25mm 幅 100mm長。5mm 厚を貼り合わせている。価格は $3.64 。#10000/#3000 さらには #8000-#10000/#2000-#3000として売っているところもあり粒度はあてにならない。これはマテリアルとして欲しくなった。割れて届いたら嫌だがどうなるか?
材質は、Material: Chromium Corundum,Natural green agate
agate = 瑪瑙(めのう) モース硬度: 6.5 - 7 。多孔質。主成分 SiO2 (石英)。本来、縞模様のものだけが瑪瑙。
日本の天然砥石のほとんども、砥粒として石英(せきえい)を含んでいるとのこと。どんな形で含まれているかが重要で瑪瑙はあまり見ないから良いものではないのだろう。
Chromium Corundum クロームを不純物として含んだ酸化アルミニウム (アルミナ)。人造ルビー?
こちらは人造砥石。ピンク系は他のアルミナより硬い。粒度が低いものに良く使われるが #3000 とかではあまり見ない。こちらは良くないからではなくて、細かく砕いたものは高いからだろうと勝手に想像している。
amazon にも似た商品がある。「ルビーオイルストーンは、非常に高い硬度と強度を備えた高温焼結によって形成されます」だそうだ。写真の寸法表示は出鱈目。5cm x 2.5cm x 1cm ?白いほうはホワイト瑪瑙となっている。一方モノタロウにもルビーストーンがある。こちらは滅法高い。焼結ダイヤモンドより高いのもおかしな感じがする。
さらに、アリエクでは例の機器用に安いものがある。15cm x 2cm ベースなしが $1.85 。今度こそ割れて届きそうな気がするが、気軽にポチってしまった。そういえば・・・ベースなしが欲しかったのだった。ベースありだと接着されていて剥がせないが、5mm 厚のサイドを使ってゴリゴリと裏すきを作りたい。で、同じショップでベースなしのセット(普通の砥石)も売っている。とても欲しく・・・マズイ。
ピンクの #3000 を入手。コンビ砥石のものと比べて、色が赤黒い。質感は同じで緻密で水を吸い込まない感じ。縦に細い溝が多数あり、中央部が僅かに凹んでいる。硬く面直しが困難で周囲は溝を無くせるが中央部まで削るのは大変。これで擦ると #3000 にふさわしい輝きになる。また黒くなるが、汚れは落としやすい。

Boron Carbide = 炭化ホウ素(B4C)#800 と ルビー色(Chromium Corundum) #3000 のコンビ砥石もある。本物かどうかは分からないが、5cmx2.5cm 1cm厚 という小さなものなら クーポン使って $2.51 。本物ならば焼結ダイヤモンドのようなものだ。面直しなど出来るのか? ちなみに焼結ダイヤモンドは、ほぼ面直しにはならないが、目詰まりを取るために砥石で擦る必要があるそうだ。
写真では、端が綺麗に面取りされていて、ピンクと黒の両方を同時に焼結したように見える。ならば、ピンクの結合剤もまた硬いのだろう。
Boron Carbide で大きな砥石はなさそう。唯一見つけたのは 50mm 幅 x200 で #1500 。本物かどうかは怪しいが、#800 なのを詐称している程度かも知れない。Boron Carbide で検索して沢山出てくるのはサンドブラスト用のノズルで本当に耐摩耗性がありそうだ。こういうのを流用して形だけ違うものは容易に作れるはず。だが、本物であれば平面を出すのは容易ではない。最低2つ必要そうだが、果たして超耐摩耗性のものをどうにか出来るのか?
ちなみに ruby whetstone も同じ大きさのものがある。体積10倍なら価格も10倍だから値段は妥当な感じ。ピンク色が濃く、それっぽくは見えるが、本物かどうかは分かるはずもない。が、ユーザの写真が掲載されていて、質感は小さいものと同じようには見える。
偽物と言えば、"MITSUMOTO SAKARI" 画像には怪しい日本語。三本盛株式会社だそうで、〇に盛の商標。あれ?日本法人がある。ここまでやると偽物とは言えないか。恐るべし。

謎砥石もある。ADAEE というブランドのオフィシャルストアでは $12.21。 天然砥石とは書いてあるが、瑪瑙や翡翠とかは多孔質のため着色が可能で実際に着色される場合があるらしい。これなどいかにもという色合いだが、砥石なのだから意味はない。なお写真は別ショップのもので #12000 と書いてあるが公式では #5000 。なお、翡翠の工芸品はつるつるのイメージだが、あれは蝋をしみこませる。

180x60 だが 15mm厚しかないものは $8.14 。趣味が高じて取り寄せたのだが、こんなに薄くなってしまった・・とかハッタリをかますのに良さそうなアイテムだ。素材は、両方 瑪瑙(の一種)のはず。また、こちらも着色かも知れない。
ところで、研承ダイヤ細目(替刃)なんてものがあることを知った。1mm厚程度のもので、15mm 厚のアルミの台に両面テープで張り付ける仕組み。こういう砥石を台にして安物のダイヤモンド砥石を張り付けても構わないのではないか? また細目は #600 中目は #400 。EVA の base 付きを持っているが、EVA は両面テープで貼られているだけで綺麗に剥がせた。裏はけっこう鏡面で像が写る。これならばいける!
・・・コンビ砥石が到着。さすがに 10cm長は小さい。瑪瑙の方は大部分がピカピカしているが、一部曇っている。多孔質と言うのだから曇っているべきだと思うのだが・・・。ピカピカ部分は像が写る。多少歪んでいるから平面とは言えないのだろう。ピンクの方は若干薄く 4mm ? こちらは肌触り的に #5000 かも。#3000 かも知れないけれども、それなりにきめ細かい。定規を当てると両面とも光が漏れる。面直しをちょっとやってみた。瑪瑙は白い砥汁がかなり出る。調子に乗ると削りすぎてしまいそう。全体的に曇った感じになったが、端は砥石が当たらずピカピカが残っている。ピンクは硬い。ピンク色の砥汁はほとんど出ない。が、僅かには削れたようだ。砥石に当たらない部分が沢山の筋になっている。触れても段差が分からないので、もうちょっとやれば筋は消えそう。
#400 のダイヤモンド砥石で面直ししてみた。砥汁はピンクではなく白っぽい。バケツの水で洗うと浮く成分がある。oil stone で油を染み込ませているのかも。確かに筋のほとんどはなくなったのだが・・・ダイヤモンド砥石もまた終わってしまったかも。ザラザラ感がなくなってしまっている。
鑿、鉋の研ぎ方
鑿を使いたかったから、当然ここから入った。いろんな動画を見たが、みんな裏の研ぎ(裏押し)が最も重要で平面にしなくてはならないと言う。鉋ではどうか知らないが、鑿では確かにそうだ。木を平面に削りたいとき、裏を木にあてるが、刃が浮いていては全く木に引っかからない。刃先まで平面でないと必ず刃が浮くのである。ただし、凹である場合は問題がない。「裏すき」といって、中央部が凹になっているが、削るのに支障はない。全部平面なのは「べた裏」と言って、研ぐ面積が多いため平面を出すのが困難だそうだ。安い鑿はみな全鋼でべた裏である。いきなり困難に挑戦するのもどうかと思うので、24mm の鑿に「裏すき」を作ってみた。無様ではあるが、なんとか。12mm の鑿を購入中で、多分「裏すき」に挑戦する。詳細はそのときに書く。
さて、平面を出すのは、刃先から 2cm 程度だそうだ。だが本当なのか? そこばかり削ると長く削りたい場合、刃先から 2cmが浮いてしまう。そして実際にそういう事態になった。今は 5cm ほど研ぐことにしたが、刃先まで研げずに苦戦している。
平面を出すには砥石も平面にしなくてはならない。裏押しをする場合、ショートストロークで15往復したら場所を変えていき、片側が終わったら砥石を180°回転する。それも終わったら面直し。これを1セットとしている。だいたい 1セット2-3分? 4-5セットもやれば飽きるので、やめるか違うものを研ぐ。
表もショートストローク。砥石を4つほどのエリアに分けて、エリアの中で絶えず横にずらしながら研ぐ。エリアが終わったら移動。砥石全面を使ったら基本面直しだが、2回ぐらいやることもある。自分流はこんなところ。
参考動画
宮大工が職人技で教える初心者のための”のみ”の研ぎ方はこれだ!
金盤を使うのは、プロとしては基本らしい。そこは無理だが、他は丁寧に教えていて参考になった。
鑿の研ぎ方ー#1000と#6000だけでも切れる刃をつける方法
一般人が出来そうなやりかたを紹介している。
包丁の研ぎ方
包丁はトゲールを使って角度を一定にしている。慣れれば・・・というより研いだところが平面ならば、トゲールは必要なくなるそうだが、練習用に用意した包丁は今まで好き勝手に研いだので、角度が一定ではない。当面トゲールは必要だ。
包丁は、砥石に対して 45°ナナメにする。また包丁は長いので 3分割ぐらいで研ぐ。指で押さえて峰の方向に研ぐのだが、押さえるところを移動することが重要だそうだ。反対側を研ぐときは持ち替える派。線対称で砥石を使った方が面直しが楽だと考えた。面直しは頻繁にはやらなくて良いらしい。
参考動画
初心者が切れ味を上げる方法「初心者よ荒砥を買え」
包丁研ぎ動画は山ほどあるので、基本的なものは、これだけ紹介。
【100均の包丁】を研ぎ師が研いだらどこまで切れるのか?
切り刃はグラインダーで削って凹になっているわけだが、これを平面にしている。研いだ時間や面直しの頻度に注目。
プロが教える包丁の研ぎ方をかたけんも教わってみた
包丁作りの体験動画。研ぎは最後のちょっとだけだが、焼き入れとか興味深い内容。
錆びた菜切り包丁を19時間磨いたり研いだりした結果
これも特殊な内容だが、どこまでやるとどうなるのか?なかなかに興味深い。研ぎ自体はちょっと。
どこまで研げば良いのか?
日々のメンテでは、かえりが出れば、その荒さでのその面は終了。反対側もやって 次の砥石に行く。かえりは次の砥石で取れるから良いのだが、最終まで行ったら、かえりが反対側に出て終わらない。包丁の場合、最終の最終は、なにかに擦り付ける。革砥だったり新聞紙だったり。研ぎのプロでもデニムのエプロン!に擦り付けたり。鑿や鉋の場合はあくまで砥石で取るようだ。
整形する場合はその限りではない。次の砥石に行くと研げていないところがあればはっきりする。輝きが違うのだ。その場合は、前の砥石に戻る。鑿は今 6mm と 24mm を研いでいるのだが、なかなか #1000 を卒業できない。#400 まで戻るべきか悩み中。「平面が出ていないと研いでも無駄」というのは実感していて、#400の平面を出せるかどうか?
ダイヤモンド砥石#3000で確認 - 試しに使ってみたところ、軽く擦ればヒカピカになる。あたってないところは前のままなので差がはっきりと分かる。 あたったところも平面とは限らないのだが、像がはっきり写るので歪んでいるかどうかが分かる。これで #1000 が卒業できたかどうか判断することに。
この#3000 でピカピカになるが、平面とは限らないということに注意が必要だ。研ぎというより磨きに近い。
動画を見たり経験したりして勉強したのはこんなところ。自分なりのやり方は模索中でFIXするのは、まだまだ先かもしれない。
(おまけ)アリエクで購入した刃物
格安 鑿 "1pcs woodwork gouge chisel"
格安 木彫りノミ 6本セット "6pcs carving chisels "

同じものが様々な値段で売っている。その中で $5.61 というのを見つけ買ってみた。ひどいもので、僅かでも切れると思わない方がいい。だが、研ぎの練習には良さそうである。刃物であれば研げば切れる。しかし切れ味の持続性があるかどうかは分からない。また、フラットな2本 平刀とナナメの印刀は両刃であり、どうも使いにくそうだ。
なお6本の内訳は、平ノミ、印刀(イスカ)、平スクイノミ、丸ノミ、丸スクイノミ、三角ノミ(底丸三角スクイ?)
これらは、焼き入れしたり削ったり、好きなようにいじり倒すことにした。まとめは別途。
5本を好きなように変えてしまい、練習するには良いと思ったので2つ目も買ってしまった。これがなかなか届かない。届かないのでは?と思ったが、約50日かけて到着。新着分は研ぎの練習に使って(たぶん)保管。
メモ?日記?編(3)より
ところで、鑿を使えるようになりたい。実はここまでの作業で掘ったりもしているのだが、鑿は使っていない。全部彫刻刀の平刀。しかもダイソー。あまりにも簡単に刃先が潰れるので、これまたダイソーのダイヤモンド・シャープナーで磨いて使っていた。安物の鑿は持っているのだが、切れないし怖いしで使ってなかった。鑿を使えるようになるには、先ずは研ぎから始めなければならない。で、動画を見てたのだが、刃が欠けていたりするのでない限り、スタートは #1000 から、終われば #6000 とかにしていく。ダイヤモンド・シャープナーはおそらく #120 とかその程度の荒さだと思う。あとダイソーの両面砥石は #120,#320 だそうだ。このレベルでいくら研いでもスタートにすら立っていない。そして動画を見て驚いたことに、頻繁に面直しをしている。平面で研がなければ、意味がないそうだ。また、鑿の場合、裏が平面なのが重要なので、裏から研ぐ。裏が終わって、表の角度が付いたところを研ぐ。かえりが出たら #1000 は終了。#6000 とかに移って、同じように裏を研ぐ。次に表を研ぐがこの段階で 3:1 ぐらいで裏も研いでかえりをなくしていく。
・・・こんな作業をするのなら、別次元の切れ味だろう。ここまで出来るとは到底思えないが、少しは研ぎが出来るようになりたい。
ところで、安物の鑿はほぼ例外なくクロムバナジウム鋼だ。これは研げるものなのだろうか? 砥石は面直ししながら使うもので、面直しには #120 とか #180 とか荒いものをつかうらしい。面直しするのであれば砥石の良し悪しは何が基準なのだろう? とりあえずダイソーのやつを2つ用意して、お試しでやってみよう。#320 で全然研げないようなら、ダイヤモンドの #400 を入手してみよう。形を整えられるかどうか?スキルがなくて全然ダメかも知れない。光の反射を見て全体が同じように反射しなければ次の段階に行っても無駄なのだ。これがクリアできたら、#1000 か、これは普通の砥石?。なお、ダイヤモンドの砥石はいろいろあるようだが、平面が重要だそうだから、曲がらない重いものを選択してみよう。
ダイヤモンド砥石をざっと見ると、200x75 8mm 厚で 1kg 近いものが多いようだ。値段は 2000円以上のものが多い。あと、スキルの話だが、鑿、カンナ兼用のガイドは売っている。きちんとセット出来ればちゃんと研げるようだが、小さい砥石だったり、ミニカンナのように幅が狭いものには使えないか使い勝手が悪そうだ。フリーハンドでやってみて、どうしても無理なようなら、しょうがないから入手するか。
面直しに挑戦
とりあえずダイソー砥石を2つ用意した。(1つは前に買ったもので、ほとんど使っていない) 買ったばかりの砥石でも平面が出ているとは限らない。ましてダイソーである。こんなもの同士を擦り合わせて平面が出るのだろうか? しかし少々お高い砥石の面直しにダイソー砥石が使えたという情報があった。まぁやってみれば分かる話。まずは面直ししたい方に鉛筆でナナメの格子を描く。これが全部消えたら OK だそうだ。
やってみた。古いほうの #320 に Bの鉛筆で格子を描いて、新しい方の #120 と擦り合わせる。精度が悪いもので平面を出すわけだから、ずっと同じ方向で擦るとダメ。方向を変えたり反対向きにしたり直角にしたりしてやる。1分ほどでサイドは消えたが、中央はなかなか消えない。だいたい消えるまで20分コースだった。次に 新しい方の #320 をやる。驚いたことに、ものの 30秒ほどで終了。うーん本当かな? 古い方が凸になっている可能性もあるが、平面が出たというのはこういうことなのだと納得してしまおう。では、古い方もすぐ終わるのだろうか?・・・やってみたらなかなか消えない。でも、3分程度で終了。これで、どんな感じなのかは分かった。使うときに頻繁に1分ほど面直しするようにすれば、マシになっていくだろう。
では、どんなものか研いでみよう。その前に・・・台がない。そうだ 滑り止めシートを使おう。
とりあえずは、ミニカンナ。材質が SK5 で 鑿の CRV(クロムパナジウム)よりはるかに研ぎやすいはずだ。
まずは裏から、といっても綺麗にするだけ。裏はダイヤモンド・シャープナーで角度を付けてしまったのだった。次にちょっとだけナナメにして軽く研ぐ。次に表。爪の先で先端を押さえると、刃の角度で起き上がってくる。その角度を保つようにして刃と平行に研ぐ。鑿はどの方向で研いでも良いらしいので、これも同様だろう。しばらくやるとバリーかえしが出てきた。かえしを取るために裏を軽くやる。今度は表にかえしが出るので、また表。これで終了。なんかピカピカになったのだが、これでスタート地点に立ったかどうかの状態。平面が出てなかったら、次の #1000 には行けない。ちなみに、面直しは終了後一応やった。
ミニカンナを試してみる。確かに前よりは切れるようになった。刃を出しすぎかもしれないが、木口の面取りは出来るようになったものの、わずかでも面を削るのは無理なかんじ。裏に角度を付けてしまったのは、角度を大きくしてしまったわけで、とてもまずかったかも知れない。これは、表を研ぎまくらなければ直らない。
次は、鑿を研いでみる。対象は 24mm で使った覚えがないもの。今しげしげと見れば、刃先がガタガタ。触れば表側にバリが出ている。なにより研いだ形跡がない。グラインダーで削ったままだ。これを少しでも研げるようなら、ダイヤモンド砥石を新たに買うことはしない。#1000 と #6000 のセットを注文したので、それだけで済ます。
やってみた。裏の 2cm ほどを研いだが、ものの2〜3分で刃先がピカピカに。かえしも出た。光ったところは、先端3mm ぐらいと、両端、あと1cm ぐらい離れたところ。この部分は少し削れただけでグラインダーの傷が残っている。内側はわずかに凹型になっているようだが、傷が消えるまで研ぐ必要はないはずだ。次に表、これも2〜3分。傾斜になっている部分の周りがピカピカに。ちゃんとかえしも出ている。中央は全く傷が消えていないが、今やっているのは、準備と調査である。どれぐらい研げたかの目安にもなるので、ここでやめておく。後は、裏表裏と軽く研いでかえしを取るようにした。まだかえしが残っているが終了。研ぎというのは長時間やるものとばかり思っていたが、これぐらいの時間で済むなら使う前に研げる。面直しの方が時間がかかるぐらいだ。
24mm は今のところ使う予定はない。9mm,15mm,24mm のセットのうち使いたいのは 9mm だけ。次は 9mm を研いで #1000 への準備をしよう。
その前に、柄を自作したクラフトナイフ(もどき NTカッター製)。最初は愛用してハードウッドも削ったりしてたのだが、段々と切れなくなって放置してたのを研ぎなおす。材質は SK5 でミニカンナと同じ。表というか右側の傾斜部分は、ミニカンナぐらいあって 2.5mm ほどもある。ここを研いでいくと刃が付くかというと付かない。先の方でもう一段傾斜しているのだ。左側は傾斜している部分が短いが、基本同じ。刃先だけ研いでやれば良いのだが、恰好悪い。で、主に左側を研いで刃の形を作り直すことにした。傾斜をきつく鋭角にしていって研げた部分を広げていく。はっきりと2段の傾斜にするのだが、最後には元の傾斜がなくなるまで。右側はかえしを取るだけ。・・・というつもりなのだが、根気が持たない。気が向いたら10分ほどやる感じ。
ところで、普通の砥石は砥石が削れて、それが泥のようになるはず。で、その泥で研ぐというもの。ダイソーのは、泥が出てこない。研いだ金属が詰まって真っ黒になってきた。以前アルミを研いだらしく、銀色のものもあちこちに残っている。つるつるしてきて、やすりの目詰まりと同じで研ぎにくくなって来た。
ググってみれば、「埋まってしまった砥粒をより固い砥石で削ることによって、再度表面に出していくというのがドレッシングという作業」という説明があった。要するに面直しをしつこくやれば良いのだろうか?それとも荒いダイヤモンド砥石を使えということだろうか?
以前やすりとして使っていたダイヤモンド砥石があったのでやってみる。確か3枚セットで1000円ぐらいの安物だ。砥石自体は、1mm か 1.2mm と薄く裏にプラスチックが貼ってある。これの黄色 #180 で面直ししてみると・・・ダイソーの砥石が簡単に復活!ざらざらした感じが戻ってきた。しかし一発でダイヤモンド砥石をダメにしたかも。使ってないので惜しくはないが、何度も使える手ではなさそう。まぁダイソーの砥石もいつまでも使う気はないが。
スタパ斎藤で、研ぎ道具の紹介があった。動画なんか見ても確かに「刃の黒幕」は人気がある印象。セラミック砥石で砥汁ーというのかもちゃんと出る。だが、硬目で目詰まりもする。表面が黒っぽく汚れてきたりもする。とのこと。頻繁に面直しをする必要はないが、時々より硬いもので面直しをしないと気持ちよく使えないようだ。
ただし、鑿やカンナは話が別。刃が決して曲がらない。わずかな湾曲でも刃の方が合わせてくれることは決してない。そういう相手に平面に仕上げなければならないので特別なのだ。包丁は曲がるし、1.2mm 厚のクラフトナイフも多少は曲がる。少し湾曲していても押さえつけて研ぐのでちゃんと研げてしまう。
さて、購入した砥石が届いた。#1000,#6000 の両面砥石+面直し用の小さな砥石+包丁の角度を一定にする器具のセット。この器具は予想と違った。ブラ製だが砥石と接する部分は砥石。丸棒の砥石が嵌っている。考えてみれば、車輪が付いていないのであれば接する素材は砥石以外考えられない。高さは10円玉2枚ぐらい。中国製の安物だが、初見は好印象。さて砥石はどうだろう?適度に砥汁が出ると良いのだがーー材質はコランダムと書いてある。コランダムは鉱物の名称で、構成要素は、酸化アルミニウム(III)。コランダムと言っても、研磨剤の種類はジルコニアなど4種類あり、さらにどのように固めているかで性質が変わる。ほとんど分かることはないが、少なくとも炭化ケイ素(カーボランダム)のような硬すぎるものではない。あと、研磨剤が砕けるかどうか?砕けると鋭利な面があらわれ、それで研磨する。砥汁の正体はこういうものらしい。研磨剤だけの粉として金剛砂というものがある。これも砕けていくもののようだ。だが、元の粒子が大きいため傷つけることがあり、砥汁を作って使うほうが良いという話が先の動画に出ていた。動画では、ダイヤモンド砥石で削って、砥汁を作りそれを金盤というのか鋼鉄の板の上にたらして研いでいた。これは #1000 を使う前の段階で、刃の形を整えるとかなんとか。ほんとうに砥汁だけで研ぐのだ、しかも前段階だからより研げるということだろう。
さて、やってみる。まずは面直しから。買ったばかりでも平面とは限らない。ダイソーの#120 を使っても良いのだが、せっかくだから付属の石を使う。やってみたのだが、ほんの数秒で全部消えた。平面が出ているとはこういうことか。次に角の面取り。もともとちゃんと削ってあるのだが、研いでいる最中に角にひっかけるとだいなしなので、確認の意味も込めてやる。−これも動画で紹介していた。
最初に研ぐのは、クラフトナイフ。刃の形を整える途中だが、どんな研ぎ味か見てみる。あとタイマーを用意する。根気が続かないので、せめて10分いや後2分といった使い方。左側を集中的にやり右側は傾斜面を綺麗に。あとかえりを確認して右側はかえりを一応取る。
#1000 だが、ダイソーのよりよく研げる。音もいい。砥汁も出てくるが、少な目かも知れない。また研いだ金属粉が目詰まりして真っ黒になるようなこともないようだ。これが普通なのだろうが、ダイソーを経験すれば、レベルが高いことが分かる。高いものは、さらにレベルが高いのだろうが、今はこれで満足。
で、研ぎがどこまで行ったかというと10分で目標の8割ぐらいか。あと10分やれば完了しそうな気がするが、次に行く。
次は包丁研ぎ。あの器具の使い勝手が気になっている。・・・かなり使いやすい。角度を気にしなくて良い分、押しつけるのに力を入れられる。これも合計10分。今まで適当に研いできて少し鋭角になっているので、先端だけ研げれば良いのだが、一応10分やる。ちなみに、研げたら新聞紙を切り裂けるかどうかで確認すると良いとのこと。途中で引っかかって破れるようなことがあれば、かえりが出るまで研げてないか、かえりを取り切れていないかのどちらかだそうだ。−これも動画で得た知識。
そうそう、買った砥石セットは、amazon で "KEENBEST 砥石" 検索で出てくる。今見たら 1490円で 300円 OFF クーポンがあった。あぁ、気が付かなかったかも。
包丁は2本あるので、もう一本もやる。あとクラフトナイフとの2セット10分づつ。これぐらいが良い。
包丁は、良い感じで研げた。#1000 で十分なはずだから #6000 はまだ使わない。クラフトナイフは、左側を集中的にやって、右側は傾斜部分だけやる。これでかえりが取れたら一応の完成。やってみてかえりが取れるようになった。だが、左の研ぎ面の形が気に入らない。後でもう1セットやることにした。
面直しは、最初と最後にやった。その前に、ダイソー砥石。最後にダイヤモンド砥石で面直しをやったが、っまだ中央が少し黒い。これがどうなるのか?やってみたが、全然ダメ。白い砥汁が出てくるばかりで何も変わらない。たぶんダイソーは硬いのだ。面直しに使うと良いかも知れないが他に使い道はないだろう。#1000 の面直しだが、砥汁は少し白っぽい。同じ硬さなのかも。そういえば、包丁研ぎの器具。どうなったか見てみれば、少しすり減って平面が出ていた。気に入っても長くは使えないかも知れない。単体で売っているものを探してみよう。
aliexpress で "Knife Sharpening Guide ceramic" で検索すると沢山出てくる。形も複数あるようだ。価格は安いので $1 ちょっと。とりあえずは安心だ。 amazon でも "包丁 研ぎ ガイド" で出てきたが、とんでもない値段のものがある。要注意。安くて 348 円か。
カンナ用でもそうだが、こういうものは慣れれば必要なくなるそうだ。ただ包丁は実用品であり必要に応じて研ぐつもり。趣味の研ぎではないので、やっぱり楽をしたい。あと角度。一旦決めてしまえば同じ角度で研ぐべきで、そういう面でも楽。研いだ面が広がって端を押さえたら決まった角度に浮くとかにならない限り使い続けると思う。
(追記)これの一般名称は「トゲール」だそうだ。ホムセンに行けば「スーパートゲール」という商品名で売っている。おそらく大昔に日本で発明されたものだろう。便利なので中国製コピー品が出回っていると、そういうことかも知れない。まぁ「スーパートゲール」が正規品であり、気にする人はこれを選択するのが良いかも知れない。
次は最初にやった24mm の鑿とミニカンナ。#1000 でどうなるのか? 本命は 9mm だが、今みつからない。なぜか 15mm もない。使ったことはないはずなのになぁ。24mm が見つかったのは、買ったときにしまったところから動かさなかったため、つまり触ってもいない。ちなみに、鑿を使いたいのは、ホゾ穴を掘るため。最初に使うのは、小棚の足で材料はヒノキ。これを浅く掘って側板を埋め込んでやるのだ。
さて、カンナの研ぎ方の動画を見てみた。「最も重要なのは裏をまっ平にすることです。」いきなりアウト。裏から角度を付けて削ってしまっているので、まっ平には出来ない。裏の面が出てくるまで表側を研ぎまくってやるしかない。これはちょっと厳しい。いきなりやる気をなくした。ミニカンナは替刃式で替刃ももっているので頑張る意味もない。
意図的に表を少し鈍角にするのはどうだろう?そうすれば、少し早く終わる。鋭角にするのは大切れと言って柔らかい材料を削るのに使う。木口とかは確か逆。重要なのは一定の角度を保てるかどうか? そうできないと平面ではなくなって最悪になってしまう。包丁用のガイドが使えるならやってみようか。
探したら持っていたのは、替刃ではなく、本体の新品だった。刃をよくよく見れば、裏も削ってある。表はグラインダーで削ったままで僅かに湾曲している。なぁんだ、替刃にしたって解決しないではないか。では頑張るか。ついでに2枚刃の普通の構造のカンナ(ただし小型)も出てきた。そうだった、あまりにへたくそなので平面を削るのをあきらめて、面取り専用にミニカンナを買ったのだった。
この持っているカンナを見てきたが、1180円だった。 「豆平鉋 創」の2枚刃版だ。多分最安クラスのものだと思うが、買ったときはさらに安かったような覚えがある。
これで研ぐ対象は 24mm 鑿、カンナ、ミニカンナ、クラフトナイフと4つになった。10分コースで気になった順にこなしていこう。
まずはカンナか。自分で研いだ痕跡がある。恐ろしく下手くそだ。裏は研いだ面が左右対称ではないし、表の傾斜部分(切れ刃と言うとのこと しのぎは刃先と反対側の端)は、凸凹している。光の反射で分かるが、触ってさえ分かる。全く平面になっていない。これはあまりに恥ずかしい。とりあえず表裏それぞれ10分やってみよう。また角度を覚えなくてはならない。ミニカンナを研ぐのに必要なスキルだ。
その前に研ぎ方をググる。先の動画は裏だけで終わっている。しかも持っていなくて買う気もない金盤を使うやりかただ。
「落とし研ぎ」「貯め研ぎ」?なんだこれは?ハンターXハンターかよ。中砥石は「落とし研ぎ」と言って水をたくさん含ませ,削り落とされた砥石の粒子を砥石面に貯めないように。これは洗い流すという意味ではない。細かくなりすぎたものは邪魔なので砥汁を再利用しないということらしい。逆に仕上げ砥石は、砥汁が落ちないように貯める。砥汁が乾いてきても水を補給しないでそのまま研ぎ上げる。一段上のレベルの説明だ。なにしろプロテクニックって書いてある。先の動画は初心者のための説明!で細かいことは言わないが、確かに最後は水気を取ると言っている。
裏打ち?え?刃を叩いて裏側にちょっと曲げる? 理由は裏を研ぎやすくするため。カンナもミニカンナも sk5 で鋼ではないから割れたりしないだろうが・・・出来るのか? もしできれば裏を削った失敗は帳消しになる。
げんのうは短く持って,刃のほうを移動しながら叩くべし。・・・ミニカンナを叩いてみるか。なに!冬場は鋼が割れやすいので,刃を人肌に暖めてから裏打ちしますーーだと!そんな微妙な作業なのか?出来るのだろうか?
裏打ち(裏出し)を実演している動画があった。プロがやっているのではなく、いろいろと考察や実験をしている。かえってどういうことなのか分かりやすい。うーん出来るかなぁ。
裏押し?糸裏? この説明では、刃の裏の先端だけが平らになればよい。普通のカンナは裏が凹になっているが、ここと両端は平面にする。その幅は、糸のような幅で良いとのこと。なるほど、凹なんだから曲げなければ平面に持っていけないわけか。
ひょっとして 鑿もそうなのだろうか?凹のところまで研いでしまったら、その鑿は寿命という説明をみたが、なぁんだ初心者なのか! なお、凹の部分を「裏透き」といい 、裏打ちしたのを平らに研ぎ出ことを「裏押し」というとのこと。私が持っている「裏透き」がないものを「べた裏」といい、このタイプは削る面積が増えるため、裏面の平面を出すのが難しくなる。
また、「仕上げ鉋」と「中しこ鉋」の仕立ては違う。「仕上げ鉋」は刃を僅かに湾曲させて直線にはしない。僅かにとは、髪の毛1,2本分だそうだ。これは付いていけない。だいたいカンナで「仕上げ」できるレベルではないから関係ない。あ、普通の構造のカンナは端が45°で削り取られている。自分のを見ても確かにそうなっている。それに対しミニカンナは全部が刃になっている。これは削った方が良いのだろうか?
またも動画を見ている。鑿の研ぎ方@裏、A表。鑿もカンナもだいたい同じのようだ。
裏押しでは、砥石の端を使う。ストロークは小さく、刃の幅の3倍ぐらいまで。#1000 では 15往復程度で新しい場所に移る。片端が終わったら砥石を 180°回転。研ぐ場所を使い切ったら面直し。研いだ平面度の目標は 0.01mm - 10μの精度だそうだ。物を反射させて像がゆがんでないかを確認する。なのだが、もう一桁下じゃないかなと思う。基板の銅箔の厚さは 35μ。反射させなくても見れば分かるレベルだし、触れば明らかに段差が分かる。その 1/3 程度の精度ではないと思うのだ。なお、#1000 で 15往復だとすれば、#6000 では 10回以下。面直しの頻度もそれだけ上がる。
なお、裏押しは必要に応じて行う。その目安は糸裏。裏すきがあれば、そういうことなのだが、べた裏のものしか持っていないぞ。グラインダー用で曲面になっているダイヤモンド砥石は鎌用に購入してある。しかも今セットしてある。最初に裏すき作るか。砥石の接触面積を減らせばよいのだから、削る深さは僅かで良いはずだ。そういえば、上の動画の人もグラインダー使って大きく欠けた鑿を直してたりする。3秒削ったら水で冷やす。これだけ気を付ければ良いらしい。
表は裏押しの後。砥石全体を使う。また裏と比べて往復回数を多くして良いそうだ。ストロークは小さい。あと #1000 → #6000 に移ったら、研ぎの角度を変える。#1000 の傷が消えれば #6000 完了ということだそうだ。完了の目安は基本かえしが出たかどうかなのだが、目が細かくなると、かえしも小さくなっていく。#6000 で必要かどうかは分からないが、ひとつの目安ということだろう。かえしがメインの目安であれば、#1000裏 → #1000表 → #6000裏 → #6000表の順でやるべき。
やっていることが全部分かるぞ。動画は 42分ほどあるが、早送りなしで説明の時間も長いから、正味20分ぐらいか。これで #1000,#6000 両方やっているので、1セット10分でいけそう。(砥石を変えたら休憩するし、次に行けるかどうかの判断もしなくてはならない。だから別と考える)
裏すきを作る
裏すきのある鑿を見ても凸凹だし、適当で良いのだろうと気楽にやってみた。まずは 24mm 。だいたい刃先から 2cm を研ぐ。基本そこまでやれば良い。刃先は 3mm は残す。両脇も 3mm ぐらいか。こういう目標でやったが、3秒ルールは厳しい。ようやく当たるところが安定したころにやめないといけない。ちょっとづづしか削らないからもっと長くやっても良さそう。
結果だが、酷い外観になった。まぁ機能さえ果たせれば良い。気にしないーーわけにはいかないか。でもしょうがない。先端は気を付けたので、研いだ跡には達していない。が、サイドはちょっと当たったりしてマズイ。深さは一番深いところで 0.5mm か? とにかく研ぐべき面積は 4割ぐらいにはなったはず。成功かどうかは裏押ししてみなければ分からない。カンナの方はわずかだが凹んでいて研いだ跡は中央部にはない。失敗するのが怖くなったので、グラインダーはやめておく。次はミニカンナにする。ダイソーで買って持っていたもので、ドリルに付ける切削砥石?も出てきたので試してみる。ミニカンナの固定は ロッキングプライヤ。
切削砥石は削れるものの埒が明かない。あとぶれるから思ったようには出来なかった。で、やっぱりグラインダーかと使ってみた。なんか致命傷を与えてしまったようだ。刃先にも当たったし、刃先に近いところに深い横傷を作ってしまった。もう練習用と割り切ってしまおう。
持っていたのは、角利 替刃式ホビー鉋 で 349円のものだった。替刃は2枚で259円。一枚 150円もしない。こんなもの買ってしまえば良い。・・・のだが、まぁやってみよう。どうせやるなら、タガネか何かで叩いて湾曲させる方が良かったかも。ー替刃買ったらやってみるか。しかしカンナの方をやらなくて良かった。これで失敗したら高いものではないが買いなおさないといけない。こいつは研ぎだけにしておこう。
さぁ研いでみようか。・・・と思ったのだが、傷は消えそうにない。そこで、叩くことにした。裏出しである。金床はもっていないが、5mm 厚ぐらいの鉄の金具がある。だいぶ前になにか叩くために買ったやつだ。木を置いて、これを置いて、ガンガン叩く。まぁ曲がりはするわな。なんとなく、刃先に近い傷は消えそうと思ったところでヤメ。左右均等かどうかはいまいちっぽい。とにかく曲げた。次に、ダイヤモンド砥石#180 で形を整える。3〜4分ぐらいか、軽く擦る。形を整えると言っても、出っ張っているところを削るだけ。
で #1000 の研ぎに入る。裏から、上に書いた通りにやった。面直しの頻度がすごい。1分研いだら面直し。ただし、ストロークは長め、砥石の左側を上下に分けてそれぞれ15往復。砥石を回転させて同様。これが一分。で、面直しというサイクルを4回。今度は表。沢山削らないといけないので、割と気楽に。時間は同じぐらい。チェックも含めると20分。なお、面直しは、ダイソー砥石がやりやすい。付属のものは小さくて平面を出せるか不安になる。ちなみに、面直しにコンクリートブロックを使う人も居るという。硬ければなんでも良い感じだ。
結果どうなったかというと、傷はまだ消えていない。もうちょっとという感じだが、刃先にかかっていないので、傷を消すより平面を出す方に集中したほうが良さそうだ。平面かどうか?やはりちょっと分からない。ただ左右にも傷があり研いだところが上から見て凸凹している。とてもまともなカンナの刃には見えないが、平面でさえあれば良いのだろう。あまり薄くしてしまうのもマズそうなので、表に移る。傾斜の部分もでたらめ
なのでとりあえず平面にすることだけを目標にした。とにかく研いでいった。綺麗にはなったが、刃は丸くなっている。ちょっと気合を入れてまた研ぐ。傾斜の部分全部ではないが、平面が少し出てきたように思う。ただ、問題が。左右の幅が違うのだ。ナナメに研いでしまったのか?それとも曲げたために一時的にこうなっているのか?判断できないので、中断。もう鑿にうつる。
鑿研ぎ
裏すきを作った 24mm を研いでみる。ミニカンナと同じやりかたで、やはり20分コースになった。
結果は、裏面は、刃先に角度が付いている。まっ平にするのだから全然ダメ。まっ平を目指すのであれば、表を研いだときのかえりをすぐには取れない。無理に取ろうとすると丸く研ぐことになってしまう。これはいつ作ってしまったのだろう? やはりダイソー砥石か。かえりを取ろうとしてやってしまったのだろう。表はというとまだ買ったときからあるグラインダーの傷が取り切れていない。あと何セットもやる必要がありそうだ。裏すきでの傷はというと、刃先から 3cm はサイドにかかっていない。刃先も 3mm ぐらい余裕がある。見た目は悪いが合格ということにしておこう。
しかし裏すきの出来は最悪だった。楕円形の綺麗なくぼみを作りたかったが、ガタガタの四角形になった。もう修正しても綺麗にはならない。ちょっとなめてた。湾曲した円盤があるのだから、手でやれば良かったのかも。#150 だからそんなに時間はかからなかったはず。あるいは、厚目の金属で練習するとか。(そういえばダイソーの家具固定用の金具があった。)材料かグラインダーのどちらかを固定するとかもやってない。ほんとなめてた。次回があるのかどうか?分からないが、気が向いたら練習してみよう。
気にもしてなかったが、裏すきというものは、いろんな刃物に付いているようだ。はさみにも。確かにグラインダーで削ってあって凹になっている。研ぎには関係なく単に刃先が擦れる邪魔にならないようにしているようだ。一方片刃の包丁は、鑿やカンナと同じ理由で裏すきがある。裏をまっ平にするのに、面積が少ないほど良いという理由だ。そして裏すきを後で付ける場合もあるらしい。
と思っていたのだが・・・研ぎの理由もあるのかも。
今はちょっとやる気をなくしている。どれも #6000 に行くレベルになっていない。まずひとつ #1000 を卒業しなくては。
クラフトナイフ研ぎ
クラフトナイフで #6000 までやってみることに。まず #1000 で気のすむまで。刃渡りが砥石と同じぐらいなので、砥石と垂直に研ぐことにした。また、ストロークは最大。端から端まで。本当はダメな研ぎ方。一番角度がぶれるので、ナナメにする方が良い。だが、ぶれるも何も角度自体が決まらない。角度を決めたら同じ角度を維持する。あまり頻繁に砥石から離すとまた違う角度になってしまう。まずは左側を右側と同じぐらいの研ぎ幅にするのを目標にやったので、できるだけ離さずに沢山研ぐことにしたのだ。でやってみたところ、研ぎ幅は同じぐらいになった。しかし角度が違う。ぜんぜんかえりが出ない。このまま研ぎきると研ぎ幅が倍ぐらいになりそうだ。なので角度を変えてやりなおし。結果2段の角度に。一応後の角度の方が幅広。まぁいいかと右側。元の角度で研いだが、かえりが取れない。これも2段になっているのだった。最後に角度を立ててちょっと研ぐ。全体で20分コースになった。これで #6000 に移ってみる。
#6000 は、研げている実感があまりない。ただただ黒く汚れていく。そして黒いところはツルツルに。なんかダイソー砥石みたいだ。最後にダイソー砥石で面直ししたが、黒いところが取れない。#120 も使ってみたが全然ダメ。しょうがないので、#180 ダイヤモンド。さすがにこれだと黒いところが取り切れた。この #6000 は硬くかつ目詰まりしやすいのだろう。残念な品質なのか?これが普通なのか?今は判断できない。#180 ダイヤモンドがいつまで保つか不安なのだが、これでないと面直しが捗らない。
結果だが、研いだ実感がない。あと明確に2段だった角度が丸められて全体的に丸く研げてしまった。これダメなやつ。また、#1000 に戻らなくては。たぶんだが、#1000 の傷と #6000 の傷は違う。新たに #1000 で研いだところは明確に分かるかも知れない。
ざっと動画を見てみたのだが、仕上げ用は、硬く砥汁もあまり出ないようだ。砥汁が出なければ目詰まりもまたしやすいように思うのだがどうなのだろう? あと仕上げ用は面直しが困難なようだ。硬いためではなく、細かい砥石で面直しするとくっついてしまい動かせない。ダイヤモンドの #120/#180 をお勧めしている動画もあった。この人は最終的に #1000 でならすと言っているが、その前は #1000 はくっつくとも言っている。 他の動画でくっついたのを剥がすのに10分格闘したというのもある。
ちょっと「ナニワ 響 #8000」の評価を見てみた。硬いというのが評価基準のひとつのようだ。そのくせ目詰まりしにくいらしい。確かにダイヤモンド砥石は硬い。目詰まりもしにくい気がする。これは普通の砥石だが、そういう性質を持たせられるのかも。
他のレビューも見てみた。「研承 成 #6000」 やはり硬いのが平面維持できて評価基準になっている。また他の砥石のレビューで、写真があったが、白い砥石は黒く汚れるものらしい。で、すべすべになるのが好きだという評価も。目詰まりしてすべすべになるものとばかり考えていたが、ぎりぎり目詰まりしないバランスがあるのかも。「研承 斬 #400」なんと 砥石として全く使わないらしい。「斬#1000に斬#400を名倉にして下します。実はこの組合わせが最強に下します。」正直意味が完全には分からない。名倉とは研汁を他の砥石で利用することらしい。下すとは?具体的イメージは分からない。
「キング 名倉砥石」のレビューを見てみると、砥石全体を擦って使うもので、滑り感もなくなり、目詰まり防止にもなる。荒さは #6000 程度。なにかすばらしいもののようだ。さらに天然石のおまけが付く。・・・これは!欲しいような。しかし冷静に他のを見てみると・・・名倉砥石だが面直しの機能があるものがある。そういえば付属の面直しは比較的柔らかく砥汁が結構でる。#6000 は、これで擦ってつかうもの? 一回やってみよう。
さて、手持ちのものでどうにかするとすれば、#180 でよごれ=目詰まりを取りつつ面直しする。そうすれば、表面は荒れて、面直しした #1000 と同程度。さぁここからどうしよう。お、[中・仕上砥石修正用]として #300 の修正砥石を作っているメーカーがある。じゃぁダイソー砥石の #320 でならすのでもいけるか。
何故 仕上砥石修正が #300 で整えるだけで良いのか? 疑問はある。砥汁が出て粒子が砕けて段々と細かく研げるようになる? という理解で良いのだろうが、最初は深い傷を付けてしまうのでは? あ、面直し自体で細かくなっていくのか。間違っているかもだが、もしそうであれば、ダイヤモンドで終わりにしてはいけない。一回ならして、そのときの砥汁は洗い流してはいけない。#1000 だと砥汁が出るしそう気にしなくても良いのだろうが、#6000 は気を付けることにしよう。
ついでなので用語。汚れて目詰まりしているのを直すのは、目立て (ドレッシング)。面直しは、ツルーイング。これらの作業をしたら、砥石の角が立ってしまう場合がある。時々 「角落とし」 をする。
ダイヤモンド砥石が使えなくなるのは、「目こぼれ」。ダイヤモンドの粒子が剥がれ落ちた状態。安物は目こぼれしやすいが、中国製は高くても信用できない。焼結ダイヤモンドは「目こぼれ」はない。が、とてもお高い。70mm x 20mm という小型のものなら、2000円以下のものがある。が、小さいから用途が限られる。小さいもの仕上げ用が多く 見つけたのは、#3000,#6000,#12000 の3種類。焼結ダイヤモンドは削れていくのが前提。頻度は少なくとも面直しはするのだろう。しかしどうやってやるのか?焼結ダイヤモンド同士しか考えらないがいかにももったいない。・・・と思ったら、ダイヤブリックみたいなのを使っているひともいるようだ。ダイヤブリックとは、グラインダーの面直し用で刃物と同じようにしてこれを当てる。#20 とかめちゃくちゃ荒いが、平面が出ていればこれも使えるのだろう。素材は、炭化ケイ素。硬さは砥石とは比較にならない。
ところで、ダイソーのダイヤモンド・シャープナー。「目こぼれ」してすべすべになっていたのだが、ちょっとダイソー砥石 #320 で擦ってみたら、ざらざら感が少し出てきた。「目詰まり」も同時に起きていたようだ。少し復活したが、寿命はもうすぐ。角の部分は完全に粒子がなくなっている。
次、せっかく出してきたのでカンナを研ぐ。表は下手に研いであって、面がいくつもある状態。裏は、平面に研いだつもりのようだが、少し偏っている。また、平面など出ているはずもない。今はこんな状態。
さぁやってみた。#1000 全体で25分。まず裏から。少し偏っているので幅が短いほうに力を入れるつもりでやった。前と同じように面直しを入れる。10分ぐらいか。かえしが出たような気がするのでヤメ。
次に表、面直しはやるが、全体を使ったと思ってから。やっていくうちに1つの平面が出てきた。しかしかなしいかな、端の角度が違い研ぎ残しが出る。以前の研ぎでやってしまったということ。また、裏からのかえしが取れない。要するに以前やった研ぎで刃先に角度を付けてしまったということ。同程度の時間続ける。研ぎ残しは少し面積が減った。また裏にかえしが出た(ような気がする)。ここでヤメて合計25分。もうちょっと表だけやれば #6000 に行ける。
次、カンナの表。7分。そのままクラフトナイフの丸刃になったのを修正。左右12分。面直ししてカンナの裏。使っていないところでカンナ表をやって5分。正直表の角の角度が違うところまで修正できていないが #6000 をやってみる。
まずは、面直し。最後ダイヤモンドだったと思うので、ダイソー #320 でならす。研ぎはカンナ裏から。簡単に黒いスジが付く。中途半端に汚れたのを面直しするのは邪魔くさいと思い、10 往復の予定を 30往復ぐらいにした。前のように研ぎ味が落ちたようには感じられない。だいぶ面が荒れているせいかも。そのまま綺麗な中央部で表。さらに、クラフトナイフもやる。ここで面直し。相当汚れたので、ダイヤモンド#180 。これでないと汚れが取れない。またならして、1セット。#6000 は 20分コースになった。あと指が痛い。皮がすり減った感じだ。しばらく研ぎはお休みしよう。
結果どうなったか? まずカンナ、クラフトナイフ共に輝きが鈍い。荒れが直らないまま終了したということか。これは面直しを再考しないといけない。道具はなにもかもが高いから購入はよくよく考えたい。確かダイヤモンド砥石はセット品で #300,#600 があるはず。探し出そう。
状態だが、カンナは左側にかえしが出ている。表裏両方だ。おかしなくせがあるのだろうか?クラフトナイフは右側だけ。無理に取っていないから正常だ。
研いだ面がどうなったか?カンナ裏面は、帯状にナナメしか研げなかった感じ。まだ平面になっていないようだ。あと少し。また左角、角度が付いているようだ。ここは無理かも。表面は、まぁまぁ綺麗な平面になっている。が、これも左端に角度が付いている。絶対無理という印象。クラフトナイフは、明らかな丸刃が、すこしまともになったような。研いだところをよくよく見たら、左側中央が僅かに凹んでいる。右側は端の方が多く削れている。多分曲がっているのだろう。左側をやるときは、両側を強く抑え、右側は中央を押さえなければならないようで、面倒なことだ。
指が痛いので、数日は研ぎを休む。その間は棚に戻るが、買った砥石の評価をまとめておこう。
硬さは、#6000 > ダイソー砥石 > 付属面直し > #1000 の印象
#1000 は砥汁がちゃんと出るが、足りないならば付属面直しを使うと良い。
#1000 の面直しは、付属面直しが使えるが、ダイソー砥石(#320)の方がやりやすい。
#6000 は硬く目詰まりしやすいが、(たぶん) 付属面直し が名倉砥石として使える。 付属面直しで擦っておくと目詰まりを軽減できる(はず)。
#6000の面直しは、付属面直しでは厳しい。だが、硬いためカンナや鑿を研ぐのでない限り、面直しの頻度は低くても構わない(はず)。
#6000の面直しと目立ては、ダイヤモンド砥石がやりやすい。#180 だと目立ては速いものの、表面が荒れて荒砥のようになってしまう。#400 か #1000 で面直しして、最後に付属面直しで擦っておくと良い(はず)。
おまけの包丁研ぎ器(通称 トゲール)も使える。砥石と接触する部分にセラミック棒が使われており、まともな品質だ。
総じて、コストが低いのに、バランスが取れた良い製品。最初に買うのであればこれで良い。ついでにダイソー砥石も入手して、面直しと研ぎ味比較に使うと良いと思う。
ほめすぎか。でも好印象だ。あと不確定なところがあるので、確認しないと評価は確定しない。
砥ぎはお休みと書いたが、やっぱり気になって少しやってみた。
#6000を付属面直しで擦ってから研ぐとどうなるか? 研ぐのはクラフトナイフ。まず気が付いたのは、黒い金属粉が刷り込まれていかない。それどころか、水をたらすと浮いているような感じで流れる。また砥汁が割と出る。刷り込んだ付属面直しの粉が浮いてきただけなのかも。ただし、今の状態は荒れている。クラフトナイフの研いだ面も光り輝かない。研いだ感じもゴリゴリ。隙間が多いからそうなったかも知れず、擦った効果かどうか判断できない。しばらく使い込めば滑らかになって、あるべき状態に落ち着くと思うのだが、やっぱり指が痛い。

面直し用のダイヤモンド砥石が欲しいような高いからいらないような。ふと aliexpress を "diamond Folding sharpener" で検索してみると・・・ 色々と変なものが出てくる。ひとつは、のべ棒のような形状で 16cm x 2cm 幅の ダイヤモンド砥石。曲がっていたりするだろうし、何に使えるのか?イメージもないのだが、#3000 があって、どんな感じなのか気になった。値段は $2.45 。他に #400,#1000 の両面が使えるもので、ホールディングナイフのようにしまえるもの。砥石のサイズは 10cm x 2cm で、$2.67 。#100 台の荒いものしか知らないので、お試しに買ってみることに。今のところ、補助的に面直しに使えたらいいなという程度。ただ、到着したころには砥ぎ熱が冷めているかも知れない。
ホールディングタイプは、輸送中に曲がったりしないと思うが、のべ棒タイプは全然期待できない。たとえ曲がっていなくとも平面が出ているとは全く期待できない。ホムセンの2〜3千円のものでさえダメらしいのだ。平面が出ていると期待できるものは、厚く重く全く曲がらなさそうなものだと思えるが、もし平面が出ていなければ修正不可能。期待できなければ、いっそのこと薄く軽くて良い。aliexpress では、重量物や高価なものは買わない。ネジなんかでさえ航空便に出来なくて 50日程度かかったことがある。あと最近は、いくつか同時に買うとひとつにまとめて送ってくる場合がある。
しかしこんなもの買ってどうするのか? #6000 砥石を削って表面がどんな感じになるか確認には使う。どの程度の細かさが良いか分かるだけでも良い。多分本格的には使えないだろうが、絶対無理かどうかはまだ分からない。もし使えるなら喜んで使う。製品本来の使用方法だと、はさみに使えるかも。使ってそれぐらい。

のべ棒タイプは、ダイヤモンド以外に普通の砥石もある。160mm x 20mm で同じサイズ。もともとこれがあって、ダイヤモンドが作られるようになったのだろうか? しかし、どういう経緯でこの形状になったのか? どういうときに便利なのか? 剪定鋏用が近いサイズだが、統一はされてない。長さ 100mm 〜 150mm , 幅 20mm 〜 25mm ぐらいか。また、両サイドに R が付いていたり。
分かった! Edge Pro という砥ぎ器があり、基本それ用ということらしい。コピー品も多いのだろう。Edge Pro の説明は省くが画像検索すればすぐ出てくる。しかし、この機器は、致命的欠陥があるような気がしてならない。電動で機械がなにもかも管理してくれるなら別だが、これでは平面を出すのは到底無理。また、amazon でも同じサイズの砥石セットが売られているが、割れたのが届いたとか評価は悪い。硬くて砥汁が出ない性質のようだ。まるでダイソー砥石のようなものかも。それならそれで使い道はあるかも知れない。とりあえず、aliexpress で買うなら、割れていることを覚悟したほうが良さそうだ。
他に amazon で カンナの刃だけが 630円ぐらいであった。42mm 用で手持ちのカンナに嵌るような気がする。もし嵌れば新品との比較が出来て、目標がはっきりする。新品より切れるのが目標だが、せめて新品と同程度にはしたい。もしダメでも刃の状態を観察するぐらいは出来る。最終的には、砥ぎの練習用の役目もある。
翌日には届いた。幅はほぼ同じだが、一枚刃用のためか 右側だけ角度が付いていて、裏側から表側になるほどに幅が広くなっている。結果表側だけ1mm ほど広い。厚みは同じように見える。長さは5mm ほど短い。また、一枚刃用のためか少々鋭角になっている。傾斜の部分(しのぎ面?)は 1mm ほど長い。
サイドの張り出している部分をグラインダーで削れば、入るはず。鋭角なのは大切れということだが、柔らかい材料を削るにはむしろ向いているらしい。とりあえずスペアにはなることは確定。ひと安心だ。角度が違うので切れ味は比較できない。とは言え、研いだのが全然ダメかどうかは簡単に分かるだろう。両面とも研いではあるようだが、表はグラインダーの筋が消えていない。裏はほぼ傷はないが、厳密に見れば横向きに筋がある。輝きはいまひとつだが、像は写る。この程度の輝きなら、研いだものはクリアしているかも。ただ、状態が一定ではないので像は明らかには写らない。また指で触れば研いだやつは明らかになめらかだ。買ったものは、横筋の段差が感じられる。
ところで、この替刃は「六兵衛」ブランドなのだが、パッケージに新潟県三条市で生産されていますと書いてあった。そういえば、持っているカンナは「豆平鉋 創」で、会社所在地は、これまた新潟県三条市。刃を作っている会社は同じなのかも知れない。
書いていた内容が FIREFOX のクラッシュで消えてしまった。メモリ4Gのマシンでタブ1つだけ。これでメモリ不足でクラッシュとは!Windows Update は更新したばかりだし、他のアプリも2つだけでメモリを食うものではない。本当に Windows はゴミシステムだ。立ち上げただけでかなりのメモリを消費し FIREFOX のタブ1つも動かせない。2Gのマシンのときは、エクスプローラー1つしか開いていないのに、それを終了せよというメッセージが出たこともあった。Windows Update が一番のゴミだが、動いていなくとも Windows は、ゴミである。もう使いたくないのだが、アプリ1つのために移行できないでいる。
消えた内容は
#6000 の表面をならすのに、#800,#1200,#2000 の耐水ペーパーで擦ってみた。ほんの十数秒で耐水ペーパーが終わってしまうのだが、#6000 は #1000 よりはなめらかにはなった。包丁を研いでみると・・・たいしたことはない。#2000 相当の印象。細かくなっていないのは、付属面直しの粉が関係あるのではないか?#2000 相当であれば別にかまわないが、使い続けても感じが変わらないのであれば、主に付属面直しの粉で研いでいることになる。もしそうであれば、いろんな名倉砥石を試してみても良いかも知れない。
また、付属面直しを擦ってすり込むと目詰まり対策になる(確定)。砥汁は水を垂らしただけで流れていくし、面直しの鉛筆跡でさえ水を垂らしただけで消えていく。
最後に、かえりをなくすには、#2000 の耐水ペーパーを撫でるのが効果があった。ちょっと研いだら反対側に出て面倒だったのだ。白棒という研磨剤(#1000相当) をダンボールに擦って移し、研いだ包丁でダンボールを撫でるようにするとかえりをなくせるという話を動画で見たので、耐水ペーパーで構わないだろうとやってみたのだった。
(ここまで)
今のテーマは #6000 をどう使うか? 付属面直しは目詰まり対策になり、研ぎの感触も良い。気に入ったのだが、#6000 の性能を使えていない。普通はピカピカになるそうだが、全然だと思う。
ちょっと頑張って「貯め研ぎ」をしてみたい。材料としてカンナの裏はダメだ。平面を目指しているのにずっと研ぐわけにはいかない。表はまだ良いかも知れないが指が痛いのでやらない。で、クラフトナイフの両サイドをやってみることに。研ぐ意味はないが、綺麗になるならまぁいいかと気楽に5分やってみた。
結構砥汁がでる。両端に盛り上がるほど溜まる。これを利用して研ぐ。結果白い砥石が真っ黒に。本来は乾いても続けるようだが、砥石を目詰まりさせている気がしてとても嫌だ。乾く前には終了。水で洗い流せば、大方は流れて一安心。ダイソー砥石でひたすら面直しして、なんとか白くなった。面直しの時間は7分。こちらの方が長い。
結果。あれだけの黒い砥汁が出たのだから綺麗になったかと思えば全然。よく見れば研いだ方向に大きな傷が沢山走っていて、まるでグラインダーの跡のようだ。ぞっとしたのだが、見ればサイドは凹になっている。裏すきではないが、わざわざ凹に作っている。どこを研いだのか?というと端の 1mm ぐらい。V字型で確かに輝いている。これが #6000 の輝きかどうかは判断できない。ただ #2000 以上ではありそうだ。グラインダーの跡を少し消そうと #2000 で擦ってみたのだが、そことは輝きが違う。
最後にダイソー砥石で面直ししたわけだから、自分的デフォルト状態。これでカンナの裏を研げば問題があるかどうかはっきりするだろう。輝きが出なければ、名倉砥石を別途購入したい。
名倉砥石の候補は2つ。ひとつはキングのもの。70x23x19mm で もうひとつは、今西製砥? 25x75x19mm #6,000以上 で、小型砥石として直接使う場合は #4000 ぐらいだそうだ。これは、米国のユーチューバーに紹介されたものらしく、沢山ついたレビューは全部英語。
いやちょっと考える。輝きが十分に出ないというだけで、どんどん違うものを買ってしまうのはどうか?研ぎをマスターするのには必要ない。・・・その前に研ぎは手段であった。忘れてはいけない。
お、aliexpress で購入した鑿が届いた。新しく良い物を購入したわけではない。6mm が欲しいなと思ったのだが、国内で 1本だけ買おうとすると、セット品より高そうなものばかり見つかる。送料込みで $2.16 でお手頃だったので購入。べた裏のクロームバナジウム。それ以外のものは望まない。柄は木製でわっか(カツラ)が嵌っている。安いものの中ではまともに見える。表はグラインダーで削っただけで、普通の刃物のように凹に湾曲している。これをまっすぐにするのだから、かなり頑張って研ぐ必要がある。裏から表へのかえりがひどいが、よくよく見ると表の切れ刃がナナメになっている。研ぐとき注意しないと。また整形からやる場合最初に刃先をつぶしてしまう。どこまで研げたら OK か分かるようにするためらしい。ナナメを直すという動画もあった。どうやら、1mm 程度のナナメは致命的ではないらしい。気になってきたら直すので十分。では、無理に直さない。研ぐときに気を付けるだけにしよう。
手持ちの 24mm と並べてみると・・・長い。柄も 3cm ほど長いが 穂も 3cm ほど長い。・・・ 12mm が欲しくなった。12mm は持ってないぞ、買ってもヨシ $2.75 。なお、届くのは 3週間後。
ちなみに買ったショップは単品売りで、6,12,18,24,38 mm の5種類。2x4 とかに合わせたサイズに思える。他に半丸の鑿もあるが、砥ぎが自分で出来ないから買えない。・・・そもそもどうやって研ぐのだろう?刃こぼれを取るレベルでも難しそうだが、切れるものに仕上げるのはもっと難しそう。
彫刻刀なら動画があった。丸く溝を掘った砥石を使い、研ぐと同時に回転させる。かえりが出たら 今度は凸に丸くした砥石の角を使ってかえりを取る。これを繰り返す。溝を掘った砥石は普通の砥石から作ったもののように見える。サイズごとに溝があるようだ。凸の方は薄い砥石のサイドのように見える。!あの のべ棒型の砥石で作れば良いのか。5mm 厚だから 凸は簡単そうだ。一方溝堀りは大変そうだ。半丸のダイヤモンドやすりを使えば良いとは思うが、精度が厳しそうだ。そういえば、決して使うことがないと思った、丸ノコ付属のコンクリート用の刃がある。あれで溝を掘って、それをガイドに丸く仕上げていく・・・出来るじゃぁないか。
いや、半丸鑿は買わない。安物の彫刻刀を研いでみるので十分だ。それ以前にそんな砥石は作らない。
でも面直し専用の砥石なら、砥石に溝を掘るというのをやってみても良いかも知れない。ナナメに溝を掘ってあるのが多いが、いろんな方向で擦るので、ナナメである必要はない。ダイソー砥石は2つあるが、片方は完全に面直し用だし。いずれトライしてみよう。
動画は、仏像とか作っている人なのだが、砥石の加工をする動画もあった。凸の方は薄い砥石を砥石屋に作ってもらい、#300 のサンドペーパーで丸めている。凹の方は、丸刀の数だけ浅い溝を作って終わり。使っているうちに刃の形にあってくる。そしてその浅い溝は、使わなくなった丸刀で削っていた。そうですか、流石です。ダイヤモンドなど使わないのですね。
なお、aliexpree で検索するには、"1Pcs Woodwork Gouge Chisel" あたり、半丸がありバラ売りしているところ。同じものを複数のショップで扱っているからいくつも見つかる。
それは置いておいて、並べた 24mm の刃の傾斜部分(切れ刃、しのぎ面とも)も凹になっている。安物は全部そうなっているはず。欠けた鑿を直す動画を見たのだが、#400 → #1000 → #6000 とやっている。動画時間はそれぞれ 10分程度だが、一時間半かかったと言っている。それでも叩いた跡やグラインダーの凹部分が残っている。ある程度の凹みは許容可能なのだろう。一部だけ鋼の鑿と違って、クロームバナジウムの鑿は全部が硬いから、そんな時間で終わらない気がする。が、綺麗に全部平面にならなくてもOK 少し救われる。#400 だけでも ダイヤモンドだと楽なのでは?などと思ってしまうが、甘いのだろうなぁ。裏出しで叩いてさらにグラインダーで削った刃物とは思えない鑿でも最初から面直ししてるし。自分の場合は、ダイソー砥石 #320 からスタートか。ある程度やったら面直しはダイソー砥石同士でやる。なお、6mm とかの場合、裏も表も小刻みで研ぐそうだ。ストロークは刃の幅の3倍が目安。凹になってるものを凸にしてしまうなどあり得ないと思うがナナメにすることだけは気を付けないといけない。偏りを直すのは大変。削りすぎたところに全部を合わせないといけない。以前研いだカンナを見てつくづくそう思う。裏面が偏って研げてしまっているのだが、見た目だけではなかった。平面に置いたとき、研ぎすぎた方が浮いているのが見てわかる。平面をだすだけでは不十分で、偏りも修正しなくてはならない。難易度が上がってしまっているのだ。荒砥石で適当にやると、倍か3倍になってツケが返ってくる。
6mm 鑿研ぎ
0.準備
穂の裏面は角が立っている。この角は落としてはいけないが、持つとき痛いのは明らか。それで 先から 2cm 以外をガムテープで巻くことにした。 あと、指の腹をできるだけ使わない。今指の皮が削れて痛い。どうするかと言うと爪で押さえる。精度が落ちるかもだが、しょうがないので甘受する。あと面直しはしっかりやっているが、あまり説明しないし、研ぎ時間にも含めない。
1.表 ダイソー #320 5分
切れ刃が湾曲しているので、まずは表をやる。→ #1000 → #6000 とやって表がどうなるか見る。
まずは、面直しとは別に付属面直しをすり込む。ストロークを短くして16往復。今回は全部これで通す。終わったら研ぐ場所を移動。前面使ったと思ったら終了。これで5分。
結果、あまり砥汁が出なかったので期待してなかったのだが、全体がピカピカに。いやおかしい。気のせいかもと思い、次。
2.表 #1000 付属面直しをすり込み 5分
同じように全面やったら終了。面積が全然違うのだが、調子がでてきたのか?
結果。なんと!全体が曇った感じでピカピカが失われた。裏へのかえりはすごく出ているからちゃんと研げているようだ。
3.表 #6000 付属面直しをすり込み 5分
ダイソー #320 で面直ししているのだが、抵抗感がない。今 #6000 はつるつる感が戻ってきている。次につるつるなのは、#1000 ではなくダイソー #320 。付属面直しで目が詰まったのかも知れない。ちゃんと研げるから困ったことではないが、変な感じだ。
これも同じようにやる。砥汁が沢山でる感じはしないが、研いだところは黒くなる。最初は刃先と下の二条。次第に全体に薄く跡が付く(ような感じがした)。研ぎの感じはじゃりじゃり。なんか #1000 と同じような感触だ。
結果。あまり #1000 と変わった感じはしない。
4.表 #6000 付属面直しをすり込まない 5分
またおなじようにやる。明らかに抵抗がなく、じゃりじゃり感がない。しかし黒い跡はしっかりと付く。この跡を綺麗にするのは大変だった。前は #180 で擦って消しざらざらにしてしまったが、今回はダイソー #320 で消えるまで。#6000 はちゃんとつるつるを維持している。
結果。明らかに輝きが出た。出たが、なんかむらがあり像が写らない。手で触ればつるつるで問題なさそうに思える。まぁ表のみの研ぎは完了である。次は裏を研いで仕上げる。
5.裏 #6000 付属面直しをすり込み 3分
裏は #6000 から。両端しか使わないので早く終わる。じゃりじゃり感は 表の時と同じ。
6.裏 #6000 付属面直しをすり込まない 6分?
面直しをはさむので、もはや時間もわからない。2セットやったと思う。−これもはっきりしない。
結果。表と同じようになった。いまいちなのだが、やはりつるつるだし、これで良いのかなと。
7.仕上げ
面直しして、表と裏を交互にやる。かえりが出たら。交代。また表と裏では同じところを使わない。裏は端しか使わないので表は中央。研いだところは黒くなるので使っていないところは明確。なお、最後は裏で終了する。これが大事だとのこと。複数の動画で説明されていた。
8.所感
付属面直しをすり込むとなんでも #1000 のようになる。ダイソー #320 でも #6000 でもそんな感じだ。面直しは、ダイソー #320 に任せて、付属面直しは名倉砥石として見ることにした。#6000 は2つの使い方をする。付属面直しをすり込むと #6000 にはならない。すり込みなしだと #6000 相応だが、非常に汚れる。これは、ダイソー #320だけでなんとかする。
24mm 鑿研ぎ
次は、24mm を #6000 だけで仕上げてみようと思う。付属面直しをすり込むと #1000 相当になるのであれば、#1000 をやらなくて良いはずだ。どんな感じなのか確かめてみる。今の状態だが、表はなんか汚い。輝いているところもあるが、おおむね全面で刃先と平行の筋が沢山ある。さらに元のグラインダーの傷が見えるところがあり、そこは若干茶色になっている。裏はというと、刃先だけ輝いているがナナメの領域。また裏すきで作った傷が多分のこっていてガタガタしてる感じのところがある。果たして仕上げられるのか?
6mm は表も刃先と平行に研いだが、24mm はナナメで研ぐ。こうすることで前の傷が消えたかどうか判断できる。また、同じようにガムテープを巻く。
研ぎ(表) から、#6000 + 付属面直し で全体が黒くなるまで。往復数を増やし 30往復まで使う。これを3セット。#6000 のみで 全体 30往復。これも 3セット。この面直しは、付属面直しで擦って綺麗にしてから、ダイソー #320 。付属面直しを使うと早く白くなる。しかし洗い流してもざらざら感がある。ダイソー #320で擦ると、すべすべ感が出てくる。(裏)も3セットづつ。最後に交互にやって終わり。
表の最初の3セットではナナメの傷が沢山出来て、他はあまり分からなくなった。後の3セットでナナメの傷も消えた。だが、中央部に縦の傷が残っている。これは湾曲していた名残。使用には問題のない傷。裏はおおむね綺麗に平坦になった感じ。ただし、刃先のナナメの反射が違う領域が小さくなったものの残っている。あとかえりなのか引っかかりが僅かだが両面にある。しかも同じところ。かえりは無理に取らない。変な角度で研いでしまうとだいなしだからだ。最後はなにかに擦ることで取ろうと思う。まだ仕上がったとは思っていないが、ここでやめ。時間的にはトータルで1時間弱。そんなに苦行ではなかった。
この状態でヒノキの端材を削ってみると・・・角の面取りはカンナのように出来る。木口も同様。力の入れ加減を一定に出来ないのでカンナのようではないが、それぐらいの切れ味はある。これで一旦完了にしよう。多分研ぐ毎に良くなっていくだろう。
後はカンナか。カンナこそ切れ味がはっきりわかるはず。今の状態は、表 おおむね平面が出ているが左端が角度が違う。裏 おおむね平面が出ているが左側が削りすぎで、さらに左端の角度が違う。これも #6000 の2通りでやってみる。だいぶ削らなければならないが、#6000 + 付属面直しの方が #1000 より効率的のような気がするのだ。付属面直しを使うと、#6000 の表面が荒れる。これがならされる前に面直ししてまた表面を荒らす。その結果 砥汁が沢山出る。
カンナ研ぎ
全部で40分コースだが、途中棄権。
まずは、#6000 + 付属面直し3セット。裏は両脇を使うが、真ん中は使わないので、そこを使って表を横研ぎ?ー刃先と平行に研ぐ。
後、#6000 のみで裏優先だが、同じように表を空いているところでやる。これを2セット。裏が良い感じになってきたが、表がまだまだなので、また#6000 + 付属面直しで表だけをやろうとしたーところで指の皮が破れて流血。けがとしてはたいしたことはないのだが、続けるとさらに皮が薄くなるわけで棄権。
裏は、左の角度が付いた領域がかなり小さくなって、左端に少しだけ。ピカピカになって像が写る部分も出てきた。曇っているところもあるが、刃先から僅かな幅は OK っぽい。裏はこんなもので良いのでは?表だが、左端の角度が付いた部分の面積はへっている。実は右端も少し角度が違う部分があったのだが、それは完全になくなった。もうちょっとのような気がするのだが・・・。かえりは、表から裏に出ている。ちゃんと仕上げるまで使ってみることは出来ない。
あと残っているのは、クラフトナイフ。丸くなっているところをもっと平坦にしたい。ミニカンナだが、替刃を買ってしまった。これでいくらでも失敗できる。今のテーマは裏を平面にすること。たとえ新品でも刃先は角度が付いている。裏出しをトライしてみたが、何回もやるのは、ちょっと嫌だ。 再現性のある方法で達成したい。ダイヤモンド砥石 #180 で一旦角度が付いた部分を落としてしまって新たに刃を付けるのが良さそうな気がするのだ。替刃が来たらやってみたい。
あ、sin 30° = 0.5 だから 例えば 3mm 厚のカンナの切れ刃の幅は 6mm である。7mm もあれば 25.4 ° 買ったカンナ刃の角度だ。ミニカンナの刃厚は? 1.0mm かな? クラフトナイフの 1.2mm より明らかに薄い。では、切れ刃の幅は 2mm であるべき。新品の替刃がどうなっているかと言うと 約 3mm 。ものすごく鋭角である。(裏も角度が付いているから計算できない)。取り付ける角度も関係してくると思い、カンナと見比べるとだいたい同じ。そうであれば 2mm にすべきなのだ。しのぎ(切れ刃の端)を変えないようにするならば、1mm 以上刃先を削り、上から見て 1.7mm の幅にする(cos 30° x2)。そうした上で 削った端としのぎを直線にする角度で削る。グラインダーのスキルがないのでダイヤモンド砥石 #180 でやってみよう。荒っぽい作業だが、かえりが出るまではやらない。もしかえりが出てしまっても安易に取らない。
そういえば、研いだ鑿はどうなっているのだろう? 24mm は 刃厚 5mm に対して 11mm 、6mm は刃厚 4mm に対して 10mm 。多少鋭角のようだ。これは直せないし直さない。鋭角だとどういう性質かということだけ覚えておこう。
ミニカンナの刃の整形
まずは、バイスに挟んで 刃を落とす。最初ダイヤモンド砥石 #180 を使ってみたが、穴があいているタイプでその穴に引っかかったりしてやり難い。なので、ダイソー砥石のサイドを使ってみることに。・・これで行けるか? いやちょっとやり難い。砥石が刃から外れたりしたとき危ない。とにかく 2mm 以下になるまでやった。次は角度を付けていくのだが、持っているバイスは球体ヒンジで角度を変えられるタイプ(SK11 ユニバーサルテーブルバイス V-4 と同型)なので、水平に砥石を動かせば良いように調整。たとえダイソーと言えど砥石の面は傷つけたくないのだが、#120 の面で削る。面が出てきて、普通に研げるかな?という状態でヤメ。砥石は少し凹んだ線が出来たが、面直し(のさらに面直し)専用だし、その機能には支障がない。時間は30分ぐらい?試行錯誤しながらだから短く感じた。
指の皮が復活するまで、しばらくの間放置するが、状態を確認しておく。
裏面は、完全なべた裏だが、平面は出ている。少し梨地っぽいが像も写る。もとは鋼板だろうから当然だ。裏を研ぐのは極力避けてかえりを取るときだけにしよう。切れ刃だが刃は付いていない。予定通り。その面は平面ではないし傷だらけだがギラついている。そうかーこれがピカピカっぽく見えた状態か。また幅が均一ではないような。右側の削りが足りない。研ぎに入ったら、気をつけてやろう。ただナナメになるだけなら本体で対応できるから気にしなくて良いだろう。気にすべきは直線にすること。これも平面を出すことに集中すれば良いはず。さらに端までは直線に出来なくて良い。僅かでもぶれれば削りすぎるはずで、自然と湾曲する。だいたいカンナは両端を削ってあって上からみると台形になっている。もし都合が悪ければ同じような形にすれば良い。
都合が悪いケースは、かんなくずが端の隙間に入り込むケース。その対策で角が削られている。
それはそうと、致命的なミスが分かった。ミニカンナの刃の仕込み勾配は浅い。そのため刃を 30°にすると、刃先が上を向いてしまう。これでは全く削れない。ミニカンナの仕込み勾配を測ったら20°だった。30°の刃はどうやっても使えない。
(4)より
研ぎなおし
包丁研ぎ器(トゲール)は使えるか?新たな面を作っていくのだから、フリーハンドではとても出来ない。使えなければやらない。まず割りばしを突っ込んで下に固定できた。あとは角度。14mm で 20°である。砥石面から 10mm 前後ならば、もう細かいことは言わない。出来るかどうかのお試しなのだ。まぁ10mm 以下のようだ。もっと鋭角化もしれない。
最初は、刃先ではなく反対側のしのぎの線でしか接触しないので、全く研げている感触がない。しばらくやると、線が広がって来て面になる。その面が広がっていって刃先の方のもとの面が小さく。7割ぐらい終わったところで飽きてきた。砥石は#1000 を使ったが、付属面直しで擦った方が研げる気がする。音が違うのだ。シャリシャリする音が大きい。研いでいると音が小さくなって行き、別の場所に移動すると音が戻る。また、この #1000 は、砥汁があまり出ない。良いのか?悪いのか? 早く研ぎたい場合「落とし研ぎ」をして、砥汁を貯めない。細かくなってしまった砥汁が邪魔で研磨力を落とす。そうであれば、やはり頻繁に付属面直しをこすり付けるのが良さそうに思える。そして #1000 だろうが #6000 だろうが関係ないのでは?ただ、新たな砥汁があまり出ない #1000 の方が良いかも知れない。あと、砥石の消耗が思ったよりも早い。角落としも2回目だ。もう 2mm ぐらいは減っている。そして付属面直しの消耗が最も早い。たまに研ぐだけだから一生ものだと思っていたのだが、そうでもないかも。付属面直しも aliexpress にあるだろうと検索したら、"Small Size Correction Stone" で似たようなのが見つかった。同じものなのかどうか?分からないが white タイプは一種類しか見つからない。値段は $3.69 とか。 "600 grit corundum" とか書いてあるショップもあった。#600 が確かであれば、#1000 より研げるはずだ。他に溝が切ってある 黒いタイプもある。こちらは #320 のカーボランダムのようだ。いつになるかわからないが、本当に減ったら白いほうを買ってみよう。そういえば、モノタロウで #700 相当の 天然砥石 備水砥石 というのがある。砥汁が出るそうなので同じように使えるかも知れない。他には、「ナニワ 名倉砥石 彩」か #400,#800,#1000 がある。
Correction Stone だが $1.59 というのがあった。こういうのを見つけると必要もないのにポチってしまう。いや必要なはずだ。目で見て分かるほど形も変わっている。力の加減なのか、ナナメに削れて行ってるのだ。
それはそうと 作ったやつ用に30°近いのにも使えるのだろうか? sin 30° = 0.5 なので 20mm 弱あたりが良い。18mm で 27°あたり、これでも良い。再開するときに見てみよう。
やりなおし。
高さを見たら 7mm ほどだった。ちょっと鋭角すぎる。奥までつっこんで、竹はしを削ったもので固定すると 8-9mm 。これでやり直す。あと上に乗せてなんとか手で固定できれば 19mm 前後。
新しい面が広がって 4mm 近くまでにはなった。だが、あと少し 刃先に向かって 1mm ほど 広がれば良いのだが、なかなか進まない。飽きたので終了。45分。
両刃にすることに
本体にセットして眺めてみたら、刃の面が広がりすぎると、刃を固定するところが刃にかかってしまう。多分都合が悪いはずだ。やはり 3mm 程度が良さそう。残りは裏側を広くすることで対応する。
45分で終了。あれ?もっと短い時間でできるはずだったのだが。まぁ研いでるばかりではなかったし。裏は 1mm とちょっとになった。表も交互に研いでいる。刃をセットしてみれば、しのぎと本体の間が 0.5mm ほど。表の面は 4.5mm 。刃口との隙間は 1mm 弱といったところか。ただ、刃先まで綺麗に研げていない。前に研いだ角度が残っているのだ。そうなると裏からのかえしを取るのに、前の角度で研いでやらないといけない。まだ不満が残る状態だが、綺麗に研ぎきると 4.5mm が 5mm なり 5.5mm になって刃口の隙間がなくなってくる。で、裏を研げば短くなるが、頑張った分が削れて無駄になる。また、今は #1000 でやめている。一応これでも削れるようになったので、様子見。
しかし、このミニカンナよく考えて設計されているなと感心する。刃が薄いから寝かして使うが、両刃になっているから刃の角度は 30°ぐらいで、普通の鉋と同じ。材料との角度も 5°ぐらいでギリギリ可というバランス。刃口の大きさや刃との隙間もギリギリのバランス。その上、最初は削れるが割と早くダメになり、刃を研ぐのも難しい。替刃で商売ができそうだ。残念なのは、底(下端)が平面になってないこと。これは、製造の都合だから、設計の責任とは言えないが。
45分の後、作ったほうが使えるか試した。包丁研ぎ器の上に乗せるというやり方。できないことはないようだ。親指で後ろを支えて刃先を2本指で押さえる。ちょっと難しいぐらい。ただ高さが足りない。両面テープで貼れば高さも稼げて楽にもなるはず。厚めのアクリルが良さそうだ。次の機会ではそれでやってみる。
クラフトナイフ研ぎ
いろいろ研いできた中で一番不満なのがクラフトナイフ。刃は付いたが、丸刃になっていて恥ずかしいレベル。特に左側がひどく、平面らしいものが全くない。今回は、刃先まで研げなくて良いから、左側に平面を作る。片刃ではないのだが、もともと左側は角度が浅い。もっと浅くして刃の面を広くしようとしている。別に技術上の理由はない。だいたい、18mm の幅のところを 2mm ぐらい浮かすのが目標。 計算したら 6.4°かな。右側は、15°ぐらいで、元の角度が目標。だいたい平面っぽいが、やっぱり丸い。また先の方は別の角度になっている。もうちょっと頑張ってみたいが、今回は触らない。
35分ほど $1000 で格闘。砥石を左右上下に分けて 4回位置を変える。下・上とやって砥石を回す。1回は平均40往復ぐらい。終わったら一回洗って付属面直しで擦る。たまにダイソー砥石で面直し。結果は、平面らしき感じになって、かえりまで出た。良い感じになったので、#6000 で少し。かえりを取れば良いつもりで 10分ぐらい。まだまだだとは思うが、多少はまともになった。今回はこれで満足。
鑿研ぎ
24mm の今の状態は、表はまぁまぁなのだが、裏の左上が角度が付いている。また写った像が歪んだりして平面にはちょっと見えない。6mm の裏は、右端まで研がれていない。多分傾斜して研いでしまったのだろう。表はというと、平面どころかうねっている。元々はグラインダーで凹型だったのをまあるく研いだ・・・結果だと思われる。両方合わせて45分。反射させて像を見たいので #6000 もやった。
・・・結果、24mm は平面らしき部分は広がったが、角度が付いた部分はさして変わらない。こうなってしまうと裏全部研いでいくしかない。裏は15往復で面直しすることにしているので、大変時間がかかる。ダイヤモンド砥石の#400 あたりでゴリゴリやってしまいたい。だが、平面がでていないようなもので変なところを削ってしまうと、またそこまで削らないといけない。気長にやっていこう。
6mm の方だが、裏は綺麗になった。でもよく見ると、いつも砥石の端に当たる部分が凹んでいるような。機能には影響がないが、たまには全体を研いでやりたい。表はというと結構平面が出てきて単調に凸になった。この平面が大きくなって刃先に到達すれば完了。あとちょっと。
aliexpress で "Diamond sharpener 150*65*2.5mm" というのが $2.09 であった。#400 だけこの値段。どうせ曲がったのが届くのだろうとは思いつつポチる。そしてこんなのを持っていたら、鑿の整形にゴリゴリやってしまいそうだ。大変危険だが、当面は届かない。
そういえば、24mm で作った裏すき。大変に見苦しい。少し整形したいのだが、どうしよう。こんなことをやっている物好きな人は・・・いた!! そうですか #120 で3日ですか。・・・ #120 と言えば、グラインダー用のオフセット砥石を持っているな。古くてグラインダーで使う気にならない。いずれ、これを手で持ってやってみよう。
この動画の人、砥石をどう用意したのか?と思ったら、なんと金鋸で普通の砥石を薄く切断している。いくつも作っているようだ。POPOMAN で切れるな。オフセット砥石を切ってみようかな。その前にダイソー砥石の角でどんなものか試してみる。
24mm の裏すき整形
まずは、ダイソー砥石の角でやってみた。これが削れる削れる・・・砥石の角が。#120 を使ったのだが、三辺が 1cm づつなくなって綺麗な面取りが出来た。1つの角がこうなったが、24mm は、凸凹がなくなって歪ながら曲面になった。あと1つの角も同様になった。ただし、刃先から遠いところで意味がない。ここで刃先に近いところと、そのサイドを攻める決断をした。ビビってはいけない。サイドの端まで削ってしまおうとも、ほぼ刃先まで削ってしまったとしても構わない。どうせ裏は結構研がないとだめなのだ。裏すきの面積は大きいほうが良い。砥石の方は丸くなりすぎれば、あと2つの角も使う。それでも足りなければ砥石を切断する。
切断は縦に切りたい。長い方が持ちやすいのだ。15mm 幅 ぐらいで切って角で削る。反対側の角を使えば、間違いなく真ん中が尖る。真ん中を使えば、また角が使えるはず。それぐらいのRなのだ。20mm 幅でもかまわないかも知れない。12mm 幅の鑿が届いたら、また裏すきを作ると思うので、やり方を考えておく。
24mm の裏すき整形2
攻めると言いながら、なかなか。刃先の方はやりすぎるのが怖い。サイドには、グラインダーで付けた深い溝が両側にあって、その溝が壁になって、溝の外側を超えていくのが難しい。結局溝を少し目立たなくする程度で終了。次に、裏を研いでみる。砥石の幅が 6cm なので 刃先から 5cm ほどを研ぐ。やってみたところ、周りが平面に研げて、裏すきの輪郭がだんだんはっきりしてきた。ただ、左上はすぐ研げたのに、右とその下のサイドがなかなか研げず裏すき作ってしまった傷も残っている。裏すき整形の前は左上に角度を付けてしまったと思っていたのだが、逆だった。今まで研いでいた平面が傾いていたのだった。もう少しやれば傷が消えそうなのだが、終了。
ところで、見栄えが気になってきた。#6000 ではピカピカにはならないようだ。だが、#10000 以上の砥石は高いし、いろいろと気を使う。aliexpress では 天然石 #10000 で安いものはある。5mm とか 10mm厚にスライスしたものは安く、例の研ぎ器用のものもある。だが、#6000 で十分切れるという話なので、手っ取り早くピカピカになれば良い。あと最後のかえしを取るのが面倒で何か欲しいとは思っていた。研ぎの動画をいろいろとみていると知識だけ付いて、「革砥」というものを知った。これに「青棒」なるものを塗りつけて、擦る。aliexpress で、「LEATHER POLISHPASTE」で検索すると、青棒とのセットで $3.01 のものが見つかった。例の研ぎ器用で 20mm 幅 160mm 長で プラスチックの台付き。お試しするだけなら、この程度で十分そうなのでポチることに。
24mm の裏すき整形3
付属面直しで擦って→15往復x両側やって→ダイソー砥石で面直し。このサイクルを 7,8 回やって 40 分かな。これで、平面が右端まで到達し、刃先から 2mm ほどまで平面が来た。その下の右サイドは、残っている。これでも実用上は問題ないはずだが、やはり恰好悪い。満足いくまであと2、3回このセットをやらなければならないようだ。
15往復では少ないと思われるかも知れないが、裏押しで 15回もやっている人はいない。多くて10回。ほんの数回の人もいる。その代わり、面直しは、ダイヤモンド砥石でシャッシャッとやって終わり。私の場合、全部で100回ぐらい擦っている。黒いスジが消えないと終われない。その後、付属面直しだ。嫌になってしまうが、面直しが終われば、もう一回研ごうかという気になる。無限ループだ。
面直し専用のダイヤモンド砥石は欲しい気もするが、平面が出ていないものはいらない。イメージとしては鋼鉄 9mm 以上で 1kg を超えるもの。こういうのは、ちょっと買えない。
アマゾンのレビューを見ると、8mm 厚 900g のものでも、反っていて面直しに使えないというコメントが。これだと鑿や鉋用の平面出しには全く使えない上に修正も不可能。どうせダメなら修正できそうな 1mm 厚の安物で良いかと思い aliexpress を検索してみると・・・ 150*65 のサイズで $2.09 というものがあった。#400 だけ安く #600 は $3.69 。厚さは裏にプラスチックらしきものが貼ってあって 2.5mm 。なにか使える場面もあるかも知れない、手持ちの #180 でも便利な場合があったのだ。というわけでまたポチる。
これまた、同じ #400 で面直しに使っている動画があった。なんでもあるんだなぁと感心。それはそうと裏はスポンジらしく、かなり残念。裏に堅いものを当ててもこれでは曲がるではないか。平面を出したダイソー砥石に貼ろうと考えていたのだが、まずスポンジを剥がさないといけない。
実は、それとは別に 20mm 幅のタイプを結構買っている。何を買ったか記録しておくと、#400 (茶)、#800 (茶)、#1200 (白)、#3000 (白)、#3000 (ダイヤ)、合計金額 $7.69 。これに加えて #400/#1000 のホールディングナイフのような携帯タイプ(20mm幅) $2.67、あと青棒とレザー(20mm幅)のセット $3.01 。使えるものがないかも知れないが、どんなものなのか?知りたい。
あと、15往復もやれば、#1000 でも砥石に黒いスジができる。今のところ 刃先の数ミリに1本と端の方に 15mm ? サイドは、ほぼ砥石にあたっていない。動画を見て刃先から 2cm で良いというのを実践したら下手くそでは安定せず刃先を時々浮かせてしまう。そうなると 2cm のところがより削れるわけだ。下手くそは砥石を目いっぱい使った方が良い・・・と思われる。
24mm の裏すき整形4
また全部で40分。このセットで右側の平面が 6mm まで成長した。ここからは、角度が付いて抉れているいるように見えるのでここまで。#6000 に移る。黒いスジが出来ていないところを使えば良いではないかと思い、片側でずらして 15x4 に変更。だいぶ綺麗になって、他のアラが見え出した。今度は左側に砥石にあたっていない所がある。当面は #6000 でやってみる。また、ずらすのは良くないかも。ずらすことで、ほんの僅か角度が変わるように見える。次回からは、刃先から、3.5cm あたりに固定してやってみる。
「四方鎌継」 − 一見してもじっくり見ても不可能に見える。構造を知ってしまえば、なるほど・・・となる。そして、構造を知っている人が見ると、不可能にしか見えない「不可能四方鎌継」なる作品もある。さらに、「謎の継手」 大阪城大手門の継手で、技術継承されず、1983 年に X線写真で ようやく構造が解明された。それを作った建設会社は現在もあり、そこは、「大阪城大手門継手」と書いている。他に、「婆沙羅継ぎ」という別名があるようだ。
すごいと感心するわけだが、見るべきは道具。のこぎりは、替刃式のゼットソー。普通のやつなのか?さかりのない薄い刃があったりするのか?ちょっと興味がある。あと鑿。ちゃんとした鑿で手入れもされているように見えるのだが、光の反射が鏡的ではないような? どこまで平面にこだわるべきかの参考になるかもしれない。じっくり見てみよう。
四方鎌継の動画ののこぎりは、ゼットソー HI III 8寸目のようだ。パッケージに、「たて、よこ、ななめ」と書いてある品。無印 III と同じであれば、刃厚 0.5mm 切り幅 0.66mm スペック見るだけでよく切れそうなイメージ。鑿の平面度は分からない。あと謎の継手の動画では、穂が長い鑿を使い、木を定規として、平面に削っている。これが出来るためには、鑿がずっと平面に研がれていないとダメなのでは? 刃先から 2cm だけだと 2cm しか削れないし、定規と完全に平行でないとそれすら無理なはずだ。2cm だけ平行に研ぐなど無理なので、研ぐ長さを増やす。3.5cm としたが、せめて裏すきの下端にかかるぐらいにしよう。
ちなみに鉋の整形で切れたと喜んだ 24mm だが、定規を当てても木に引っかからなかった。鑿を立ててスクレーパーのように使って少しづつ削り取れただけ。裏が刃先まで平面になってなくて、小刃がついていたのではないか?という気がして、今回の研ぎでは気をつけている。
知って驚いた事実。
あれだけ面直し、面直しとやってきたのに、砥石は平面ではなかった。縦に定規を当てれば、中央に隙間がある。ダイソー砥石の方は、凸になっていて両端に隙間がある。それだけではなく、#1000 は横に定規を当てれば中央が凸。面直しするとき上下の端に来ると音が変わるので違和感があったのだが、定規で分かるほどだとは思っていなかった。とにかく、この形を意識して、面直しだけをやることに。
凸と凸をすり合わせることを意識してやってみたところ #1000 とダイソー砥石は良くなったように思える。#6000 はまだ凹に湾曲している。
ダイヤモンド砥石も動員して再度やる。古いもので、1mm ほどの金属に 3mm ほどのプラスチックが接着されている。なんとこれの方がマシなようだ。長辺の1つが凹に湾曲しているが、他はそうでもない。これで、#6000 の端のほうを削って、多少マシになった。あと、ダイソー砥石もこれで少々面直し。中央周りを削ってみて当たったところを見ると、どうも変な形をしているようだ。 )( こんな感じで中央が当たらない。完全に綺麗にしてしまうと、別の変な形になりそうな気がして、あとは砥石同士ですり合わせることに。
だいたい出来た・・・と思われたのでヤメ。でも大体である。平面が出れば、ダイソー砥石でもくっつくらしいのだ。残念ながらそこまではいっていない。
面直しの練習がメインになって来た感があるが、6mm の裏も 刃先から6cm ぐらいまで削っていくことに。・・・これがなかなか。刃先から 1cm あたりまで全く当たらない。#6000 で研いだ輝きのまま。それどころか表を研いだときのバリが髪の毛1本分ぐらいな感じなのだが、それも当たらない。何セットかやって、バリだけは低くなってきたが、終わるのだろうか?
ところで、買った砥石は、水色/白のやつで、KEENBEST と言うブランド。もう発売されていないが別ブランドのものがあった。良く分からないが、ピュアホワイトコランダムとかシニアホワイトコランダムとか謳っている。安物の白いやつは皆ホワイトコランダムだろうに、どこに優位性があるのか分からない。あとKEENBEST で #400/#1000 というのを見つけた。#1000 はホワイトコランダムだが、#400 は、薄緑で 炭化珪素(カーボランダム)らしい。ダイソー砥石も同じなのかも。結合剤まで同じだったら、すぐ目詰まりしてツルツルになるはずだ。試す気にもならないが、覚えておこう。他に 貝印 にも #400/#1000 の AP0320 (日本製)というのがあり、材質は、両方 緑色炭化ケイ素 。あ、GC とはこれのことか。
各種結合剤の特徴があった。
・ビトリファイド:ガラス質、セラミック質(長石、陶石、粘土、フリット等)を高温(約1300℃)で焼き固める。
ー砥石自体が硬くなる。滑って研げない場合も。
ー気孔が多いため、水をよく吸う。
ダイソー砥石は、これではないか?GC 入り陶器。
・マグネシア:マグネシアセメント (アルカリ性)を乾燥させて固める。
ー水に溶ける性質。
ー水を吸収しないので、使用前に水に浸す必要はない。
-主な商品:刃の黒幕シリーズ(シャプトン)、超セラミック砥石(エビ印)
-注意点:結合剤が水に溶けるので、水につけすぎると砥石の破損、割れにつながる。
え、全然セラミックではないではないか。セメント砥石。
・レジノイド:フェノール系樹脂(エポキシ、熱硬化性樹脂等)を低温(約200℃)熟成
ー使用前に水に浸す必要がない。
ー潤滑性に優れており、研ぎやすい。
ー変形しやすく、砥石の減りが早い。
-主な製品:キングゴールド、ナニワスーパー砥石、研承継
買った砥石は柔らかいしこれではないか?というか安い白系は皆これかも。あと、安いからと言って粗悪だとは限らない。砥石と言うのはほぼ工業用で、中国製はそれの流用である程度の品質はあると思う。
気になることがひとつ。グラインダー用の切断砥石には、結合剤:BF という表記が多い。BFは「繊維補強付レジノイド結合剤」で湿気に弱い。水濡れ禁止である。レジノイド砥石もまた水に弱いのだろうか?・・・となると、水に漬けろと書いてあるものは、皆ビトリファイド?良く分からなくなってきた。
知って驚く砥石の減り
砥石をラバーの台から外して眺めてみたら、#1000 が明らかに傾斜している。測ったら低い方は 22mm 弱で 高い方は 27mm 、最初は 30mm だったようだ。普段は砥石を半回転させて両サイドやって終わる。面直しもそのままやるので傾斜が付くのはおかしい。気合を入れて面直ししたときに急激にすり減ったような気がする。このままでは二か月とたたずに終わってしまう。やりすぎは良くない。一方、共摺りする相手のダイソー砥石はほとんど減っていない。青#1000 は柔らかすぎるのでは?という気もする。これからしばらく #6000 + 付属面直しでやってみよう。付属面直しの効果が切れる前に 15往復が終わってしまうので、#6000でも関係ないはず。あと付属面直しだが、すでに 11mm まで減っている。最初は 30mm だったような。
KEENBEST で youtube を検索してみたら、動画は少ないものの自社のチャンネルを持っていた。このことに驚いたのだが、ナイフを完璧に研ぐための2020年のトップ5ベスト砥石なんて動画も検索に引っかかって見たら、#1000/#6000 青白のやつが一位だった。KEENBEST ではないようだが、同じもの。包丁研ぎ器が付いているだけで評価されたようだ。レベルが低いが、海外ではそんなものなのだろう。他に4 Best Whetstones in 2021 - Best Ceramic and Wet Stone Blade Sharpening Stone Reviews. には、KEENBEST の #400/#1000 のやつと、別のところの #1000/#6000 青白のやつが入っていた。「一の」とかいう謎ブランドも入っていたし信頼性はない。
しかし傾斜してしまった青#1000 はどうしようか。鑿研ぎに使うのであれば、平面を維持しないといけないので、傾斜したまますり減らしていくことになる。もう 8mm 削ってしまったのであと 7mm で #6000 に到達。包丁やナイフでは、平面に拘る必要がないようなので、高い部分を集中的に使うといった使い方ができる。なので青#1000は包丁やナイフ用にして、もうひとつ買うことにした。今度は、KEENBEST の #400/#1000 。#1000 が欲しいわけだが、#400 の GC も使ってみたい。まさかダイソー砥石と同じ性質ではないだろう。999円とお安く、送料無料でも国内発送で早く着く。 白#1000 にもちょっと期待。青#1000と同じかも知れないが、ちょっと違うかも。あと白は黒いよごれが目立つ。これの消えかたで面直しの目安にできる。長さは 18cm と短めだが、風呂場で使うので置く場所に制限があり、これ以上長いと使いにくい。台もラバーだけで丁度良い。幅は 6cm で、もうちょっとあっても良いが標準的なサイズは 5cm,7.5cm だそうで、5cm よりは良い。・・・これでポチる理由が明確になった。なお、ここまで書いたものは動機付けのためであって、信用してはいけない。
凸になった砥石はどうなの?
ひとつ気になることがある。青#1000 の高いところばかり使っていくと、必ず凸になる。凹になった場合は、丸刃になってしまうのと、包丁をナナメに研ぐと端は当たるが中央が当たらないとか弊害がある。凸になる場合は逆ではないだろうか?そうなると、丸刃になりにくいとかメリットもあるのではないか? 普通に研ぐだけでは、砥石はあまり減らないと思うが、気にかけようと思う。
謎天然石砥石
aliexpress を見ていると、天然石砥石もあるのに気が付いた。安いのは、2種類がメジャーなようだ。ひとつは、例の機器用。20mm または 30mm 幅で 150mm 長 (台付きは 160mm) 。厚さは 8mm または 10mm 。粒度は #10000 で緑色。価格は 30mm 幅で $4.5 〜 $5 ぐらい。普通の砥石サイズもあり $35 ぐらい。ただの大理石のようにも見えるが、どういうものか分からない。もう一種類は、#12000 で 緑が薄い。25mm 幅 100mm 長のもので、#5000 との両面砥石になっているものもある。#5000 のほうはピンク色の人工砥石。価格は $3.6 ぐらい。今は #6000 でも満足に研げていないように思うので興味はないが、いずれ試してみるかも。なお、興味がある場合 "natural whetstone" や "5000 12000 double whetstone" で検索。
ピンク色は、リューターに付ける砥石によくある色で、ピンク酸化アルミニウム(PA)だろう。白は砕けやすく、それで研磨性が高くなるが、白と比べてピンクは砕けにくく「じん性」が高いそうだ。結合剤次第だと思うが、形状保持力に優れるとある。
ついでだが、コランダムを一回溶解し結晶化して砕いたものをアランダムという。アランダムになると「じん性」が高くなるそうだ。PAになると、多分その上。他に「モランダム」というものがあって混乱したが、どうもこれはアランダムの別名らしい。
"Chromium Corundum" と書いてあった。微量のクロムが入るとピンク。2% ほどだと ルビーそのものの色。鉄が入ると青っぽくなりサファイア。他に 淡灰、淡黄、淡青、のものも。褐色系は 、チタン、マグネシウム。・・・そうなると、いろんな色の砥石も研磨剤そのものの色なのか? 刃の黒幕シリーズは、あまりにいろんな色があるから、着色だとばかり。いや着色ではあるか。でも本来工業用だから、クロムの例のように性質を変えるためにやっているはず。となれば、同じ #1000 でも淡青と白では性質が違うのだろう。
改めて包丁研ぎ
#1000 の半分だけ使って包丁研ぎをやってみる。45°ナナメの角度でやり、包丁を3つの部分に分けて研ぐ。右面が終わったら、持ち替えて線対称になるように左面も研ぐ。気が済むまでやったら、半分だけ面直し。これを2セットかな? 一応研ぎ面は綺麗に出たが、かえりは出たか出ないか?良く分からないレベルで終了。
#1000 の面はどうなったのか? 定規を当てても、あまり変わったような感じではなかった。普通そうだろう。一体どうやったら 8mm も削れるのか?不思議である。
包丁は2本研いだ。一本は、刃が欠けた跡が修復しきれていない。片側は綺麗に研げたのだが、片側は全然。#1000 で適当にやって終了。買った #400 が届いたら整形する。もう一本は結構綺麗な感じで、#6000 までやったのだが・・・ペーパーナイフとして新聞紙を切ってみたら、切れるところは切れるのだが、なんか引っかかりがある。折って折り目を切ってこれ。まだまだのようだ。ところで、今まで安物だと思い全く気にしてなかったのだが、梅沢富美男という銘だった。調べると今のやつは三層構造だがそれではなく、ただのステンレス包丁。だが多少は良い鋼材なのかも。練習台にするには申し訳ない気がするので、他のやつを研ぎ練習に使うことにしよう。・・・聞いたら1本350円ぐらいで買ったそうで・・・フリマかリサイクルショップか。まぁ買った値段は関係ない。全く使わないやつがあるのでそれを練習台にする。ただ、これも昔好き勝手に研いだので、整形から始めないといけない。#400 がどんなものなのか、ちょっと楽しみ。
しかし、包丁研ぎ器は重宝する。慣れれば必要なくなるそうだが、角度に気をつけなくて良いので気が楽。特に整形するときは角度を決めて変えないことが重要なので、普段なしで出来たとしても必要な気がする。
研ぎ練習用包丁
使わない包丁がいくつもあるので、ひとつ適当にピックアップ。プレスした銘があるが判別できない。漢字なのかも怪しい。その下にハンコらしき図柄があるが、それも読めない。目立つのは、中央に走っているリブ。プレスで左が凹んで右が凸。ハンドルは、最後まで金属が来ていて、プラスチックの柄をカシメている。まぁ安物だ。肝心の刃は、沢山の面があってとてもひどい。試しにちょっと研いでみると、鋭角なようで、刃先だけが研げる。これを整形から始めて研いでいこう。
研承の動画を見て
焼き固めるビトリファイドというのは、あまり番手が大きいものは作るのが難しいようだ。普通 #1000 ぐらいまで。#3000 は歩留まりが悪く、なかなか商品化できなかったと言う。それ以上は別の製法になり、研承の場合はレジノイド。最終的に硬い天然砥石につなげていく構想だったのだが、レジノイドは基本柔らかい。硬いレジノイドを求めていった結果2つのシリーズが出来た。より硬いのは平面維持力優先で鉋や鑿に向いていて、硬い中でも柔らかい方は、包丁などに向いているようだ。また別の動画で、レジノイドも水に強いことが分かった。また #320 の苦労話もあった。結合剤が硬くて研磨剤が剥がれていかないと研磨剤が丸くなって行って研げなくなる。かと言って柔らかくすると、研磨剤の粒子が大きいのでどんどん凹んでしまう。平面維持力と研磨力の両立がテーマのようだ。
「小屋を作る大工」では、研承 斬 #1000 (ビトリファイド)と 研承 成 #6000 (レジノイド 硬い方)を勧めている。鑿用なので、平面維持力優先ということだろう。
こういうのを見ると、KEENBEST は、包丁用で鑿には厳しいのかな?と思ってしまう。ただ #6000 が柔らかいのか硬いのかまだはっきりとは分かっていない。・・・いやいや #6000 とかは細かいから削る絶対量が少ない。砥石が削れる絶対量もまた少なく、変形も少ないはずだ。例えばこの動画 凹みを気にせずつかっても #3000 は #1000 より変形が少ない。あまり気にしなくとも良いような気がしてきた。あと、砥汁の話を何かで見た。砥汁で研ぐという話は良く見るわけだが、それなりの厚みで砥石を覆うわけだから、研ぎたくない部分も削れてしまう。極端な話をすれば、丸く研げてしまう。どの程度なのか全然分からないのだが、気にしている人もいる。一方、柔らかい砥石は丸く研げるという。硬い砥石に移ったとき刃が当たらないと。?・・・これがピンと来なかったのだが、砥汁も関係しているのであれば納得できるか。
#400/#1000 を使ってみる。
#400/#1000が届いたので箱を開けてみると・・・ #1000 も緑色、#400 はもっと濃い。両方 GC 入りである。水につけるとブクブクと泡が出る。気泡が大きい印象で多分ビトリファイド。ここまでダイソー砥石と印象が重なる。
まずは平面が出ているか?−出てない。#1000 は凹んでいて #400 は凸になっている。ダイソー砥石で面直しを試みるも滑って削れている感じがしない。硬い?のか? あとダイソー砥石は、青だった。緑だとばかり思っていたが、比べれば青い。
もう嫌な予感しかしないが、使ってみなければ分からない。#400 で、練習用包丁を研いでみると・・・抵抗がかなりあって、研げているような音もする。意外にも使えるのか? 試しに #1000 もちょっとやったが、似たような傾向。確かに研げているような感じもあるが、練習用包丁は手強い。刃が二段になっているところもあれば、「く」の字のように一部凹んでいるところもある。確か刃が欠けたので集中的に研いだ結果、そこだけ凹んでいるのだ。全体を削って直線にするか、アゴまで削っていって全体に凸にするか?ちょっと悩ましい。まずは、刃が二段のところをなんとかしよう。あとは、6mm のみの裏。
まずは 6mm の裏を研いで刃先のかえりが取れるところまでを目標にやってみる。やってみたら意外と早く。・・・なにか違和感がある。で、包丁のように 45°で左右に研いで傷を見てみる。新たな傷は付くが前の傷が消えるわけでもない。・・・これは本当に研げているのだろうか? かえりが出てしまったので表も研ぐことに。ストローク短く常に場所を移して砥石全面を使う。確かに砥石全体が汚れ、裏にかえりも出る。だが納得できていない。刃先と平行に2本スジがあるのだが、それが消えない。まだ評価中だが、飽きたので、ダイヤモンド砥石 #180 で面直しも行う。#400 の凸も #1000の凹もだいたい修正できた。やりすぎは良くない。ほどほどにしておく。ついでだが、#400 に付属面直しも使ってみた。音が違う。実際はどうか分からないが、研げているような音がする。趣味のようなものだから、気分というのは重要だ。これからも愛用するだろう。
次にまた #400 で包丁。付属面直しも使ってやる。ずっと持続するわけではないが、研げるような気がする。実際集中的に研いだところは、ちゃんと面が出来てくるようだ。面直しもやった。ダイソー砥石はまぁまぁ滑る感じだが、少し擦れている感じ。#6000 だと面積が大きいためか抵抗が大きい。ただ、#400/#1000 両方ダイソー砥石レベルに硬い気がするので、少しだけでやめておく。
次、6mm の裏を #1000 で研ぐ。今度は以前と同じく平行に研いでみたが、当たるところが全然違い、以前と同じ。刃先のかえりも取れない。#400 ではナナメでやったので、研げていないところがあたり角度が付いたのだろう。一応当たったところは、輝きが違う。同じやりかたを続けてこの平面が大きくなって刃先までもっていけるかどうか?当面のテーマである。・・・が、飽きたのでヤメ。
最近研ぎの動画も良く見るようになった。これなど、すごいと思うが、参考になることもいくつか。まず、サビ取りは、「ネジザウルス リキッド」驚くほどサビが取れるようだ。研ぎでは、どれぐらい砥汁がでるのかとか。あと鏡面仕上げの手順。耐水ペーパー #100 #240 #400 #800 の後 (砥石 #1000 #2000 #5000 #10000 ?でまた) 耐水ペーパー #1500 #2000 。この時点で鏡面のように見えるが、さらにダイヤモンドペースト #3000 ピカール(NEO) 液体コンパウンド #8000 #15000 。まだまだ続く。最終的にダイヤモンドペースト #100000 。
#2000 までのセットならダイソーにあるなぁ。あとはピカール(NEO) か。
・・・実は今作った座卓の天板だけの再塗装もしている。もう塗料もなくなってあと一回塗れるかどうか。なのだが、ハケ筋が目立ってどうしようかと。#400 で磨いた後、最後の塗装をして、#800 #1200 #2000 で磨くか。ピカール(NEO)までは使わないが参考になった。
この動画も参考になる。ダイソーの出刃包丁を研ぐのだが、各砥石でどれぐらい研ぐのかとか、どれぐらいで面直しするのかとか。切り刃はグラインダーで凹になっているのを平面にしているが、どれぐらいかかる? 最初から30分か。
思い立って、24mm の表を研ぐことに。まだグラインダー跡と思われる2本の線が刃先と平行に走っている。これを #1000+付属面直し で10分以内に消せるか? やってみたら3分だった。面直しして裏もやる。15往復で次の場所に行くのだが、明らかに音が変わる。で、そのうち引っかかるような感じになったり。砥石を回転すると、ちょっと感じが変わる。場所が重複していることも原因だろう。あと霧吹きで水をかけたりすると、#1000 単独で研いでいる感じになる。それはともかく、24mm は #1000 卒業のようだ。そして 緑#1000 は合格ということにしておこう。
次に 6mm の表裏を #400 +付属面直しでやってみる。表はショートストロークで移動しながら砥石全体をやって終わり。これも二本スジがあったのだが、もう分からない。裏は、相変わらず刃先が当たらないのだが、逆の方砥石の端に来る部分に明らかな段差が出来ている。触って分かるのだ。#400 も削れるようだが、ちょっとまずいので中止。
包丁研ぎ
練習用包丁を 30分でどこまで研げるか?やってみたが、全然。練習用包丁は手強い。切り刃が抉れているところがある。そこだけ丸やすりで角度を付けて削ったような感じのところが2連である。全体を削らないと直らない。いくらやっても、そこが気になって全然研げていない印象になってしまう。もう #1000 に移ってみる。付属面直しを使うと #1000 でも #400 でも研ぎ感が変わらない。そして結構持続する。30 往復?いやもっといける。気がすむまでやって面直しで終了。で、24mm を濡らしたまま放置したので、もう錆が出ている。それでちょっと錆取りのつもりで #1000 で研いだのだが、つるつるして全然研げない。目詰まり?かな。
これは!合格としたが、失格では? ダイソー砥石と同じではないか。付属面直しは解にはならない。荒く研ぐのが目的であり、#1000 の細かさではない。それどころか、こいつが目詰まりの原因かも知れないのだ。一応 #180 のダイヤモンド砥石で軽く擦れば、だいぶ元にもどる。表面は荒れているはずだが、#1000 相応という気もする。だが、ダイソー砥石で面直しすると・・・つるつるになるような、そうでもないような。
よく観察して対応を考えたい。
木彫りノミセット到着
6本で $5.61 という格安の木彫りノミセットが到着した。ブリスターパックを開けて現物をみてみれば、ひでぇ。フラットな 3本をまず取り出したが、荒いグラインダーで削ったまま。平ノミ、印刀(切り出し型)は両刃だが、しのぎが直線ですらない。刃はもちろん付いてない。平スクイは片刃でかえしすら取ってない。材質は分からないがクローム?メッキしてあるように見える。あと三角ノミは、一応底が三角にプレスして 45°で削ってある。少しだけ湾曲していて底丸三角スクイ?
今は丸系を研ぐ準備が出来ていない。三角もちょっとヤメて3本を研ぎの練習に使う。実用になるかどうか?は分からない。せめてメッキした安物ドライバー並みであれば、刃物として使えるかも。
木彫りノミ研ぎ
まずは、ダイソー砥石 #120 グラインダー跡を消すだけを目標にする。面直しに使ったところは、最初滑って引っかからないが、少しやると抵抗が出てくる。やりすぎると、研磨剤を掘り起こし面が荒れる。グラインダー跡はいとも簡単に消えてかえりも出た。・・・これは柔らかいのかも。印刀(切り出し型)のしのぎがひどく曲がっていてここで直したかったのだが、やめて #400 に移る。
#400 では角度を一定にする練習をやる。これも最初だけ滑るが研げるようになってくる。力は入れなくともかえりはすぐ出る。研げたかどうかに関わらず、砥石をまんべんなく使って1セット。面直しはダイヤモンド砥石で軽く擦るだけにする。
角度を一定に出来たかどうかは怪しい。丸刃にしてしまったような・・・でも何度でもトライすれば良いのだ。また、これが出来ないなら 6mm の表も無理である。出来るまで優先する。
うーん、なんかイマイチ。次 #1000 やってみる。これも、#400 と同じ傾向。最初は滑ったりするのだが、やっていくうちに研ぎ感が出てくる。#400/#1000 は合格なのか?
しかし、この木彫りノミは柔らかいのではないか?実際にちょっと使ってみる。丁度ホゾ穴を掘る予定の木(ヒノキ)がある。これを浅く掘る。周りを平ノミで叩いて跡を付けて、平スクイで端から端まで切り出す。やったら見事に出来た。問題は刃先。この程度で潰れたら話にならないわけだが、どうも怪しい。かえりのようなものが出ているような気がする。明確な判断が出来ないのが歯がゆいが、もしそうだったらどうしよう。ずっと研ぎの練習台か?それとも焼き入れまで踏み込む?

とりあえず、記念写真。6mm ほど掘るつもりだが、一回目は上手く出来た。平スクイは便利かも知れない。-- いやいや物珍しさでそう思ったが、普通の鑿の方が良いはず。あと、ノミはまた研ぎなおしたもの。
タガネの焼き入れの動画なんか見ると、先端だけ赤くなったものを皮手袋で持っていられる。そんなに鉄の熱伝導率って低かった?そして水で冷やしている。3度に分けて冷やすのがミソらしいが、色々みてみないと、良い方法は何か分からない。他の動画にはカセットボンベ用のトーチバーナーでやっているものもあった。あとセットになる焼きなましだが、台所のオーブンを使った例も見た。あと柄を外す方法も動画で見た。とにかくやろうと思えば出来そうな。
素人が焼き入れしても結果がどうなるか分からないし、さすがにやらないか。使用頻度も低いだろうし、使う都度研げばいい。そういう手段もあるということだけ覚えておこう。
ところで、印刀は使い道がなさそうだ。これをグラインダーで削って片刃の平刀にしてしまおうかと。
#6000 の輝きとは?
実は、aliexpress で色々買った砥石の中で、20mm 幅の#3000 ダイヤモンド砥石だけ届いている。いくつか木彫りノミを軽く擦ってみたところ・・・なんとピカピカになるではないか! 錆包丁の再生動画など見て気が付いてはいたのだが、実際に見て驚いた。#3000 でこれということは、#5000-#6000 はピカールクラスでなければならない。どうやら #6000 でまともに研げたことは一度もないようだ。また、#3000 が当たらないところははっきりと分かる。当たったところは像がはっきり写るから歪みがよくわかる。
で、だいたい出来たと思っていた 24mm を擦ってみると・・・はっきり言ってでこぼこというのがふさわしい。裏も表もである。結構 #3000 が当たって像が写るのだが、歪みまくっている。#1000 もまともに出来ていないということであり、ちょっと嫌になって来た。「砥石が平面でないと研いでも無駄である」とはこのことか! 今は砥石の平面度は割と良くなってきている。#1000 と #6000 を共擦りすると、一応くっついて砥石が持ち上がる。ただ、動画なんかで見るとうっかりすると剥がれないというのが当たり前のようで、そのレベルからは程遠い。
20mm 幅の#3000 ダイヤモンド砥石など無駄なものを買ったと思ったが、色々と分かったので買う意味があった。今のレベルで欲しい砥石があるとすれば、「研承 頂 #3000」- 7000円 か 「エビ印 ダイヤモンド角砥石 #3000 DR-7530」 - 15000円か。しかし、さすがに我慢しないとエスカレートして恐ろしいことになりそうだ。
一方、aliexpress では、ぺらぺらのダイヤモンド砥石は、#3000 まである。 170*75mm が $4.0 しかしない、中華おそるべし。ただ、使うとしても使い方はよくよく考えないといけない。曲がったものが届くだろうし、矯正出来たとしても、うっかり面直しに使うと、張り付くから曲げて外すことになるだろう。幅広は #400 をひとつ買っているので、これがどう使えるか使えないのか様子を見る。
あと #1000 は、まだ欲しいとは思っていない。欠点がはっきり分からないと。で、良い物を使わないから、欠点もわからないまま -- これで良いのだ。
まとめ後の追記
砥石がいくつか届いた。5本まとめて書留で送られてきた。梱包はプチプチだけだが割としっかりしている。
割れていたりするかもなんて思っていたのだが、状態は良い。ずれて接着されたものもなく、曲がってもいない。#400x2,#800,#1200,#3000 。サイズが全部同じなので、叩けば音で硬さが分かるはず・・・やってみたが分からない。全部ビトリファイド? #1200 ,#3000 は磁器のような感じ。#400,#800 も色が違うだけで同じようなもの。メーカーも全部同じで RSCHEF と書いてある。
印刀の改造
印刀を片刃の平ノミにしてみることにした。切断砥石で切り刃を全部落とし、6mm のオフセット砥石で新たな切り刃を削りだす・・・のだが、失敗。

裏の右に欠けたところがある上に表も深い溝が出来た。ちょっと研いだりしてみたがこれは無理。
なので、刃先を欠けたところまで落とし、再度切り刃を削った。
グラインダーの操作は慣れていないので、そこそこでやめて、後はダイヤモンドやすりで削ったり研いだり。
一旦目指す形にはなったのだが、研いでいったらまた変な形に。どうも変なくせがあるようだ。右側(研ぎから見たら左側)ばかり削れて行く。6mm の鑿もそんな感じ。研ぎ方を矯正しなくては。
一方、平ノミの方、新しい面を作っていくのは難しい。ダイヤモンドやすりで少し面を作ってやってからの方が良さそうだ。ダイヤモンドやすりもやりすぎると、端を削りすぎてしまうので、程々にしてまた研ぐ。
しかし柔らかい気がしてしょうがない。焼き入れー焼き戻しをやりたくなってきた。焼き戻しは絶対やらないといけないのだが、柄を外せなくてはオーブンに入れられない。そこで、三角ノミの柄を外してみることにした。出来ればGO。
適当な木に当てて木の方を叩く。最初は抜けているか分からないので、やすりで印をつけてみた。印が動いていくので続けたら・・・見事に抜けた。焼き戻しは 200℃を少し下回る温度で長時間置いておくそうだ。これは柄を外してやる。
焼き入れは、動画を見ていると先端だけ赤熱させるが、皮手袋などで持っている。柄を外さない方が良いのではないかと思える。温度は 800℃前後。色が目安のようだ。これを急冷させるわけだが、冷やす速度がどうのとか、そのバランスがどうのとか難しい話が出てくる。しかし小さいものだから、出来ることはひとつ。水に浸けるか、油に浸けるか。単純化すると油は冷たいと粘度があるから具合が悪く 60℃にせよ。水は冷たい方が良い。油の方が均質なものにしやすいが、水でもそんなに変わらない。包丁など大きなものでは均質というのが重要だろうが、棒状のものでは関係なさそうだ。あとは 800℃にするための道具と温度の判断。
カセットコンロで良いのだろうか? それともトーチが必要? いずれにせよカセットボンベを使うものしか用意できない。 800℃の判断だが、赤外線温度計で測定できるものはある。だが、$30 ほどと高価なうえに、補正がどうとか使うのが難しいようだ。やはり色で判断する。赤ぎりぎりでオレンジになったら高すぎ。だめでもやり直しできるようだし、先ずはやってみたい。
違う!出来ることはある。刀鍛冶が教える、家庭で出来る包丁の作り方!なんて動画を見ると、「泥を塗る」ことで、冷やす速度をコントロールする。そういえば、水でも問題ないと言ってたひとも、泥は塗るようなことを言っていたような・・・。で、塗るものは、普通 「焼き刀土」 とか言って 粘土と木炭と砥の粉(とのこ)を調合するようだ。だが、動画では「耐火セメント」を使ってみている。これを全面に塗る。浸炭を防ぐような話をしていたような。で、柔らかくしたいところは、1mm ほど厚く盛る。そして、塗る厚さの違いで刃文が出る。しかし、ノミみたいな棒状のものはすぐ冷えそうだが、どうすれば良いのか?
あとバーナーではなく木炭を割ったものを使っている。木炭は800℃付近で温度が安定するそうだ。備長炭のようにきめ細かいものは空気が入らず760℃とか低め。普通の木炭でさらに割るなどして温度が上がりやすいようにしている。簡単にやっているが、最初は1000℃とかまで温度が上がり、その後安定するようだ。で、包丁を置くわけだが、温度の低い部分に炭を掛けたりして調整をしている。マングローブ炭だけはダメだそうだ。安定した温度にならないとかではないか?例えば備長炭は温度が低めだがうちわで空気を送るなどしてコントロールできる。マングローブ炭では均一に燃えないとか温度が上がらないとかの問題があるのだろう。
この動画の場合は、水にドボン。(だが、他の人・・・例えばこの動画の人は、刃先を水に浸け、引き上げてもうすこし浸け、最後にドボンなど違うやりかたをしている。)次に焼き戻しをやっているが、適当に見えて、水を少したらし、その弾き具合で 200℃弱にコントロールしている。あと、包丁の場合は反る。叩いてまっすぐにするのは、200℃弱のとき。刃先は叩くと割れるので、叩くべき場所がある。
包丁は置いておいてノミをどういう方法で冷やすべきか? 革包丁を作ろう。がまだノミに近い気がする。やっぱり何か薄く塗っている。炭は入っていないし、砥の粉だけのように見える。砥の粉は文字通り砥石の粉だったのだが、今はアルミナであるようだ。粘土が入っているかどうかは分からない。そういえば、先の動画では、#60 ぐらいの荒い砥石で傷をつけないと、「焼き刀土」が剥がれてしまうと言っていた。あと、金属用やすりで焼き入れできたかどうか確認できるとのこと。硬くなければ簡単に削れるが、硬ければ滑って削れない。
まぁ焼き入れは研げてからの話。とりあえず研いでみた。今回は 届いた #400 と緑#400 で研ぎくらべ。
届いた #400は若干凸に曲がっている。問題ないだろうということで面直しせずに始める。砥汁がかなり出て良く研げている感じがある。それと比べると緑#400 は、砥汁は出るのは出るが滑りが多くなかなか研げない印象。6mm 鑿だと硬いから、また印象が変わるかもしれない。比べてみることにしよう。
やってみたのだが、研げている。#3000 でさえ研げている感がある。#400 はとても減りが早いが、#3000 では、そんなに減りは早くない。・・・KEENBEST は柔らかすぎる(青/白)か硬すぎる(緑/淡緑)?残念な砥石のような気がしてきた。
焼き入れの予備調査
ただのセメントであれば、ダイソーに何種類かある。耐熱セメントはホムセンにあった。500円台後半。これを買えば良いのだろうが、耐熱セメントである必要があるのかないのか? だいたいコンクリートブロックで囲って炭を焼いても別に問題は起こらない。耐熱セメントだと強度が落ちたりすることがないだけで、ただのセメントでも良いのではないだろうか? 火入れしたときに割れたり剥がれ落ちたりしなければ良いのだ。あと細かい方が良いとのこと・・・まずはダイソーの仕上げ用でやってみたい。剥がれたりしたらやりなおせば良いはずだ。
さて、炭だが変なのばかり。まずマングローブばかりで、ほかにオガ炭、オガ備長炭??、まともそうなのは、岩手切炭だけだが超高い。豆炭は少しの量で 100円ぐらいと安かった。オガ炭にしても 6kg とか 10kg なので価格は結構する。豆炭は使えるような気がしないが、大昔のものとは違うらしいので調べてみよう。まぁガスで出来るのであれば、炭は使う予定はない。
カセットコンロは使えるか?
両刃の平ノミを柄から外して、どんなものかやってみた。焼き入れではなくて、焼きなましのつもりで炙って自然冷却の予定。ロッキングプライヤーをやっとこ代わりに使ってやってみたが、確かに色はどんどん変わっていく。メッキ部分が黄色になって次に青っぽくなる。白くなって最後は黒。だが、赤熱する感じはない。ダメなのだろうか? ならばトーチ? でもトーチでは、ステンレスの色を青くする動画ばかりであまり変わらないような気がしてくる。
再度見たら、書き入れは夜しかしないと言っていた。真っ暗でないと色が分からないそうだ。
再度やってみることにするが、炭も検討しなければ。炭を使うなら七輪? ミニ七輪なんてものがあるのか。これ専用であれば 丸いタイプ - 和楽 直径16cm L-897 なんかで良さそうな気がする。コンクリートブロックを組んでやるほどのものではないような。(ブロックは底に1つ、裏に1つサイドに2段で4つ。)しかし専用に買うほどのものなのか?ちなみに 市販のヤシガラ炭(φ75)が高さ、直径共にジャストサイズで入るとのこと。おそらく、ロゴスの ミニラウンドストーブ 。4個(600g)で 613円。1kg あたり 1000円か。マングローブは、3kg で 400円ぐらいだから、随分とコスパが悪い。また温度が適切かどうか分からない。ググるとオガ炭が 830℃ぐらいで安定するとのこと。穴に空気が通る分、備長炭より温度が上がる。ただし、火付きが悪い。他にエコオガ炭というのがあって、早く火を付けられる。コスパが良いのは、 キャプテンスタッグ エコ オガ炭3kg入 M-6735 ¥700 。ただ、これは白い灰が沢山出るとか。いろいろと評判が悪いようだ。
和楽のミニ七輪だけヨドバシで買ってみる。炭は何が使えるか分からないが、コメリに「着火剤のいらない成型炭 30個入り」648円というのがあって買ってみようかと。多分一個しか入らないが、一個で十分かもしれないし、割れば2つ分入るはず。コメリには 3kg のオガ備長炭(普通のオガ炭?)というのもあって少量単位で入手できることも分かった。それ用の火種としても使えるはず。ミニ七輪としての普通の使い方はあまりイメージ出来ないが、非常時にお湯ぐらい沸かせるだろうし、焼き入れに使わなくても、持っていても良いかなと思えてきた。安物だから割れたりヒビが入るかも知れない。その時こそ耐火セメント?
あと炭を使うのであれば、熱する面積を増やせるので、叩いて変形させることが出来そうだ。平スクイなど平ノミにできそうだし、丸ノミでも平ノミに出来るかもしれない。別に平ノミばかりが欲しいわけではなくて、平たくしてから削って違うものにしてみたい。
コメリで炭購入。
「着火剤のいらない成型炭 30個入り」「オガ備長炭 3kg」を購入。
成型炭のサイズは一定で、直径5cm、穴径 1.5cm、長さ 5.5cm 。表面に炭の粉が付いていて触りたくない感じ。質感は、均一な粒子を固めた感じ。総重量は 2kg だと思われる。
オガ備長炭は長い。たまたま取り出したのは 16cm 。箱いっぱいに長いものもあった。直径は 5cm 弱で穴径は 1cm ほど。表面に粉は付いていない。質感はスカスカな感じ。そのままでは使えないから割ってみる。ダイソーのスクレーパーを当てて金づちで軽く叩くと、簡単に砕ける。スクレーパーは曲がっているタイプなので思うようには割れなかったが、簡単に細かく出来そうだ。ミニ七輪は到着していないが、砕けたクズは火付けの補助ぐらいにしか使えない気がする。長いままでは使えないわけだからうまく割らないと。ダイソーの包丁をナタ代わりに使ってみよう。
オガ炭は圧縮したもので緻密だと想像していたが、違うようだ。原料のオガライトがそういうもので、粉砕したものを再度成形したもののようだ。また、最後の仕上げで未炭化成分を焼き飛ばしているので、原料がたとえマングローブであっても関係なさそう。オガ炭はオガ炭というものだと思われる。ただ、灰が少ないらしいが、もし多かったらハズレかも。
成型炭は、15分で表面が白くなり温度が安定する。燃焼約2時間だそうだ。オガ備長炭の着火に必要な時間:約20分〜100分。燃焼時間目安:約4時間。だそうだが、割ってしまえば短時間で燃え尽きそう。
七輪動画 (not 7Rings)
あった!初心者のために、わざわざ七輪を使っての焼き入れなどを説明してくれる動画!
ナイフ作りの一部始終!【叩く編】
ナイフを作るので用意した七輪は広口のもので 3000円クラス。だが、小さなものでは出来ないとは言っていない。あと送風機を使って温度のコントロールをしている。説明はないが多分ドライヤーで十分。
さて、用意すべき炭だが、マングローブでも可みたいなことを言っている。火の粉があがったり、はぜたりするので気をつけてとのこと。(でも使うのは松炭)。2.5cm のキューブぐらいにするのが重要らしい。叩くのは飛ばして最後、焼きなまし。焼きなましでは七輪のふちに置いておく。七輪が冷めるまで放置ー七輪はずっと使っても良いが放置する必要がある。他に火鉢とかあれば灰にうずめておくのも良いらしい。
火消し坪が必要そうだ。これこそダイソーのオイルポット。買っておこう。チャッカマンも持っていない。金属製のトングはある。
それはそうと 2.5cm か。オガ炭をこれぐらいにすれば、沢山入るが、成形炭が邪魔。なしだと火をつけられるかどうか?難しそうな。
ダイソー包丁でオガ炭を割ってみたが、思ったサイズにできない。割るというより砕く。のこぎりではどうか?いつ買ったかも分からない百均のホビーのこがあったので、切ってみる。粉が沢山出るが切れる!輪切りにして4等分する。綺麗には出来ないが一応ちいさな塊に出来た。ついでに成形炭も輪切りで二等分。背が高いと小さくしたオガ炭を沢山載せられない。粉や小さすぎる欠片は一応タッパーに入れて保管。火付けには火の粉ばかり上がって役に立たないと思うが、なにか使えることがあるかも知れない。
調子に乗って百均のホビーのこで何本か切ってみた。ホビーのこの切れ味はどんどん落ちた。やはり上等なものは使うともったいなさそうだ。これが本格的に切れなくなったら金鋸をつかおう。
刀鍛冶直伝ナイフ作りの一部始終!【仕上げ編】
焼き入れでは、油を使っている。刃には、なにも塗っていない。代わりに刃の部分だけを付けて8の字に動かすというような技を使っている。温度は前に見た動画より低め50℃? で焼き戻しだが、これも油。七輪にかけて温度計で温度をみながらやっている。送風はしない。ゆっくり温度を上げる。なお、オーブンがあればそれでも可。IH の揚げ物モードでも良いのでは? そういえば、油の容器に工具箱を使っているが、小さなナイフならダイソーのオイルポットで良いのでは?まぁ油を使うつもりはないので、今は覚えておくだけにする。
まぁこんなところ。ミニ七輪でどうかは分からないが、七輪でやれることを確認できたのは朗報だ。外でやるつもりだが、火の管理や灰の後始末を考えると七輪が良い。そういえば、灰も取っておきたい。火消し壺代わりのオイルポットに貯めていこう。
計画を立てる。
丸ノミを叩いて平ノミに (燃焼時間次第で三角も丸スクイも)
金床は持っていないが、5mm 厚ぐらいのプレートを木にネジ止めしたものなら持っている。まぁL字型の金具なのだが。ちゃんと熱することが出来るのであれば、これも出来るはず。うまく出来れば裏すきありの平ノミに出来る。まずやってみたい。最後に焼きなましをするが、火があれば次々とやる。多分これで1セット。
平スクイを叩いて平に。両刃平ノミを焼きなまし。(片刃平ノミも)
丸ノミが出来たかどうかに関わらず、これをやる。両刃平ノミは出来たら刃先を叩いて片側に曲げたい。片刃平ノミは結構研いだからもったいなく、最後にする。
とにかく全部焼きなます。気に入った形にできたら焼き入れをやるが、2つ3つ揃うまで待ってからやる。
やすりでのテストをやって失敗だと分かったらやりなおし。
まずはこれぐらい考えておこう。丸ノミを叩けるかどうか? これで計画は変わる。
- 刀鍛冶直伝ナイフ作り講座D金床を深堀り!
この動画を見てしまうと、5mm ぐらいのプレートを木にネジ止めした程度のものでは全然ダメなのかなぁと思ってしまう。ただやりたいことは、鍛造ではなく曲がりを直す程度だし。丸ノミにしても薄くなっている先端数ミリぐらいだし、出来るといいなぁ。
基礎から学ぶナイフ作り講座(仮)
この動画を見たら、やすりをナイフにしている。叩いて柄の部分を作り、タガネで切ってから刃の形に叩いている。ここまでやるのであれば、まともな金床(7kg 〜 10kg が最低ライン)でないと厳しいのだろう。これと比較できるほどの作業はしない。大丈夫だろう。
あとは、切った炭をどう使うか? 試行錯誤することになるだろうが、中央に半分にした成形炭を置いて、切ったオガ炭を乗せていくつもり。ナイフなどはほぼ全面赤らめる必要があるので炭に埋めるらしいが、木堀りノミは 10cm 近くある内の 3cm ぐらい?成形炭を半分に出来たので穴に入れれば良いのではないかと思うのだが、やってみないと分からない。そうなると切ったオガ炭は必要なのか?温度を維持するために必要そうな気はするが沢山盛るべきなのかどうか?あと、燃焼時間とそのバランスも見ておかないといけない。成形炭が先に終わってしまえば、切ったオガ炭だけでやらないといけない。あと残ったほうの成形炭は同じように火が付くのか?の確認。 食べ物を焼くのにどうか? これもちゃんと評価すべきである。1回目だけは食べ物を焼くべきではないが、2回目はなにか評価用の食べ物を用意しよう。肉・・・はやめておこう。評価中だから落ちた油でなにか性能が変わるかも知れない。あと小さくしすぎると多分食べ物用には向かない。とは言えそのままでは少ししか入らず隙間が多すぎる。4つ割りにはするとして 7.5cm ぐらいの長いものも用意してみよう。
ところで、動画の人は、松炭を小さく切ったものを使っている。理由は温度を上げやすい。逆に早く燃え尽きるとのこと。オガ炭は長時間燃える・・・これで良いのだろうか? あと、形を作るために叩くときは温度を上げて良い(明るいオレンジ色)が、形が整ってきたら温度の上げすぎは厳禁だそうだ。理由は内部の組織が大きくなりすぎるそうだ。・・・となると、あまり温度が上がらなくても良いのかな。
木彫りノミの今の状態


全部柄を外した。三角は、ちょっと研いだり削ったりしたがうまく出来ず。両刃平は、研いだ後、カセットコンロで焼いてみた。昼間だったので、赤らんだかどうか分からず。平スクイも研いでみてはある。丸、丸スクイはなにもしていない。片刃平は切断したので短くなっている。切断したときに刃先のあたりが赤らんでいる。左上の欠けはやすりで成形したとき削りすぎた部分。
これらをどうしたいか?スクイはまずいらない。曲がっている部分を直線にしたい。出来たら丸スクイの先を平たくして裏すき付きの平ノミにしたい。丸ノミはあっても良いかなという気がするので後回し。三角は出来るような気がしないが、調子になって叩くかも。両刃平は、焼きなましした後削って違う形にしてみたい。彫刻刀は様々な形がある。印刀・ナギナタ・剣・クリ刀 ? なんでも良い。平たくした平スクイも同じ運命。片刃にした平ノミは短いので焼き入れのみ。
平以外に印刀も裏すきがあるものがあった。
クリ刀は、印刀ー切り出しの刃が長いものに見える。クラフトナイフのようなやつ。先が折れたら滑らかに削ってナギナタ。剣は諸刃でクリ刀を左右合わせた感じ。先が折れたら滑らかに削って柳?槍の穂先のような形。これらは裏すきがあるようなないような。
諸刃は研ぎで怪我するような気がしてきた。ヤメておこう。では、まずナギナタ。左右に広がっているので、反った形にできる。次にクリ刀。
諸刃は所持も作るのも法に触れるそうだ。・・・知らなかった。そうか、海女さんが使っていた貝を取るためのナイフがダメとかなんとかという騒ぎがあったが、諸刃だったからなのか。でも諸刃にもサイズの条件があるはずだ。刃渡り 1mm のものでもダメってことはないだろうし、実際の彫刻刀に諸刃はある。この動画で出た話なのだが、他に左にしのぎを作ってしまったナイフを叩いて右側に修正するシーンがある。鑿の裏だしのように、金床の角を使ったりするのかなと想像していたが違った。あくまで平たいところで修正するようだ。
ミニ七輪到着
まず炭をおこさないといけない。いろいろやったがダメなのでカセットコンロを使うことに。一応火がついたようなのでミニ七輪に入れる。予定通りに真ん中に成形炭。まわりにオガ炭。しかしなかなか赤くなってくれない。ドライヤーで送風したところ、火の粉が上がり炎も出るようになった。危ないのですぐに送風停止。もう送風がなくても炎が消えない。
次に3本炭の間につっこんだ、まずは焼きなまし実験。片刃平、両刃平、丸スクイ。これらは赤黒くはなった。だが、それ以上になりそうにないのでフチに移動させて、用意したしいたけを焼いてみる。ポン酢でいただいたが、うまい。ちゃんと焼けたようだ。3枚焼いたころ、炭に火が回った感じで全体的に明るく。ここでやれば良かったのだが、終了。火消し壺代わりの蓋つきの灰皿に炭をいれる。(オイルポットは入手できず)。目皿が熱そうなので、ノミを突っ込んで放置。焼きなましが出来たかどうかは冷えてから。
どうもオガ炭の数が少なかった感じがする。次回は目いっぱい盛ってみる。あと十分火が回るまで待つ。色を見るのは夜しか出来ないが、叩くのは夜ではできない。でもこの感じだと温度はあまり上がらない。多分色が分からなくても大丈夫だろう。
さて焼きなましは成ったのだろうか? 鉄のやすりが引っかかる!OKである。尻の部分は引っかからない。もともとは全部焼き入れしてあったようだ。丸スクイは曲げたいところまで出来たかどうかは怪しい。常温でも少しは曲げられるはずなので、まずは叩いてみることにしよう。あと、灰皿の中を見てみる。炭はちびて白っぽくなっていた。これをまたつかう。火付きが良くなっているはず。ところで成形炭は必要だったのだろうか?下半分を使ったが、火付きはオガ炭と変わらないように思うし、穴に入れるより炭に埋めた方が温度が上がるように思う。次回は燃え残りとオガ炭で行く。あと食材も重要である。次は油揚げの予定。
2回目
今回は叩く。丸スクイと平スクイと両刃平。平スクイはまっすぐにするだけだが、丸スクイは刃先もまっすぐに。あと両刃平は刃を片方に寄せる計画。
まずは、燃え残りをカセットコンロで焼く。成形炭は取り出すときにボロボロと砕けてしまった。これらを底に置いて新しいオガ炭を置く。で、送風して炎を出して放置。上に乗せたオガ炭はなかなか赤くならないが、下ほ良く焼けているので、3本をつっこんだ。
叩いたり熱したりを繰り返して、最後に厚揚げ。もう火が弱くなってダメだったので、オープンで焼くことに。炭を取り除いて、目皿に3本を置いて終了。

現状の裏。片刃なので裏は平面にすることになる。とりあえずダイヤモンド砥石で削ってチェック。左は平スクイ。ナナメに切断するつもりなのでOK。中は、丸スクイ。冷えてからも叩いて、刃先ぎりぎりは平面にかかっているが、これではちょっとダメだ。また熱して叩くことでしのぎあたりから裏側に曲げたい。右は両刃平。これも裏への曲げが足りない。これで、どんなものを作るか再考中。3mm,4mm のノミにしたって良いのではないか?
3回目、焼き入れテスト
結局平スクイは両側を削って 4mm ほどの平ノミになった。残念なことにグラインダー操作のレベルが低く、なんか微妙な感じのような気がする。これと平ノミを焼き入れしてみることに。まず平ノミにセメントを薄く塗る。4mm の方はうまく塗れず、刃先半分はそのままで他は厚く。あと丸スクイの刃先を叩くことに。
3本を七輪に突っ込む。今回は新しいオガ炭だけを使った。最初にドライヤーを使うのは同じだが、熱したいときにも使う。まずは丸スクイ。簡単に先端が曲がった。これはそれでおしまい。4mm はドボンと水に落とした。平ノミは、先を一回つけて引き上げてから水にドボン。引き上げてみたら両方セメントは取れてしまっていた。焼き入れした2本はオーブンへ。200℃弱で40分。190℃での5分が重要ということなので、そうしたがそもそも温度が上がったのどうか分からない。
で、金属やすりで刃先を磨いてみたが滑る。硬くしすぎたとかあるかも知れない。が、欠けたときは欠けたとき。OKにしてしまう。硬くなってから削るのもどうかと思うが、ダイヤモンドやすりで 4mm のサイドを削る。それなりに削れるが、なかなか変な形が修正できない。
一方の丸スクイだが、下に曲げて出た部分をグラインダーで削る。裏出しするような作業で、一応裏すきの形が出来た。ただ、全体が下に曲がりすぎているので、もう一回叩いて裏を平にする予定。
この三本で十分堪能できそうなので、残りの3本はこれ以上弄らない。
5回目
とか言いながら、丸ノミも叩いてしまうことにした。両刃平ノミは他の形にしたいのだが、ちょっと根本の方が厚すぎる。叩いて平たくできるかどうか試す。これで3本。
元丸スクイをまずは修正。簡単に曲がってくれた。丸ノミも平たくしてから先を叩く。これも楽勝。両刃平ノミは無理。全然薄くできない。最後に目皿の隙間に差し込んで放置。
冷えた後、ダイソーダイヤモンドシャープナーだけで削ってみる。たぶん #100台でダイヤモンドやすりより荒い。これだけで両方ともかなり修正できたのだが・・・ダイヤモンドシャープナーが削れなくなってきた。一旦ヤメ。
6回目
元丸ノミ、元丸スクイ2本の焼き入れ。一応セメントを塗った。全体に薄く塗って、後で刃先以外を厚く盛る。今回は焼いている最中に一部剥がれた。特にキズを付けなかったのでやむを得ないかも知れない。それに構わず送風して温度を上げる。赤黒くなったので、水に浸ける。刃先数ミリ入れて引き上げドボン方式。一応鉄ヤスリは滑る。あとはオーブンに入れて放置。明らかな不具合がない限り、焼くのは今回で終了にして、研いでいこうと思う。
残った両刃平ノミは、叩いて平たく出来そうにないので、グラインダーで薄くして形を造っていこうと思うが、気が向いたら。後、火花が目に入るのが恐ろしいので保護メガネも入手しておきたい。
あと、この木彫りノミセットは、弄るのに丁度良いと思ったので、もう1セット確保することにした。到着しても封も開けないかも。また気が向いたときに弄るのだ。
一応、焼き入れした4本は柄を取り付けて研ぐことにした。が、あまり進捗がない。まだ整形が終わっていないというか何というか。#400 のダイヤモンドでやっているが、やすりの削り跡が一部残っているレベル。
あと、12mm の鑿は届いたが触ってもいない。
ダイヤモンドだと#400 でもよく削れて刃の形が変わる。気軽にやってしまい。適当な結果になる。一応凹になった部分はなくなったが、端が丸い感じ。やりすぎないようにしないと、砥石での研ぎが大変。
砥石の評価(1)
鑿など平面に研ぐ前提での評価。
RSCHEF #400,#800 (褐色) 20mm 幅
かなり柔らかく砥汁が多く出る。研磨力は高いように思うが、すぐになくなりそうだ。これだけ柔らかいと他の砥石に擦りつけて名倉として使うのが良さそう・・・だが体積が小さいのでもっと早くなくなりそう。
RSCHEF #1200,#3000 (白) 20mm 幅
白は硬い。研磨力も KEENBEST 緑#1000 よりも RSCHEF #1200 の方が高いと思う。
面直し直後は面が荒れてそれで研磨力が上がるようだ。#3000でもシャリシャリ感がある。面直し前はピカピカに磨けたのが、直後だと曇る。ずっと研ぐと黒く汚れて面詰まりのようになり、きめが細かくなっていく。真っ黒になるころにようやく #3000 の輝きになる。また、黒い汚れは染み込んでなかなか取れない。・・・というか染み込んだ分は無理。うっすらと汚れが残る。どうも、素焼きの陶器で研ぐというより削っている感がある。
研磨力はやはり高いような。しばらく #3000 で擦ると真っ黒になる。24mm 鑿の裏全体をピカピカにしようかとやっているのだが、元々の旋盤の深いキズが少しづつ消えていく。また面直しを何度もやっているが、減りは少ないようだ。大きなものが欲しくなったが、60mm 幅の RSCHEF #3000 は緑で同じものではないようだ。しょうがないので 30mm 幅のものだけ確保。
瑪瑙+ピンク
ピンクで擦ると相当ピカピカに #5000 クラス?。面直し直後でも曇らない。この違いは何だろう? おそらくだが、非常に硬いーダイヤモンドでも僅かしか砥汁は出ない。さらにつるつる滑ったり。面が荒れるほど削れていない印象。また、黒く汚れるが表面だけのようでRSCHEF白よりは汚れが取れる。
面直しのやり方次第で、RSCHEF #3000 のように曇る。そしてRSCHEF #3000以上に真っ黒になる。・・・なのだが、どうやったのか定かではない。確か新面直し石で丹念に擦り、最後にダイヤモンド砥石でも丹念にやったような。少し荒らしたことで、ダイヤモンド砥石が引っかかるようになったのかも。
単純に汚れを取る場合、液体クレンザーが有効なようだ。
KEENBEST 緑#400/緑#1000
ダイソー砥石ほどではないが硬いのだけが取り柄?砥汁は出るが、あまり研磨力が高い感じではない。ただ、ダイヤモンド砥石で面直しするようになったので評価は変わるかも。
面直しするとかなり砥汁が出る。そのまま研ぎ出せば結構普通に研げていくような・・・
KEENBEST 青#1000/白#6000
青はすり減らしすぎたので包丁以外で使わないようにしている。白#6000は、ダイヤモンド砥石の#3000 ほども輝かない。何故なのか? 使い込まないとちょっと分からない。面直しで砥面が荒れるとして、番手の高い砥石で共擦りすれば良いのだろうか?
RUIXIN 緑#120
RUIXIN 褐色 #320 #600
RUIXIN 白 #1500
ピンク #3000
20mm x 150mm で base なし。最初に購入したピンクのコンビと同じものならば、これを砥石に並べて貼ったらどうだろう?
炭化ホウ素 黒#800 +ピンク #3000
50mm x 25mm という小さなもの。炭化ホウ素 #800がいかなるものなのか? 面直しするのに同じもので共擦りする以外にないと考え2つ購入。ただ、共擦りしても面直しが捗るのかどうかは不明でまずは面直しが課題。それが出来たなら 黒でピンクの面直しを試みる。ピンクもまた硬い(はずな)のでダイヤモンドを使いたくない。
ヌープ硬度は、アルミナ, 2200. 炭化ケイ素, 2500. 炭化ホウ素, 2800. ダイヤモンド, 7000 だそうで、べらぼうに硬いというわけでもないようだ。
到着。プラケースに収まり巾着袋まで付いていた。携帯してナイフを研ぐ用途にみえる。ピンクは、コンビと同じ質感。縦に筋。炭化ホウ素は、練炭とかの成形炭のような感じで、ボロボロと崩れてしまいそうな見栄え。あと、所々光を反射する点がある。
面直ししてみた。ピンクは筋状に凹みがある。硬くて周囲のみ筋を取れたが、中央部は凹みが残っている。黒は期待より柔らかい印象。ピンクよりも柔らかいような・・・。
やはり柔らかかった。ダイソー砥石で縁を面取りしてみたら、いとも簡単に削れる。柔らかいのであれば、ダイヤモンドでサクッと。ついでにピンクも。・・・しかしピンクは硬い。まだ中央部 1/3 ほど筋が残っている。
研磨剤が硬く、結合剤が柔らかいのであれば、本来はかなり良いもののはずだが、なんかそのような気がしない。黒 #800を面直しした後の面はすべすべで緻密な感じ。ピンクを少し荒くしたような・・・言葉で書くと悪くなさそうだが、がっかり感が強いだけなのか?
RSCHEF #1200 と研ぎ比べてみたが、RSCHEF #1200の方が明らかに研磨力がある。が、最初は黒より荒い。黒くなるまで擦ると輝きが出るのだが、黒 #800 より輝くような?
瑪瑙 灰#5000
到着。ラバーの台が上下に付いていた。サイドは樹脂で養生してある。良いじゃないかと思ったのもつかの間。ラバーの台が入りにくいので寸法を測ってみたら、幅が 1mm , 長さが 2mm ほど大きかった。
そして定規を当ててみたところ・・・表が凹、裏が凸だった。表は隙間が 1mm ほど。そんな器用な加工をするはずもないだろうし、保存状態が悪く天然砥石が曲がった?そんな代物だと、ちょっと困る。放置しておくことで戻るかも知れないし面直しすると藪蛇になるかも、どうしたものか?
石が曲がるわけがない。やはり器用に加工されただけなのだろうと思いなおし面直しに挑戦。いろいろ試したが、ダイヤモンド#400 の研磨力が突出している。砥汁がわんさか出る。少し削ったら洗い流さないと平面でないのにくっついてやり難くなる。こんな調子であれば平面に出来るだろう。