2022年10月21日

鑿を新調

今まで安い鑿ばかり使ってきた。研げば切れ味など変わらないだろうと思っていたのだが、自信がなくなって来た。だいたい研ぐ角度が間違っていたし、切れ味も極端に持続性がないような気までする。

何を削るのかにもよるのだが、だいたい 30°〜32°あたりが良いようだ。だが、手持ちの鑿は全部もっと鋭角のようなのだ。例えば、刃が 5mm 厚だとして、裏面に定規を当てて刃の長さを上から見た時に 28°であれば、9.40 mm 。30°であれば 8.66mm ということになる。手持ちの鑿は 5mm も厚さがないのに 10mm 近くある。大分鋭角らしい。

こういう場合どうするかというと表を2段刃にする。しのぎのところ 0.5mm 〜 1mm ぐらい浮かして研ぐ。・・・こんなの邪道とばかり思っていたが、鑿の場合はそれで良いらしい。しかも丸刃になっても構わないとのこと。

こういうことを調べている間に、替刃式の鑿があることを知った。普通の鑿は研いでから使うものだと認識してたが、替刃式であるならば、最初から切れるはずだ。自分で研いだものとどれぐらい違うのか? 知りたくなった。

 小山金属工業所 播磨王
という製品で、他のメーカーの類似したものも、このメーカーの OEM らしい。おそらく BIGMAN 鏡獅子、与板利器 翔 は同じもの。

    ウッドデッキ+手すり-010.jpg
    替刃と言ってもこんなタイプ。柄と別れてるだけのような感じ。

替刃には、合金鋼、青鋼、ハイス鋼の3種類がある。青鋼というのは、青紙のことで恐らく2号。耐摩耗性が高く長きれする。ハイス鋼はもっと耐久性が高く、集成材やハードウッド用。では合金鋼は?というと良く分からない。
一応、比較的高級な鑿は 白紙2号を使うようなのだが、これは炭素鋼であって合金鋼ではない。もっと一般的な SK鋼も炭素鋼である。白紙と青紙の間なのか? ならば結構良いもののはずだ。青鋼はお高いが、合金鋼の替刃は安い。青鋼にしてみたい気もするが、研ぎにくいということでもあるので、合金鋼で十分だろう。

で、買ったのだ。1本だけでなくいろいろと。柄3本に 刃 9mm 〜 42mm まで8種類。これだけ買っても 10131円。多分全部は使わないのだが、高い鑿を1本買うと思えば安いものだ。これからずっと、他のものを買う必要もない。

    ・・・とか書いたが、予備の 18mm と 30mm, 柄1本を追加購入。
    さらに、手持ちの ウッドチセルショートと中華鑿をすべて、播磨王の柄に付けられるようにしてしまった。

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2022年10月15日

ウッドデッキ(手すりつき)を設計してみよう。

ウッドデッキ+手すり-001.jpg
正確には、ウッドデッキではなく、勝手口の手すりつき階段なのだが、パーゴラの前に、そしてパーゴラ用の材料を流用して作ることにした。野地板を2枚貼り合わせたものを多数作ったのだが、それをそのまま流用する。他に 45mm 角材も。その他の材料は使わない(かも)。

    パーゴラの木材は別に確保した。決して作らないわけではないのだ。

基本的には以前研究したウッドデッキキットに似せた縁台をベースに 踏み段と手すりを追加したデザインにする。踏み段は一体型。手すりも脚を上に延長して支柱にする。

パーゴラ-018.jpg

縁台部の右側手前の脚は、こんな風に作る。45mm 角に 24mm 厚にした野地板を貼るのだ。そうすることで、69mm 角の脚になる。形もウッドデッキキットの脚とほぼ同じ。段差のところの上に幕板が乗っかるわけだ。このパーツは、腰掛アリの刻みを入れて、T字に 45mm 角を付けて踏板を付けるようにする。腰掛アリの刻みは貼る前に作っておく。こうすることで鋸メインで加工が出来る。

パーゴラ-026.jpg

実際に1本作ってみたのがこれ。接着するのに時間がかかるのが難点だが、難易度は低い。左右2本は対称なものを作るが後ろ側の2本は貼るだけ。段差の上に幕板を貼って、日の字に桟を入れてすのこの床板を貼る。角の支柱があるところの刻みをどうするかは検討中。支柱を少し刻んで食い込ませたいような。。。

手前の2本も同様だが、少し刻んで腰掛相欠きというべき形状にする。そこまでは良いのだが、踏み台の中央に支えが必要。ここをどうするかも未定。

ジオメトリ

縁台部 90cm x 90cm ・・・としたが 横幅をもう少し取れる。変更するかも。
踏み板 90cm x40cm (-12mm)
高さ 33cm , 踏み板は 16.5mm ・・・キットだと 36cm,18cm だが、階段なので入り口の高低差を考えてこうした。

手すり角度 8.5° ・・・玄関の手すりがそれぐらいなので。
手すり長 145cm ・・・ これはもう作ってしまったので確定。
幕板、すのこ床板 ・・・105mm 幅の野地板を使っているが 100mm にまで削る。厚みも 24mm のはずがいろいろなものがあって 27mm とかのものがある。こういうのは全部削り 100mm 幅 24mm 厚に統一・・・としたいところだが、幕板は幅で、すのこ板は厚みだけ調整。

これ、時間がかかるパーツを作ってしまったら、組むのは早いような気がして来た。

材料費

野地板 105mm 幅 x 12mm 厚 x 2000mm 14本+脚用に 2本  9枚束 1080円(税別) x2
45mm 角 杉垂木KD 2000mm 4本 4本束 1380円(税別)
接着剤 床いちばん UM650 898円
小計 4792円(税込み)
その外 防腐剤、屋外用ニス、ビス多数 +金物

    接着剤は、1液性ウレタン接着剤を使っている。水には強い、また柔らかいので接着後も加工できる。接着力は強くないが、面積が大きければ問題ない。

    金物は補強に使い、出来次第で使うところを決める。また、組み立てには、ビスだけでなく接着剤も併用する。接着するというよりは水対策。パーツは今のところ接着しているだけだが、不安に思えばビスも使う。
    屋外用ニスは手すりの棒だけ。防腐剤をステイン代わりに塗って、ニスを何度か塗り重ねる。
     アサヒペン 超耐久屋外用ニス
    50% に薄めたものを2日以上間隔を空けて塗り重ね。このニスはなかなか乾かないので薄く何度も塗る。

    防腐剤 は、クレオパワー(けやき)に墨を混ぜたもの。ほぼウォルナット。

    ビスは、コメリの錆に強いシリーズ。51mm と 65mm をメインにする予定。24mm + 45mm のところが多いから 65mm だけでも良いような気もするが、すのことか沢山使うので。
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2022年09月25日

パーゴラを設計してみよう

パーゴラ-001.jpg

園芸に凝ってしまったのだが・・・野菜は飽きた。病気になったり思ったように成長しなかったりで嫌になってしまった。これからは果樹と考えていろいろ苗を買った。最初は柚子。そしてコメリの予約販売で梅2種。さらになぜかブドウ。
パーゴラ-005.jpg

    3つ並んでいるところ左から、柚子、小梅、南高梅。手前は巨峰。
    柚子は 7月頃購入。今までに倍ぐらいの高さまで成長。小梅は1本で結実するが、南高は他の梅がないと結実しない。欲しいのは南高だったので2本購入。巨峰は10月近くになってからホムセンに置いてあるのを衝動買い。夏を越しているのだが、なんかしょぼく葉が数枚。ただ幹はまぁまぁ太い。

実は熊が市街地に出たりするので、熊の好物の柿や栗はNG。うちも柿の木を切ってしまった。すっぱいものなら大丈夫だろうということで、柚子や梅にしたのだが・・・たまたま種ありの巨峰を食べて種が手に入った。種を育ててみるかと思い、いろいろ調べているうちに、育つのを待ってられないなと。完全に本末転倒、種も熊も関係なくなってしまった。

    今頃知ったのだが、近所の人がぶどうをぶどう棚で育てていた。単管パイプ製で細長い形。10年前から見ているのだが、まったく興味がなかったので、「変わった物干し台だな」なんて思っていた。今見ると確かにぶどうの房が垂れ下がっている。
    実は間に一軒しかないので近所も近所。それでも10年も気が付かないというのは驚くべきことだ。人は見たいものしか見えないものである。

それはそうとブドウはつる性の植物で何らかの支えが必要。いろいろな仕立て方法があるが、ある程度房を作りたければブドウ棚がよいはずだ。日当たりが一番良い場所にパーゴラを設置したい。ただ、あまりお金はかけたくない。それで、うちの地域で手に入る最も安価な野地板をメインに使って設計してみることにした。

    使う野地板は、カインズに似たものがある。(ただし今は Webのみで配送料がもれなく加算される)
     https://www.cainz.com/g/4571106615406.html
     岡元木材 杉野地板(17枚入)(約)12×105×2000mm (未乾燥材)
     2,580円 + 配送料2500円
    だそうだ。
    アマゾンにもあった。
     https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZSQ1P76/
     岡元木材 杉板 約12×105×2000mm 17枚入 ¥4,180+配送料¥2,200 
    これは高い!
    コメリにも (値段だけ表示される)
    杉グリーン材 野地板 約12×105×2000mm 17枚束入 2,800円

    買ったブドウの苗は、自転車小屋を使ってカーテン一文字仕立てにするつもりではある。上手く行ったとして2〜3年後にようやく実がなる。パーゴラが必要になるのはまだまだ先の予定。とは言え成長が早いようで、冬に一本の棒だったのが、夏には一文字が出来上がってしまう。苗を持っていれば次の年の5月ごろまでには仕立てる場所を用意しないといけない。予定が変わる可能性もあるので、春には作れるようにしておきたい。

      予定通りならば、さらに一年後。種が育つか挿し木が成功するか?ダメならまた苗を買う。

      行灯仕立ては、鉢で作るので省スペース。ではあるが、3〜5房程度。
       → https://www.youtube.com/watch?v=Wq61i20ijjg
      こまめに剪定しないといけない。そして冬には思いっきり切り戻してすっきりした状態に。高さはどうだろう? 1.8m ぐらいあったほうが良いらしいが、この動画は明らかに低い。

      鉢はどうしよう? とりあえず砂利や砂の袋に穴を空けてみるか。

    一文字カーテン仕立ては次の動画が分かりやすい。
     https://www.youtube.com/watch?v=yEbvc5vf63w
     https://www.youtube.com/watch?v=eoRpBddZjx4
    冬は確実に棒一本。これが7月には育って一文字完成!なんか成長が早い。2年目は面になっているが、剪定してこういう風にしているのか? あと軒下だから日照時間の点で不利。それでもこれだけ育つ。

    一年目の上手な育て方
    @ https://www.youtube.com/watch?v=X0SLhnalqhQ
    C https://www.youtube.com/watch?v=9c6xUdRmYus
    D https://www.youtube.com/watch?v=glcpW5y4QAw

    こっちの成長はもっとすごい。4月に棒一本が上に伸びるだけだったのが・・・夏には左右それぞれ2mの一文字に。そして、ちゃんと管理できれば2年目に収穫できるという。
    成長させるのを優先して、最終的に必要でないものは早期に取ってしまう。栄養を必要なところに集中させる。またブドウは先端に栄養が偏るので、剪定をどうの・・・。

    種から育てる場合の解説:
     https://www.wikihow.jp/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%92%E7%A8%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E8%82%B2%E3%81%A6%E3%82%8B

    種からでも3年目に少しなら収穫できるようなのだが・・・・
     https://www.youtube.com/watch?v=zrH8k9SofAs
    この動画だと2年でも売ってる苗木ほどにも成長していない。他に「のりんご」氏の種から育てるシリーズを見ても、なかなか大きく出来ていない。
     https://www.youtube.com/watch?v=L2yTqLhqtIU
    苗レベルまで行くには相当大変だなぁと印象を持った。でも、売っている苗は一年生とかなのだ。この差はなんなのだろう? 種からとか挿し木はやってみたいが、結果が出ない可能性大なので、苗木を買うオプションは常に考えておかないとまずそう。

野地板は 105mm 12mm厚 2000mm 9枚束で 1080円(税別) だった。2束18枚だと 税込み 2376円。もしカインズの店頭で買えればそれよりちょっと安い程度。これを貼り合わせて 厚みのあるものを作る。柱と補強のハの字は4枚張り合わせ、他は2枚。必要な枚数は ハの字を除いて 34枚。接着剤は「床いちばん UM650」 897円 を使う。1.4〜1.5坪貼れる計算。他に 補強の桟として 45mm 角 2000mm 4本 (杉KD 1518円)。接着面は2枚張り合わせが18 枚で 1.89m2 柱が 2.52m2 で合計 すると 1.36坪。足りている計算だが実際は足りない。2本必要。
なお、柱が弱そうに見えるが強度は断面積で計算する。105mm x 48mm なので 71mm 角相当。まぁ前後方向には弱いのだが、ここは 45mm 角を付けて倒れないように補強する。ホゾ組みにするのだが、間に板を付けて面にしたいような・・・これは検討しておこう。

材料の合計は、野地板 4752円+45mm角 1518円+接着剤 897円x2 = 8064円。防腐剤やらビスやら、あとコンクリートブロック4個が必要だが、まぁ1万円ぐらいかな。そうそうブドウは雨が苦手なので雨避けも欲しい。ポリカ屋根も考えたのだが、除雪できない場所なので雪に埋もれて潰れることを考慮しないといけなくなる。そうなるとこんなものではダメで丈夫に作らないといけなくなり、コストもハネ上がる。丈夫に作ったら今度は風対策も必要。飛んで行って人に迷惑をかけるのだけは避けねばならない。結局梅雨時や収穫期にシートを被せるだけにする。ブルーシートの半透明(シースルー)版 1.8m x 1.8m があったのでこれで済ますつもり。
 → ユタカメイク B-300 [シースルーシート 1.8m×1.8m] ¥490@ヨドバシ
これも入手。プラスチックのハトメが4隅と辺の中央、計8個付いている。安いからないかもと思ったが杞憂だった。(これは 安いのか?ちょっと分からなくなった。ダイソーのブルーシートは同サイズで 110円。厚みが全く違うので比較にならないが、安くはないような気がする )

ちなみに使った木材がどれぐらい安いのか?コメリを基準にして見てみよう。

    赤松KD材 垂木 45mm角 1985mm 480円 x4 = 1920円
     ・これはコメリでも大して高くない。なお杉グリーン材だともっと安い。1200円ぐらい。
    2×4材 6F 約38×89×1820mm 598円
    1×4材 6F 約1820mm 348円
    接着剤は予定より多く消費していて 13面の接着で1本使い切った。一面あたりのコストは 69円。

    野地板は 1枚あたり 132円(税込み)。3枚貼り合わせると 396円。これに接着剤分を加算 +138円。534円ほどで 2×4材 6Fよりちょっと安い程度。2枚張り合わせで済ませる場合は、333円ぐらいでだいぶ変わってくるが、1×4材でも良かったりすると大して変わらない。メリットがなさそうに見えるが 2m 欲しい。1820mm では足りない場合には、メリットがある。

      コメリに 杉ADプレーナー破風板 約24×210×4000 2,180円

      というのがある。これを4つに切ると 2枚張り合わせとほぼ同サイズ。一枚あたり 545円。野地板の方が安いわけだが、手間や仕上がりを考えると、破風板を使ったほうが良いように思えてくる。

    あと柱。なかなか 2m という都合の良いサイズはない。地元ではバタ角90mm 4m が 1580円(税別)。これを2本買って+配送料 660円だと、4136円。まぁコメリでも 杉母屋G 4m を持って帰るのであれば 5600円で済む。これを野地板の貼り合わせで済ますと 132 x 16 = 2112円で 接着剤代を加算して 3000円ぐらい。
    2×4材を貼り合わせたとしても 4784円+接着剤代なので、ここで差が出るようだ。
    ついでに書くと、束石をどうするか?という問題がある。90mm 角が使えるものだと随分とお高いようだ。で、Y型ブロックが使えるのではないか?と思いついたのだった。ブロックも 15cm 厚がある。調べてはいないが、穴は 8cm 角ぐらいになるのではないか? それならば 90mm角材も差し込めるように出来るかも。ただし差し込むだけなので、台風対策とかする場合はなにか考えないといけない。

    結局のところ大してコストダウンにはならないようだ。ただ、ストックするには都合が良い。あと 24mm という 1x4 と 2x4 の間の厚さが作れる点。ウッドデッキキットなどこれぐらいの厚さなので、大方のものはこれぐらいで良いはず。

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2022年05月01日

太陽電池をつけてみよう

さて、自転車小屋が完成した。屋根はクリアのポリカ波板にしてある。こうした理由は、太陽電池をつけてみたいためである。雪国なので設置できる場所がない。雪に接する所ではダメなのだ。付けてなにをするか?というとあまり有用な用途はなさそうだ。どちらかといえばつけてみたいだけである。最高の太陽電池でも 1m2 あたり 1kwh/日 ぐらいなものらしい。たったの 20円/日ぐらいなものである。考えているのは、倉庫に付けてみたシーリングライト。基本部屋のシーリングライトが壊れたときの臨時交換用(通販で買うのでラグがある)。屋外用コンセントから接続しないといけないので、普段は使おうと思わないが、使えれば夜中にごそごそするかも知れない。他だと、停電があったときの非常用電源がせいぜいで、スマホやノーパソの充電ぐらいは出来るようにはしても良いかも知れない。非常用だと炊事が出来るようなものがあると良いとは思うが、平時全くの無駄なので欲しいとは思うが考えない。

アリエクを色々見ていると、太陽電池やコントローラは、意外と安いようだ。ただ詐称が多すぎる。100W とか書いてあっても面積から見て嘘だと分かる。

コントローラーは、おおむね車のバッテリーに充電するタイプ。小規模なシステムでは、バッテリーが最も高価になる。これをどうしようか考えたのだが、車のバッテリーを新調して交換することにした。購入履歴を見ると 3.5年ほど使用している。まだまだいけそうだが、ダメになってしまっては使えない。

    ヨドバシだと  amazon より (ポイント込みでも)少し高かったのだが、メーカー直送なのでヨドバシにしようと思ってた。が、実際買おうとしたら、500円ほど値上げしていた。慌てて amazon で購入。7000円。 、

    なお XL6009 など使った Boost Buck DC-DC Converter モジュールがアリエクにある。コイルが2つ付いているのが特徴。 これでコントローラを自作する手もある。

バッテリーのスペックは、34Ah 。12V だから 400wh にもなる。これに見合った太陽電池は買わない。40wh/日〜100wh/日 ぐらいで良い。面積で言うと 400cm2 〜 1000cm2 程度。20cm 四方〜 30cm四方 ぐらいを考える。

    ali-solar-100wkit.jpg
    なお、100cm x 50cm ほどのものも売っている。これで 100W 程度の計算で実際 100W と記載されている。価格は $82 とか。500wh/日ぐらいになるはずなので、一日でフル充電できるだろう。・・・ということは、大規模なものを考えると、34Ah のバッテリー基準で枚数分のバッテリーの容量が必要になる。今はこういうものを考えないが、EV を購入するようなことがあれば、考えてみたい。家庭の電気とは切り離されたシステムでコストを回収できるのは EV しかないのではないか?

    EV だとシステムにバッテリーはいらないだろう。100cm x 50cm 100W が、1セット 1万円として 10円/日 回収するのであれば、3年程度。安物のパネルでどこまで持つのか?の勝負。買い物用途で 一日あたり 10km ぐらいしか走らせないのであれば、3m2 - 6セットぐらいあれば 済みそうな気がする。それぐらいのテラス屋根なら作る場所も、作りたい理由もある。

solar-003.jpg
アリエクを探すと 12V 260x145 のものがあった。2枚で 754cm2 。価格は 2枚で $15.55。スペックでは 7W とある。2枚だと 5時間で 70wh/日。詐称ではなく、そんなところだと思うのだが、ロスもあるし、半分程度しか期待しないでおこう。

    入手した。iSNK CNC-145x260-12 であり、数字はモジュールのサイズ。表面にはつや消しの樹脂が貼ってあり、ダイソーのPPシートのような質感。まさか紫外線に弱い PP ではないと思うが・・・。裏面も樹脂で同じような質感。あと不透明ではなく、光が透ける。これにハンダ付けするのか!それだけで壊してしまいそうでちょっと怖い。いちおう PET みたいな記載はあった。PET の耐熱テープなんかもあるから、200℃まで大丈夫と信じてやってみるか。

    公式らしい iSNK ストア では、FAKE に気を付けろと書いてある。有効面積に対して 164w - 226w /m2 が妥当なところだそうだ。CNC-145x260-12 だと 185w/ m2 で普通レベルの効率のようだ。

    あと価格。100W で $82 というのはかなり安いようだが、CNC-145x260-12 2枚 14W で$15.55 だと 100W あたり $110 。いろいろ見てみたが割と安い部類のようだ。

ali-solar-cont-03.jpg

コントローラは 10A 入力タイプで 単体で購入。$10.29 だった。出力を取り出す方法は、バッテリー直接と、コントローラを通しての 12V 10A 出力。他に 5V の USB 端子がある。

    入力は 20A,30A ... さらに 60A など大入力のものもあり価格差もあまりない。だが、保護回路を考えると
    10A 程度で止まってくれた方が良い。大入力のものは不必要だけでなく危険なような気がする。また、大入力であってもコントローラ出力は 10A なのがほとんどのようだ。大出力が必要であればバッテリーから直接取るものらしい。

    スペックなど
    対応バッテリー 12V,24V (自動選択)
    12V 系:太陽電池 最大 25V 120W
    24V 系:太陽電池 最大 50V 240W
    スタンバイ消費電流 10mA 以下
    充電電圧 14.4V カットオフ 10.7V リカバリ 12.6V (変更可能)

    保護回路:short-circuit protection,open-circuit protection,reverse protection,over-load protection
    USB 出力2口

    出力制御 ON/OFF , 日没後 1-23 時間ON

    このスペックだと上記の 大きなもの (Max Power voltage 16V,Max Power Current 6.25A) 一枚までなら取り付け可能。欲しいような気もするが、それなら、もう1セット買って車のバッテリーあがり対策にした方がまだ有用だ。車だったら、単純に 14.4V でフローティング充電するだけで良さそう。エンジンをかければそうなるのだから専用コントローラなど不要だろう。

    日没後ライト点灯という機能は嬉しい。無暗に点灯させて放電実験が出来る。こうやってモニタしてみれば、非常時どの程度使えるものなのか確認できる。

ali-solar-inv150.jpg

他にインバーターが欲しい。倉庫の LED シーリングライトは 15W 。ノーパソの ACアダプタは 30W 程度。高出力なものはいらない。 amazon でも 2000円ぐらいで買えるのだが、謎のインバーター基板というのを買ってみることにした。150W $4.51 。基板には数100W とかいろいろあるが、この基板の制御と同じ IC を使っているように見える。どんな IC なのかにも興味がある。DC 12V 系 だけで全部揃えた方が効率の点で良いとは思うのだが、買いなおすのもどうかと思うのでインバーターで行く。

スペックなど

    出力 150W
    DC 12V 入力 , AC 110,175,200,220V 出力。(110V は V0-V2)
    無負荷時消費電流 50mA
    出力 20kHz 方形波
    短絡保護 なし。(保護は一切ない)
    モーター使用には不適切
    長時間 高出力(100W 以上)で使う場合は、大きなヒートシンクを付けること。
    ON/OFF スイッチ取り付け可。

    使用チップ(別ショップ、別製品)
    ST SG3525A or KA3525
    FET: RU6099R or DX3205R

保護回路が全くないわけだが、コントローラー出力には付いているので、大丈夫だろう。

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2022年02月08日

作りたいエクステリア

ウッドデッキを検討して来たが考えが変わりつつある。雪国では単なるウッドデッキは無謀。雪に埋もれるのだ。除雪しようとしても邪魔になるだけ。除雪機を借りられるのだが、うっかりするとバリバリと破壊してしまう恐れもある。どうやらまず欲しいのは屋根。庇(ひさし)とかテラス屋根とかの類。ウッドデッキやら濡れ縁やらは屋根があって初めて機能する。

それで手始めに自転車小屋というものを検討してみたが、既存のボルトを利用して取り付ける方針から、穴を空けてリベットナット(ブラインドナット、エビナット)でボルト穴を付ける方針に変わった。物置の柱を止めているボルトを外すと元に戻すのが大仕事になるかも知れないと思い至ったのだ。そうなると逆に自由度が増す。物置の柱や扉のレールがある前枠など付けられる場所の制限が緩和される。他のものを考えていった結果、自転車小屋も全く違うものになった。

自転車小屋2-07.jpg

結論がこれである。向こうに付いている変なモノは置いておいて、自転車小屋は、「雪囲い」がベースとなって、固定式に変わった。曲がった板を立てかけるイメージ。屋根もクリアのポリカ波板になった。これには理由があって、波板の下にアレを仕込みたい。黄色いのは、コンパネの仮設テーブル。結局は仮設だから、収納することになるのだが、その場所はここかなと。そうなると、柱に付けるのは、ラティスやらルーバーではない。だいたい柱が斜めなのだ、そういうラティスやルーバーは見慣れてなくて違和感がある。むしろ付けるなら波板とか。「雪囲い」であれば、ここでは違和感がないのだ。

ひさし2-11.jpg

野地板屋根は諦めていない。もうひとつ大きな物置があり、それの庇の形になった。右手にあるのは「雪囲い」。自転車小屋は、アクセス性が良いが人目につく。この「雪囲い」は、雪が積もれれば除雪をこまめにやらねばアクセスも出来ない。が、置いてあるものが目立たない。これも欲しくはあるが、作るところまで行くかどうかは分からない。まずははじめの2つを詳細に検討して作る準備をする。

リベットナット(ブラインドナット、エビナット)をカシメる道具には、「ちょっとナッター」というものがある。単にボルトと大きめのナットだと思って良い。大きめのナットを 17mm のメガネレンチで固定して無理やり締め付けると、リベットナットが潰れるしくみ。力加減が分からないとどれだけ締めて良いか分からないという問題がある。なので、板厚に対して何回転回すかが重要になる。

    パッケージの裏面に目安が載っていた。M6 の場合、1.0mm 厚だと 4回転弱。0.8mm は推奨ではないが、たぶん 4回転。締め込みが固くなったら終了と書いてある。4回転前後で固くなるポイントがあるのだろう。あと、ちょっとナッター本体は上下がある。滑り止め加工をしてある方をリベットナットに接触させる。

    なお中華製のリベットナットは、すこし細く 9.0mm に入る。対応板厚も 0.5mm 〜 3.5mm 厚となっている。また、ものが違うので回転数も違うはずなので要注意。結局は練習して、どれぐらいの固さの変化で止めるか習得しなければならない。

他にハンドナッターという道具がある。これは引っ張る力だけでカシメる。なので、径が大きなものは力が必要。M4 アルミは楽勝なのだが、M6 のスチールだと安物では小さくて太刀打ちできない。また、目いっぱい力をかけると斜めに潰して失敗する可能性がある。原因は手の震えなので力に余裕のあるサイズにしか使えない。そうなると M6 のアルミですら怪しくなって来る。
なお、下穴径だが ちょっとナッター M6 だと 9.1mm 。ドリルビットは 8mm しか持っていないので、リーマなどで穴を広げなくてはならない。なお M6以上は +3mm で M5 までだと +2mm 。M3,M4 は 5mm,6mm なので使いやすい。

あとリベットナットの材質には、アルミ、スチール、ステンレスがある。動画を見ていてアルミしかないとずっと思っていた人がいたので書いておく。他に rubber well nut というものさえある。Motorcycle 用とか書いてあるから、カウルなどを止めるものだと思われる。

    ali-rivetnut-tool.jpg
    Rivet Nut Easy Installation でアリエクを検索すると、「ちょっとナッター」のようなものが見つかる。形状だけみるとベアリングが付いて、ちょっとナッターより使い易そうに見える。径が小さければハンドナッターの方が使い易いのは間違いないが、M5,M6,M8 になってくると どうか? M8 以上の ちょっとナッターはないので入手しておくと良いかも知れない。


→ 追記につづく。

その前に、最初の画像の変なものについて。
あれはしずく避けの屋根。物置の扉は家側にあるのだが、雪が積もって溶けるとしずくがポタポタと落ちてくる。もちろん雨樋はあるのだが、その外側に雪が垂れ下がるので雨樋が機能しない。そのしずくは、物置の縁に当たり扉のあたりがびしょびしょに。日によっては物置につららが出来る。雪自体は物置から家側に落ちてこないので、丈夫である必要はない。
見ているとホントぎりぎりに落ちてくる。今欲しいのだが、外は雪が積もっていて作業できる場所がない。取り付ける際にもびしょびしょになることが想像できる。なんとも腹立たしい。
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2022年01月30日

束石自作(計画と施工)

はじめに


コンクリート土間なのだが、傾斜があって 270cm の距離では 7cm ほどの高低差がある見込み。ウッドデッキキットの場合高さが決まっていて、それに合わせると束石は、6cm 〜 13cm とかの高さになる。微妙な高さで 市販のものを嵩上げして高さを合わすだけでは不十分なので自作する方法を探っていきたい。
自作するのであれば、束石自体の傾斜も合わせて付ける。勾配 1/40 だと 16cm で 4mm 違うのだ。

    合わせるというか、束石を置く場所で作り、上端を水平にすればおのずと傾斜が付く。

型枠には、ダイソーのダストボックスを使ってみる。1個または2個づつ作る。最低3日はそのままにして型枠を外せない。次々と作るわけにはいかず時間がかかるのだ。また、型枠を外した後も、水分を補給して養生するらしい。・・・というようなことを検討してきた。今は雪があるので、作るのは難しいが、そろそろ製作を始めたい。

    そろそろと言ってもまだ先のようだ。雪が少々降るぐらいなら良いのだが、最低温度が氷点下になっている間はやらない。2月中旬以降?

自作の方法



試しにダイソーの「ダストボックス角型OOR」を使ってみようと思う。少し小さいので、「ゴミ袋が見えないダストボックス」か、長方形のもの、「ごみ箱(すき間にピッタリなスリムタイプ)」 も検討するが、試作であれば小さい方がインスタントセメントの量が少なくて済む。

    concrete-002.jpg
    「ダストボックス角型OOR」
    商品番号:4972822331456
    材質:本体:ポリプロピレン
    商品サイズ:13.4cm × 18.9cm × 20cm
    種類(色、柄、デザイン):ダークブラウン、 ライトブラウン、
    容量 約4ℓ
    concrete-001.jpg
    「ゴミ袋が見えないダストボックス」
    商品番号:4549131888126
    材質:本体:ポリプロピレン -20℃〜120℃
    商品サイズ:19.5cm×19.5cm×23.7cm
    concrete-003.jpg
    「ゴミ箱(すき間にぴったりなスリムタイプ)」
    商品番号:4549131957099
    商品サイズ:16.5cm×25cm×24.5cm
    種類:白、ブラウン

K+BUILD インスタントセメント(砂入り) 20kg 548円

これで 10L 分作れる。本品1kgに対し、水200ccが適量です。(冬は 10% ぐらい少なく)と書いてある。インスタントセメントの比重は、2.3 程度。計量カップで容量を計り、それに見合った水を入れて、希望の高さの束石を作る。一回ではうまく行かないだろうが、調整していけば、比較的正確なものが作れるだろうと目論んでいる。

    そうは書いてあるのだが、他のものはもっと水が少ないものがある。
    インスタントセメント1Lで 2.3kg (作ったものは 1.15L)。それに対して水 260cc 〜 320cc。コメリに従うと 460cc にもなる。ここはちょっと分からない。作っていけば分かってくるだろう。

あと注意事項のメモ
 ・練る時点での水の量が少なかった場合、水和反応していないセメントが残る
 ・少しモルタルが固まり掛かった時になぜれば綺麗に仕上がる
 ・養生とは乾燥しないようにすること
 ・本来の固さが出るのは、施工してから1週間ぐらい

まずは、ダストボックスの容量見積もり
「ダストボックス角型OOR」(開口部は 17.5cm ほどで底は 13.0cm )

    高さ(平均) 体積 セメント重量 セメント体積 水  
    6cm 1.1 L  2.2kg  0.96L  〜440cc
    8.3cm 1.56 L  3.12kg  1.37L  〜624cc
    10.5cm 2.06 L  4.12kg  1.79L  〜824cc
    12.7cm 2.56 L+(入らず)  5.12kg  2.23L  〜1024cc

「ゴミ袋が見えないダストボックス」。(開口部は 18.6cm ほどで底は 14.3cm)

    高さ(平均) 体積 
    6cm  1.34 L 
    8.3cm  1.86 L 
    10.5cm  2.50 L 
    12.7cm  3.26 L 

入らずなのは、13cm 目標で切ってしまっているため。底が深いと目盛りが良く見えない。計量カップで水を計って入れたのだが、計量カップの目盛りも正確には分からない。結果かなりの誤差が出た。

高さが半端なのは、1/40 傾斜で 90cm おきに 4つ置いた高低差が元になっているため。

これぐらいの容量であれば、5L のバケツで練れば良さそうだ。練ったり盛るのにダイソーの「プランタースコップ(太)」と、「首長鎌」を用意してみた。首長鎌は「コンクリート鍬」に形が似ていると思った。プランタースコップは幅が 5cm ほどの小さなもの。これらは道具として便利かどうかは分からない。

    concrete-005.jpg
    商品番号:4991203157973
    材質:本体:ステンレス鋼、ハンドル:ポリプロピレン
    商品サイズ:4.5cm×23cm×1.5cm
    concrete-004.jpg
    商品番号:4991203166241
    材質:刃物鋼、天然木(柳科)
    商品サイズ:11cm×2.4cm×25cm
    土ならし・土寄せに便利な小型の片手園芸用品です

他にも秘密兵器を購入。

     concrete-006.jpg
    ミキサースチール製 全長 400mm、ブレード径 60Φmm、六角軸対辺 8mm 719円
    これを電動ドリルに付けると練るのが楽らしい。最初は束石を作るが、もう少し大きなものも考えたいので購入しておく。また「金こてセット」も購入してある。まずは、ダイソーのものだけで束石を作ろうと思うが、ダメならこれらも使ってみる。

ダストボックスだが、底面にはリブがある。重量物を入れるのだから、上面が凸のものが出来上がってしまうと思われる。なのでリブより厚い PP板を底に貼り付けてささえにする。

最初はシンプルにインスタントセメントを入れるつもりだが、型枠には灯油を塗ると外れやすいとのこと。果たしてPP で必要かどうか?ちょっと分からないのだが、そうしてみようと考えている。

また、底に空気穴をあける。空気が入らなければ型枠を外せない。うまく行った後の話だが、ボルト穴にして爪付きT字ナットを仕込む計画があり、中央に 8mm 穴にする。位置は正確でないと後で困る。

計画を書いておくと、ダイソーの 2WAY金折 75mm を 羽子板にしようと目論んでいる。強いものではないが、ちぎれたりしなければ、止めるという機能にはなるはずだ。長孔なので内向きに付けることで対応できる角材の幅が広がる。角材の中央を座ぐらないといけないが、その程度はやるつもり。ただ、普通に作ると段差が出来てしまう。それは嫌なので型枠に 2mm 厚の PP板を仕込む。止めるボルトは 50mm 。それより深くしないといけないので、作るときのボルトは 60mm にする。
実は周りに M4 を4つ仕込もうかと思っていたのだが、コンクリートビスを使えば済む話なのでヤメ。

コンクリート施工時に仕込むボルト穴の金具には実に様々なものがあるようだ。

    concrete-008.jpg
    中には、鉄筋を加工したローコストっぽいものもある。左はDKインサートD,右はYインサート。こういうのは、径の最低サイズが M12 とか M10 からで最大は M36 とか。大量に発注するものだろうから DIY で使えるものではない。また、一時的に使うもののようで、
     用途:重量製品の吊上げ・コンクリート打継ぎ施工・脱型。
    となっている。それはともかく、キーワードは「インサート」のようで探して見ると都合が良いものがあるかも知れない。



試作1



10.5cm 2.06 L  4.12kg   インスタントセメント体積 1.79L 水 〜824cc

まずは、これを目標にして作ってみる。試作で、いきなり 1/5 以上消費。一袋ではいくつも作れない。

    まずは、10.5cm x2, 6cm x2, 8.3cm x2 の 6つを作ることを目標にする。これで 仮説作業台の土台にする。作業台は、上に鋼製束を置き、天板は 黄色のコンパネ。長い鋼製束を使えば済む話なのだが、〜 280mm の短いものを買って水平出しの練習をする。また、天板を補強して常設にするかも。さらにウッドデッキを作る段になると 270cm 長にする計画もある。
    コンパネの裏と側面は、防腐剤を塗って着色した上で、屋外用超耐久ウレタンニスを塗る。水さえ入らなければ、かなりもつはず。

その前にセメントの小分け。袋がパンパンに見えるので2つに分ける。猫の餌のアルミ袋があるので、半分ほど入れる。ガムテープで塞いで湿気対策をして保管。セメント袋の方も使った後はガムテープで塞ぐ。

あと、セメントの廃棄。普通は困ると思うが、コンクリート土間と庭との間に 20cm 程の段差があり、道具を洗ったら、そこにでも流しておこうかと。いくら流しても段差が埋まるほどにはならないので、全く困らない。ただ、洗う準備だけはしておかないといけない。今、ホースは雪の下で全く見えない。発掘して水が使えるかどうか確認しておかないと。

あと、空気穴だが、普通に作ると 3〜4mm のでっぱりが出来てしまう。やっぱり最初からボルト穴を仕込もうかと。ボルトが外れなかったり、型枠を破壊しないと取り出せなかったりするとがっかりなのだが、出来るかどうか最初に分かった方が良い。なお、ボルトを差し込むと頭がでっぱってしまう。対策として、座ぐった板を敷く。柔らかくて問題ないので桐のまな板を使うつもり。あとは、コンクリートの入れ方。爪付きT字ナットの周りはしっかりと詰めたいので、2段階。ナットのあたりまで入れてボルトが概ね垂直であることを確認して残りを入れる。爪は上に向けて止めて、残りを入れたときにしっかり噛むように詰める。

    ボルトのネジ山にセメントが絡むとめんどくさいことになりそうなので、対策を考えてみた。

    チューブやホースをボルトに付けると半ネジのような形状になって良いのではないか?抜けても良いし抜けなければなお良し、パッキンになる。内径 7mm を選べば良さそう。他には、アルミパイプ。
     光 AP395-9 149円@ヨドバシ
    外形 9mm 395mm (内径 8mm のはず) 。なんと送料無料のヨドバシでも売っている。これが良いのでは?
    30mm ぐらいに切って嵌めナットを軽く締めてからセメント。これも抜けても抜けなくても。

    concrete-007.jpg
    そういえば、こんなボルトもあるのだった。
    アリエクだと 「M8 eye bolt」で検索できる。今はいらないが、ブルーシートの固定とか役に立つかも。覚えておこう。

さらに、セメントの上端が水平かどうかを確認する方法も考えておく。水平器には目玉型のものがあるようだ。PP 板を置いてその上に水平器。だいたい合ってれば良いのでこれで十分だろう。なお、乾燥を防いだ方が良いとのことなので、PP板はそのまま放置。

    ダメ。確か水がしみ出して来るので板だと意味がない。というか水を張れば良いのではないか? 目玉型水平器は使うときに必要になるものの作る段階ではいらなかった。
    あと、セメントは強めのアルカリ性なので、厚手のゴム手袋をして作業し、衣服にも付かないように注意する。これは忘れてはならない。

    目玉型水平器もわりと高いので、アリエクで入手
    「32mm Horizontal Bubble Level Eye」で検索して見つけた 3個セットを $2.58 で入手済。
    ひとつは、電気ドリルの尻に付けてみた。(これが目的)。正確に付けられたとは思わないが、バブルの位置を覚えれば良いはず。



天候は悪いが、雪は急速に溶けだしている。まだまだあるのではあるが、束石作成には支障はない。
そろそろ実際に作る準備を始めよう。
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自転車小屋 まとめ

自転車-組立.jpg
これを作る計画だが、途中で設計変更したりして良く分からなくなっている。時間が立つと注意事項なども忘れてしまいそうなのでメモ。

    小屋としたが、どうも「テラス屋根」というカテゴリのものらしい。それに「フェンス」を付けたものということになるようだ。

    これはウッドデッキ計画の一環でそのプロトタイプ。屋根の構造を同じにして耐久性や強度を見る。それ以前にちゃんと作れるかどうかの確認が最重要。これの作成と並行して束石づくりにも挑戦する。

    自転車-組立8.jpg
    あと、この2タイプも考えてみた。これらについては、後述。

木取り



後で付けるラティスを除いて、予め刻むべきものは刻んでから組み立てる。その説明。
なお組む前に、防腐塗料で塗装する。木口や切り欠いたところは、特に念入りにやる。

自転車-組立0.jpg

長押 2x4 1500mm

    取付金具を嵌める 深さ 5mm で 25mm 幅の溝を 3つ掘る。 位置は、左端から 130mm , 645mm, 1345mm が溝の右端になるところ。

後ろの桁 45mm角 2000mm 刻むところはない。
垂木 野縁 30x40 1300mm 8本 

    前から 150mm 間隔で 11mm の深さで 8つ溝を切り、段々になるよう刻む。

前の桁 45mm角 2000mm

    垂木があたるところ 30mm を中央からナナメに刻む。端の深さは 7.5mm 。位置は、両端 30mm 空けた位置。溝の反対側から 225mm 空けて隣。あとは 250mm づつ空ける。
    次に、柱が刺さるホゾ穴。両端から 150mm あけた位置に 深さ 20mm 幅 45mm で凹型の溝。

ホゾ穴の裏のあて木。1x4 205mm

自転車-組立1.jpg

柱 45mm角 1648mm+ 

    (地面が斜面になっているので、その分を足す)

    ホゾ加工は、前から 45mm 長 x25mm を切り取る。(20mm 残す)

屋根板、野地板 180mmx12mm 厚 2000mm を磨いて使用。

ラティスは、完成後に現物合わせで後付け。

    余る予定の木材
    野縁 700mm 弱 x8
    野縁 800mm x2, 330mm 弱 x2  (ラティス)
    野地板 2000mm , 300mm 弱 x5 (ラティス)
    2x4 320mm 弱
    垂木 350mm 弱 x2 (柱)

    野地板のような生木に近いグリーン材を保管する場合は、虫が付いている可能性も高いので、(磨いたうえで)防腐剤を塗って保管。また、木口に木工用ボンドを塗っておくと割れ防止になるらしい。
    また、野地板は端が割れている可能性もあり、無理に端材を取るようなことはしない。屋根材は無理やり補修して使うが、ラティスは、出来るだけ良いところを使う。

木材費用(コメリ)


あくまで参考価格
垂木 45x45mm 2000mm 4本束 (1648mm+ x2, 2000mm x2) (1985mm 710円 x4) 2840円
野縁 30x40mm 2000mm 6本束 x2 (1300mm x8) 1980円 x2
野地板 180x12mm 2000mm 5枚束 (2000mm x9) 1550円 x2
2x4材 1820mm (1500mm) (698円)
1x4 材 (205mm x2) (端材)
ラティス追加分
野地板 180x12mm 2000mm 5枚束 (1700mm x1/3(58mm) x14) 1550円

10598 円 (12148 円)


1) 長押と後ろの桁の組み立てと取り付け


自転車-組立2.jpg

まず蝶番を付けて、可動できるのを確認。蝶番の位置はシビアではないが、長押の両端から 26mm あけて左右の2つ。真ん中に1つとした。上下の位置は、閉じた状態で 後ろの桁と下端が同じになるようにする。
長押から右に 390mm 出る位置で後ろの桁を付ける。

    これは物置の右に揃えたいためで、中央ならば、190mm にする。また縦樋があるので取り付け位置によっては、右に揃えられないケースも。

取付金具の位置は、長押から 50mm 出すとしたが、はっきりしない。樋と長押の間が 45mm 以上になるよう調整する。ここは出来るだけ正確にしないと、荷重の分担が偏るので慎重に。

物置への取り付けは、ステーの下のボルトのみ外し、M6 20mm のアプセットボルトと交換。そもそも正確に作らないと嵌らないので、取付金具は確認しながら位置を決めて付ける。

    このボルトを外すのは、マズそうな気がして来た。
    ひさし-08.jpg
    柱を止めていて、内側だは、棚やらなんやらを付けていて荷重がかかっている場合がある。しょうがないので、柱に穴を空ける方針。

    穴を空けてどうするのかと言うと、
    ひさし-02.jpg
    リベットナット(rivet nut)。あるいはブラインドナットを使う。これは潰して板に付けるもので、潰すための道具には、

    ロブスター(ロブテックス) エビ ハンドナッター ちょっとナッター M6用 1020円

    がある。表から差し込んでボルト付け締めることで潰すので全部表から作業が出来る。

    なお柱は、ZAM t1.2 厚い上にコの字なので十分に強い。・・・と思われる。

なお、金物の取り付けビスは、全部 38mm にしようと思う。


2)屋根の組み立てと取り付け


自転車-組立3.jpg

やり方は確定していない。

普通ならば、柱を立て、桁を付けてから垂木を取り付ける。最後に屋根板を下から止める。ビスは重なるところに打って見えなくする。

しかしそのようには作れない。屋根を動かすので丈夫である必要があるため、ビスは 2本打つ、しかも重なったところもまとめて上から。ビスが 75mm 間隔で丸見えというとんでもない外見になるが、なぁにウッドデッキをナナメにしたと思えば良いのだ。

組むところとして合板まるまる一枚の作業台を用意する。
まず桁を刻んであるからそこに合うように垂木を並べる。全部は並べられないので中の6本。並べるだけで、桁はまだ付けない。下から2番目の屋根板をビス止めする。付ける場所は、重なるところと、そこから75mm の位置。付け終わったらずらして、両端も止める。垂木が平行になっているか?桁と直角か?ということをよくよく確認してから。
後は下から上に同じように屋根板を止めていく。一番上と一番下は止めてはならない。桁に付けた後。
なお、ビスは、38mm 。

ここまで作ってようやく桁への取り付け。案が2つあり決めかねている。

ひとつは、構わず前の桁を取り付けてしまう。ナナメに付けるので柱とビシッと合わない可能性がある。ビスは 75mm で一度付けたら修正できない。もうひとつは、前の桁を柱に仮止めして組んだ状態で垂木を止める。柱の下は固定しないので危険かも知れない。ここでは後の案で説明していく。

屋根を後ろの桁に垂直に付ける。正確な位置で支える必要があり、L型鋼製束を使う。垂木の端は、地上から 601.4mm の計算。調整幅 540〜690 のタイプを 2本。L型の垂直面にもビス穴があるので仮止めすると良いかも知れない。
垂木と桁の位置関係は、上端を合わせてツライチになるようにする。ビス 75mm 。もう一番上の屋根板を取り付けて構わないが、物置と干渉しないか調整して付ける。計算では 屋根板が 50mm 桁から飛び出すのだが、屋根を起こしたときに樋にぶつかるかも知れない。短くしすぎると、樋から落ちたしずくが、屋根板の上に落ちない。結構微妙。

最初に、水平な場所で組む。前の桁の刻んだところに合わせて垂木を止める。 。ビスは 90mm 。

    自転車-組立9.jpg

    破風板を取り付けたらどうだろう? 桁が入る穴を正確に空ければ話が簡単になる。屋根板も前から付けていけば良い。図面では 90mmx13mm の貫で描いてみたが、もう少し厚みがあって幅も広い板 (105mm とか?) を使った方が良さそう。ついでに鼻隠しも描いてみた。これは付けなくても。

次に屋根板を付けていく。一番上の屋根板は、ここでは付けない。ビスは重なるところの中央と そこから 75mm 下の2か所。下から付けていって重なるところはビスが隠れるようにする。一番下は、後で付けるのでそのようには出来ない。しょうがないので、出来るだけ上に1本とそこから下 75mm ということにする。

付け終わってから 裏返してホゾ穴のあて木を付ける。
ビスは、 38mm 。

    https://diy-ie.com/ch-howtousewood.html
    https://www.ooyamano-ie.jp/blog/5604
    野地板の場合十分に乾燥していない可能性が高く。木表と木裏を使い分けたほうが良いと思われる。
    だが、雨が降れば上の面が伸びて凸に反り、太陽が乾燥すれば凹に反る。木表と木裏どちらを上にしてもその性質は変わらない。どっちでも良いという気はするのだが、凸になりやすいほうが良いと思われるので、木裏を上にしようと思う。上記のリンクでは板葺きに言及してないが、濡れ縁などは、木裏を上にするそうだ。
    たぶんだが、野地板の端と端をビス止めしてしまうと反れなくなって割れる恐れがありそうだ。重なったところを隠す以外の意味がある。



3)柱の取り付け


自転車-組立4.jpg

まず桁に 205mm の 1x4 を取り付けてホゾ穴にする。桁の上端を揃えて、下に 44mm 飛び出させる。
柱を仮に差し込んで、金折の位置を決め、桁にビス止め。金折は柱の外側になるように。その状態で、8mm 径の穴をあけて 柱をボルトで仮固定。ナットは爪付きT字ナットの予定。ボルトは M8 50mm。

この作業も合板の作業台の上で行う。定規代わりになるのだ。垂直になるよう微調整した上で、余っている野縁で動かないよう仮固定する。2本使ってXの字に止めると良い。

    自転車-組立7.jpg
    2000mm あるので 31°で止められる。ラティスを組むときに邪魔にならない位置にする。図面では、端材を使って前に前に取り付ける。下からの位置は 200mm ほど。ここで使った筋交いは、後で外してラティスを作るときに使う。端材のあて木だが、横方向に付けることでラティすを組むときの邪魔にならないようにしている。(が、回るのでどうでも良い)

出来上がったら、屋根と合わせてみる。傾斜があるので、何回も調整して柱を切り合わせる。屋根が倒れたりする可能性があり結構危険。屋根の可動範囲を考えて指をあてたりしないよう注意深く作業をする。手袋も忘れないこと。
なお、垂木の飛び出しは 30mm。

柱の下をマークして、屋根を降ろす。柱にボルト穴を空けて、金折を付けてマークのところに置き屋根に立てかける。ボルトは M8 80mm でナットは二重にする。もう一度位置確認。屋根との位置関係を正確にすることで、畳んだ時に桁のところの金折を使って柱をボルトで固定できる。
柱のどの位置にボルト穴をあけるべきかは計算できるが、未だ。

何回も調整して位置が決まったら、金折をコンクリートビスで固定。もうやりなおしは出来ないが、Xの字に付けた 仮固定用の野縁を外せばなんとかはなる。

最後に垂木の固定。まず真ん中の1本から。次に垂木の飛び出しのバランスを見て端の2本。全部付け終わったら、一番下の屋根板。屋根板の飛び出しは 30mm 。これも左右のバランスを見て調整しながら。

仮固定用の野縁を外してひとまず完成!(別にはずさなくても可)


4)ラティスの取り付け


これはオプション。組んでから日にちが立ってからでも良い。

自転車-組立5.jpg

骨組みは、4本余っている 30mmx40mm の野縁を使う。
まず横木 。現物合わせで作る。長さの目安は 1640mm 。これの両側に 15mm 長のホゾを切る。ホゾは正面から差し込む形状。ホゾ穴の方はマルチツールを使うつもり。位置は、桁の下端から 225mm 。ここは要調整。
ここから 90mm 間隔で 58mm 幅の板を 14枚付けると 90x14 + 58 = 1228mm 。上横木の上端から、下横木の下端までの距離。下横木の下端は、地上から 150mm の計算だが、その通りにはならない。

縦木も同じようにする。長さは、1198mm になる計算。ホゾは、嵌めるだけのつもり。板を付ければサンドイッチになるので、外れない。

自転車-組立6.jpg

板は野地板を 縦に3等分して作る。なので 58mm としたが、他のものでも構わない。長さは 1700mm の見込み。これも現物合わせ。ビスは交差するところにつき 25mm 1本の予定だが、ホゾの周りは、しっかりと長めのものを複数打つ。一番上と一番下になるが、38mm でホゾの両脇2本。

    ・杉板 畳下 (約)240×15×2000mm 658円
      −例えばこれを4つにすれば、x4 で 2632 円。
    ・杉G桟木 (約)27×60×4000mm 430円
      −(買えないけれど)これなら 7 本で 3010 円
    ・ホワイトウッド 1×3材 約1829mm 538円 x14 = 7532 円。
    ・K+檜ディメンション (約)19×110×2000mm 828円 x7 = 5796 円

    もはや、輸入木材は高くなりすぎた。これなら国産材の方が良いだろう。野地板は 1550 円で最安だが、2倍出せば上等なプレーナー仕上げのKD杉材が買えるかも。(近場のホムセンだと 13mm厚 90mm 幅 5枚が税込み 1500円ほど。60mm 幅は売っていないようだが、もしあれば 7枚か8枚束になるはず。)



さて、調整の中身。屋根を畳んだときにも柱をボルトで固定したい。設計通りだと 金折の位置が合わない。金折がどこに来るか確認して、上下にずらすか何かする必要がある。おそらく下に 40mm ずらすが確定ではない。

ラティスについて書いてきた。
YAMAZEN(山善) アルミボーダーフェンス 900×25(L字金具込180)×1490(mm)、ダークブラウン
などを見ると、板の枚数は同じだが、なんか違う。こんな風にできないか後で検討してみよう。
また、斜め格子のラティスも検討したい。
(追記に続く)続きを読む
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2022年01月24日

自転車小屋の検討

本番のウッドデッキを作る前に練習をしておきたい。最初「自転車おきば」としたが、屋根があるから「自転車小屋」に変更。なお、自転車は持っていない。実際は木材置き場になる予定。
タクボ-ND2315.jpg
このタイプの物置がある。家側に扉があって正面から見ると裏側が前。で、裏側に屋根を付ける構想。練習も兼ねるので、同じような作りにするつもりだが、ケチる。

まず屋根は、最初考えた7段。幅は 2000 にする。後ろの桁は 2x4 を縦にして物置に引っかける。柱も当然なし。勾配は同じとしよう。垂木の間隔は広くして材料をケチる。
前の桁は、60mm 角。これを支える柱は3本。60mm 角にする。下はコンクリートに金具で固定。ヘの字の補強材も作ってみよう。

自転車-fig1.jpg

もうこれだけ。右の横木はホゾ組みに挑戦。グラグラになるようだと意味がないのだが、その場合は金折も併用。柱が下で固定されて、屋根も端が固定され、横方向もガチガチにするのだから、大丈夫のはず。雪対策は、除雪をこまめにするだけ。

    例えば、車用サイドオーニングもこんな止め方。
    車用サイドオーニングについてはカミヤ先生の動画にある。サイドオーニング流だと柱2本だが、流石に厳しそうなので3本にして補強も入れる。横木2本は付ける予定がなかったのだが、角材がちょうど余ったので付けることにした。

    なお、真ん中に付いている小さな木片と白いものは、切り欠きと座ぐりの位置を示すもので、実際には付けない。

自転車-fig2.jpg
組み方は、柱と桁の骨組みと 残りの屋根を独立に作る。屋根板は、一番下だけ付けない。骨組みを立てかけておいて、屋根を物置にひっかける。骨組みを垂直に立てて屋根をささえたところで、ビスで仮止め。垂木を桁にしっかり止めて、柱の下もちゃんと固定。最後に最後の屋根板を付ける。・・・ひとりで組めそう。

    横についている白っぽい木は、ホゾ組みの代用。相欠きにしたときに、これを付けてホゾ組みのような感じにする。ホゾ組みに挑戦するなら付けない。

    あと、引っかけただけでは、強風などで外れるおそれがある。内側の 2x4 になにか木をボルトで止めて外れ止めを作らないといけない。

    自転車-clamp.jpg
    こんな風に出来れば、ボルト1本でしっかり止められるはず。無理なら諦めてボルト2本。

    追記)
    タクボ-図面3.jpg

    組み立て説明書を見たところ、樋 を止めるためのステーが3本だけ出ていて、樋を止めているだけ。現物を見ると ステーは細いが 3mm 厚以上ありそうな感じ。これは、2本のボルトで止められている。ボルトの径は全部共通で M6。

    タクボ-図面2.jpg

    樋 はこんな形。下からみると、樋と壁面とは 3cm ぐらい離れている。

    タクボ-ND2315裏.jpg

    写真をみつけた。屋根板と間、引っかけるほどの段差がない。計画通りにするのは無理なようだ。そうなると樋を取り付けているボルトにステーを付けるか、樋を一回外して、ステーを取り付けている2本のボルトにステーを付けるかしなくてならなそうだ。なお、樋は時々外して、落ち葉など掃除して取り除くものだそうだ。

    ステーを取り付けている2本のボルトに合いそうなのは、
    ダイソー2WAY 取付金具 148mm ,190mm の 8mm 穴? (金折は ボルト2個入れられない)
    ダイソー ステンレス フリーステー 190mm ?
    ダイソー ステンレス 取付金具 150mm ,200mm,...300mm

    タクボ-図面4.jpg
    とりあえず、写真判定。軸間は 25mm ぐらい。フリーステーは 12.5mm なので 1つ飛ばしで 25mm 。これは、穴だらけなので、ぶら下げるような使い方なら出来そう。2WAY 取付金具の方は、8mm 長孔の間が 16mm 。+6mm して 24mm 。 金折は 20mm なので、26mm 。使うためには、グラインダーで 2mm ほど削る必要がありそうだ。2WAY でない 取付金具は間隔は 25mm だが、穴をドリルで広げる必要がある。

    また M6 ボルトを長いものに交換する必要がありそうだ。座金組込ねじ 16mm か 35mm のどちらかのはずで、短いネジのようだ。そうすると 20mm とかが必要(かも)。ついでだが、天井真ん中の梁(母屋)になにか取り付けたい場合、フリーステーが使えそう。ただし、屋根板と干渉するので、他の物は厳しい。

      間違い。実測したら、ネジ間は 45mm ほどだった。画像は違うネジだった。また、上のネジはステーぎりぎり。そうなると下のネジだけ利用することになるが、逆に全部いける。

    ・・・こういうわけで、長押のようなものをぶら下げて、それに取り付ける方針で検討しよう。

この程度も作れないのでは、ウッドデッキ計画は難航するだろう。キャンセルもあり得る。また、本当に作れるのかどうか?の確認でもあるので、垂木を刻むところから。それが出来たら野地板を買って磨く。ここまででもう嫌になってしまう可能性もある。本番はこれをクリア出来てから。コメリで軽トラを借りて材料を全部揃える。

材料代は、コメリで
ツーバイフォー材(2×4) 約2438×38×89mm 1180円  〇 約2.9Kg
2×4材 6F 約38×89×1820mm 698円  〇 約2.7Kg
杉材GRNプレーナー (約)60×60×3000 998円  ? 約6.5kg x4
赤松 (約)30×40×2000mm 6本束 1,980円  〇 約8kg
杉野地板 (約)12×180×2000mm 5枚束 1,550円  〇 約10kg x2

    コメリばっかりだが、web で仕様が分かるため。地元のホムセンと二択の環境で、地元のホムセンも見る予定。ちなみに赤松野縁は、非常に綺麗だが生木のようなものがあった。あと、杉野縁も 6本 1000円ぐらい。また 3m ものはほぼ置いていない。杉の品質はおおむね地元のホムセンの方が良いような気がする。

合計 10950 円。
金具、ビス、ボルト類は、結構な値段になりそうだが、別途。あと塗料も含まず。

屋根+奥の桁の重量は、10 x 7/5 + 8 x 3.5/6 + 2.7 + 2.9 x 2000/2438 = 23.7kg


ちょっと変更
自転車-fig3.jpg
左右を入れ替え、全体を右寄せ。スペースを左に作って梯子をオプションで考えたい。ちょっと幅が狭くなってしまったが、木取りとスペースの都合がある。
この梯子を常設したいところだが、防犯上よろしくない。物置に簡単に登れると家の屋根まで登れてしまう。左の横木だってまずいかも。波板でも貼るか・・・そうなると左右逆のほうが良かったか?

梯子の材料は、
杉KD間柱 (約)30×105×3000mm 1180円 〇 3800g x2
米松G桟木 (約)27×60×4000mm(福・三・岡)528円  〇 ?

梯子は沢山ホゾ穴を空けなくてはならない。しかもナナメである。ちょっと無理かな?いろいろ作って自信が出来たら考えよう。

ビス
コメリブランドの「錆にくいコーティングビス」を使うことに決めた。

(箱) (コメリブランド) 798円
(90mm 110本、70mm 160本、65mm 200本、51mm 300本、45mm(全ネジ) 330本、38mm(全ネジ) 380本 28mm 500本、 25mm 550本)
(袋) (コメリブランド)458円
(90mm 40本、75mm 60本、65mm 75本、51mm 110本、45mm(全ネジ) 120本、38mm(全ネジ) 140本、28mm 190本、25mm 210本)

これである。何を何本使うのか? 見積もっておこう。

屋根板 38mm 垂木 8 x 7段 x2 = 112 本
垂木 75mm 8 x2
2x4 止め 75mm x24
金折止め 38mm 8x10(?)
ハの字補強止め(上部) 90mm x4
38mm は箱。75mm,90mm は袋で良いか。合計 1714 円。

コンクリートビス M4 38mm (下穴径 3.5mm) 12 〜 (125 本購入済 499円)
M8 ボルト 80mm x(5 +6) (+ ナット、ワッシャー、爪付きT字ナット)

    爪付きT字ナットを多用してケチる予定。例えば、コンクリートに止める部分。金折を1つだけにして、金折側から 8mm の穴をあける。ずれないわけだから、作業が楽。両側金折だと たぶんずれるので、穴を広げたりすることになりそう。練習だから使うが、38mm 多数で代用して、外してしまうかも。

金折はいくつ使うか未定。最大 16 。ものは、amazon で
 ダイドーハント (DAIDOHANT) ブラック マルチ金物 L型 (W)60x(A)65x(B)65mm 224 円
を 9〜10個単位で買う予定。

合板
合板を定規代わりに使う予定。特に骨組みは打ち付けてしまって、組み終わるまで付けておこうと考えている。定規代わりだと、マジックで墨を入れても消せそうな黄色のコンパネが良さそうなのだが、打ち付けてしまうものは、そのまま使う可能性が高く、塗装出来た方が良さそう。
・・・いや骨組みを付けたものをそのまま定規として 屋根を組むのでも良いか。で、この合板は外して本番でも使いまわす。なので、合板はコストに含めない。

K+BUILD 針葉樹型枠塗装合板 12mm厚 900×1800mm 1980円 〇 10kg
JASコンパネ (ラワン材(広葉樹)積層) 12mm厚 900×1800mm 1980円 〇 12kg
下地合板 (NON−JASのため内装不可) 11mm厚 900×1800mm 1550円 × 12kg

付録
自転車-kidori1.jpg
自転車-kidori2.jpg
自転車-kidori3.jpg




追記で、長押方式を検討する。続きを読む
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2022年01月18日

ウッドデッキまとめ

検討は完了した。次は、木取りやら加工、組み方など整理していこうと思う。折角 CADが使えるようになったので、画像を多用して記録する。

wooddeck-054.jpg
これは、最終形態。一度に全部組み上げるつもりはないし、本当に全部組むのかどうかも分からない。

さて、最初の形態は?これ。
wooddeckD-001.jpg

シダー製ウッドデッキキット 【7点セット】 【ライトブラウン】 【お客様組み立て(本格組立)式】
販売価格 : 17,233 円 (税込,送料無料)

    信じられないことだが、アイリスオーヤマや山善にも同じような商品がある。しかもモノタロウで扱っている。どういうことだ。
    アイリスオーヤマ ガーデンシステムデッキ
    YAMAZEN(山善) ガーデンマスター 天然木ウッドデッキセット

    山善のものは、値段が安めだが、17233円にはかなわない。ただ、どこにでも売っているものらしいので、安心した。

最初からコーナーフェンスを2組。-- すなわち 2セット買うつもり。2セットでは 30,801円(税込)と大変お得になる。不思議なことに 3セットでは 46,197円と割引率が下がる。

最重要なのは基礎なのだが、ここでは CAD 中心にするつもりなので、割愛する。
組む前にやるべきことは、パーツの塗装。そしてビスの入れ替え。組んだ後にやるべきことは、補強。

塗装

    塗料は、クレオパワーに決めた。それも 14kg 缶。別の用途で大量に使う予定がある。その場合コメリで買うと圧倒的にコスパが良い。そうでない場合は 1.6kg 缶を必要になったら買い足せば良い。計算では、ウッドデッキ分だけでも 1.6 kg では、足りない。その上メンテで再塗装する必要がある。

    クレオパワー 14kg 缶 5980円
    (クリアー、ブラウン、ウォルナット、ライトウォルナット、ライトオーク、けやき)
    クレオパワー 1.6kg 缶 1580円
    クレオパワー 3.2kg 缶 2980円

    色はたぶんブラウン。ただし決定ではない。

ビスの入れ替え

    現物がないから、未決定なのだが、ものは決めた。

    錆にくいコーティングビス(箱) (コメリブランド) 798円
    (90mm 110本、70mm 160本、65mm 200本、51mm 300本、45mm(全ネジ) 330本、38mm(全ネジ) 380本)

    ステンレス(SUS410)より錆びにくいと書いてある。だったらこれで良い。径は 65mm まで φ4.2, 後は φ3.8 。キットで使うビスは1種類だけで数が多い。入っている本数は、1セット 322 本。

    他に補強で 38mm を使うつもり。箱買いすると思うが、他に袋もある。

    錆にくいコーティングビス(袋) (コメリブランド)458円
    (90mm 40本、75mm 60本、65mm 75本、51mm 110本、45mm(全ネジ) 120本、38mm(全ネジ) 140本)

補強

    上に屋根パーツを乗せるので補強する。今はハードウッドの板材 30cm 長を柱を立てる脚に2面づつ付けていく予定だが、付けられない場所が2つある。こたつ型の縁台が合わさるところ。

    ダイソー ステンレス取付金具 300mm
    wooddeck-035.jpg
    縦一列に M4 穴があいているもので、19mm 幅 2mm厚。これを使うつもり。

    幅広の方が良いとは思うのだが、300mm 欲しいので長さ優先。


      wooddeckD-027.jpg

      考えを変えた。前後の面は、M8 ボルト締めにしたい。そうすることで、めったなことでは前後に倒れなくなるはずだ。どうもダイソーの 2WAY取付金具 190mm がギリギリ付く。幕板にかかっているが、ここは脚が裏に来ているので問題ない。

      左右については、従来通り。両方ボルトにすることは出来ない。


    wooddeckD-021.jpg

    他に補強になるかどうか分からないが、コーナーフェンスに三角のテーブルを取り付ける。
    フローリング用 30cm 幅の合板のさねを取って 21.5cm 幅にしてから 60cm を 45°で切り出す。それを裏同士を貼り合わせて 24mm 厚にする。21.5cm にするのは 後で付ける屋根の柱と干渉しないため。

    ビスは全ネジ 38mm (or 41mm) にしようと思う。全ネジ なので天板には φ4.0 で下穴。
    そのために買ったのがこれ。

    wooddeckD-003.jpg

    「Woodworking Countersink Router Bit」 アリエクで、φ4.0 と φ3.2 を購入。価格は $1.6 + 送料。使ってみないと分からないが、皿の部分もちゃんと刃が付いていて使えるように思う。なお、φ3.2 は、4.2 のビスの下穴用で、φ4.0は、4.8 のビスの下穴用と 3.8 全ネジ用。

    下穴ドリル.jpg

    インパクトドリルを使いだしてからこういうのも良いかなと思えてきた。最初の奴の方が性能は良い。が、ストレートは交換が面倒で。実はこのセットは随分前に購入して持っているのだ。発掘作業で #6,#8,#10 が見つかった。で、ダイソーのドリルセットのビットと交換してみたところ #6 2.5mm, #8 2.8mm, #10 3.2mm が使えることを確認。それでも結構遊びがある。#10 では 3.4mm がギリギリ入らないかんじ。ついでに、タップドリルなんてのも発掘。買ったは良いが電気ドリルでは使えないと思いしまい込んでいた。M3,M4 ,M5 ? ぐらいは使う場面がありそうだ。さらに長年の懸案事項であった、9mm の鑿をはっけん。かなり錆が浮いているが手入れしておく。

ウッドデッキ総面積見積もり

    天板表裏 3.3 畳
    幕板 70mm 幅 x12本 1.2 畳
    68mm 角 脚+フェンス柱 (36cm+45cm) x 12 1.7 畳
    フェンス その他 上下板は 70mm 幅 10枚 フェンスの中の板 4 本 x5 50mm 幅 1.8 畳
    計 8.0 畳

    クレオパワー1.6L 5.5〜8畳分


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2022年01月03日

ウッドデッキの検討

ウッドデッキが欲しいとなんとなく思っているのだが、とりあえず、どれぐらいかかるものなのか? DIY だと材料費はどれぐらいなのか検討だけはしてみようと思う。

シダー製ウッドデッキキット 【7点セット】 【ライトブラウン】 【お客様組み立て(本格組立)式】
販売価格 : 17,233 円 (税込,送料無料)
wooddeck-007.jpg
wooddeck-008.jpg

色々と見て回ったのだが、既製品は 90cm x 90cm のやぐらごたつのような台を並べるタイプが多い。そのなかでこれは、全部を組み立てるキットで組み立て説明書の pdf があり詳細が分かる。また最安の部類でもある。2セット、3セットの商品もあり、さらに単価が安くなる。

調べたいのは、どれぐらいのサイズの木を使って、どんな構造なのか?なのだが、まずは、モノ自体どんなものなのか?見ていこう。

    シダーというのは杉のこと中国産なので中国杉。水性ステインで一応塗装はしてある。ほとんどビス止めで、脚だけボルトも使う。またこたつ型を接続するのもボルト。これら金属製パーツは全てスチール製。こういうものなので、とても耐久性があるとは思えない。強度は一応確保されているように思える。が、強度も腐ったり虫食いでどうなるのか分からない。最低でも2年毎に再塗装したりのメンテが必要だそうだ。

    36cm 高でまさにこたつのような形だが、脚の下が腐るのを防止するためにコンクリートでかさ上げする。10cm なら 46cm 高というわけだ。推奨しているのは 30cm 角 6cm厚のコンクリート平板である。別にコンクリートブロックでも良いと思う。その場合 10,12,15cm 高が選べる。普通は束石、ピンコロを使うものだが、脚同士を連結するので使えない。物置のように、固定は別の金具でやるのが良いのではないかと思われる。

      wooddeck-001.jpg

      全く別の商品だが、こんな風にうまく束石(ピンコロ)に乗せている。だが、固定は全くしていない。



    wooddeck-009.jpg

    この写真は、
    ACQ注入天然木SPFウッドデッキ7点セット
    。おなじようなものに見えるが、木材はもとより、金属部品もグレードが上がっている。また天板は組み立て済。さらにビスを裏から止める構造で板厚も少し厚い。ただし値段も倍の 34,800 円。しかし、格安品を精査した後でこれを見ると、とてもリーズナブルに見えてくる。

概要はこんなところ。次に材料のサイズについて

    天板
    90cm に 8 枚使っている。規格品なら 105mm 幅だと思われる。板厚は 20mm と記載されている。
    幕板
    天板込みの幅が 9cm なので 70mm 幅。板厚は 20mm だと思われる。
    根太?補強の木材
    ちょっとサイズ分からないのだが、30mm 〜 35mm 角材が2本。これはホゾ組みで幕板に固定。

    68mm 角材で 34cm 長。幕板のところと段差がなく、その部分は切り欠いてある。あと背割りがなされている。
    その他
    こたつ型1つにつきビスは 68本。他に 位置合わせ用のダボが 18本。脚を止める 80mm 長のボルトが8本。

    他社製品も同じようなかんじで強度は標準的だと思われる。

    あと梱包サイズ。
     約 幅180×奥行920×高さ440mm
     約 幅175×奥行920×高さ465mm
    合計 51kg なので重いだろうが、サイズ自体はコンパクト。これなら保管場所がある。開封せずにずっと保管しておいても良いぐらいだ。

塗料やビス等について

    塗料はメンテで再塗装するべきだが、組む前にも再塗装することが推奨されている。
    有名なのは、「キシラデコール」(油性と水性あり) 良くしらないのだがお高いようだ。浸透性 水性塗料ならなんでも良いような、どうせ耐久性には期待しない。ただ塗膜を作らず定期的に塗り重ねられるものが良いのかも。

    調べると「和信ペイント 水性木材防腐防虫剤 クレオパワー」が安い。1.6L(タタミ5.5〜8枚分) で 1490円(税別)。しかもなんか良さそうな気がする。杭に塗って1年間地中に埋めてもなんともない。色は3種類。クリアもある。これは塗膜を作らない浸透型タイプのようだ。また、ニスなど塗膜がある塗装の上には塗るなと注意書きがある。

      近場のホムセンを見てみたのだが、沢山並んでいたのは、「キシラデコール」とあと「ウッドガード」。「クレオパワー」もあったのだが、端っこに3種類で色はブラウンのみ。人気がないかと思ったが、コメリでは目立つところに 「クレオパワー」の 14kg 缶が置いてあった。

      コメリのサイトを見ると「クレオパワー」が一番人気になっている。そして色々な色があることが分かった。ブラウン、ウォルナット、クリヤー メーカーページにはこの3色しか載っていないのだが、コメリでは、
      ライトウォルナット、ライトオーク、けやきもある。
      値段は 1.6L が 1580 円で、14L が 5980 円。1.6L でも安いと思ったのに、14L でも 4倍しない。なるほど、多量に使う人に人気なのか。大量と言っても小屋1つ塗れば終わりのケースもある。エクステリアはスケールが違う。

    ビスは、ステンレスに入れ替えるべきだと思う。ほとんど上向きだし水が溜まる。買ってみないとサイズは分からないのだが、「水上 SUS410 Zコーススレッド 半ネジ 4.2mm 65mm (300本)」だと 2290円(税別) 。
    キットのネジを入れ替えるだけなら、同じサイズならなんでも良い。半ネジなら半ネジにする必要があるが、全ネジでも半ネジを選んだ方が良い。さらに、SUS410 とか焼き入れとかの表記があるものを選んだほうが丈夫。

      と書いたものの、鉄製のメッキ処理で SUS410 より錆びにくいと表記してある ビスが コメリにあった。SUS410 のビスよりは単価が低い。あとリン酸亜鉛処理とか表記された「黒コース」と言う商品も。こちらも耐久性を謳っていて上のものよりさらに単価が低い。こんなので良いのかも知れない。

      コメリブランドだが元の製品は、
      大里 サビに強いコーススレッド (イオニスコート 自己修復で SUS410 より錆びにくい,先割れ入り)
      大里 木が割れにくいビス プレミアムBK (黒亜鉛メッキ,先割れ入り、ネジ山高低2段)

      普通厚みがある材料を止めるときは、半ネジを使わないと締まっていかない。だが、カラーボックスなど全ネジが使われている。径が大きい下穴をあけているためちゃんと締まる。おそらくこれも同じだと思う。入っているのは全ネジの可能性が高い。

      既製品の場合は下穴をあける必要はないが、ハードウッドでは必須。皿の分まで一発であけられるものものがある。日本で売っているものは高いが、アリエクだとお安いものもある。

      wooddeck-003.jpg

      たとえばこんなもの。「Woodworking Countersink Router Bit」で検索すれば見つかるはず。4.2mm のビスだと -1mm ぐらいの 3.2mm が良いそうだ。4.8mm だと合うのがないので 4mm とか。安いのは良いのだが、ドリルビットがきっちり合わない可能性がある。(インチベースで作られているものに、ミリのドリルビットを使っているかもしれない。)

      ボルトナットの入れ替えだが、サイズが分からない。M8 なんかだとかなりのコストがかかりそうだ。
      DIYで 70mm 角材の足をつくれば、同じものが同じだけ必要だ。あとで検討してみよう。

    「セメダイン UM650 床いちばん neoパック」

    ウレタン系で床用なのだが、
      特性:耐水、耐熱、耐油性
      適合用途:防水・耐水・屋外
    と書いてある。屋外防水目的に使えるようだ。ちょっとどうなるか分からないのだが、組むときに塗ると良さそうな気がする。密着させれば水は入らない。また再塗装するにしても塗れないところが出てくる。そういうところをカバーできる。

    どうやっても使いきれないのだが、開封したら長期間の保存はできないと思った方が良い。床職人などはキャップがないので出口から固まっていく。 床いちばんはキャップがある。

      カットしたノズルの先端を保存して置いて、使ったあと、先端を逆向きにして押し込む!
      こういう方法があるとのこと。他には、一回使ったノズルは捨てて、ラップを3枚重ねぐらいで口につけて新品の替えノズルを付ける。半年ぐらいは使えそうとのこと。

      張り合せ可能時間 夏10分 冬30分
      標準塗布量 【木質フローリング材】1.4〜1.5坪/600mL
    床職人は、張り合せ可能時間が 20分、60分と2倍になっている。色も違うようだ。床職人は「白」で床いちばんは「淡黄色」だそうだ。透明かどうかは分からない。

    さて、注意点としては、硬化すると体積が増える。また、他の所に付くと取れない。硬化するとカチカチになるらしく、やはりはみ出した部分を綺麗にするのが困難らしい。体積が増えるのではみ出しがちでそうなると処置が難しいとなれば、何回か練習してコツをつかまないといけない。

      ある動画で木工用ボンドは随分強力に接着できるが、床職人も強力だと言っていたのだが。。。数字では全然違う。木工用ボンドは 10N/mu ぐらいで、床職人では 1N/mu 以下。タイトボンド3は屋外で使えて 31/muもあるそうだ。隙間があるようなものを接着する場合では、木工用ボンドの接着力がケタ違いに落ちてしまうのかも知れない。

    ちなみに「大工の正やん」が強力だと絶賛してたのは、
     「KLEIBERIT 501.8 PUR ウレタン系湿気硬化型1液性接着剤 価格 4,790円(送料込み)」
    速乾性で強力。タイプとしては同じはずだが、はみだした部分は柔らかくカッターナイフで切りとったりカンナがけもできるそうだ。



ついに本題。こたつ型3つを一から作るとすればどれぐらいの材料費になるか?

イタウバ@木工ランド

    イタウバというのはハードウッドの一種で、油分が多くささくれが出来にくいという特徴がある。ハードウッドのささくれはかなり危険なものなので、普通は土足推奨。また、ハードウッドの中では割と軽めの部類。

    まず、個人の場合、最低送料 4000円になる。この程度の量だとなかなか超えることはないので 4000円固定と考えておく。また今はカットサービスをしていないそうだ。ハードウッドを自分で切るのはかなり難しく、機材と経験がなければ避けた方が無難。またホゾや切り欠きなどの加工も超難関なので出来るだけやらないことにする。


    60mmx60mmx1500mm 2,190 4.7kg x3 = 6570円
    (70mmx70mmx1500mm 2,660 6.4kg x3 。= 7980円。)
    杉でも 70mm 角で良さそうなのだから 60mm角で 十分丈夫なはず。また、短尺のほうが長さあたりの単価が安いので 1500 から 4本とる。370 ぐらいまでいける。

    天板
    20mmx105mmx900mm \450 1.6kg x8 x3 = 10800 円
    90cm には 8枚置ける。隙間の合計は 6cm でひとつの隙間は 1/7 なので 8.6mm 。

    幕板(枠)
    20mmx105mmx900mm \450 1.6kg x4 x3 = 5400 円
    もっと板幅は狭くて良いと思うが、扱っていない。
    (丸ノコで平行定規を使えば 70mm 幅に切るといったことはハードウッドでも可能。)

    根太(補強)
    38mmx38mmx900mm \580 1.1kg x1 x3 = 1740 円

    丈夫なので間に1本で良いだろう。どうやって取り付けるのか悩みどころ。とりあえず幕板を凹に切り欠いて嵌めることにしておく。

      丸ノコで櫛状に切ったりして、単純な形の加工はできると思う。

    合計 24210 円 (+送料4000円 重量 75kg)

    さすがに高くなる。だが、塗装はしない。メンテフリーだとトータルでは安くつくかも。

タナリスCY注入材@木工ランド

    防腐剤を加圧注入したものは、ハードウッド並みに持つらしい。普通は緑がかっているが、ブラウンのものもある。なお切断したところ木口などには防腐剤を塗らないといけない。

    混合(指定不可) エリートグレード   90mmx90mmx1500mm \1,800 6.5kg
    混合(指定不可) エリートグレード   75mmx75mmx2000mm \2,400 6.0kg
    ヒノキ エリート(モスグリーン) 30mmx105mmx2000mm \880 3.5kg
    国産杉 (モスグリーン) 30mmx105mmx2000mm \830 3.5kg  
    混合(指定不可) エリートグレード (モスグリーン) 30mmx40mmx990mm \320 0.7kg

    国産杉 (ブラウン)70mmx70mmx2000mm \1,570 5.0kg
    国産杉 (ブラウン)30mmx105mmx2000mm \940 3.5kg

    材料は、このなかで考える。根太だけはモスグリーン可としよう。他は見えるわけだが、モスグリーンでも濃い色を塗れば良さそう。だが、傷が付けば緑っぽい層が見えてくる。それでも良いからヒノキを使おうという考え方はありだと思う。あるいはブラウンだからハードウッドでなくても可という考えも。

    とりあえずブラウンで見積もってみよう。
    70mm角は 2000mm として 6本取ると 端ギリギリまで使えたとして 33cm まで。x2 で 3140円。
    30mm 厚は、天板と幕板で 12本 x3 だから 18本で 16920 円。30x40 が 3本で 960円。
    合計は 21200 円。(重量 75.1kg)。イタウバより 3000円ほど安くなるのみ。重量はイタウバと変わらない。どういうことだろう?

6ft 1x4,2x4だけで作る場合

    元の値段に戻れば作ってみようかという気になりそうだ。その場合、脚は2枚を張り合わせた角柱にする。
    元の値段はいくらだったのか? 安いときは、6ft で 1x4 が 165 円、2x4 が 265 円とかそんな感じだったように思う。たぶんコメリだから税込み。確か 100円づつぐらい上がって高い!と思っていたが、今はそれどころではなく 1x4 が398 円、2x4 が 698 円。

    脚は 6ft で 5本まで。12本必要だから 2x4 を6本使わないといけない。
    天板と幕板で 12本 x3 だから 18本。1x4 で考えてみる。
    根太は 2x4 を縦に2つに割る。天板が弱いから1つあたり 2本にすると2x4 を2本。だが 脚用の余りからも取れるから1本にできる。
    合計は 1x4 18 , 2x4 7

    現在の価格だと、12050円。安かったときの価格だと 4825円。前はここまで安かったのか!でも他の部材は同じだからトータルいくらがいくらになったと考えた方が良いと思う。値段も問題だが品薄になるとひどい品質のものしか残っていなかったりする。値段は高止まりだが、品薄は解消してきたようにも思う。そうなれば、今度は多少安くなるはず。未来のことは分からないが、安くなって欲しい。

    さて、コメリには 1x4,2x4 サイズで 2000mm の桧材がある。

    K+檜ディメンション (約)38×89×2000mm 758円 3380g
    K+檜ディメンション (約)19×89×2000mm 548円 1700g

    もしこれで作るとすれば、15170 円。脚には角柱を使えば良いのだが、計算が面倒なので同じく貼り合わせることにしておく。

    ついでだが、木工ランドにも。
    タナリスCY注入材 エリートグレード 2x4材  6feet 38mmx88mmx1800mm \920 3.0kg
    タナリスCY注入材 エリートグレード 1x4材  6feet 19mmx88mmx1800mm \590 1.3kg

    緑がかっているが、耐久性が高い。エリートグレードと言うのだから、多分節が少ない。というか写真ではそう見える。

脚を止めるボルトについて

    wooddeck-010.jpg

    まずは、部品の違いから。ACQ注入の方は黒いパーツのみを使っている。(ただし、表面処理には多数あり。同じ黒でも色々あるようで何かは分からない。)
    ものも全然違うのである。格安品は十字でACQ注入は六角。頭は両方皿だと思うが定かではない。下穴の形状によっては(フランジ)ボタンかも。座繰りして埋めるようになってるようにも見えるのだ。またACQ注入は大きなワッシャーを使っているが、格安品ではそうは見えない。フランジナットのように見える。pdf のイラストもそんな感じ。こたつ型を連結するボルトも同様の違いがある。
    wooddeck-011.jpg

    さらにフェンスを接続するところも違う。格安品は全ネジを貫通させて両側ナットである。だが、ACQ注入の方は鬼目ナットが埋め込まれていて、脚と同じボルトを使っている。

    こういう違いがあることは分かったが、径が分からない。M8 だと思うのだが M6 かも知れない。どれぐらいの値段なのか両方調べてみよう。

      すくなくとも、幕板同士を連結するボルトは M5 ボタンキャップ + フランジナットであることが分かった。他のものも M5 である可能性が高い。

    六角ナット1種 ステンレス
     M8 20個  199円(税別)
     M6 20個  109円(税別)

    六角穴付ボタンボルト(SCM435/黒色酸化皮膜) 
     M8 x 50 16個  579円(税別)
     M8 x 80 5個  579円(税別) (7パック 4053円)
     M6 x 50 20個  579円(税別)
     M6 x 80 -なし

    モノも見つからないのだが、80mm を沢山使うと、なんか高い感じ。

    アリエクを探してみよう。まずは検索用語
    「六角穴付き皿ボルト(Flat Head Countersunk Screw)」
    「六角穴付き(フランジ)ボタンボルト(button (Flange) Head Screw)」

    フランジナット
    wooddeck-012.jpg

    ディメンションはこんな感じ。M6 なら外径 14.2mm M8 では 17.9mm

    よく使う ZhongFa というショップでは、
     M6 10個 $1.28
     M8 10個 $2.36

    六角穴ボタンボルト
    wooddeck-013.jpg

    M6 なら外径 10.5 mm M8 では 14mm

    CHYQLY Shang Da Store で売っていたのだが、
    10.9 Grace Black Button Head Hex Socket Cap Screws
     M8 x80 50個 $38.59
     M8 x80 10個 $9.25
     M8 x50 50個 $23.90
     M8 x50 10個 $6.60
     M6 x80 −なし
     M6 x50 20個 $7.05

    あと junter official (A2 stenless)
     M8 x80 50個 $59.59
     M8 x80 10個 $14.68

     M6 x80 50個 $32.89
     M8 x50 10個 $7.25

    まぁ特に安くない。M8 80mm は一本100円前後で、国内で探してもありそうな感じ。

    ・・・とまぁ入れ替える目的で探してみたが、長いボルトはなかなかに高価だと分かった。70mm角材でなにかを作ったとして、ボルト締めは余程強度が必要な所以外使わないと思う。その場合M8 程度で十分なのか?という疑問もある。また使うとして頭を埋め込みたいというケースはレアでは?  

    耐久性が欲しいのであれば、やはり ACQ注入の方を買った方が良いだろう。 格安の方はビスだけ入れ替えて、ボルトの方は防水対策した上でグリスかなにか塗ってごまかす。ビスの方は水が溜まるから、ごまかせない。

    でも欲しいのは、格安の方。お試しがしたいのだ。改造も躊躇なくできるし。耐久性を問うほど使わない気もしている。あと、家のなかに持ち込んでもいい。3つぐらい入りそう。

    実際どうなのだろう?2つだけだとベッドにしかならないが3つだと同じ高さでいろいろ置ける。・・・2セット買っても問題にならないような気がしてきた。

ところで、今まで本体のみに注目したが、あとフェンスと踏み台がある。どんなものなのか?分かって来たのでメモしておこう。

    踏み台
    本体を小さくして、脚を短くしたもの。やるかどうかは別だが、パーツを入れ替えて、本体を大きな踏み台にしたり、踏み台をベンチにしたりは出来そう。また2セット買えば1つ余るので評価に使える。

    フェンス
    両脇の柱は脚と同じ 68mm 角材で背割りも入っている。なかなか立派なものだ。

    3枚となっているが1つはストレートで延長用。2つは90度の角専用である。2セット買ったとしても1枚を延長に使えるだけ。角専用を切ってしまえば見栄えは悪くなるものの1枚分の延長には使えそうだ。

ちょっと思ったのだが、本当に欲しいのは、屋根というかひさしである。フェンスと脚に長い角材を付けて延長し屋根を付けるにはどういう構造にしたら良いのだろう? そしてどれぐらいの材料が必要になる?
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2021年11月16日

木工ストーリー(6)

またオーバーしてしまった。テーマ別に小分けにしていこうと思う。

ここでは、砥石の面直しについて。

余程特殊な用途を除いて、砥石は平面を保たなくてはならない。そのためには、ダイヤモンド砥石で擦るのが一般的のようだ。他には砥石同士を共擦りするとか、コンクリートに擦りつけるとかいろいろな方法がある。

面直し専用のダイヤモンド砥石にはいろいろとグレードがあり、特に高価なものは、シャプトンの「空母」というネーミングのもので5万円ほど。他に研承でも 荒目(#140) 中目(#400) 細目(#600) の 3種類を出しているが、これもまた高価(8800円)。他には アトマというブランドが有名なようだ。これも研承より若干安い程度。Amazon で一般的なのは、2000-3000円のもの。厚めのアルミ板の両面にダイヤモンド砥石が貼られていたりする。

    Amazon では 例えば GOKEI 両面ダイヤモンド砥石 #400#1000 203×70×8mm が 2399円。持っていないので分からないが、写真を見る限り 7mm のアルミ台に 超薄ダイヤモンド砥石(0.4mm ?)を貼ってあると思われる。

    平面を出すのが目的なので、番手が高い #10000 などでもこれで面直しするようだ。硬い砥石であれば表面が荒れてしまうが、表面を慣らすべきかどうかは、また別の話で他の砥石と共擦りしたりするらしいのだが、いくつか動画を見た限りでは、そのようなことをしていない。

2000-3000円のものは平面精度が悪い可能性があって、それは入手してみないと分からない。ギャンブルに 2000-3000円を賭けるのは嫌である。どうしたものか。

    一般に押し出し材や平板の公差は、面直しに必要な平面度ではないようだ。フライス盤などで切削加工したものとは精度が違うと押し出し材メーカーも説明していたりする。ただし精度が高めの平板もあり、研承は YH-52 というブランドを使用している。そうなるとアルミ台だけで 2000円を超えてしまうので、2000-3000円のものでは高精度のものは採用できないと思われる。
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2021年10月13日

木工ストーリー(5)

木工ストーリー(4)から話題が逸脱して、研ぎばかりになって来た。こちらに移動しようと思う。

鑿を使いたいということになり、まずは研ぎから。ダイソー砥石しか持っていないので、ひとつ買い、ふたつ買い・・・さらに aliexpress で変なものを沢山買い。そういう話。だらだらと書いてきたので、何を書いてきたのかわからなくなりつつある。少し整理したものをはじめに載せて、経緯を後ろに付けようと思う。

まとめ編 
これは、自分なりの認識を書いたもので、正しいとは限らない。また、時がたてば、考えも変わる。矛盾したところが出てくるかもしれない。そこらへん注意。

人気の砥石は?
動画を見ていると、包丁を研ぐ人には「刃の黒幕」シリーズが人気のようである。だが、大工とか鑿や鉋を研ぐ人は、「研承」シリーズの評価が高い。砥石では、平面維持力と研磨力が重要なようだが一般に相反する要素で、柔らかければ平面維持力が低く研磨力が高い。これら人気の砥石は、高いレベルで両立するようである。ただ、これは研ぎを追求する人の考えであるようで日本での話である。欧米?とかでは、研ぎの関心が低く、ベスト砥石には、中華の安物がランクインしている。私も欧米流からスタート。研げればなんでも良いのでは?という考え方。

買った砥石(1)
ama-02.jpg
amazon で KEENBEST の砥石セットを買ってみた。青#1000 / 白#6000 で包丁研ぎ器と 面直し石が付属している。サイズは 18*6*3 。包丁研ぎ器は「トゲール」のコピー品で非常に便利。面直し石は、主に名倉として使っていて 砥石に擦りつけている。粒度は おそらく #600 。これを擦ると研ぎ感が出て気分が良い。ずっと研いでいると粒子が砕けて細かくなり、元の砥石の感じになっていく。だが、鉋や鑿の場合研ぎ続けることはないので、単に荒い砥石にする効果だけを利用している。
これで良いのでは?と最初思ったのだが、全然平面でないことに気づき、平面を出すのにやっきになったところ、青#1000が大幅に減ってしまった。30mm 厚が、薄いところで 22mm 。砥石など簡単には減らないと思い込んでいたので気づくのが遅れた。ここで砥石の材質やなにやらに興味を持ち調べることに。

砥石の材質 - 研磨剤
研磨剤としては、細かさの程度がまず重要だが、それだけではない。硬さがあって、別に破砕性というものがある。砕ければ、鋭い角が現れてそれで研磨力を上げる。ただし、細かくなって行くので、荒研ぎしたい場合はむしろ邪魔で砥汁を利用しない場合もある。さらに、砥汁は余計な所にあたるので平面に研ぐ場合の邪魔になる場合もある。
研磨剤の材質は、硬いものでカーボランダム(C 黒)、グリーンカーボランダム(GC 緑)がある。主に荒い砥石に使われるようだ。それ以外は、アルミナが主流。褐色のものは主に #1000 以下で使われる。白いものは、#1000 以上に多いが、それだけではない。 淡灰、淡黄、淡青、ピンクと不純物によって様々な色があり、性質も違う。

    微量のクロムが入るとピンク。2% ほどだと ルビーそのものの色。鉄が入ると青っぽくなりサファイア。チタン、マグネシウムだと褐色系だそうだ。ピンク色の砥石はあまり見かけないが、硬いが破砕性が悪い(じん性が高い)。また、白と言っても製法により性質が異なる。原料のコランダムを溶解して固め砕いたものは、アランダムと言って硬いが破砕性が悪い(じん性が高い)そうだ。

砥石の材質 - 結合剤

研磨剤だけが重要ではない。むしろ結合剤が重要なようにも思われる。

・ビトリファイド:ガラス質、セラミック質(長石、陶石、粘土、フリット等)を高温(約1300℃)で焼き固める。
ー砥石自体が硬くなる。滑って研げない場合も。
ー気孔が多いため、水をよく吸う。

・マグネシア:マグネシアセメント (アルカリ性)を乾燥させて固める。
ー水に溶ける性質。
ー水を吸収しないので、使用前に水に浸す必要はない。
-主な商品:刃の黒幕シリーズ(シャプトン)、超セラミック砥石(エビ印)
-注意点:結合剤が水に溶けるので、水につけすぎると砥石の破損、割れにつながる。

・レジノイド:フェノール系樹脂(エポキシ、熱硬化性樹脂等)を低温(約200℃)熟成
ー使用前に水に浸す必要がない。(?)
ー潤滑性に優れており、研ぎやすい。
ー変形しやすく、砥石の減りが早い。
-主な製品:キングゴールド、ナニワスーパー砥石、研承継

    おおむね、#1000 ぐらいまでの荒いものは、ビトリファイドが多く、細かいものは他の2つが多いようだ。また、これは一般的な性質であり、弱点を補うよう改良されたものもある。高価なものは、必ずしもあてはまらないが、安価なものは、この通りだと思われる。

    青#1000 / 白#6000 は、おそらくレジノイドで柔らかい。だが、使用前に水に浸けろと書いてあるし、実際水を吸い込む。なにか間違っているのではないか? 知識が付かないと判断できないが、多分レジノイドだと思っておく。 色は青と書いているが、淡青。これもアルミナで研磨剤自体の色だと思う。

ダイソー砥石

ダイソー砥石は、おそらくビトリファイドでGC入りだろうと思われる。砥石は硬いし、気孔が多い。またつるつるになりやすい。ダイヤモンド砥石で表面を削る(ドレッシング)と元に戻るのだが、普通の砥石は自然と表面が削れ下の研磨剤が出てくる。結合剤が強すぎると、研磨剤が剥がれず摩耗していってつるつるになるそうだ。あるいは、剥がれても結合剤だけが残るとか。そんなダイソー砥石でも強い力で擦れば、砥石も研ぐ相手も削れて行く。刃物を研ぐには向いていないが、それでも砥石ではあるようだ。研磨剤の種類は、色で判別できる。#320 は緑だから GC のはず。#120 は青黒っぽいが、やはりカーボランダムだろう。

というわけで、面直し用として使うことにした。向いているとは思うが、まず平面を出すことが重要だ。硬いので、相手ばかりを削る場合があり、それで失敗した。なお、ダイソー砥石であっても平面が出れば、砥石にくっつくこともあるらしい。

買った砥石(2)
ama-01.jpg
青#1000 が減りすぎた。また、柔らかいものは、包丁に向いても 鑿や鉋に向いていないようなので、性質の違うものが欲しくなった。選んだのは、やはり安物である。KEENBEST の緑#400 / 淡緑#1000 。緑ということは、GC が入っている。またビトリファイドだろうから硬いはず。ダイソー砥石のようであれば困るのだが、それは買ってみないとわからない。

買ったらまず平面かどうか確認すべきである。買ったものは、緑#400 が凸/ 淡緑#1000が凹になっていて曲がっていた。凹になっていると困るのだが、凸は困るほどなのかどうか?結局は平面にしてしまったので結論は得られていない。

使ってみた感じだが、ダイソー砥石で面直しすると、つるつるになって滑る。だが、最初だけで何回か擦ると研げている感じになってくる。(さらに使ってみて)砥汁は出るが研磨力は低いようだ。

アリエクでの買い物
砥石関連のものを結構な種類購入している。そのまとめ。
トゲール(もどき) "knife angle guide"

    この包丁研ぎ器は、砥石にあたる所がセラミックの丸棒になっていて、耐久性が高い。気に入ったがそれでも消耗品ではあるので確保。価格は $1 台前半。

面直し砥石 "Small Size Correction Stone"
    ali-03.jpg
    最初に買った砥石セットの付属品で気に入ったのだが、減りが早い。60mm x30mm x30mm ぐらいのものだが、もう厚みが 11mm になっている。(おそらく)同じものを見つけられたので複数購入。単価は $1台 後半。

    到着した。サイズは 60mm x25mm x25mm で付属のものと比べると幅が少し狭い。同じ材質?かというと、そのように見える。こいつの粒子を擦り付けたときのジャリジャリ感が気に入ったのだが、どんな砥石も荒砥になってしまう。研ぎ続けると粒子が小さくなって最初の傷も消えていくのだが・・・砥石もまた必要以上に削ってしまっているかも。使い方はちょっと再考したほうが良さそうだ。

20mm幅x150mm長の砥石 "whetstone"
    ali-09.jpg
    Edge Pro という砥ぎ器があり、それ用に多種多様な砥石がある。幅は 20mm と 30mm 。砥石自体がどんな性質か興味があったので、いくつか買うことに。曲がっていたり割れていたりする可能性があるが、お試しなので許容する覚悟で購入。
    RSCHEF 褐色 #400 $1前半
    RSCHEF 褐色 #800 $1前半
    RSCHEF 白 #1200 $1後半
    RSCHEF 白 #3000 $1後半
    ピンク #3000 $1後半
    ダイヤ #3000 約$2.5
    革砥+青棒 約$3

    入手。明らかな割れや欠け、接着のずれはない。曲がりはあった。僅かだが定規を当ててわかるレベルで全部上に凸。ダイヤまでがそうなっている。これは偶然なのか?そう作っているのか?

    革砥も到着。砥石と同じプラベースに接着してある。同じように若干の凸。なめし方に特徴があって、片側から撫でるとすべすべ。反対側ではザラザラ。#400 ぐらいのザラザラ感だろうか。革ならなんでも良いというわけではないようだ。中国製なのに・・・ちょっと驚き。青棒は 3cm 角ぐらいで厚さ 2cm 。この革砥には十分すぎる印象。

    褐色 #400,#800 は、柔らかく砥汁も沢山出る。研磨力もありそうなのだが、KEENBEST 緑に擦りつけて使うのが良さそう。白 #1200,#3000 は素焼きの陶器のような質感で硬い。やすりで削っているような感じで、砥汁はあまり出ず、擦っていくと真っ黒になる。#400 で面直しすると面が荒れて研磨力も上がるが真っ黒になるまで使わないと本来の番手にならない。また、黒は染み込んでいく、面直ししてもうっすらと残る。

    他に RUIXIN PRO というブランドのものも購入。白 #1500 は、RSCHEF 白と大分感じが違う。
    まず、汚れが染み込まない。面直しするとかなり綺麗になるが、少し柔らかいのか薄くなっていく。薄茶 #600 はまた違う。


薄いダイヤモンド砥石 #400 "diamond whetstone 65"
    ali-04.jpg
    ダイヤモンド砥石ははるか昔にかった #180 (穴あきタイプ)しか持っていないので、ひとつ(ではないが)安いものを買ってみることに。amazon では 2000-3000円ぐらいのものが多数あるが、平面度は怪しいそうだ。平面が出ていないのであれば、面直しには使えないし厚いものであれば修正もできない。いっそのこと薄い安いもので良いかと考えた。曲がっているだろうし、どう使えるかイメージもないのだが、まずひとつ。160*65*2.5mm #400が $2.09 。2.5mm厚だが、スポンジのようなもの(EVA)が貼られており、実際の厚みは 1mm のようだ。
    これは、六角形の模様のタイプだが、#1200 まで。その中で #400 だけ安売りしていた。

      到着!奇跡的なのか、明らかな曲がりや窪みはなかった。平面なのか?というと結構平面。定規を当ててみたが、ざらざらなので全体から光が漏れ分からない。
      EVA は両面テープで貼られているだけで綺麗に剥がせた。裏はけっこう鏡面で像が写る。これならなにか硬い板に貼ることで面直しに使える。(接着せずに)木を当てて 緑#400 で試したところ、ダイヤモンド砥石が当たったところだけ白っぽくなるので形が良く分かる。元々凸で上下の端だけ当たらないと思っていたのだが・・・少し違って上下の中央部も少し窪んでいた。こんな感じであれば、硬く平面にすることが出来て水に強い素材ー砥石に貼ればいけそう。少し幅が足りないがダイソー砥石にエポキシ接着剤で接着することに。15mm ほどはみ出るのだが、後で金のこで切ってしまった。

      何故曲がったりしないのか? ステンレス鋼板だろうか? 多少曲げてもバネのように元に戻る。

      作った面直し用砥石は、割と具合がよかった。面直しした砥石同士が張り付く。もうちょっと立派なものを作ろうと検討することに→木工ストーリー(6) に続く。

    他に #3000 までのタイプがあり("diamond whetstone 3000 17")、base あり/なしが選べる。#3000 は興味がわいたが買わない。ali-08.jpg

ダイヤモンド砥石 #400/#600 "diamond whetstone double outdoor"
    ali-07.jpg
    折り畳みタイプでホールディングナイフのような形態。気の迷いでこんなものまで購入。砥石部分は 20mm 幅 x100mm 長。価格は $2.67 。何に使えるかは分からない。砥石よりはやすりの用途?

天然石 #12000/ピンクアランダム(PA) #5000 "whetstone double side 12000"
    ali-01.jpg
    硬いものはどこまで硬いのか?お試しに買ってみることに。サイズは 25mm 幅 100mm長。5mm 厚を貼り合わせている。価格は $3.64 。#10000/#3000 さらには #8000-#10000/#2000-#3000として売っているところもあり粒度はあてにならない。これはマテリアルとして欲しくなった。割れて届いたら嫌だがどうなるか?
    材質は、Material: Chromium Corundum,Natural green agate
    agate = 瑪瑙(めのう) モース硬度: 6.5 - 7 。多孔質。主成分 SiO2 (石英)。本来、縞模様のものだけが瑪瑙。
    日本の天然砥石のほとんども、砥粒として石英(せきえい)を含んでいるとのこと。どんな形で含まれているかが重要で瑪瑙はあまり見ないから良いものではないのだろう。
    Chromium Corundum クロームを不純物として含んだ酸化アルミニウム (アルミナ)。人造ルビー?
    こちらは人造砥石。ピンク系は他のアルミナより硬い。粒度が低いものに良く使われるが #3000 とかではあまり見ない。こちらは良くないからではなくて、細かく砕いたものは高いからだろうと勝手に想像している。

      amazon にも似た商品がある。「ルビーオイルストーンは、非常に高い硬度と強度を備えた高温焼結によって形成されます」だそうだ。写真の寸法表示は出鱈目。5cm x 2.5cm x 1cm ?白いほうはホワイト瑪瑙となっている。一方モノタロウにもルビーストーンがある。こちらは滅法高い。焼結ダイヤモンドより高いのもおかしな感じがする。
      さらに、アリエクでは例の機器用に安いものがある。15cm x 2cm ベースなしが $1.85 。今度こそ割れて届きそうな気がするが、気軽にポチってしまった。そういえば・・・ベースなしが欲しかったのだった。ベースありだと接着されていて剥がせないが、5mm 厚のサイドを使ってゴリゴリと裏すきを作りたい。で、同じショップでベースなしのセット(普通の砥石)も売っている。とても欲しく・・・マズイ。

        ピンクの #3000 を入手。コンビ砥石のものと比べて、色が赤黒い。質感は同じで緻密で水を吸い込まない感じ。縦に細い溝が多数あり、中央部が僅かに凹んでいる。硬く面直しが困難で周囲は溝を無くせるが中央部まで削るのは大変。これで擦ると #3000 にふさわしい輝きになる。また黒くなるが、汚れは落としやすい。

      ali-10.jpg
      Boron Carbide = 炭化ホウ素(B4C)#800 と ルビー色(Chromium Corundum) #3000 のコンビ砥石もある。本物かどうかは分からないが、5cmx2.5cm 1cm厚 という小さなものなら クーポン使って $2.51 。本物ならば焼結ダイヤモンドのようなものだ。面直しなど出来るのか? ちなみに焼結ダイヤモンドは、ほぼ面直しにはならないが、目詰まりを取るために砥石で擦る必要があるそうだ。
      写真では、端が綺麗に面取りされていて、ピンクと黒の両方を同時に焼結したように見える。ならば、ピンクの結合剤もまた硬いのだろう。

        Boron Carbide で大きな砥石はなさそう。唯一見つけたのは 50mm 幅 x200 で #1500 。本物かどうかは怪しいが、#800 なのを詐称している程度かも知れない。Boron Carbide で検索して沢山出てくるのはサンドブラスト用のノズルで本当に耐摩耗性がありそうだ。こういうのを流用して形だけ違うものは容易に作れるはず。だが、本物であれば平面を出すのは容易ではない。最低2つ必要そうだが、果たして超耐摩耗性のものをどうにか出来るのか?
        ちなみに ruby whetstone も同じ大きさのものがある。体積10倍なら価格も10倍だから値段は妥当な感じ。ピンク色が濃く、それっぽくは見えるが、本物かどうかは分かるはずもない。が、ユーザの写真が掲載されていて、質感は小さいものと同じようには見える。
        偽物と言えば、"MITSUMOTO SAKARI" 画像には怪しい日本語。三本盛株式会社だそうで、〇に盛の商標。あれ?日本法人がある。ここまでやると偽物とは言えないか。恐るべし。

      natural-stone-2.jpg
      謎砥石もある。ADAEE というブランドのオフィシャルストアでは $12.21。 天然砥石とは書いてあるが、瑪瑙や翡翠とかは多孔質のため着色が可能で実際に着色される場合があるらしい。これなどいかにもという色合いだが、砥石なのだから意味はない。なお写真は別ショップのもので #12000 と書いてあるが公式では #5000 。なお、翡翠の工芸品はつるつるのイメージだが、あれは蝋をしみこませる。
      ali-11.jpg
      180x60 だが 15mm厚しかないものは $8.14 。趣味が高じて取り寄せたのだが、こんなに薄くなってしまった・・とかハッタリをかますのに良さそうなアイテムだ。素材は、両方 瑪瑙(の一種)のはず。また、こちらも着色かも知れない。

        ところで、研承ダイヤ細目(替刃)なんてものがあることを知った。1mm厚程度のもので、15mm 厚のアルミの台に両面テープで張り付ける仕組み。こういう砥石を台にして安物のダイヤモンド砥石を張り付けても構わないのではないか? また細目は #600 中目は #400 。EVA の base 付きを持っているが、EVA は両面テープで貼られているだけで綺麗に剥がせた。裏はけっこう鏡面で像が写る。これならばいける!

      ・・・コンビ砥石が到着。さすがに 10cm長は小さい。瑪瑙の方は大部分がピカピカしているが、一部曇っている。多孔質と言うのだから曇っているべきだと思うのだが・・・。ピカピカ部分は像が写る。多少歪んでいるから平面とは言えないのだろう。ピンクの方は若干薄く 4mm ? こちらは肌触り的に #5000 かも。#3000 かも知れないけれども、それなりにきめ細かい。定規を当てると両面とも光が漏れる。面直しをちょっとやってみた。瑪瑙は白い砥汁がかなり出る。調子に乗ると削りすぎてしまいそう。全体的に曇った感じになったが、端は砥石が当たらずピカピカが残っている。ピンクは硬い。ピンク色の砥汁はほとんど出ない。が、僅かには削れたようだ。砥石に当たらない部分が沢山の筋になっている。触れても段差が分からないので、もうちょっとやれば筋は消えそう。
      #400 のダイヤモンド砥石で面直ししてみた。砥汁はピンクではなく白っぽい。バケツの水で洗うと浮く成分がある。oil stone で油を染み込ませているのかも。確かに筋のほとんどはなくなったのだが・・・ダイヤモンド砥石もまた終わってしまったかも。ザラザラ感がなくなってしまっている。

    鑿、鉋の研ぎ方
    鑿を使いたかったから、当然ここから入った。いろんな動画を見たが、みんな裏の研ぎ(裏押し)が最も重要で平面にしなくてはならないと言う。鉋ではどうか知らないが、鑿では確かにそうだ。木を平面に削りたいとき、裏を木にあてるが、刃が浮いていては全く木に引っかからない。刃先まで平面でないと必ず刃が浮くのである。ただし、凹である場合は問題がない。「裏すき」といって、中央部が凹になっているが、削るのに支障はない。全部平面なのは「べた裏」と言って、研ぐ面積が多いため平面を出すのが困難だそうだ。安い鑿はみな全鋼でべた裏である。いきなり困難に挑戦するのもどうかと思うので、24mm の鑿に「裏すき」を作ってみた。無様ではあるが、なんとか。12mm の鑿を購入中で、多分「裏すき」に挑戦する。詳細はそのときに書く。
    さて、平面を出すのは、刃先から 2cm 程度だそうだ。だが本当なのか? そこばかり削ると長く削りたい場合、刃先から 2cmが浮いてしまう。そして実際にそういう事態になった。今は 5cm ほど研ぐことにしたが、刃先まで研げずに苦戦している。
    平面を出すには砥石も平面にしなくてはならない。裏押しをする場合、ショートストロークで15往復したら場所を変えていき、片側が終わったら砥石を180°回転する。それも終わったら面直し。これを1セットとしている。だいたい 1セット2-3分? 4-5セットもやれば飽きるので、やめるか違うものを研ぐ。
    表もショートストローク。砥石を4つほどのエリアに分けて、エリアの中で絶えず横にずらしながら研ぐ。エリアが終わったら移動。砥石全面を使ったら基本面直しだが、2回ぐらいやることもある。自分流はこんなところ。

    包丁の研ぎ方
    包丁はトゲールを使って角度を一定にしている。慣れれば・・・というより研いだところが平面ならば、トゲールは必要なくなるそうだが、練習用に用意した包丁は今まで好き勝手に研いだので、角度が一定ではない。当面トゲールは必要だ。
    包丁は、砥石に対して 45°ナナメにする。また包丁は長いので 3分割ぐらいで研ぐ。指で押さえて峰の方向に研ぐのだが、押さえるところを移動することが重要だそうだ。反対側を研ぐときは持ち替える派。線対称で砥石を使った方が面直しが楽だと考えた。面直しは頻繁にはやらなくて良いらしい。

    どこまで研げば良いのか?
    日々のメンテでは、かえりが出れば、その荒さでのその面は終了。反対側もやって 次の砥石に行く。かえりは次の砥石で取れるから良いのだが、最終まで行ったら、かえりが反対側に出て終わらない。包丁の場合、最終の最終は、なにかに擦り付ける。革砥だったり新聞紙だったり。研ぎのプロでもデニムのエプロン!に擦り付けたり。鑿や鉋の場合はあくまで砥石で取るようだ。
    整形する場合はその限りではない。次の砥石に行くと研げていないところがあればはっきりする。輝きが違うのだ。その場合は、前の砥石に戻る。鑿は今 6mm と 24mm を研いでいるのだが、なかなか #1000 を卒業できない。#400 まで戻るべきか悩み中。「平面が出ていないと研いでも無駄」というのは実感していて、#400の平面を出せるかどうか?
    ダイヤモンド砥石#3000で確認 - 試しに使ってみたところ、軽く擦ればヒカピカになる。あたってないところは前のままなので差がはっきりと分かる。 あたったところも平面とは限らないのだが、像がはっきり写るので歪んでいるかどうかが分かる。これで #1000 が卒業できたかどうか判断することに。

      この#3000 でピカピカになるが、平面とは限らないということに注意が必要だ。研ぎというより磨きに近い。

    動画を見たり経験したりして勉強したのはこんなところ。自分なりのやり方は模索中でFIXするのは、まだまだ先かもしれない。

    (おまけ)アリエクで購入した刃物
    格安 鑿 "1pcs woodwork gouge chisel"
      chisel-1.jpg
      平鑿と丸鑿を1本売りしている。刃厚は 4mm で薄め。穂は長い。6mm と 12mm を購入したが、38mm もあり欲しいような。使う予定はないから買わないか。

    格安 木彫りノミ 6本セット "6pcs carving chisels "
      chisel-2.jpg
      同じものが様々な値段で売っている。その中で $5.61 というのを見つけ買ってみた。ひどいもので、僅かでも切れると思わない方がいい。だが、研ぎの練習には良さそうである。刃物であれば研げば切れる。しかし切れ味の持続性があるかどうかは分からない。また、フラットな2本 平刀とナナメの印刀は両刃であり、どうも使いにくそうだ。
      なお6本の内訳は、平ノミ、印刀(イスカ)、平スクイノミ、丸ノミ、丸スクイノミ、三角ノミ(底丸三角スクイ?)

      これらは、焼き入れしたり削ったり、好きなようにいじり倒すことにした。まとめは別途。

      5本を好きなように変えてしまい、練習するには良いと思ったので2つ目も買ってしまった。これがなかなか届かない。届かないのでは?と思ったが、約50日かけて到着。新着分は研ぎの練習に使って(たぶん)保管。



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posted by すz at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年09月27日

木工ストーリー(4)

文字数が増えすぎたので分割

ホビーカンナの替刃を使ったカンナを作ってしまおうという話。普通には作れないので、2分割したものを別々に作って貼り合わせる計画。また、ホビーカンナの替刃は刃の角度を変えたものを作って使う。

    かんなを使っていると切口が開いてくるそうだが、最も弱いところということになる。その中央で2分割するのはいかがなものか? とは思うのだが、まずは作ってみたい。次作を作るようなことがあれば対策を検討する。

検討編

    この動画の人は、小鉋押し。大きな鉋は大工でも使う機会が減っているが、小鉋はまだ使う機会が多いので 42mm とか 30mm をしっかりマスターしようというのが持論のようだ。私は、もっている 42mm とミニカンナを普通のレベルで使えるようになりたいだけなので、この動画は見る価値がありそうだ。ただ、長いのでまだ見ていない。台を自分で作ってしまう人なので、どんな話が出てくるのか?楽しみではある。
    まぁ台を作るのはさすがに無理か。ナラの集成材で多分台の材料になる。だが、掘るのが無理。鑿のスキルが上がればあるいは・・・というところか。将来の課題にしておこう。あ、そうか。半分に割った形を作って後で接着すれば、のこぎりが結構使える。丸ノコも使えるかも知れない。

    初心者のための鉋台製作講座 (1)(2)(3) なんてものがあった。初心者がそんなものを作れるものか。・・・とは思いつつ全部観た。素材はナラ。樫、けやきと比べれば削りやすいはずで初心者向けと言われればそうなのかも。で、全部鑿で掘っている。刃が入る溝は ダボとかを切るのこぎり。あと一枚刃で溝に嵌めるだけで止める種類。二枚刃とかは初心者向けではないのだろう。
    鑿の練習用課題として、最初はやわらかい 2x4 などで掘る練習をするのも良いかも知れない。一応、42mm の刃だけ持ってるし。ちなみに、この刃を使う本体は、ネジで刃を固定するタイプ。ネジは台の頭に付いていて、溝に刃を押さえつける。
    ミニカンナの刃を使ったものを作ってみたいが、おなじやりかたでは刃が曲がる。作れそうなのは溝にくさびを打って固定する方法。ただ、刃幅が 26mm しかないので 24mm の鑿の使いどころがない上に、手持ちの道具では溝を掘れない。そうなると、やはり割ったものを作って接着かな。そういう作り方であれば、穴を空けて本体の固定用金具を付けることも出来る。でも、ネジが邪魔でかんなくずが内部に溜まるという欠点がある。二枚刃のように金属の棒(釘)を差し込んで、裏刃の形をしたくさびを入れれば良いのではないか?

    鑿の練習であれば、42mm が良い。替刃なので本体が売っていて、その本体のサイズは、148*54*20 。手持ちのものは、200*54*23 。刃が入る角度は、八分勾配とか七分五厘勾配とかそういう言い方をする。刃先が鋭角だから七分五厘ではないだろうか? (七分五厘とは、底面 1cm にづき 0.75 cm の高さになる角度。37°?)。手持ちの二枚刃のカンナの角度を測ってみたらきっかり 37° 七分五厘勾配だった。たぶん七分勾配までのものは、特殊で、一般的には八分勾配のようだ。七分五厘勾配は柔らかめの材料用で、堅いもの用は、八分五厘勾配。さらにほとんど直角の立刃勾配というのもある。鉋台直し専用。反対側(口裏)は 手持ちだと 刃と直角で 53°ぐらい。なんでも良いのだろうが、「木っ葉返しの勾配・高さ・刃口の大小は、鉋の調子に大きく作用する。」だそうだ。そして、一番傷みやすい場所で、真鍮板を仕込んでいるかんなや、修復で違う木を嵌めたかんながある。口裏の起点が重要なわけだが、刃の出口から、刃厚ぐらいの幅を離したところが起点のようだ。動画では寸法についての情報がなかったのだが、これで補完できた。

      刃の仕込み勾配は、一般的な鉋と同じような勾配で、普通は8分勾配、硬い木には8分5厘勾配とか、サワラのような柔らかい木なら、7分5厘勾配などになっておりますが、一枚の鉋台でも同じ仕込み勾配で使います。

      違うのは、普通の二枚刃の鉋のコッパ返しが斜めにかなり立っった角度になっているのに対し一枚台は、それより寝ていて、鉋の仕込み勾配と近い同じ角度になっています。(43〜45度)。

      意味がはっきりとは分からないが、一枚刃の話で重要な情報に思えるのでメモ。
      (追記)コッパ返しは、鉋の仕込み勾配+7°。二枚刃は裏刃の角度+7°とかそういうことらしい。

      刃口が広がってくると鉋掛けが上手くできなくなります。特に薄く削りたいときや,鉋のかけ始めと終わりがうまくいかなくなります。 刃口の巾の目安は,仕上げ鉋で,0.3〜0.7ミリ,中しこで0.4〜1ミリ位でしょう。新しい台は,使っていると刃口が広がってきますので刃口の巾が上の巾より広くなったら,刃口調整板・・・

      これも重要そうだ。
      (追記)刃口が広がってくるのは、台直しをしていくと・・・という意味らしい。台が摩耗するとか、刃口だけが削れていくとか、そういうことではないようだ。

    とりあえず材料を押さえておきたい。ナラの集成材の端材は沢山あるが手ごろなのは、 20mm 厚ばかり。42mm 用は 20mm 厚で決める。最も手ごろなやつは、この前直角に切る練習をしたもので 12cm 幅 13.5 cm 長。短いが2つ分にはなる。もうひとつ四角の板があるのだが、少し短い。集成材なので 27mm 幅ぐらいの棒を接着して板にしている。その棒もギザギザに加工したもの同士で繋いである。こういうところが重要なところにかからないように木取りしなければならず、よく考えないといけない。42mm 用はまだまだ先だが、使わないように押さえておく。あと 23mm 厚 56mm 幅 15cm 長の端材があった。ナラではない。軽く柔らかい感じ。上等な杉かな?まずは、最初の練習に使おう。あと刃を押さえるくさび用。探したら 35mm 厚のナラが見つかった。

      動画を探すとくさびの作り方があった。角棒をくさびの長さで切ったものを沢山作り横に接着して長い棒を作る。角度を付けた定規で、表ー裏ー表と切っていけば、沢山作ることが出来る。集成材の場合、横に切れば似たようなものになる。これを角度を付けて切っていけば良いわけだ。残念なことに POPOMAN では一発では切りとれない。
      他の動画では、角棒の端を丸ノコで角度を付けて沢山切れ込みを入れる。最後に横に切りとってバラバラと。全部フリーハンドです。10秒の仕事ですね。−これは無理。
      他に、くさびの厚さの角棒を用意して、溝とナナメにセットした定規の治具を作る。角棒をずらしていけば菱形が沢山作れる。最後に菱形を半分に切って終了。この日は5000個作りました。−だと!それ以前の問題があるから、やっぱり無理。

        大工の正やん」は、「髪の毛1本分の微調整は、後ろから 矢 を打ってやって調整します」と言いながら、くさびにしか見えない 矢 なるものを 鑿を叩いてで板から打ち出していた。意味がわからない。

      ・・・となると最初の方法ベースか。角度を付けた定規と直角の定規で交互に切る。溝しか掘れないからあとは手ノコで切りとる。ダボ切りのこで、溝を定規に綺麗に切ることが出来ないと、そもそも話にならない。・・・これはクリアしなければならない。だが切った残りは、出っ張りが短いとかなり難しくなる。なので溝は2つ作る。出来そうだ・・・というより出来なければならない。

    あと動画では、正確な角度で切った治具を使っている。これを定規にのみを当てて刃を入れるところを仕上げている。これを最初につくらねばならない。とりあえず 杉の 45mm の端材を切って 2枚張り合わせたのを2組作った。最近買った定規(通称 speed square)で多分墨は入れられる。丸ノコ POPOMAN は、垂直切りしか出来ないので手ノコでやらねばならない。さらにこれを定規にしてダボ切りのこでコピーを作る。ここまで出来なければ話にもならず先に進めない。

    ミニカンナ刃 は 26mm 幅なので 34mm 幅あれば良さそうなのだが、20mm 厚では刃の頭が上にほとんど出ない。15〜17mm ぐらいが良い。ただ薄いと多分持ちにくい。刃の頭が叩きにくいのであれば、そこだけ削ることにして同じ 20mm 厚でいく。2分割で作るのであれば 17mm を切り取る。長さは 9〜10cm にしたい。2つ分の長さにして長いまま加工したいので 20cm ぐらい必要。つなぎ目にかからない棒が2つあり、17cm と 20cm 。この2つを候補にして、丸ノコを使うときに切りとっておこう。あと作るのなら八分勾配(39°)にしたい。これだと堅い木に一応対応できる。



ミニカンナ台 墨入れ
とりあえず、短い方の片面に墨を入れることにした。 20mm 厚だから 7分5厘だと 底辺は 26.66mm 。8分だと 25mm 。結局 7分5厘(37°) 目標とした。1mm ぐらいの誤差は出るだろうから結果はどうなるか分からない。このラインが刃の背を当てるところ。外側に超えて切ってはいけない。反対側(口裏)はこのラインから 90° で、底面からは 53°。起点は、最初のラインと底面が交わるところ。この線より外側をきらなければならない。次に底面(木裏)と上面(木表)に線を引く。これを基準に反対側の側面も三角形を描く。実際の口裏になる線をずらして書く。どれぐらいずらすべきかは分からないが、2.5mm とした。おそらく 2.5mm はずらしすぎ、ちょっと内側を切る。とにかく超えてはならない。このずらした線も木裏、木表にも引く。ここまで書いたのをもうひとつにも移していく。あとどこまで切るかのライン。刃は 26mm なので 溝は13mm, 他は11mm として、2本書く。溝の前にまずは三角形を切り取る。楽にできるように刃口から放射状にのこぎりをいれていく計画。垂直に1本、左右に1本づつ。もっと沢山でも良いが、刃口を傷つけないようにしなくてはならない。まずは、この三角形を綺麗に正確に掘れるかどうか?出来れば次の段階に行く。だが、出来るような気がしない。

    (追記)寸法をどうするかについての動画があった。大きな鉋だが、木っ葉返しの幅は 4mm で設計している。そこを決めてから口裏のラインを引いている。また、刃が接する面のラインを引いたが、動画では刃の上側のラインを引いている。やり方が全然違う。

まずは、かんな台を固定する台を作ることにする。片手で押さえたのでは、精度が期待できない。5.5mm の合板2枚でかんな台を挟み込むように台に固定する。5.5mm はのこぎりを入れる目安にも使う。あと、切るときに角棒などを当てて定規にする。ダボ切りのこが食い込めばテンションをかけるだけなのだが、最初、材料と定規の両方固定しなければならないので、治具がないと厳しい。

    初心者のための鉋台の作り方 その2 -- 別の動画もあった。2時間以上で説明なし、編集なし。作り方も前のと少し違う。ただ、この人も刃の勾配を決める定規を使っている。最終的にはこれに鑿を沿わせて仕上げている。また、台と同じしっかりした材質のようだ。多分最初の墨入れから、この定規が基準になっている。やはり作らなければならないのだろうか?あと、2つ線を引いて、刃と反対の口裏側をずらした平行線にしたが、やはり間違いのような。手持ちのかんなだと、口裏側から見てみると、刃側との隙間は 1.5mm ぐらい。しかし刃側は尖ったままではなくて、少しだけ先が丸められている。多分刃側は刃の裏になるから、多少削ってしまっても大丈夫。・・・ということで、ぴったりの線を口裏ラインにする。また木っ端返しは意外に面積があり、二枚刃では、刃側に少し角度が付いている。一枚刃では、もっと角度を付けるようだ(45°?)。

    ・・・まぁ、完成まで行けるとは思えないのだが、失敗したらどうするか考えておく。削っていった結果、刃口が広がりすぎたら、堅木もしくは真鍮板を接着して修正するようだ。もともと傷みやすく修正方法もいろいろとある。7mm 厚のアマゾンジャラなら持っているから、これでどうにかならないか。木っ端返しもカバーした厚み(2-3mm ?)を切り出してエポキシ接着剤で貼れば良いのだろう。また、刃の側の平面をどうしても出せない場合、エポキシパテでぴったりにする。刃が薄いからぴったりにすることは多分重要。刃との間にポリエチレンとか接着出来ないものを入れれば多分ぴったりになるはず。刃をいれる溝を切りすぎたり割れたら? これはお手上げのような気がする。その場合、溝で切断して定規にするとか再利用を考える。

      ところで、アマゾンジャラは木工ランドで購入したのだが、今見てみると 最低送料が 4000円になっていて、とてもちょっとの量を注文できるようなものではなくなっていた。値段自体は、 12mmx105mmx1800mm (2.5kg) が 810円。喜んで買った杉の貫(13mmx90mmx2000mm ) の 3倍 ぐらいか。重量あたりだと多分安い。ただし、かんなのパーツ用であれば、ほんの少ししか必要ないので、無料サンプルが利用できる。

      なお、最低送料 4000円分というのは、上記のサイズなら 31 本分。多いようにみえるがフェンスならば、わずか 3.25m 分。ウッドデッキを作るような場合なら、最低送料は気にならないのだろう。しかし、重量はなんと 77kg で 25000円分。送料半額セールなんてのを時々やってるので、その倍になることも。

      なお、これ見てハードウッドが欲しいと思った場合、良く調べるべきである。樫なんかより堅く重い。はっきり言って手に負えない。

    さらに鉋台制作の考え方 という動画。材質についての説明だけで終わっている。いきなり台は樫を使います。ほかのもの、ケヤキや楓、ナラについては言及なし。あと普通の平鉋では、年輪が平行になっている部分(板目)を使い、木の外側が下。また前後で木目が平行でない場合、動かす方向に逆らわないー順目?となるように。手持ちの安物も確かにそうなっている。集成材の場合、そんなに都合の良いものはない。では、2分割で作ったものを貼り合わせても、組み合わせを選べるだけマシだろう・・・とポジティブに考えよう。

ところで、定規を作ったり、くさびを作ったりするのであれば、スライド丸ノコが便利なようだ。いや買うのではなくて、似たようなものを持っているなと。それは、グラインダースタンド。丸ノコの刃が付けば角度を付けて切り下ろすだけならできる。そして、15mm 内径の 85mm 丸ノコ刃は買えるのである。実は切断砥石も持っていないのに、これを入手済み。(一方、丸ノコはコンクリート切断用のダイヤモンドカッターが付属品として持っている。) ちゃんと調整してないし、怖いから使ってないのだが、手ノコでは作成無理と判断したら検討してみる。

定規を作る。

材料は、ミニカンナ用に 17mm を切り出した残り。これをナナメに切って刃の方の角度にする。先に墨を入れてしまったので、それを基準に切る角度を写す。余ったもう一つを重ねてクランプで止め垂直に切るための定規にする。ダボ切りのこをぴたりとくっつけて切る。やって見れば意外と簡単で、綺麗に平面に切れた。司直にも切れたように見える。平面が出ているので、speed square で角度も測れる。測ってみたところ両側とも 38°だった。七分八厘。予定より立ったが墨がそうなんだからしょうがない。
さて、この定規は最後の仕上げで鑿を当てるもの。今は墨を確認するだけ。実際にのこぎりで切るのは、同じように角棒を当てて切る。刃を止めるくさびも同じように作れるはずだ。

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自信が出てきたので、同じようにかんなの面を切っていく。
やってみたところ、まぁまぁ? 完璧とはほど遠いものの、こんなものかな。2つを合わせるとそれなりにずれている。のこぎりの面は綺麗で触りたくないが、ずれているならば、調整でけずらないといけない。最後に、定規を完成させる。52°で切りとるだけの話だが。やってみると、これまた綺麗な平面。だが、垂直かと言えば微妙。ぴったりと付けているつもりだったが、なにかくせがあるようだ。
ここで、しげしげと眺める。定規(ー38君)と呼ぼうは、すばらしい出来だ。手ノコでこんなに綺麗に切れたのは初めて。2分割の本体は、今見てもずれていることしか分からない。ただ、切り口は一直線なようだ。いまのところ致命的しっぱいはない。ところで、作った作業台は使わなかった。垂直に切る用の当て木をクランプで止めて片手に持って切った。次の段階では、鑿で叩くから2枚を小さいクランプで合わせて、大きなクランプで台に固定しなければならない。溝は三角形を切り取って整形した後、1mm 幅だから普通ののこぎりの方が良いかもー考え中。あと刃を固定するための金属棒だが、3mm のステンレス棒か 4mm の真鍮棒にすることにした。(4mm は調整で穴を広げすぎたときの保険)。もちろん切断砥石も。くぎで良いとは思ったのだが、金属棒を買った方が安かった。金属棒は、接着するときに嵌めてしまう。調整でどんなに汚くなっても外側からは分からない。
あと、並べてみたりしていると、4分割して接着するのが簡単では?と思えてきた。38君のようなのを作って側板に貼り付ければ精度の良いものが作れる。切り口の幅なども接着時に決められる。ハードウッドを切り口にすることも楽だろう。接着剤の強度は不安要素だからタイトボンドならVを使っても良いかも知れない。

三角を切り出す。
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放射状にのこぎりで切ると書いたが、2本だけ入れた。底面と垂直に1本、それと刃を入れる面との間に1本。(写真の線は墨にしか見えないが切った後、また上のやつが写り込んでいるようにも見えるが2つ重ねている。)この後、半分 6mm の鑿で割り取った。・・・できるじゃぁないか。気を良くして、割り取れるところは割り取る。のこぎりで切った面が現れ良い感じに。後は少しづつサイドを削っていく。鑿は切れるか?というと切れない。ダイソーの彫刻刀なんかよりは全然切れるが、いまいち。研ぎあげたと思っていたが、かえしが取れていない。それでも、研ぎなおさないと仕上げられないところまでは来た。

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刃を入れる面から、刃口を見ればおおよそ 1mm 。もし刃を差し込むことが出来れば、丁度刃口を塞ぐはず。刃先から刃口までの間は、粗削り用で 0.4 〜 1mm だそうだ。口裏側に、小さな木っ端返しを作ったら、もう削ってはならない。刃を入れる方は平面にしないといけないが、溝を作る位置はほぼ決まった。

ここからはもう良く切れる刃物が必要だ。鑿とあと薄刃のなにか。クラフトナイフを仕上げたら使えるか?出来れば片刃がいい。ダイソー彫刻刀しかないぞ。研いで使ってみようか。その前に 24mm を試す。2分割で片側オープンだから 24mm も使えるのであった。・・・やってみると切れる。6mm と同レベルのはずだから、刃が広いと安定するとかの理由なのだろう。とりあえずサイドを整形し、刃を入れる面もすこしやって終了。

    薄い鑿(突き鑿?)が欲しくなってしまって aliexpress を物色。安いものは一種類しかない。しかもセット品。
    chisel-2.jpg

    平鑿を単品売りしていないかと思ったがない。あるかも知れないけれど、一本 $20 とか高いものばかり。このセット品は安めだが、$10 とかなら買う気がおこらない。だが・・・ $5.61 というものを見つけてしまった。材質は、carbon steel としか書いてない。長さは 16cm で金属部分が 9cm 。彫刻刀と違って、長いし、丈夫そうに見える。・・見えるだけで簡単に曲げられるような材質であれば、はずれ。嫌な予感はする。6本の内訳は良くわからなかったのだが、平刀とナナメのやつ(名前を知らない。切り出し?)と丸刀があれば十分かなと思いポチった。今調べるとあとのやつは、平刀の湾曲したもの、丸刀の湾曲したもの、底が丸いのに三角刀。どれも使うとは思えないが、そういうものがある以上使い道はあるのだろう。
    ・・・どうやら、木彫りノミ という種類らしい。平ノミ、丸ノミ、三角ノミ、平スクイノミ、丸スクイノミ そんな名称。切り出し型は、印刀(イスカ)という名称? あと、底丸三角刀は彫刻刀で実際にあった。

    ついでなので、単品売りしている鑿はこんなやつ。
    chisel-1.jpg

    長さは 24cm で長い。穂の厚みは 4mm 。サイズが違っても厚みは同じように見える。持っている 9mm,15mm,24mm のセットは、18cm 長 (5mm 厚) なので随分と違う。

溝堀り

刃を入れる溝を掘る。最初ダボ切りのこで切った。0.6mm 幅とかで全然幅が狭い。これをどうやって広げていくか?普通は鑿なのだろうが、全く自信がない。ダイソーの金のこの刃があったので、やってみることに。最初は、切口にのこ刃が入らなかった。これは木っ端返しを作ってないため。とりあえずは口裏の方を削ってのこ刃ぐらいは入るようにする。これで広げることが出来たが、ミニカンナの刃はまだ入らなかった。どうしよかと考えたのだが、溝に薄いPP板を嵌めてそれを定規にダボ切りのこで切る。結果、広げすぎた。これは予定通りで問題ない。ただ、まだ深さが足りない。

もう一本 金のこの刃があった。SK11 フレックスブレード 32山とか書いてある。2枚合わせで、かなり厚い。刃口に入ったのでこれでやって見た。溝の幅はさらに広くなったが、綺麗に溝を掘れた。溝の幅はもう刃を2枚入れらそうな感じになっている。(実際は入らない)。分割していると微妙にずれるので、微調整が出来ない。もう接着してしまいたいのだが、金属棒をどうにかしないといけない。そして接着したときに金属棒を入れてしまうと、微調整の邪魔になる。悩ましい。あと悩ましい点は、木っ端返しの調整。直線にしようと頑張ると、切口が開きすぎるような。割とギリギリのところに来ている。

    刃口に別の板を当てて調整することを「刃口埋め」という。それをやっている動画があったのだが、木っ端返しを付けるのに、例の定規を当ててやっている。それほど重要なのか。ちょっとまずいかも。

    木っ端返しの角度に決まりはないが、一枚刃の場合 45°あたり、二枚刃の場合 71°(三寸勾配)とか。

    あと、金属棒は「押さえ棒」という名称。名称を知ればググれる。この作業は位置決めが難しいとのこと。理由は、入れたい位置が内側で分かっても、外側から空けなくてはならない。ボール盤で穴をあけるが、かんな台の側面が垂直でなければならない。すでにある裏金に合わせないといけない。そういうことで、微妙にずれる。

    どれもこれも関係ないね。あと、情報として、押さえ棒の位置は正解がない。概ね裏金の中央。あとクギでも良いとか、例として 5mm φだったり。

「押さえ棒」の穴あけ
先ずは位置決め。ああでもないこうでもないと悩んだんだが、平行でありさえすれば、と思い型紙で両側にマークすることにした。刃を入れる面の真ん中から、垂直にどれだけかを中心にする。垂直距離は自由度がある。溝から 2mm ぐらいは離そうと考え、溝 1.5mm + 2mm + 2mm (4mmφの半径) =5.5mm 中心目標でやったが、実際に3mmφの穴を空けてみれば、垂直距離は延びた。まぁくざびは角度ではなく、厚さで対応すれば良い。くさびはくさび、裏金の役目も兼ねようとか考えない。

実際の穴あけだが、ドリルを使うと、一発で致命傷になる気がする。なので、キリでグリグリとやって穴の状態を見ながら下穴をあけた。その後 3mmφの六角ドリルビットを手回しで底までさらう。うまく行ったような気がする。後は竹串で「押さえ棒」のプロトタイプを作る。これと同じ長さに金属棒を加工すれば良い。

最終調整
のつもりで、いろいろ削る。刃を入れる面や口裏は、ほぼ鋸で切ったまま。少しでも平面になるように僅かづつ削っていくのだが、やはり 24mm は切れて 6mm は切れない。6mm の裏面をよくよく見ると刃先に僅かに角度が付いている。裏面を当てて削ろうとしても全く引っかからないはずだ。そういえば、新たに買った木彫りノミはどうなってる?・・・平刀、平スクイと切り出しは、なんと両刃であった。全部刃を潰して片刃にするのかな?恐ろしいことだ。

    大昔に買って使っていなかったグラインダーの付属品に 6mm 厚のオフセット砥石があった(多分粒度 #24〜36)。他に買ったと思われるもので、面の方に溝が切ってあるタイプもある。(3mm 厚で #120 細目)。普通の使い方は、面の端で磨くもののようだ。(切削角度 15〜30°)。そのうち砥石が削れて接触面積が増えてくると。そしてグラインダーは下に固定した材料を削るもの。刃物は3秒ぐらいで水で冷やすべき。ダイヤモンド砥石なら、グラインダーを上に向けて固定して刃物を押し付けるような使い方が出来るだろうか?こわごわやってみるか。

    結合剤 BF のものは、湿気に弱い。水濡れ禁止とか書いてある。経年変化に耐えられるのだろうか。ちょっと不安。

あとは、金属棒と切断砥石まち。しばらく中断。眺めてみたのだが、「押さえ棒」の位置が高く、間に鑿をいれることが出来る。先のことは接着してから考えれば良さそうだ。

mini-canna-005.jpgmini-canna-004.jpg

次作の構想

真ん中で分割するのはあまり良くないだろうということで、両サイドと中央前後の4分割版を作ってみようかと。今なら材料を押さえられている。特に中央部の幅が重要なのだが、42mm 幅と 22mm 幅がある。定規を作ることが出来たわけだから、中央部は問題なく作れる。サイドは 6mm 幅とかで切り取り、溝を1つと穴を1つ。それだけでは面白くないので、「刃口埋め」も付けてしまう。これの材料はアマゾンジャラ。7mm 厚を 3mm 程度切り出して中央部の端に嵌める。嵌める木の木口が下の面(下端)に出てくるわけだ。こういう「刃口埋め」もあり、耐久性重視なんだと思う。嵌めたアマゾンジャラで木っ端返しを作り、そこから口裏の面をのこぎりで切る。アマゾンジャラの加工性についてすっかり忘れてしまったが、堅すぎて木っ端返しの面をかんなで作れなかったら、紙やすりで研ぐ。下端に飛び出した部分も多分平面出しの要領で研ぐことになる。また、サイドもアマゾンジャラにしてみたい。溝や穴の強度が気になるのだ。

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まずは、材料を揃える。7mm 厚 105mm 幅の アマゾンジャラ板から POPOMAN で 平行定規を使い 20mm 幅を切り取る。切り幅の調整は 20mm 厚の板をコピーする。実に簡単。結構綺麗に切り取れた。36T を買っておいて良かった。次に残った部分を speed square で直角に切り落とす。3mm にするつもりだったが、10mm 毎に印をして沢山作った。きりしろが 2.5mm ほどあり、平均 7.5mm ほど。適当にやったのでばらつきもある。
この時点ではなにも考えてなかったのだが、42mm 幅に アマゾンジャラを嵌めることにした。うまく出来たので、これを10.5cm 程度で切り落として下の部分のパーツにする。ここで、両側にアマゾンジャラを嵌めようと思い立った。ちゃんと台直しをした場合、切口のところと おしりの部分を高くする。そして、その2点で木と接触する。 ならば切口だけというのは、不均等だ。という考え。また、仕上げ用は、さらに頭の部分も高くする。頭にも付けてしまうかどうかは考え中。サイドのパーツをアマゾンジャラにするつもりで、デザイン的にどうか?というレベルで悩む。どうせ作るだけで、そう使わないのだ。一応、基本にはのっとって作るが、仕上げ用とはおこがましい・・・という面もある。
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しかし、アマゾンジャラの堅さはまだ実感していない。以前切るだけで相当苦労した覚えがあるのだが、丸ノコやダボ切りのこでは、そう苦労しない。

次に頭のパーツも 42mm から切りとる。長さは 7cm -- 一般的には 前と後ろが 4:6だそうだ。38君を定規にして切ったのだが、内へ内へと食い込んでいって垂直にするべきところが、ナナメに。平面はしっかり出てるし、切り終わりの角度も狂っていない。これを鑿で少しづつ削って調整しなければならない。せっかく平面を出せて綺麗なのに残念。どうもくせが付いたようだ。他のものも、割とそんな感じになる。
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口裏側もやってみた。はい、失敗。内側に切れ込まないように注意したら、今度は逆。また、今回は時間を測定してみた。約6分。その前に、刃物がちゃんと使えるかどうか確認。具体的には木っ端返し45°目標でミニカンナで面取り。削れることは削れる。音的には、なにか石を削っているような。刃がボロボロになっていくような気がする。

    なぜ 45°なのかやっと分かった。かんなくずが通る道であり、刃の角度+7°。このルールが常に適用される。

よくよく見ると、見た目ほどひどくない。木っ端返しを適当に削ったのが原因のようだ。鉛筆に例えると、先が削れて、芯が短くなっている。そんな場所がある。たぶん木っ端返しは刃口のあたりがピシッとしているのが重要で上の方はそんなでもない。まずは、治具45君を作って紙やすりで研いでみる。
治具45君は5分以内で切ることが出来た。皮肉なことにちゃんと垂直に切れたようだ。
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木っ端返しは一応平面らしきものが出た。もうこれで良いか。鑿が全然通用しない。

痛恨の
ミスをしてしまった。42mm 幅の板を使ったつもりが、明らかに幅が広い。42mm 幅の板は別にあった。なので、これを定規にして切ることにした。頭の方を切り終えて、尻の方も半分ほど切った時点で、42mm でも広すぎることに気が付いた。刃幅が 42mm であって、左右の溝に何mm かが入る。仮に 3mm づつだとすれば、36mm でなければならない。少しでも真面目にやってたら考えられないミスだ。途中で投げても仕方ないので、まずは 42mm にする。その後にあらためて 36mm 前後(今度はちゃんとチェックする)にすることに。で、36mm の定規が必要だ。あることはある。それは作成中のミニカンナ。17mm x2 にするつもりが 18mm (弱?)になっている。ミニカンナ用に用意した18mm は2セットあるので、未加工の方を使うことにする。しかし大分やる気を削がれた。 

切断完了! 36mm 幅に切断した。木っ端返しを削りすぎたところは切りとったので少し目立たなく。また、切り出した部分は、5.5mm 厚ぐらいなので ミニカンナのくさびに使えそう。めでたしめでたし。

あと残っているのは、溝堀り。幅は約3mm深さも3mm程度。ただ刃の左右の形が違う。ダボ切りのこで溝の両端を切ることは決めているが、あとどうするのか?もう一本入れてあとは鑿で頑張るか。金切り鋸を使うか。金切り鋸は効率が悪いが、底を綺麗にできる。これが終われば金属棒まち。

    3mm ステンはまだ届いていない。4mm 真鍮は届いたが、42mm カンナには使わない。むしろミニカンナに使おうかどうか悩み中。うまく穴を調整できれば、1mm くさびを薄くできる。5.5mm 厚のくさびは相当不格好で考えたいところ。悩み中と言えば接着剤。押さえ棒は、瞬間接着剤で穴を補強しておこうと思う。浸透することで強化できるはず。接着力や充填には期待しない。ミニカンナの溝もそうすべきか。悩んでいるのは パーツの張り付け。秘蔵しているタイトボンドVで十分だと思いたいが、どうなのだろう?
    もしダメなら、そのときは、4mm 真鍮をダボとして使おうと思う。外側から穴を空けて差し込む。そして磨く。これだと内側から外への圧力には弱いが、刃の溝を深くして圧力がかからないようにしておく。

    3mm ステンはまだ届いていない。一週間後に発送だそうだ。その間に熱が冷めてしまうぞ。どうしよう。

42mm 版溝堀り
予定通り、溝の両サイドをダボ切りのこで切る。アマゾンジャラは堅くぶれる。垂直に切るのを失敗・・・などなどで、かなりひどくなった。サイドの2枚を合わせてみると、もう全然だめで、3,4mm ずれていたり。修正不可能かと思ったが、いろいろとやって、なんとかなったような、ならないような。最終的に溝は広がったが、刃を入れられるようにはなった。しかし位置合わせが微妙で、どれが適正かよくわからない。接着してから調整したい。

釘採用
3mm ステンを待ってられないので、ダイソーで釘セットを買ってきた。一番長い 65mm が 2.8mmφ。これを切断して使う。グラインダースタンドにグラインダーをセットしてやってみた。まったく怖くない。42mm 用と ミニカンナ用の 30mm を作成。ナナメに切ってしまったりあまり上手く使えていない。で、6mm のオフセット砥石に変えて、修正。ちょっと触れるだけで、随分と削れてしまう。結果1本短くしすぎて、やり直し。ちなみに、釘の固定は、ロッキングプライヤーを使った。以前ダイソーで 200円 で買ったもの。なかなか便利。

接着開始
方法を考えていたのだが、一度に接着はしない。ミニカンナは釘の片方だけ。接着剤は ダイソーで買って使っていたタイルクラフト用(コニシ)。コンクリメントと同じく、酢酸ビニル系に石を混ぜている。乾くのに時間がかかるが、随分とカチコチになったはず。一回練習して、本番。釘のさきにちょっと付けて差し込む。差し込むときにグリグリやらない。粘度が高くはみ出した分は触れない。無理に成形しようとすると見苦しくなる。差し込むだけだとはみ出した分は綺麗に盛り上がって、それなりに見れる。これを取り除くかどうかは、ある程度乾いた後に考える。エポキシにするか迷ったのだが、結局これにした。堅い(堅そう)というのが決め手。反対側を嵌めて動かないようミニクランプ3つで固定。乾くまで相当時間がかかるので、このまま放置。
42mm の方は、中央頭側とサイド片側、あと釘を接着。木材同士は、無印タイトボンドにした。タイトボンドVを取ってくるのが面倒になったのだ。位置決めだが、溝を少し超えたところにした。これで刃が入るか入らないかギリギリのはず。中央尻側は、最後の最後。刃をちゃんと入れられるようになってからでないと位置が決められない。これもミニクランプ3つで固定。昔ダイソーで買ったやつが2本あったので使ってみる。2本440円で最近買ったものと比べれば、おなじように見えて実際は随分と華奢。使っているうちに壊れそう。
これも放置。1日そっとしておく。

研ぎ
ミニカンナが出来てしまうので、潰した刃を角度を変えて研いでるのを完遂する。刃先がスクレーバーになっていたので時間がかかると思っていたがそうでもなかった。・・・と言っても一時間ちょっと。#1000 でやっていたが、かえりが出たときは、大変うれしく、完遂してしまおうと #6000 もやった。ここからは、時間の流れが速い。次に 6mm のみも研ぐ。これも #1000 から。あっという間の2時間だった。6mm のみは後で眺めたら刃が少しナナメになっている。無理に修正する必要はないらしいが気になる。どうも表を研ぐときに左ばかり力がはいったようだ。あと、光を反射させてみれば、ムラがある。刃は付いているはずだから一回使ってみて、具合をみてからまた研ごうと思う。

接着つづき。
一日おいておくつもりだったが、タイルクラフト用ボンドが少し乾いてはみ出した部分が痩せてきた。動かないようなら、反対側も接着しようと。恐々クランプを外してみたが大丈夫。次からは最終調整。力がかかるので、今度こそ一日置く。

最終調整(1) ミニカンナ

    ここからは、ミニカンナと 42mm カンナについて別々に書いていく。
    2枚を接着した結果、少しずれた。押さえ棒を中心に少し回転している。要するにねじれている。まずは底面(と上面)を平面にする。鏡にサンドペーパーを貼るやり方だ。#240 を使う。あと頭と尻が最初から合ってない。ダボ切りのこで綺麗に切る。次にガタガタの刃口を綺麗に削る。木っ端返しを作るといった方が良いか。刃口が広がりすぎることになりそうだが、やむを得ない。刃を入れて溝の上面を調整。これはやすりでやる。刃が当たる下面は、もうしょうがない。エポキシパテを盛る。多めに盛って、ポリエチレンの袋を刃に巻いたのを入れて整形。数時間後にはみ出た部分をナイフで切りとる。あとくさびの調整。ベースになる分は用意してある。・・・ここまでが構想。その通りに出来るかどうかは分からない。

    鏡を使うまでもないだろうと平坦な木を用意して、#240 で削った。台直しでも #240 を使うようだが、良く削れる。簡単に段差はなくなったが、正しい平面になったかどうかは分からない。
    予定通り木っ端返しを作る。まずは墨入れ、ここだと思ったラインは、最初に引いたリミットのラインとおなじになった。で 45°で削っていくのだが、刃物は削りすぎが怖い。やすりで修正を試みるもあまり削れず埒が明かない。中途半端になったが、ちょっと刃をセットしてみることにした。刃の出し具合の調整は難しいが、くさびを打ち込むと一応固定できる。この状態で眺めると、刃先と刃口の隙間がナナメになっている。広いところで 1mm とちょっと。狭いところは 2/3 か 1/2 ぐらい。この原因は刃が水平になっていないためだった。まだ、刃があたる部分を修正していないし、そんなものだろう。とにかく、削ってみるぐらいは出来る状態になったので、杉の端材を削ってみる。まぁまぁなのか?削れることは削れる。面取りぐらいは現状でもいけそうだ。まずは刃があたる部分を削って刃口を平行にして試してみよう。また、刃に耳という部分を作らなくてはならない。溝の部分の刃を取るのだ。エポキシパテは先送り。現状では平行に刃を浮かすことが出来ない。溝の整形が意外と面倒で今はパスしたい。
    いろいろといじってみた。台の頭を叩くと刃が引っ込むわけだが、くさびが先に抜ける。そのため微調整には使えず調整が難しくなっている。
    刃の出方が左右で違う原因は、刃にあるかも。と考え、刃を交換してみたが、同じ傾向で問題は台にあることが確定。刃を 0.1mm 出して片側が 0mm だったら触ればはっきりわかる。基板の銅箔は 35μ(0.035mm)で、その段差でも触れば分かるのだ。だが、台の方は見ても分からない。0.1mm だけナナメにして平面に削るというのも難しい。なかなか調整に難航するわけだ。

    完全ではないものの、大分修正できた。鉛筆を刃に塗ってでっぱりがあるところを取る。予想外のところが出っ張っていた。その後、少しづつ削っていった。この作業で 6mm 鑿が活躍。手持ちではこれしか使えない。薄くて長いので押さえ棒に干渉せずに刃口まで削れる。また、研いだ結果、一応削れるようになったようだ。

    もうこれで良いかなと思い始めている。ほんのわずか刃をだした状態で、刃口の隙間は 1mm ぐらい。これより刃を出して使うつもりなので、隙間はもうちょっと狭くなる。一般的にもセーフの範囲。後、台直しをすべきかどうか? 引くより押して使うことが多いが、そういう使い方でもやった方が良いのか?こんな小さなものでやった効果が分かるのだろうか? という疑問があり平面出したまま使ってみようかと。

    分かりやすい台直しの動画があった。なるほど、紙やすりだけで良いのか。そういえば、手持ちの鉋はどうなのか? 定規を当ててみると、両サイドが随分と高くなっている。これでは刃をいくら研いでも真ん中しか削れない。また、頭ー尻の方向も直線でないような。とにかく両サイドを削って平面にしなくては。刃を出さないレベルで入れて、砥石の面直しの要領でやってみる。削れたところは分かるので、全部削った跡になったところで終了。次に角棒に紙やすりを巻き付けて、尻の方の両端以外を削る。頭の方は全面。削りすぎは良くないとのことだが、0.2mm とか相当だ。そんなに削れた気はしないが、とりあえずやって終了。動画のやり方とは違うが、前より相当ましになったはず。
    こんな風に削る理由だが、本来は平面で構わない。だが日々の天候で台は変形するので平面を維持できない。だから、膨らむと困る部分を凹ませておくのだ。−ということらしい。確かに薄く削るには必須だろうと思われる。あと、金属のミニカンナは天候で変形しないから、平面にするので十分ということだ。

    金属のミニカンナと作ったやつで合板の面取りをしてみた。物置の棚で 1m と 1.2m 長もあるもの。金属のミニカンナは最初は調子よく削れていたのだが、途中で調子がわるく・・・。刃が引っ込んでしまうのはありがちだが、どうも違う。刃がダメになったのかも。鋭角の刃を寝かして削るのだからカッターみたいなもの。あり得るのかも。
    作ったやつと交代したのだが、こちらは最初簡単に刃が引っ込んでしまった。くさびを強めに叩き入れて再開。なんかよく削れるような・・・甘いか? スクレーパーのようにガリガリやってるような気もする。で、途中で引っかかって表の一枚が剥離してきた。一番安い合板を買ってみたのだが、ひどい品質だ。ここで接着するため終了。なお、削りカスは細かいのが沢山出るが、次から次に押し込んで詰まるということはなかった。金属のミニカンナは全く詰まらないかわりに全部落ちてしまう。

最終調整(1) 42mm カンナ

    中央尻側のパーツがちょっと幅が広い。無理に入れるとまずそうなので、僅かに幅を紙やすりで削って調整する。接着はずっと後だが、準備しておく。木っ端返しの整形は終わっているが、口裏はナナメに。ナナメでも問題ないと思うが、見栄えが悪い。あと、今は刃が入らない状態になっている。慎重に整形して刃が入るように。うまくやれば、くさびなしに出来るかも知れない。

    甘い甘い。片側が入らないだけで、もう片側はゆるゆるだった。刃はなんとか入るようになったが、いろいろと狂っている。さらに尻側を嵌めてみると・・・どうやっても尻側のサイド片側が浮いてくる。さらに水平の面においてみるとサイド部分の端が 1mm 以上浮く。どうやら、最初の接着ですでに敗北していたらしい。
    尻側のサイドを削って、浮きは少し収まった。サイド部分の端が浮くのは、ずれているということだが、左右のどちらが悪いのか分からない。もうダメなような気もするが、台直しでねじれたものでも直すと言う。
    刃がどのあたりに来るか分かったし、もう尻側を接着することに。台の形にしないと修正も出来ない。
    まずは、平面が出ていて丈夫な木を台にしてポリエチレン袋をかぶせる。頭と尻の底面が合うようにそれぞれF型クランプで締め上げる。ミニクランプ2本で接着面を押さえておいて、浮いたサイドをF型クランプで少し押さえつける。最後に接着面の中央をF型クランプで締め上げる。ねじれる要素をわざわざ作ってしまった気がするが、どうなるのか見てみよう。

    ところで同じように4分割版を作っている動画があった。鑿スキルのない人間には、やはり鋸を使えるようにするのが、楽で正確に作る方策であるようだ。また穴だけあけて押さえ棒を入れて接着→溝堀りの手順が良かったようだ。今回はおなかいっぱいだが、いずれリベンジしてみたい。

    もう失敗で諦めたような書きぶりだが、一応続けるつもり。だが、サイドを無理やり変形させた結果を見るのが怖い。しばらく放置してみる。

    ・・・とか書きながら、我慢できなくてクランプを外してみた。静かに台にした板から離れ、バネのように元の形に戻ろうとはしなかった。状態を裏から見ると割と良い。一番高いのは、台尻のパーツ。その中で、はめ込んだアマゾンジャラの部分が高くなっている。台頭のパーツは、高くてそれと同じか若干低い。台直しの目標の形に近い。問題のサイドのパーツだが、右は台頭ではちょっと低く、台尻に行くにつれ高くなっている。最後は台尻より僅かに高い。左は、押さえつけた方。左は台頭ではちょっと低いのは同じだが、台尻に行くにつれ低くなっている。僅かとは言えないが 1mm よりは差がない。もし元の形に戻れば、台頭の左が高くなっていくはず。そうなれば削るだけのことで致命傷にはならないようだ。
    この見立てを確認するために、紙やすりでちょっと削る。確かに、アマゾンジャラを嵌めたところと、台尻右だけ削れる。確認したら、ここは極力触らないで、台頭のパーツと、台尻の中央部を角棒に巻き付けた紙やすりで削る。あとサイドのパーツは長くしてあるので、台尻に合わせて切りとる。台の整形はこれぐらいにしておいて次。

    刃を入れてみたところ、刃口の隙間は、ゼロもしくはマイナス。無理に刃をだせば、刃先が痛む。いろいろやっているうちに実際にそうなってしまった。これから、刃が当たる面の調整をする。削れていくわけだから、0.5mm ぐらいは隙間ができるはず。万が一精度が良くて隙間がほとんどできなかったら、木っ端返しを削って調整。

    えんぴつで刃を塗って、当たるところを削る。黒いところを削るだけなので、これは出来る。少しぐらい刃口の隙間が出来ると思ったのだが、全然。出っ張っているところを無くしているだけなので、ナナメ自体は直らない。思い切って刃の出が少ない部分を削り、またえんぴつ。でも、ほとんど何も変わらないようにしか見えない。なので、今度は、刃口と木っ端返しの調整をしてみる。木っ端返しが丸くなっているので、刃が当たるのではないか? 45君を当てて、正しい角度で平面になるようにやってみる。

    交互にやってなんとか調整できた。刃口もだいぶ削ったので、木っ端返しの幅が 5mm 超に。おおきな鉋でも 4mm ぐらいのようなので、幅が大きすぎ。大きいと何が困るのか?よくわからないのである。使ってみた感じでは、つながったのが出るときは全く問題ないが、かんなくずが詰まると取りにくい。

金属ミニカンナ研ぎに失敗

金属ミニカンナの方、なんか削れなくなってきたので研いでみることに。最初の面と同じようになるよう鋭角に研いでかえりが出たら、刃裏にちょっと角度を付けて研ぐ。それを試したところ全く削れない。

理由を考えたのだが、もともとの刃の面はグラインダーで削ってあって凹になっている。見かけ以上に鋭角なわけだ。七分五厘の普通の鉋を考えると、仕込み38°で刃が 30°かそれ以下。8°以上の角度で材料と接するわけだ。金属ミニカンナの仕込みは 正確には分からないのだが、20°台前半。22°だとすれば 14°以下にしないと同等ではない。刃厚 1mm とすれば、刃の幅は 4mm 台でなくてはならない。2.5mm ぐらいだと多分上を向く。また、上から押し付けると圧力で刃先が上にそったりするはず。と、鈍角になっていって刃先が材料に当たらなくなる。材料に当たらなければ、いくら刃が付いたように見えても削れないという現象になる。

刃の仕込み角を概算してみる。底面から刃の高いところまでは垂直に 14mm ぐらい。刃先からの長さは 41mm ぐらい。14/41 に近い値は、sin 20°。包丁と同じ 15°で研ぐならば、5°の角度で材料と接する。一方、刃を裏返しに装着したとする。裏がまっ平ならば、20°で接するわけだが、角度が付いている。これもまた 15°だとしよう。同じく 5°の角度で材料と接することになる。驚いたことに、あながち出鱈目ではないのである。案外両刃にして裏表交互に使うのが良いのかも知れない。
posted by すz at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年09月08日

木工ストーリー(3)

次の構想

ダイソーの200円化粧板(300mm x 450mm 15mm厚) を使った、適当な棚を作りたい。四つ角に 30mm角の杉の荒材(1m)。接続方法は、角材のほうに 10mm の溝を掘り、化粧板の方 15mm x 30mm の切り欠きを入れて組む。そうすると化粧板が角材に 25mm 食い込んだように見える。これを全部の段でやる。外れないようにネジも使うし、接着剤も使うが、ぐらぐらしないためには、加工の精度が重要そうだ。

どれだけの高さにするか何段にするかは未だ決まっていない。場合によっては縦に2つつないで背の高いものにするかも。また落下防止のための板も付けたい。これを強度メンバーにするのかどうか?なども未定。まぁ変な棚にはなりそう。

しかし 3cm 角 なんかで作ってどれぐらいのものを載せられるのだろうか? かなり不安なのだが。・・・そういえば、作った小さな台は私が乗ってもびくともしない。これを積み重ねても、垂直に荷重をかけるだけならば、同様であるはずだ。ぐらぐらするようなものを作らない限り大丈夫な気がしてきた。

変な棚とか書いたが、溝を掘って 棚板を嵌めるのは「大入れ加工」、「大入れ継ぎ」と言っておかしなものではない。普通は棚板まで彫り込むことはないようだが、やっぱり彫り込みたい。サイド短辺方向に角棒を付けるとして、前後方向のぐらつきを抑えることが出来るはずだ。左右方向は溝頼り。どうしても不安な出来なら、背板を付ける。しかし、わざわざこういうデザインにして補強を付けたら格好わるい。落下防止だと強弁できるようなものにしよう。

で、落下防止のための板を兼ねて、杉の胴縁?(45mm x 13mm) にも少し溝をつけて、最上段と最下段に嵌める。これも前後方向のぐらつきを抑える効果があるはずだ。棚板の掘り込みを 12mm に変更すると、棚板の端から角棒の端まで 7mm 。胴縁 の真ん中に 深さ 6mm の溝を掘ると角棒と端があう。これは、後で嵌めれば良い。角棒との隙間ができないよう精度を高めて、角棒とだけ接着。棚板とガチガチに接着する必要はないはず。これを全段に入れても良いが、 別途考える。今のところ段数が奇数なら目の字に入れるつもり。

ところで、設置場所は物置の中の予定。色に凝るつもりはないのだが、防虫だけには気を付けたい。杉の部分はステインを塗って薄くニスで仕上げる。化粧板は断面にウッドシールを塗り込む。見栄えを良くするための加工は特にしない。

とりあえずは、3cm角棒でひとつ試作してみる。物置なので床にも物を置く。棚の間隔は別に不均等で構わない。ちょっと大きいもので 22cm あれば事足りる。狭いところは、12cm でも構わない。

とりあえず、24cm (22.5cm ) 2段 14cm (12.5cm) 3段とすると 90cm 。角棒は 上下 10cm ほど余る。
胴縁?(45mm) を上下に置くので 上に15mm は必要。溝から 15mm だと 角棒が割れるかも知れないので 30mm 残すとすると 余りは残り 7cm 。合計 5段になるが、底板を置かないので 棚板5枚 ということ。あまりは上方向になる。下は 22.5cm の脚ということに。それは長すぎる気がするので、最下段は狭い方にして、さらに 1cm づつ増やし、下から 15cm 25cm 25cm 15cm 15cm (あまり 5cm)の位置に 棚の上面が来るように溝を掘ることにする。 多分胴縁を付けた後なら、その上は切ってしまっても問題ないだろう。
後は、棚板を 凹型に彫り込む場所。端から 20mm は残したい。しかし 前後に 20mm も角棒から飛び出ることになる。角棒の方を 5mm でも彫り込めれば良いのだが、全部やらないといけないし、5mm 残して溝を掘らないといけないので のこぎりが使えない。超面倒。角棒の溝さえ掘れば仮組みはできるので、それを見て決める。 

製作開始

化粧板が確保できたので材料はもう揃った。まずは角棒の溝堀りに挑戦。
#120 でざっと削って、4本を3か所クランプ。曲がっているものもあったが、挟み込んで締め付ける。その上でもう一回 #120 で出来るだけ平面になるようにサンディング。次にボールペンで墨入れ。忘れていたが、脚を同じになるように 5mm ほど切って切りそろえるようにする。その分も墨入れ。なぜか上部の余りは3〜4cm ぐらいになった。自作定規を当てて溝を掘ることにしたが、深さを一定にしたいので、6mm の MDF を定規の下に置いて 定規を 15mm 厚にした。そうすると目いっぱい押し込んで 11mm の深さになる。予定とは違うが確実な方法にした。ノコを入れるのは両端を慎重に、内側2本適当に。残った部分は簡単に削り取れる。その後、木工やすりで成形。手持ちの曲尺が15mm幅なので、これが入ればOKなのだが。慎重にやりすぎて一つも入らなかった。木工やすりで削ったが、少しナナメにすれば入るぐらいにしておいた。最後に脚を切りそろえる。9mm 厚の定規で 17mm 。後は手ノコで切り落とす。

ここまで失敗したのは、大きめの割れが2か所。完全に割れてないので、接着剤を塗りにくい。ここは普通の瞬間接着剤で止める。あと、最上部の1か所がちょっと欠けた。

さて、4枚を直線に掘ったわけだが、1234と番号を打って

2  3
1  4

と配置した場合、左右それぞれは綺麗にはまるはずだ。だが、直角になっていない場合、12 と 34は逆の角度だから2倍の角度でねじれるはずだ。完全に直角とか無理だから遊びを増やしてでも調整してやらなければならない。どうしよう。

よくわからないが、逆順に並べて、クランプして再度けずる? まぁとにかくやってみる。
・・・やってみたら予想以上に直角だった。ぴったりというわけにはいかないが、再度削ってほぼ直線になった。わずかに遊びがあるところはあるが、だいたいキツ目で修正できた。

次に 胴縁?(45mm x 13mm) も 15mm 幅の溝を掘る。1m ぐらいのものがあるので、切る前にノコを通しで入れる。深さ調整はストッパーにまかせる。なんか深さがマチマチな上 7mm 以上掘ってしまったところも出来てしまった。ここは見えないし、あまり気にしない。

これは後で補強みたいな感じで入れる。現物合わせで切ってから溝を仕上げる予定。

さて、もう組んでしまうことが出来る状態になった。なんか化粧板のほうの切り欠きいらないのでは?面倒だからやめようかという気になっている。まぁ仮組みしてから決めよう。仮組みだが、一回全部ねじ止めする。で、片面外して接着剤を付けて、またねじ止め。その前に接着するところの目止めをしないといけない。あと角材の面取りと#240 サンディング。やることは沢山あった。またねじは40mm以上のものを使いたいが持っていない。買わなくては。

    ねじを使う場合はクランプ代わりに締められる半ねじを使うべき。なのに持っているのは全ねじばかり。今回使うのは ねじのない部分が 19mm 以上のタイプが望ましい。探したら ダイドーハント 万能パワービス というのが見つかった。50mm のものは ねじ部が 30mm で それ以外が 20mm 。モノタロウでは 1袋(80本) が 229 円。12mm の板を止めるには、38mm 。ダイドーハント は DCM なのでちょっとホムセンを見てこよう。他にダイソーで 半ネジのコーススレッドがある。65mm 一種類。他に 木ネジ皿セット19−50mm というのが半ねじばかりのセット。どちらも近場のダイソーにあるような気がしないが、一応見てみよう。

    ところで、カラーボックスのネジは全ネジ以外見たことがない。気にしてなかったが、止める板の下穴の径が大きいので問題ないのだろう。場合によっては、このやり方にするかも。

    接着剤も検討したい。どうもタイトボンドはパーティクルボードの接着は苦手のようだ。粘度が高くてしみこまず、乾燥であまり痩せなくて硬度が高いものが良いはず。・・・となれば、セメダイン コンクリメントか? いや、それならエポキシ接着剤。5分硬化型では一度に10か所の接着は厳しいが、時間がかかるタイプならいけるだろう。 コニシ ボンドEセット が90分で硬化開始と書いてある。試してみたい。

    とか書いたが、一度に接着するのは、5か所だった。3本が仮にでも嵌っていれば、1本の位置決めには手間取らないはずだ。普通の側板取り付けとは全然違う。ひょっとしたら、ダイソーの5分タイプでいけるのでは? 今は硬化時間10分と記載されている。硬化開始はやっぱり5分ぐらいなのだろう。

    とりあえず見に行ってきた。ダイソーに希望のネジはなかった。25mm, 32mm まではいろいろあるのだが。次ホムセン。そのものはなかったが、半ネジ 45mm,56mm は売っていた (メーカー YAHATA)。100円の少量パックで、45mm は 8本。56mm は 6本とちょっと少ない。いつでも買えるので購入せず。接着剤もみたのだが、品ぞろえが思ったより悪い。ボンドEセットはなかったのだが、セメダイン PM165-R HI というのがあった。コンクリート、金属、木 と書いてある。変性シリコーン系で水分で硬化するタイプ。無機物 70% なので、多分石のように硬くなる。硬化時間は 12時間。これは良いかなとは、思ったが。エポキシでやる気になっているので購入せず。調査だけはしておこう。

    PM165-R という製品もあり、強力型弾性接着剤だそうだ。スーパーXのようなもので硬化後も柔らかいようだ。HI は 無機物 70%なので全く違うはず。コンクリメントは、無機物 50% で相当硬いが、それ以上だと思われる。ただ、接着力は劣るのだろう。剥がれたというレビューもあった。ちなみにコンクリメントは酢酸ビニル系。との粉を木工ボンドで練った感じだろうか。


閑話休題

3cm角の荒材をほぼ使い切ったので、買ったホムセンに行って補充した 1m x10で 660円。2m 分で 130 円ぐらいだから、安いかといえば高い。以前の価格だと 1x4 が買えそうな値段。だが今では 1x4 ですら 300 円近い。それで、他のものも見て歩いたのだが、アカシア集成材があった。以前置いてなかったような?ちょっとパイン集成材より安いようだ。400mm 幅 x 2mぐらい 15mm厚が 2000円弱。あとカフェ板。今はどこにでも置いてあるような。これは何に使うもので何故置くようになったのだろう? 他にフローリングコーナーに 30mm 厚ほどの杉材が 700円。節はあるものの小さくて目立たない。幅は 150mm 〜 200mm ぐらいでカフェ板そのものではないようだ。30x40 を3本切り出して角棒に出来たら、赤松の野縁を買うよりよっぽど良いかもしれない。今度よくよく見てみよう。

エポキシ練習

いきなり本番の接着はやめて、練習からしてみよう。・・・結構難しかったおぼえがある。混ぜ合わせ終わった段階では粘度が低くあわてて塗ると垂れたりするのだ。垂れたところはどうにもならないが、緑の養生テープはくっつかないので保護しておくと良いかも知れない。またガムテープの粘着面もくっつかない。上から貼って固定するようなことが出来る。で、粘度が急に上がってきて今度はすごく塗りにくくなる。タイミングが重要なのだ。また、硬化後もしばらくベタベタしている。数時間は動かさないほうが良い。あと化粧面についたらどうなるのか?確認しておきたい。材料は、ブックシェルフに使ったのこり。本番を想定して垂直に立て、切断面に塗る。側面の化粧面にも少し塗って、接着されるかとどんな風に垂れるか確認。あと杉の木片を接着。2つ用意して木口も接着してみる。木口場合は木口にもエポキシを塗る。
で、やってみたら、簡単だった。すぐ塗っても注意すれば切断面から垂れてこない。側面に塗った分は垂れてきたので、養生テープを下に貼ってみた。垂れるといっても 今のところ 5mm ぐらい。養生テープを超えて垂れることはなさそうだ。これで、本番での接着は問題なく出来そうだ。時間だが 10分で硬化という気はしないが、1時間もすれば概ねしっかり接着されるようだ。ただ、ベタベタした感じは残っているので1日おいたほうが良さそう。

仮組み

はじめての仮組み。とりあえずは全部軽くは嵌った。ただし、奥の方が狭くなっていてたたき入れないとはいらない。1,2は大きめの板材(30mm 厚 50cm 長ぐらい)で叩いたところほぼ完全にはいった。ただ全然完璧ではない。角棒を棚板の端に合わせてみたが、なかなか合わない。角棒自体曲がっていたりするので無理な話かも知れない。また、2方向に直角をださないといけないのだが、それも含めて全部を合わせるのが難しい。ゆがんだまま接着すると修正できないから、気がすむまでは調整していくことにする。それは置いておいて、ぐらつきはそんなにはない。長辺方向に数ミリナナメにすることは出来るが、ギシギシいう。

接着

1,2がきっちり入ったのでそれを下にして、3,4も見てみる。3はきっちり入る、4はすこし変。入りはするが、もとが曲がっていて浮いてくるという感じかな?
まずは3から接着し、また回して、2,1と接着することに決めた。4は最後にしてちょっと考える。

エポキシの必要量が分からないので少し多めに使った。概ね 1/3 ぐらい? すぐに化粧板の切断面に塗って、つぎに角棒の凹のサイド(木口)。最後に凹の奥に盛る。うまく出来たかも。垂れもないし、浮いてくる感じもない。ただ、凹のサイドにすこし隙間があるかも。ここの部分は重要なので後で充填したいような。ただ1時間は触らずそっとしておく。

次に2,1と接着した。実は60cm のクランプを持っている。だが、クランプを掛けるために動かすとずれてしまうような気がして使えなかった。1がちょっと曲がっているような気がしたので、1には使ってみることに。少し接着剤が押し出されてきたようで、多少の効果はあるかも知れない。最後の4もクランプを使うことにした。2本だけ端にかけてもどうなのか?という気もするのだが、やらないよりましだろう。

接着完了!

とにもかくにも、ここまでで棚の形にはなった。立ててみてしげしげと眺めてみて、まぁ安っぽいかなという印象。実際コストをかけていないわけだが、もう少し良い材料を使えば見栄えが良くなっただろう。
ちょっと計算してみると
 棚板 ダイソー化粧板 220 円 x5
 支柱 杉荒材 4本 66円 x4
 ダイソー エポキシ接着剤 110円 x1.5
 合計 1529 円

今のところこんなもの。こんなものでも意外とコストがかかる。ニトリのカラボが 1,212円(税込)。サイズもだいたい同じで、棚板一枚追加で同じぐらいの価格。コスパでは、カラボのほうが上。

まぁ経験を積んだから、もうすこし上等なものに挑戦しても良い。棚板をアカシア集成材にして、支柱をカフェ板1枚から切り出して 5cm x 3cm で作れば、結構立派なものに出来るだろう。コストが3倍ぐらいになってしまうが、いずれは検討したい。今欲しいのは、壁に設置するタイプの棚で、これを次に考えている。なお切り出すのは、買った POPOMAN でも出来る見込み。綺麗に切られた木ならば、平行定規を使って深い溝を切れる。平行定規を動かさなければ、裏から切ってもだいたい合うはず。奥から切っていけば、常に綺麗な面に定規を当てることが出来る。切断面は汚いかもしれないが、荒材よりははるかにまし。切断面を綺麗にするには、電動カンナがあれば完璧だ。・・・マズイマズイ、かんながけすれば良いのだ。

    またまた、見に行ってきた。アカシア集成材は、15mm 厚 30cm 幅 x 18x cm が 2380円(税別)。40cm 幅もあって それは 2980円。安いのか高いのかちょっと分からない。で、700円の杉板っぽいのは、実際は 798円(税別)で ただの 2x8 だった。古いためか表面が少し茶色になっている。今正規品は 2000円を超えている (コメリは税込み 1,880円)ので、安いといえば安いのだろう。 すぐに使う目的はないが、2本げっと。しかしこれだったらカフェ板の方が使いやすいかも。フローリングに使えるらしいから完璧に正確。さねはあるが 180mm は使えるだろう。ただ、この店のカフェ板は高く 税込みで 1500円台だった。(コメリは 1280円)。

まだ完成ではない。つぎは、サイドに杉の胴縁?(45mm x 13mm)を加工して付ける。角棒は 30cm の端につけたので、だいたい 24cm で上下左右の最低4本付ける。微妙にばらばらなはずで、いちいち現物に合わせる。接着は角棒とだけ。木材どうしなので、タイトボンドを使う。木口には一旦タイトボンドを水で薄めたものを塗って目止めしておくと良いらしい。

・・・の予定で実際に作ってみるつもりだが、面倒なのでぼちぼちやる。その前にステインで着色してみる。色の選択はマホガニー。オークにしようと最初思ったのだが、少し暗いほうが良いかなと思い変更。
2度塗りで着色完了! すこし見栄えが良くなったので、やる気が出てきた。
次にウッドシールを化粧板の切断面に塗り込んでみる。今回はヘラを使って凹になってるところ(だけ)を埋める方針にする。乾燥すれば痩せるので3回ぐらい塗り込んでみる。ただ、角棒に食い込んでいる部分が難しそう。ここは後回し。

やってみた。端に少し盛って中央に向かってすり込めば、余計なところまで付いてしまうのを防げる。化粧板にまで溢れてしまったりするが、これは気にしない。完全に乾いた後でもカッターを当てれば取り除ける。今回は薄く薄くを目標にすり込む。今まで厚く盛ってきたがうまくなかった。刃物で削り取れたりするのだが、相当鋭利でないと、下の部分まで剥けてきたり、サンディングも出来ないわけではないが、すぐ目詰まりしたり。厄介なのに、ことあるごとに使おうとしているわけだが、使って良かったというケースに覚えがない。それでも使おうとしているのは、他に良さそうなものを見つけられていないからだ。ちょっと探してみたい。

    同じセメダインの木工パテAが良いのかも。ウッドシールと同じ水性のアクリル樹脂系エマルジョン系でありながら、釘、ねじが打てるとなっているから、硬いのだろう。ただし、塗装は水性のみで、充てん後3日以降、研磨は充てん後1日以降。釘・木ネジなどの使用は、充てん後3日~1週間以内? 乾いたらサンドペーパーも受け付けないくらいカッチカチになる −−なるほどね。ウッドシールを1日2日で評価していたが、1週間2週間後どうなるか見てやらないといけないのかも。はみ出た部分だけ1日2日で削り取っておいて、あと放置することにしよう。

一日経過。当然のように凸凹。3回は塗り込まないとだめそう。その間に、サイドに杉の胴縁?(45mm x 13mm)を加工。現物に合わせて手ノコで切ったが、そんなに完璧なものにはならない。1mm ぐらいの隙間が空いたり、1mm ぐらい長かったり。溝も 14mm ぐらいで少々狭い。杉の胴縁が 13mm 厚なので、紙やすりに挟んでサンディング。割と簡単に嵌められるまで加工できた。これを着色して接着。ないよりは良いような気がする。全段付けたいところだが、溝を掘るのが面倒すぎる。完成後に付けることも出来そうなので、後の楽しみにしておこう。これで、ニスを塗れば完成!としたいところだが、角棒に食い込んだ部分の処置がまだ。先にウッドシールを塗ってから始めれば良かったのだが、途中で方針変更したししょうがない。コの字に切り抜いた PP 板でも使って、ウッドシールを塗り込んでやろう。ある程度乾いたらマスキングしてニス塗り。

そういえば、うちに古い茶箪笥もある。ほとんど 3cm 角ぐらいの棒で組まれていて、側板、天板、棚すべて、薄い板を嵌め込んで框組みになっている。角棒同士の接合は、大入れではなくて、三角形が食い込んでる木組み。(名前失念)。こういうのが作れたらなぁと思わないでもない。まずは、框組みか。単純なものなら、丸ノコで溝を掘れるだろう。いずれ挑戦してみたい。

    どうやら、角の部分は、三方留継ぎ? 外から見たらそんな感じだが、さらに板が嵌っていて框組みの一部にもなっている。他に棚は、支柱に 先が三角形になった角材が食い込んでいる。剣留めホゾ?棚だから当然框組みの一部でもある。ぱっと見、この2つの技法が主に使われているようだ。茶箪笥の写真をググれば、だいたいこんな風になっている。

三方留継ぎなんてどう考えても無理。少しでも近いものを作れるか考えてみよう。まず框組み風の天板。3cm 角棒に溝を掘って、5.5mm 厚の合板を接着することは出来る。端を 45°に切るのは難しいが練習すれば少しはましになるだろう。でも多分無理だからパテ埋めをやる前提にしておく。また溝を深くすれば、丈夫になるはずだ。端だけ別の溝を掘ることも出来る、そこに薄い堅い板(ビスケットなど)を打ち込んで補強することも出来る。支柱との接続は、接着剤で固定しておいて、ダボ穴を2か所あけてダボを打ち込む。これも出来る。

    何も知らずにビスケットと書いたが、ビスケットは 4mm 厚の圧縮したブナ材で、専用の溝堀り機がある。基本丸ノコみたいなもので刃径は 100 。ビスケットには 0/10/20 とサイズがあるが、全部 R100 ということのようだ。POPOMAN の R85 だとフランジで押し入れて少し動かすと 2mm 幅の 溝は掘れる。 2mm ずらして同じことをやれば、多分いけるのでは? しかし、私の作るようなもので 4mm もいらないと思うのだ。2mm のものはないのだろうか?ナラの集成材から 2mm 厚を切り出すことは出来たので自作はできる。その 2mm 厚は結構丈夫で、丸ノコで溝を掘ったときの残った部分を割り取るのに役立った。できるだけ根本から割りたいので、差し込んでこじる。最終的に木目に沿って割れが出来たが、ずいぶんと強い印象だった。

棚もまた、框組み風にするが、剣留めホゾもまた無理。ただのホゾ組なら出来ると思うが、2方向にホゾ穴を空けると支柱の強度が心配になる。ここは、合板を嵌める溝を掘って、枠は接着するだけにする。小径の丸ノコの唯一のメリットを生かして 85R で溝を掘る。また天板が長い場合、日の字型にするなど補強するが、ホゾ組み。ただしホゾ穴ではなくて、合板用の溝の下に凹型に掘るだけ。これも出来る。
なんか作れるような気がして来たが、角棒に精度が必要だ。荒材では練習は出来てもピシッとしたものは無理だろう。ちゃんとプレーナー仕上げされたものがどれぐらいの値段なのか調べてみよう。

    コメリで検索すれば出ると思ったが、出てこない。なぜかカフェ板が出てきた。1m のものもあって 598 円。もし自分で切り出すことが出来れば 5本取れて 一本 120円ぐらいか。2m なら 240円相当。近所のホムセンで 3cm 角の赤松が売っているので、状態と値段を確認してこよう。

今作っている棚の話に戻る。最上段と最下段には、45mm 幅の板が付いているわけだが、上から見れば、サイドだけ 15mm 高のリブが立っているように見える。これを三方または四方に配置したらどうかと思ってしまった。杉の胴縁?(45mm x 13mm)から 15mm 切り出して貼ってみようか。丸ノコの練習にもなるし。
15mm 切り出すと残りは 約 28mm 。もしくは両サイドから 15mm 切り出す。2m 長あるので、とにかく 10 本取れる。全段の前後に付けるだけの材料があるわけだ。これをどう使うか?
後ろは、15mm 高をマホガニーに着色して化粧面に貼る。前面は、溝を貼って、化粧板の断面を隠そうかと。そうなると 40cm 弱では足りない。44cm 弱にして端を三角形にして、剣留めホゾ風にしてみたい。44cm だと4本しか取れないが、24cm 残る。サイドに付ける板に使おう。もう一本 から 44cm を切るとのこり 156cm 。こっちからは 24cm 6 本が取れる。ちなみに杉の胴縁?(45mm x 13mm)は、KD 材で、プレーナーもかかっている。それが 10本 1000円弱で買えた。1m あたり 50円である。

    また見てきた。30mm 角の 2m か 1.8m の赤松が 税込み 305円。生木に近いが、節が少なく木目が綺麗なもの。プレーナーもかかっている。気合を入れて作るならやはりこれか。面取りしてあるホワイトウッドの 30mm 角は 税込み 382円。普通の 2x4 と同じような質感で節もある。ものすごく割高な印象だが、店の中にある 白木と書いてある 30mm 角は 税込み 1000円を超える。その代わり節がなく、非常に綺麗な仕上げ。あとホワイトウッドの45mm x 15mm は 税込み 250円 これも高い印象。 杉の胴縁?(45mm x 13mm)10本束はまだあったが、値札がない。貫と書いてある杉のKD材 90mm x 13mm がとなりにあって、それは 5本束 1380円(税込み 1518円)。それよりは少し安いはずだ。両方 節は少なく、プレーナーもかかっている。あと 5.5mm 厚の普通合板(と書かれている)が、1000円ちょっと。持って帰れないので買えない。

    ・・・見にってきた。45mm 幅の杉の胴縁は明らかに売れ残りで節ばかり。となりの 90mm 幅の貫は 節がなさそうなものが、いくつもある。適当に選んで 5枚げっと。面積あたりだとコメリの野地板の倍の値段だが、その価値はあるだろう。

    ・・・全部見てみたが、節は5枚で一か所。あまり大きくなく目立たないように使えるだろう。表面には傷があったりするが、建築用で見えないところに使うものなので、それは許容する。


さて、作業する前に準備。丸ノコ付属の平行定規にあて木(羽根というらしい)を付ける。動画をみると「大工の正やん」はもとより、ほぼすべての人が羽根を付けている。付属のものには、取り付け穴さえついてないので、穴あけから。羽根つきの別売り製品もあって、樫だとかいてあり、さらに油で仕上げてあってすべりが良いと書いてあった。とにかく堅木が良いらしい。ナラの集成材(の端材)があるので、それを使う。油は賞味期限が過ぎたえごま油があるから(作業が終わったら)塗ってみたい。あと、購入したのこ刃が届いているので、交換してみる。穴径 10mm のものは日本では売っていないが、aliexpress にはあるのだ。なにかコーティングしてある高級っぽい 24T と 36T 。これが 合わせて $4.96 だった。24T は付属のものと同じ 刃数。一般に横引きや合板は刃数が多いものを使うらしいので、36T も買ってみた。今回は縦引きなので 24T を試してみる。

準備が出来たのでやってみる。まずは溝を切って終わったら 15mm を切り離す。長さは2つ分の 88cm 。90〜100cm までなら一気に出来るし、短いのよりもやりやすい。いきなり違うところにノコ刃をあててしまったが、予想以上にうまく行った。溝の幅は 15mm ジャスト。残った両脇は均等にするつもりだったが 5mm 7mm みたいなバランスになった。最初の調整に失敗したからだが、これで通すのであれば、それはそれで良い。深さは 6.5mm ぐらい。7mm にするつもりだったが、これも別に構わない。切り離したやつも 15mm ジャスト。ちょっと凸凹するかなと思ったのだが、かなり綺麗な切断面になった。特に28mm の方、両サイドのどちらが、切断面か分からないぐらい。

さて、28mm の方適当に 44cm 分にしたが、実はそんなに長く無くて良い。41.6cm かそれ以下である。両端の形状は、剣留めホゾを模するとすれば、直角二等辺三角形である。幅 28mm だから横方向の長さは 14mm 。端から 7mm のところの幅は 14mm で棚板を隠せないが、8mm のところは 16mm で棚板を隠すことが出来る幅になる。棚板は 40cm ジャストと決まっているから 40 + 0.8 + 0.8 = 41.6 ということになる。ところで、支柱にどれだけ食い込んでいるように見えるかというと、11mm 食い込んだところから +8mm だから 19mm 。そんな 剣留めホゾはないのである。支柱の半分の 15mm なのだ。(茶箪笥は 円弧を描くようにおおきく面取りしていて真ん中が一番高い。そして差し込む方も同じ加工で真ん中同士だけ高さが合う)ちょっとバランスが悪いので デフォルメしたということで 先端の 90°を広くする。そうすると長さも若干短くなる。17mm までとすると 4mm 短くなる計算だ。少しだけ鈍角にして、先端を少し丸めるだけにしようかと思う。具体的には 14mm 長を 13mm にして 1mm 稼ぐ、先端を丸めて 1mm 稼ぐ。

あと、三角形の部分を支柱にぴたりと接するようにしたい。棚板が支柱からはみ出ていなければ、溝の深さで切りとれば良い。だが実際は支柱からはみ出ている段が多い。どうするも何も、支柱からはみ出ないように棚板を削るしかない。ただ、着色済みの支柱まで削るおそれがあり、支柱に近い部分は削りたくない。そうなるとそこだけ溝の方を深く削ることになる。結構面倒くさい作業になりそうだ。当然、塗ったウッドシールは邪魔になる。まだ柔らかいから小さいカンナで削ってやることにする。これを5段もするのかと思うと嫌になってきた。なお、端だけそんな風になってればよく、中央に向かって滑らかに膨らむ形は許容できる。クランプ2本が必須になるが、木は曲がるから無理やり接着できる。

とりあえず一組完成。着色してからエポキシで貼る予定。同じものを多数作らないといけないので記録しておく。

    まず、端から 18mm のところの裏、溝の両サイドを切り取る。
    そこから 5mm のところが三角形の開始点。
    真ん中から線を引いて墨をして、切りとり。三角形の頂点は若干の鈍角。
    現物に合わせて、溝の両サイドの切りとり開始点を決める。
    後は同様に三角形に切りとる。
    ミニカンナで面取り。四つ角を同じように削る。
    三角形のサイドは少しナナメの面にして、大きく面取り。直線部分からなめらかにつなぐ。例えるなら栗のように。
    また常に中央側から削り先端はとがらせる。
    最後に #240 で全体をサンディング。このときに先端を少し丸める。

三角形の部分を段々薄くしていきたかったのだが、ヤメ。同じものを作る自信がない。全体の長さは 46.8 ?しまったぁ。棚板は 45cm だった。1個しか作れない! また、1mm づつ長い。まぁいい。新しい 2m から4本とることにしよう。あと 5mm,7mm と書いてきたが、正確には 5.5mm と 7.5mm で幅はきっちり 28mm ある。
さて、組んでみるとどうか? 悪くない。が、剣留めホゾ組みには全く見えない。風ですらないが、なにか凝った造りという印象はある。頑張ってあと4つ作ろう。

丸ノコの平行定規の調整は難しい。一回幅を変えると、前の幅に戻すのはさらに難しい。なので 2m を切らずに溝を掘りとおすことにした。無論、一気には切れないので、移動してクランプで押さえなおす。そういうことをしても幅は変わらないので、基本まっすぐな溝を掘れる。
作業開始。まずは 5.5mm を残した溝にするつもりが、いきなり 4mm になってしまった。ほんの僅か切って幅をみてやるつもりだったが、10cm 弱も切ってしまった。調整しなおしてやったみたが 5mm になってしまった。それで、平行定規を固定するネジを見たら、平行定規の角に当てるものが、取り付ける所が曲がって平行定規の上面に当たっている。簡単に直せたので、作業再開。3mm づつずらしながら溝を増やしていく。・・・つもりだったが、そんなにうまくいかない。気を抜いたのか、太いところとかぐねぐねまがった溝になってしまった。最後はきっちり 15mm 幅になるよう調整してやった。結局は 5mm(一部 4mm),8mm というバランスになった。次に 180°回転して 15mm を切り出す。これは成功。ジャスト。
この調整を変えてしまうのはもったいないので、横に付ける分も切ることにした。横は 15mm,15mm,15mm で行く。深さは 7.5mm 〜 8mm 。88cm 切った残り (112cm弱) に溝を掘る。片面やったら 180°回転してもう片面を掘る。これで 15mm の溝の両脇が正確に掘れたことになる。3mm ずらして 同じように やり 最後真ん中。計5本掘った。これが実にうまくいった。残った 1mm 幅の分が 4本綺麗に並んでいる。
で深さはどうかと思い、この4本を折り取ってみた。深さも均等になっている。はじめ深さ調整がダメみたいなことを書いたが、うまく出来たようだ。原理的にはうまく行くはずがない・・・と思うのだ。力を入れて押すとストッパーがずれてしまう。そこからは、ずっと深くなったまま。力を抜けば浮き上がってそこだけ浅くなる。何本も溝を掘れば、だんだんと深くなるはずで、一部浅いところも出来る。これが普通だと思うのだ。多分そうなっているのだろうが、慣れれば変動幅を小さく出来るということか。また、切りくずが板の上に残っていて、それに乗り上げると浅くなる。1本目はともかく、それ以降は少し浅いはずなのだ。こういうものなので、敷居のような見せる溝堀りには到底使えない。

    しかし、この杉の胴縁?(45mm x 13mm)10本束は結構使える。虫食いがひどいのはあったが、節がとにかく少ない。今日切ったところに一か所あったがそれだけ。良いのか悪いのか木目はほぼ出ていない。年輪と平行に切り出した部分のようで 13mm の方に均等に年輪がはいっている。また、4面プレーナー仕上げで正確だし綺麗。90mm 幅の貫もおおむねそんな感じ。もう一回見に行って良さそうなのがあれば買ってしまおう。

当面縦に切る(掘る)ことばかりやってきたわけだ。それが、うまく出来るのは良く分かった。あとは角材などを直角に切るというのが出来ていない。だいたい手ノコでちょいとやって、不正確な結果に終わっている。そもそも墨入れさえ不正確になりがちだ。墨入れするにはスコヤ。切るときの定規は丸ノコガイドを使うようなのだが、どちらも持っていない。両方ともお高いので買うのに躊躇する。だが、現状より精度を上げるには、道具が必要だ。ちょっと自作してみよう。自作の結果不満足だったとしても、どういうものが欲しいのかはっきりする。
墨入れするための簡単なものとしては、ただの三角定規にひっかけるための角材を両面テープで張り付ける。まともな材料を使い一周墨入れして開始点と合えばOK。あるいは、左右の平行が出ているなら、左右から墨を入れてみて一致するとか平行だったらOK。胴縁の端材はいっぱいあるので作ってみよう。基本的に自作は作ってみて、一回使って精度を確認するというやり方をするようだ。だめなら微調整することを考えておく。
あとスコヤはひとつ基準となるものを持っておくと良いらしい。これは精度を確認するためだけに使い普段は使わわず大事に保管する。基準となるものは別に何でも良いと思う。そういえば 90mm x 140mm 15mm 厚のアルミを持っている。商品名は「ベーシックフレーム ヘビー級 AFS-1590」で 140mm で切ったもの。T字の溝がサイドに付いているのでなにか板を取り付けることも出来る。これは基準になるような気がする。あとは基板とか。主に小さいものしか作ってこなかったが、100x80 に近いものはあるかも。
・・・持っている安物の曲尺が直角かどうか気になってきた。

    探したら、10cm 角の MDF が2枚出てきた。2枚を合わせて、片方を 90°回しても、裏返しても、指で触って段差が感じられない。自分的には十分な精度だ。これを曲尺の内側にあてて光に透かして見る。長い方は光が漏れてこないが、短い方、角から 2cm だけ光が漏れる。外側は光で判断する方法は取れない。指で触って段差があるかどうかだけ。うーん、正確に当てられたかどうかわからないが、大丈夫そうだ。

MDF を基準として、三角定規に 10cm 長 の角材をくっつけた。角材は作ったばかりの 15mm x 13mm 。これを使って、棚板の前後に付ける材料を墨する。現物合わせで印をつけて切っていくのだが、前面のは、そう単純ではない。三角になる部分を余裕を見て 20mm として、溝のサイドをまず切る。そこを引っかけて現物で印を打つ。そこから 20mm 離れたところを切って、反対側も溝のサイドを切る。全部揃ったら、ひとつ右側の三角を切り取り、他の右側をコピー。今度は、溝面を合わせて左側をひとつコピー。後は左側も同様にしてコピーしていく。コピーと書いたが、2枚重ねて、のこぎりを当てて切っていく。もう墨も入れない。適当にやったが、だいたい似たような形に仕上がった。後は、溝を #120 で磨いてきちんと嵌るようにして、残りを #240 で磨いて滑らかにしていく。その次はステインで着色。接着は棚板の方の整形が終わるまで出来ない。

のこぎりは、ダボ切り用のさかりのないものを使った。これでないとコピーは出来ないし、溝のサイドを底に合わせて切ることもできない。今回の一連の作業のために買ったのだが、良く切れるものだ。切りくずも少ないわけだし、細かい作業に使える。
あとサイドに付ける板も切っていく。4枚分しかないので 2段分。すでに2段は付けているのであと1段分を別に作らないといけない。

直角ガイド自作

直角に切りたいと言っても大きな板を切りたいわけではない。せいぜい 4.5cm 程度までの角材や板がメイン。1x4 とか 90mm までは切りたいかも知れない。ベースプレートに沿う部分は、切り初めに 4cm 、切り終わりに 7cm ぐらいの余裕が欲しい。合計で 20cm 。材料に沿う部分も同じにしよう 20cm 。構造だが、薄めの板の上にベースプレートに沿う板を縦に接着する。POPOMAN の場合はその左約6cm にのこ刃がくるので そこが 左端。のこ刃が来るところは、定規もろとも切られてしまい、そこが定規を当てるラインになる。縦の板は、丸ノコと干渉しないよう厚さの制限がある。POPOMAN の場合 25mm 。また右側は、POPOMAN を持つ自分の手と干渉しないようにしなければならない。縦の板の左端から 4cm ぐらいは、抑える手を置いてはいけない。薄めの板は薄いほうが深く切ることができるので望ましいが、ある程度は丈夫でないと材料を押さえつけられない。5.5mm の合板なら大丈夫のようだ。

    5.5mm を使っても 21mm 程度しか切れない。3cm の角材も一回では無理。大工の正やんは、柱材を切るときに、一辺を切ったら一回止めて、柱材を回して切るということをやっている。また止めたときノコ刃は材料から離している。ノコ刃を差し込んだままスタートするとキックバックとかして危険なのだろう。それは置いておいてフリーハンドだ。寸法はちゃんと測っていて墨も入れているがフリーハンド。直角切り用のガイドなんかいらんかったんやぁ。あとスコヤなど使わない。いつも曲尺で直角を墨している。スコヤなどいらんかったんやぁ。2x4 の端材があるから、半分にして(POPOMANにとっては)太めの角材にしてそれを直角に切る練習をしてみたい。

下は、材料に沿う板を当てる。この板は微調整できるようにしなければならない。位置は 当てる板の下端が上から 7cm 。

    マホガニーの水性ステインがほぼなくなりかけている。これは買うとして、Amazon を見ていたら、安い丸ノコガイドがあった。二等辺三角形の下に引っかける部分がT字になっている。長さは約18cm で 1000円。アルミ製で厚みが 4mm とか頑丈そうなつくり。角材を回しながら切るのであれば、こういう形状が作業効率が良いのでは?と思ってしまった。フリーハンドの人も居るわけだから、ガイドは添えるだけというのが良いのではないか?ひとつ手に入れて、どんな使い心地か見てみよう。写真ではバリがあるように見えるが、持っている写真の指にもバリがある。へたくそな編集のせいだ。少なくとも丸ノコを当てる辺は綺麗で滑らかにT字部分につながっている。他に おなじようなもので 720円というものもあったがインチ表示のみなのでパス。あと引っかける部分の幅に差がある。720円のは 7mm 。1000円のものは (たぶん)9mm。他に 1389円のものがあるが、それは 10mm +。 なお精度については分からない。安いものには直角でないというコメントがつきがちだが、どれぐらいという情報がない。・・・というわけで自作は延期。多分、使いにくい点も分かってくるだろう。不安なのが切り終わり。丸ノコとわずかしか接触しないので、まっすぐ切り抜けるくせを付けなければいけない。

    519円(送料無料)のものさえあった。720円と同じものに見える。興味本位で買ってもよさそうだが、たぶん忘れたころに届く。最短でも 20日見とかないといけない。他に エルアングルという定番っぽい製品がある。これには、突き当て 9mm と書いてあり 1000円のものを選択する理由のひとつになった。また突き当てが端ではなく途中にあって、切り終わりの接触長が長い。あ、レビューを見ると、みんな切り初めの安定性と書いてある。そうか、手前に当てて使うのか。! もし直角でないものに当たってしまった場合、突き当てと材料との間に堅い木材を接着すると良いかも。削ることで調整できるし、切り初めを安定させることも出来る。
    あるいは、底面に堅い木材を接着するのもありか。最初は両面テープで、気に入ったらエポキシで接着とか。

    ところで、お高いエルアングルですら、丸ノコが接する部分が膨らんだところがあって直線でないというコメントがあった。どうしても直線や平面を出したい場合、ガラス板の上に紙やすりを置いて丹念に研磨するらしい。かんな台もそうやるもの。(かんな台は平面ではないが、修正するには一旦平面にする)。あと 1389円のものは、コメントが多いのだが、バリがあったり、荒い仕上げの上に雑に厚く塗装してあるようだ。修正するなら塗装は邪魔。修正する場合も覚悟していたので、1000円のものにしたのであった。

      1000円のやつが届いた。MDF を当ててみると、直角のように見える。目盛りも正しいようで MDF を測るときっかり 10cm 。丸ノコを当てる辺や三角形の辺を指で撫でれば凸凹しているのが分かる。切断作業するのに支障はなさそうだが、墨を入れる定規としては使いたくないレベル。これは修正すると良いかも知れない。・・・と思ったが、よく見ればちゃんと磨いてはある。凹の部分まで全体を磨くとまずいのかも。いや 45°の辺はいくら磨いても問題なさそう。直角のところは少しまずい。PIVOT が狂うと角度の測定が不正確になる。あとバリはあまりないが、触れば分かるところはある。それより打ち抜いた穴は面取りされていないので、ここは磨いておくと良いかも知れない。

      また、インチ表示の窓がある。POPOMAN の場合、ベースプレートの端から 2.5in のところにノコ刃が来る。なので 2.5 に印を打って、それが見えるところまで定規をずらすと切りたいところにおおむね合う。正確かどうかはやってみないと。

      あと HIP-VAL という印字がある。値は 1 〜 30 。どうやら屋根の傾斜を意味するらしい。水平に 1m 離れたところの 高低差 。それは分かったが 値が2つあり ひとつは TOP もうひとつは CUTS 。? あと用語として hip rafter と common rafter があるようだ。今は興味がないが、屋根のようなものを作ろうと思ったらそのときに勉強しよう。

      ついでだが、この定規(Rafter square, aka "speed" square)の使い方の動画があった。それを見ると切り初めがぐらつかないように、材料の奥にT字をセットするのが良いようだ。

      1000円のやつには付いていないが、窓にギザギザが付いているものがある。これは、ペンを引っかけて平行線を引くための機能。1389円の黒いやつは、変な形の窓があるが、多分これもそのためのもの。

      T字を材料の上に当てて、材料の反対側を親指で押さえる使い方をするわけだ。長い材料なら問題ないが、短いと窓に親指を入れることになる。押さえられるかどうかは窓次第。そう考えて眺めると、インチ表示の安いやつは、窓が大きくていいなぁと思えてきた。519円(送料無料)のやつを買う理由ができた。


    この動画を見ていたら、1389円の黒いタイプを定規として使っていた。色々と道具を持っている人が安物を使っているのが意外だった。自分で修正できるから、基本の部分がしっかりしていれば関係ないのかも。組木の動画は、どれも興味深いのだが、大工の正やんは、スケールが違う。宮大工は、もっとすごいのだろうけども。

    他に、安物と思われるコンビネーションスコアも使っていた。他にもいろいろ使っているので、それだけということはないが、これも意外。このコンビネーションスコアは同じと思われるものが、様々な値段で売られている。高いのは新潟精機のLS-300で 1732円。安いのは 640円というものまで。だいたいは散々な評価だが、使い方が分かっていないような印象。本体(ベース?)は鋳造だし、なぜ直角が出ている人と出ていない人が居るのか?ネジの扱いの違いにしか思えない。新潟精機のものはスケールがアルミで特に扱いに注意が必要そうだ。まぁ、使えるものなら便利そうだし買ってみることにした。(当然安い方)。使い方は、緑の720円の商品説明が詳しい。それ以外だと現物から長さを写し取るのに使える。複数必要なわけだ。さらに木材のセンターを出すのにも。目分量で線を引いてみて、反対側からも線を引く。その2本の線の真ん中がセンター。なお、インチ表示の直角定規とセットになったものも売っている(1141円)。安物買いが好きな人はどんなものなのか買ってみるのも良いだろう。

      コンビネーションスコアが届いた。溝に引っかかるボルトがあって、手回しナットで固定する構造。スケールとは、本体側の溝の底と接触する。で、直角は出ない。15cm で 1mm ぐらいの誤差がある。見たところ、溝の底をちゃんと加工していない感じで、バリとかがあってちゃんと直線で接触していないような。分からないが修正可能なような気がする。・・・違った。バリだと思ったものは両端にあってその2点でスケールと接触する。やすりで削ることによって、校正できるようになっているのだ。バリを全部削ってしまえば、直線全部を削って校正することになる。大変になるわけだが、そうなっても、直角が出るか出ないかの2択なので、直角が出るまで削れば良い。

まぁ欲しいのは、角材か幅が狭い板を直角に切るための定規で、それは幅の広いものには対応できない。一応簡単な直線切りのための定規は作ってある。40cm 弱ぐらいと 90cm ぐらいの2つ。長い方は、先に作ったスタックボックステーブルにクランプして使う。短い方は、後で作った 30cm 角の台にクランプ。まともに使う場面はまだないが、30cm 幅のフローリング用合板があるので、それを切るときに使うはず。また、テーブルの中央で切りたい場合、スタイロフォームを敷く。スタイロフォームはなぜか持っていて便利に使えている。

大工の正やん 最新動画

    この動画はいつも見ている。見てて気持ちが良い仕事ぶりなのが理由だが、なにかヒントがないかという目でも見ている。今度は材料を切るのに、卓上丸ノコというのかスライド丸ノコというのかを持ち込んで使っている。135°とか角度を付けて切るときは ただの丸ノコは使わないようだ。また、奥を先にちょっと切ってから前から切るということをしている。これは横に切るときだけで、理由は? 材料が欠けるのを防ぐためかなぁ?分からない。
    あと、石を止めるのに、コンクリメントがないので、ウレタンボンドを使うという話が出てきた。使っているのは、床職人 600ml チューブ。ウレタンボンドは気になっているので、レビューを見てみた。どうやら定番の商品らしい。24時間で硬化、2日でカチカチだそうだ。DIY で使うには、開封してからどれぐらい長く使えるかだが、長期間は無理のようだ残念。ただ、変性シリコーンよりは長く使えるらしい。家庭用のウレタン系というと、ゴリラグルークリアがある。しかし、51ml しかないのに、床職人より高い。床職人より安いものは、床いちばん (600ml) 。床いちばん のレビューには固まったものが届いたとか、そういうものがあった。もし買うなら、回転が良さそうな床職人が良いのかも。!そういえば、フローリングコーナーで 2x8 を買ったときに、2x8の上に沢山置いてあったのが、床職人だったかも。600ml のチューブは相当大きい。こんなものは使うはずはないから関係ないとその時は思ったのだった。あまりよく見ていないが、チューブがふにゃふにゃな印象だけ残っている。

    なぜ、ウレタンボンドが気になっているかというと、水分で硬化するので、木材を何にでも接着できそうな点。また耐水、耐熱、耐油性があり野外にも使える。硬化後カチカチだそうだが、硬化で痩せるのではなくむしろ膨らむらしい。なお、変性シリコーンも水分で硬化するが、こちらは弾性。

    また関係ない話。ダイソーのリサイクルトレー(34cm x 15.3cm ) が手元にあるのだが、これでちょっとしたものを置く 3段ぐらいの棚を作るとどうだろうか?厚み自体は 2mm ほどだが、わりと丈夫で、横をもって捩じれば捩じれるものの、他の方向には曲げられない。問題は側板か支柱への取り付け。ナナメになっているので、大入れは使えない。曲面に合わせて取り付け用の木材をエポキシで張り付けて、それがびくともしないようならうまく行くかもしれない。失敗したらトレーに取っ手を付けると強弁しよう。当てる木材の候補として、15mm x 13mm が 61cm 余っている。10cm づつにしたら一応足りる。短辺の直線部分は 8cm ぐらいなので 10cm が短すぎるということはないようだ。角材がしっかり付けば、大入れが可能。ただ、内側すぎるので、15cm長 の角材か板を脚の下に付けて安定させる。

余談が過ぎた。とりあえず、前面に付ける棒4本とサイドに付ける板4枚は出来た。着色してから接着する予定だが、十分なステインが今ない。付ける前に化粧板の断面を削らないといけないので、ボチボチやる。
まずは、化粧板の断面を削った。削ったが、支柱付近は無理。それで、溝の端を深くサンディング。嵌めてみて現物調整しながらやったのだが、どうかな?端をちょっと押さえると沈むので、少なくともクランプ必須な感じ。もういいかな。後は着色して接着してしまおう。・・・着色中。十分なステインはないのだが、作った分はギリいけそう。購入したステインは、一週間以上かかる見込み? 中国発送であるまいし、どういうことだろう?

ステインは間に合った。が、接着は躊躇している。ニスを塗ってから接着した方が良いのでは? ニスはまだ少しあるが、今後使っていく分はない。これも追加ステインと一緒に購入中。0.7L のカンが、持っている 300ml より安く売っていたので購入したのだが、相当不安。売れ残りなのだろう。売れ残りだったら分かって買っているのだからしょうがないが、(水性ウレタンと書いてある)写真と違うものではという不安がある。もし水性アクリルだったら返品しよう。

トレー棚 検討

ダイソーのリサイクルトレー(34cm x 15.3cm )の棚だが、15mm に切ったあまりの角棒を削ってみた。これは結構大変。ほぼ三角になるまで削らないといけない。そうやって頑張っても、結構隙間が空く。どうもトレーに正確に張り付けるのが無理なようなのだ。発想を変えて、側板にこの棚受けを張り付け、側板を仮に組んでから、棚であるトレーを接着する。 仮に組むには、直角クランプを使って適当な板に側板を垂直に立てる。また 34cm の板か角棒を反対側において動かないようにする。上は広がらないように、ゴムベルト(ダイソー 便利ベルト)で締める。接着時に小さなクランプもかける。棚受けの下面とトレーの上面は平行なので問題ないだろう。肝心の側板は、買ったばかりの 90mm 幅の貫を使う。あと直角クランプを使うと最下段の棚受けと干渉する。上段の2枚を接着してから、 最下段の棚受けを貼るなどして干渉を避けなければならない。
34cm の治具に使う板は、1x4 の 34.5cm があった。これで直角に切る練習をして 34cm にする。側板の下に付ける板は候補が沢山ある。15cm ぐらいの端材は本当に沢山あるのだ。今回はヒノキの端板を縦に2つに割って使おうかと思う。こんな小さい板は丸ノコが使いにくいが、両面テープでスタイロフォームに貼るという技を動画で学んだ。
側板のサイズは、トレーから上に 2cm ぐらい。トレーの上面を基準にして 15cm づつ の間隔で2枚。トレー+棚受けの厚さは 15mm (ぐらい)。下は、棚受けの下面から 4.5cm ぐらい。合計で 38cm かな。
強度はエポキシ頼り。隙間には後で充填する。また、棚受けも接着だけだから不安。後で 6mm のダボを打って補強する。

丸ノコ練習

直角切りの定規 speed square が届いた。別に問題はないのだが、あちこち磨いてみた。使ったのは木工用のあまりの #600 。これで必要十分のような気がする。アルミは柔らかいのでこれでも結構削れてしまう。また、削った後はつややかでざらざらな感じはしない。とりあえず、あちこち面取りした後、本命の辺。まずは 45°。平面が出ているっぽい集成材の板の上に #600 を置いて擦る。合計で 50往復ぐらいか。少し綺麗になった。深い傷まで直す気はないので、適当に切り上げ。最後に直角の辺もやる。やりすぎるのもまずいと思うので、控えめに擦って終了。まだ凸凹感は残っているが、多少マシにはなった。

用意が出来たので、丸ノコ練習に入る。まずは 34.5cm 1x4 を 34cm 長にする。両方切るつもりだったが、ちょっとずれた。片側だけで 34cm になってしまった。次にナラ集成材。前に平行定規で 2mm づつ切りとろうとしたのだが、下手だったので切り口が汚い。これの端を綺麗に切り落とす。・・・これはうまく行った。また平行定規で薄い板を切り出すのに使える。次に小棚の足。基準にする辺に対し直角になるよう端を切り落とす。これもまぁまぁかな。次、基準にする辺の反対側の辺を直線切り用の定規で切り落とす。材料が小さいので動いてしまう。ダイソーで滑り止めのシートを買ってきて定規の下に置いてみたところ、なんとかなった。ただ不十分な気がする。さらに、縦に2分割。・・・するつもりが、だいぶ浅くなって溝を掘るだけになった。動いてしまうと両方だいなしになる恐れがあり、こわごわやったのが原因。まぁ溝が付けば手ノコでも切り抜けるし、動いてしまうよりはマシだと思い、半端なところで終了。

次は、90mm 幅の貫から、側板を切り出す。切ってみたら 2枚が合わない。上側は合うのだが、下側は、直角でなかったり、長さが違ったり。しょうがないので再度墨を入れて切りなおす。結果 38cm の予定が 37.5mm になってしまった。そうやっても微妙に長さが違う。上側を基準にして墨を入れていく予定なのでとりあえずは終了。

いろいろと切ってみたが、購入した speed square では 3cm 角材を切るのは難しいかも知れない。大きすぎて材料を押さえることが出来ないのだ。おそらく、タジマ MRG-MC90M のような形が材料を握れて良いのだろう。と、考えてひとつ作ってみることに。材料はヒノキの端板一枚。

まず端板の端を直角にする。次に端板から引っかける部分ー突き当てを 2cm 幅で切りとる。ガイド面はそのままにするが、握る部分は 3cm 幅、その間はナナメに切る。これと突き当てを接着。これだけだとガイド面が短すぎるので、余った部分に凹型に切り欠きを入れて、つくったL型に嵌める。これで形だけは完成! 後は精度が出ているか?出てなかったら削って調整するしかないが、それが可能か? まぁやってみよう。ダメでも気まぐれに作ったものだから、そう惜しくない。ヒノキの端材は沢山あるから、使いやすそうなら、また作ってもいい。

この一連の作業は、30T ののこ刃に変えて行った。横切りがメインになるのと、今回堅い木を切断するため。使ってみたら予想以上に切断面が綺麗。これなら合板も綺麗に切れるかも知れない。

棚つづき
一応、作った分の着色・ニス塗りが終わった。後ろの 15mm → サイドと簡単なものから順にエポキシで貼り終えた。前面の 28mm をどう貼るのか?嵌めてみて検討。端をピタッと貼りたいのだが、クランプがかからない。何通りかやってみたが無理なのであきらめ。しょうがないのでゴムベルトで軽く固定するだけにした。これで一段目を接着。ゴムベルトは2本しかないし、接着自体神経を使うので、1段づつ貼り付けることにした。ある程度硬化しないと浮いてくる恐れがあるので、数時間は固定しておきたい。・・・また時間がかかる。エポキシはダイソーのもの。2/3 ぐらい残っていたものを使ったのだが、一段目接着で使い終わった。どんどん使うかと思っていたのだが、意外に消費が少なかった。

    後述の研ぎに走っているが、これもぼちぼち進んでいる。エポキシでの接着は完了。1枚だけどうしても端が浮くやっかいなのがあって、どうすべきか考えていたのだが、60cm のクランプが使えたので、両端にかけて無理やり浮かないようにした。そうなると真ん中が少し膨らむのだが気にしない。次は、エポキシで付けたところはあちこちに隙間があるので、タイトボンドを流し込んでみる。横に倒してある程度乾いたら反対側。これまた乾くまで時間がかかる。

    棚は他に作業が残っている。ひとつはサイド2段目。作るところから始めるわけだが、これだけ違う形にしてみようか悩んでいる。90mm が手に入ったので、山形にしてみるとか。また、1段だけ裏板を付けるのはどうか? 茶箪笥も一部扉が付いていたり引き出しがあったりで変化を付けている。裏板はネジ止めで外せるようにするが、どんな感じに印象が変化するのか見てみたい。

    ずっと他の事をやっていたのだが、ようやく少し進んだ。サイド2段目は他のと同じにする。作業は、45mm 幅を掘って切るまで。裏板も作るだけは作った。4mm のシナベニヤ(だと思う) 2段目を作るのに合わせて塗装する。



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まずは、バイスに挟んで 刃を落とす。最初ダイヤモンド砥石 #180 を使ってみたが、穴があいているタイプでその穴に引っかかったりしてやり難い。なので、ダイソー砥石のサイドを使ってみることに。・・これで行けるか? いやちょっとやり難い。砥石が刃から外れたりしたとき危ない。とにかく 2mm 以下になるまでやった。次は角度を付けていくのだが、持っているバイスは球体ヒンジで角度を変えられるタイプ(SK11 ユニバーサルテーブルバイス V-4 と同型)なので、水平に砥石を動かせば良いように調整。たとえダイソーと言えど砥石の面は傷つけたくないのだが、#120 の面で削る。面が出てきて、普通に研げるかな?という状態でヤメ。砥石は少し凹んだ線が出来たが、面直し(のさらに面直し)専用だし、その機能には支障がない。時間は30分ぐらい?試行錯誤しながらだから短く感じた。

指の皮が復活するまで、しばらくの間放置するが、状態を確認しておく。
裏面は、完全なべた裏だが、平面は出ている。少し梨地っぽいが像も写る。もとは鋼板だろうから当然だ。裏を研ぐのは極力避けてかえりを取るときだけにしよう。切れ刃だが刃は付いていない。予定通り。その面は平面ではないし傷だらけだがギラついている。そうかーこれがピカピカっぽく見えた状態か。また幅が均一ではないような。右側の削りが足りない。研ぎに入ったら、気をつけてやろう。ただナナメになるだけなら本体で対応できるから気にしなくて良いだろう。気にすべきは直線にすること。これも平面を出すことに集中すれば良いはず。さらに端までは直線に出来なくて良い。僅かでもぶれれば削りすぎるはずで、自然と湾曲する。だいたいカンナは両端を削ってあって上からみると台形になっている。もし都合が悪ければ同じような形にすれば良い

都合が悪いケースは、かんなくずが端の隙間に入り込むケース。その対策で角が削られている。

それはそうと、致命的なミスが分かった。ミニカンナの刃の仕込み勾配は浅い。そのため刃を 30°にすると、刃先が上を向いてしまう。これでは全く削れない。ミニカンナの仕込み勾配を測ったら20°だった。30°の刃はどうやっても使えない。

閑話休題

    鉋のお手入れ」 カンナについてポイントとなることが、ちゃんと開設されている。研ぎの話ばかり書いてきたが、カンナ台についても説明がある。カンナ台もまた精度が必要なので、平面を出してから修正する。まず刃より先に当たる部分(下端)は、中央部を凹にする。スキである。上端は、全体を削る。(仕上げ台は、ちょっと違う)。どれだけ凹ませるのかは書いてないが、刃をどれだけ出すかで決まるのだろう。0.1mm が厚いか薄いかちょっと分からないが、普通レベルでそれぐらいと思われる。
    で、ミニカンナ本体も基本同じはずだが、多分そんなことは気にしていない。それどころか工作精度が悪くて個体差がある・・とレビューを見て思った。本体金属だし調整は絶対無理だと考えていたのだが、これぐらいなら塗装で盛ればいいのでは? ラッカーは何度も重ね塗りするものではないが下地には良いらしい、あと油性ウレタンなら今持っているし、雪国在住なので、スベリを良くするスプレーも使い残しがある。一度トライしてみよう。その前に平面出しかーーこれは鏡に耐水ペーパーを張り付けて最初からの塗料を削る・・・風呂で出来るか。

ミニカンナの底面磨き

少しの時間で出来そうなのでやってみた。まずは垂直面の鏡に #240 を止めて磨く。塗装の落ち方でどんな形なのか分かってくる。まず塗装が取れたのは、打ち抜いた辺全部。上の角利の説明だと ABCD 全部。うちぬいたから、そうなるわけか。形はサイドから中央に行くにしたがって幅広く。要するに中央に向かって凸である。コの字型に曲げているわけだから当然と言えば当然。そして凹んでいるところは、両サイドの端3mm 〜5mm と、上端 B 点から少し離れたところ。塗装がすぐ落ちたところの下がそのまま傾斜して凹にまでなっている。形状は分かったが、とにかく塗装は全部落とさなければならない。完全に平面にするなど無理そうなので、塗装落としをメインにする。付属面直しが一番使えた。角も使ってとにかく磨く。次にまた磨き・・・というか研ぐ。面直しの要領で #1000 → #6000 +付属面直し。最初は傷だらけだったが、中央だけピカピカになってきた。そのピカピカの部分だけだが、像がちゃんと写る。歪みもあまりない感じだ。今まで研いだ刃物より余程平面が出ている。ここでやめて、クリアラッカー(スプレー)で保護することに。30分ほど置いてから2度塗り。この上に油性ウレタンニスを重ね塗りしてみよう。気の迷いで買ったマホガニーの小瓶がある。筆の処理が面倒で一度も試せていない。どんな発色かも分からないので使うことも憚られる。丁度良い機会だから、サンプルの木材にも塗ることに。筆塗りするのだが、少し傾斜させておくと垂れて端が厚くなるはず。2度目は逆に傾斜させる。これは刃より先に当たる部分。ミニカンナだと短い方。長い方は低く平坦にすべきなので塗らない方が良いかもしれない。

    筆の処理は一応調べた。使い終わったら新聞紙などで可能な限り塗料を拭く。次にうすめ液に漬けて、また可能な限り塗料を拭く。最後に中性洗剤を付けて水で洗う。

    この動画の人は、小鉋押し。大きな鉋は大工でも使う機会が減っているが、小鉋はまだ使う機会が多いので 42mm とか 30mm をしっかりマスターしようというのが持論のようだ。私は、もっている 42mm とミニカンナを普通のレベルで使えるようになりたいだけなので、この動画は見る価値がありそうだ。ただ、長いのでまだ見ていない。台を自分で作ってしまう人なので、どんな話が出てくるのか?楽しみではある。
    まぁ台を作るのはさすがに無理か。ナラの集成材で多分台の材料になる。だが、掘るのが無理。鑿のスキルが上がればあるいは・・・というところか。将来の課題にしておこう。あ、そうか。半分に割った形を作って後で接着すれば、のこぎりが結構使える。丸ノコも使えるかも知れない。

    初心者のための鉋台製作講座 1 なんてものがあった。初心者がそんなものを作れるものか。・・・とは思いつつ全部観た。素材はナラ。樫、けやきと比べれば削りやすいはずで初心者向けと言われればそうなのかも。で、全部鑿で掘っている。刃が入る溝は ダボとかを切るのこぎり。あと一枚刃で溝に嵌めるだけで止める種類。二枚刃とかは初心者向けではないのだろう。
    鑿の練習用課題として、最初はやわらかい 2x4 などで掘る練習をするのも良いかも知れない。一応、42mm の刃だけ持ってるし。ちなみに、この刃を使う本体は、ネジで刃を固定するタイプ。ネジは台の頭に付いていて、溝に刃を押さえつける。
    ミニカンナの刃を使ったものを作ってみたいが、おなじやりかたでは刃が曲がる。作れそうなのは溝にくさびを打って固定する方法。ただ、刃幅が 26mm しかないので 24mm の鑿の使いどころがない上に、手持ちの道具では溝を掘れない。そうなると、やはり割ったものを作って接着かな。そういう作り方であれば、穴を空けて本体の固定用金具を付けることも出来る。でも、ネジが邪魔でかんなくずが内部に溜まるという欠点がある。二枚刃のように金属の棒(釘)を差し込んで、裏刃の形をしたくさびを入れれば良いのではないか?

    鑿の練習であれば、42mm が良い。替刃なので本体が売っていて、その本体のサイズは、148*54*20 。手持ちのものは、200*54*23 。刃が入る角度は、八分勾配とか七分五厘勾配とかそういう言い方をする。刃先が鋭角だから七分五厘ではないだろうか? (七分五厘とは、底面 1cm にづき 0.75 cm の高さになる角度。37°?)。手持ちの二枚刃のカンナの角度を測ってみたらきっかり 37° 七分五厘勾配だった。たぶん七分勾配までのものは、特殊で、一般的には八分勾配のようだ。七分五厘勾配は柔らかめの材料用で、堅いもの用は、八分五厘勾配。さらにほとんど直角の立刃勾配というのもある。鉋台直し専用。反対側(口裏)は 手持ちだと 刃と直角で 53°ぐらい。なんでも良いのだろうが、「木っ葉返しの勾配・高さ・刃口の大小は、鉋の調子に大きく作用する。」だそうだ。そして、一番傷みやすい場所で、真鍮板を仕込んでいるかんなや、修復で違う木を嵌めたかんながある。口裏の起点が重要なわけだが、刃の出口から、刃厚ぐらいの幅を離したところが起点のようだ。動画では寸法についての情報がなかったのだが、これで補完できた。

      刃の仕込み勾配は、一般的な鉋と同じような勾配で、普通は8分勾配、硬い木には8分5厘勾配とか、サワラのような柔らかい木なら、7分5厘勾配などになっておりますが、一枚の鉋台でも同じ仕込み勾配で使います。

      違うのは、普通の二枚刃の鉋のコッパ返しが斜めにかなり立っった角度になっているのに対し一枚台は、それより寝ていて、鉋の仕込み勾配と近い同じ角度になっています。(43〜45度)。

      意味がはっきりとは分からないが、一枚刃の話で重要な情報に思えるのでメモ。

      刃口が広がってくると鉋掛けが上手くできなくなります。特に薄く削りたいときや,鉋のかけ始めと終わりがうまくいかなくなります。 刃口の巾の目安は,仕上げ鉋で,0.3〜0.7ミリ,中しこで0.4〜1ミリ位でしょう。新しい台は,使っていると刃口が広がってきますので刃口の巾が上の巾より広くなったら,刃口調整板・・・

      これも重要そうだ。

    とりあえず材料を押さえておきたい。ナラの集成材の端材は沢山あるが手ごろなのは、 20mm 厚ばかり。42mm 用は 20mm 厚で決める。最も手ごろなやつは、この前直角に切る練習をしたもので 12cm 幅 13.5 cm 長。短いが2つ分にはなる。もうひとつ四角の板があるのだが、少し短い。集成材なので 27mm 幅ぐらいの棒を接着して板にしている。その棒もギザギザに加工したもの同士で繋いである。こういうところが重要なところにかからないように木取りしなければならず、よく考えないといけない。42mm 用はまだまだ先だが、使わないように押さえておく。あと 23mm 厚 56mm 幅 15cm 長の端材があった。ナラではない。軽く柔らかい感じ。上等な杉かな?まずは、最初の練習に使おう。あと刃を押さえるくさび用。探したら 35mm 厚のナラが見つかった。

      動画を探すとくさびの作り方があった。角棒をくさびの長さで切ったものを沢山作り横に接着して長い棒を作る。角度を付けた定規で、表ー裏ー表と切っていけば、沢山作ることが出来る。集成材の場合、横に切れば似たようなものになる。これを角度を付けて切っていけば良いわけだ。残念なことに POPOMAN では一発では切りとれない。
      他の動画では、角棒の端を丸ノコで角度を付けて沢山切れ込みを入れる。最後に横に切りとってバラバラと。全部フリーハンドです。10秒の仕事ですね。−これは無理。
      他に、くさびの厚さの角棒を用意して、溝とナナメにセットした定規の治具を作る。角棒をずらしていけば菱形が沢山作れる。最後に菱形を半分に切って終了。この日は5000個作りました。−だと!それ以前の問題があるから、やっぱり無理。

        大工の正やん」は、「髪の毛1本分の微調整は、後ろから 矢 を打ってやって調整します」と言いながら、くさびにしか見えない 矢 なるものを 鑿を叩いてで板から打ち出していた。意味がわからない。

      ・・・となると最初の方法ベースか。角度を付けた定規と直角の定規で交互に切る。溝しか掘れないからあとは手ノコで切りとる。ダボ切りのこで、溝を定規に綺麗に切ることが出来ないと、そもそも話にならない。・・・これはクリアしなければならない。だが切った残りは、出っ張りが短いとかなり難しくなる。なので溝は2つ作る。出来そうだ・・・というより出来なければならない。

    あと動画では、正確な角度で切った治具を使っている。これを定規にのみを当てて刃を入れるところを仕上げている。これを最初につくらねばならない。とりあえず 杉の 45mm の端材を切って 2枚張り合わせたのを2組作った。最近買った定規(通称 speed square)で多分墨は入れられる。丸ノコ POPOMAN は、垂直切りしか出来ないので手ノコでやらねばならない。さらにこれを定規にしてダボ切りのこでコピーを作る。ここまで出来なければ話にもならず先に進めない。

    ミニカンナ刃 は 26mm 幅なので 34mm 幅あれば良さそうなのだが、20mm 厚では刃の頭が上にほとんど出ない。15〜17mm ぐらいが良い。ただ薄いと多分持ちにくい。刃の頭が叩きにくいのであれば、そこだけ削ることにして同じ 20mm 厚でいく。2分割で作るのであれば 17mm を切り取る。長さは 9〜10cm にしたい。2つ分の長さにして長いまま加工したいので 20cm ぐらい必要。つなぎ目にかからない棒が2つあり、17cm と 20cm 。この2つを候補にして、丸ノコを使うときに切りとっておこう。あと作るのなら八分勾配(39°)にしたい。これだと堅い木に一応対応できる。

とりあえず塗ってみた。色が薄い。底までかき混ぜなければならなかったのか?乾燥は夏季2時間と書いてあるが、予定通りというか塗料が溜まったところがあるので、2度目は半日後かな。それはそれとして、塗料の内蓋が閉まらない。なかなか開けられなかったが、今度は閉まらないのだ。今は蓋で押さえつけているが、長期保存はできなさそう。色合いも好みではなかった。塗り重ねると印象が変わるかも知れないが、今のところ印象はいろいろと悪い。
3度塗りまで。木材に塗った感じはイマイチ。色が薄いし、塗膜も薄い印象。3度目は厚塗りしてみたのだが・・・。一方ミニカンナに塗ったのは厚塗りという感じが出ている。色がどれだけ薄いかというと、アサヒペイントの水性ステインの2度塗りより薄い。ナナメ横から見ると、確かにマホガニーの色合いなのだが、正面から見ると明るい。あと色むらがかなりある。同じ板の裏は、和信ペイントの水性ウレタン3度塗りと4度塗りなのだが、こちらは木目が見えないほどになっている。
もう気に入らないことが確定したので、塗装しない予定のものに使って消費してしまうことにする。塗装しない予定のものとは、物置の棚。合板に補強をいれただけのもの。面取りすらしていない。まぁ使えば汚れるだろうし、防虫にもなるだろうから塗装しておいても悪くない。もし余ったら、もっとどうでも良いものに塗る。それは、今作っている小さな作業台。合板に角材の足を付けただけのもの。

ミニカンナお試し
一応平面を出したので、新品の刃でミニカンナを試してみる。杉板のサイド 13mm を削ったところ、ちょっと刃を出しすぎたきらいはあるが、綺麗なかんなくずが出た。ただ、塗装の一部が汚くなった。まだ厚く盛ったところは、完全には乾いていないようだ。同じことを新品の本体でやってみたが、かなり難しい。こうなるとかんなの刃いっぱいのかんなくずを出せるか試したい。

丸ノコでいろいろ

まず、大入れ棚のパーツから。サイドの板2枚が未実装なのと、一段だけ裏板付けてやろうかと。まずは直線定規で 4mm 合板から裏板を切り出す。裏板は完全にデザイン。付けるかどうかも決まっていないが、とりあえず練習。次は、サイドの板2枚分の溝堀り。両側 15mm 残して掘るのだが、設定に苦労した。設定さえできれば後は簡単。深さをどこで止めるかの感触(ストッパーで止まるかんじ)も大丈夫。
次に20mm 厚のナラの板から17mm を切り落とす。2枚分。板が小さいので、板同士を両面テープで張り合わせ、さらにスタイロフォームに貼り付ける。広くなってしまうのは良いが 17mm を切るのは非常に困る。平行定規を使ったので、曲がるとすれば狭くなる方。ビビったので 18mm に設定し切り落とす。一応 17mm のラインを傷つけることなく終了。後で作った2枚を合わせてみると全く同じ。墨の方があってない。これを左右対称に掘り、真ん中から切って、折り曲げるようにして接着・・・の予定。無理だな。先に切って現物合わせでやるほうがマシだ。確実に刃が入る溝と、だいたい削るところにのこぎりを入れてやって、それだけ終わったら接着。あとは鑿で削っていく。これで良いのでは? あとクギを差し込む穴をどうするか?あとで外側から空けたらとんでもないところに空くような気がしてならない。内側からならグリグリやって大きな穴になったとしても正しい位置にもっていけるはず。当然充填はエポキシ接着剤。あと長いドリルビットか長いキリが必要だ。径によって長さが違うので確認しておかなくては。ダイソーの木工用セットの 4mmφなら 50mm 以上まで届く。しかし普通せいぜい 3mφだろう。大丈夫かな?

次は難物。35mm 厚のナラの板の横から 約40mm を切り落とす。くさび用。スタイロフォームに貼り付けて平行定規を使えば良かったのだが、直角定規を使うことに。speed square では固定しにくいので、自作の直角定規をデビューさせた。丸ノコと干渉するので、ベースに接する部分は 25mm 高制限があったのを忘れていた。途中までは良い感じだったが、干渉したので使用停止。で、speed square を使ったのだが安定しない。とりあえず表を深く掘って、裏。一応は切り落とせたが、断面が汚い。
他に 3cm 角材切りに挑戦してみた。まずフランジで刃を下すのにコツがいる。
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2021年09月06日

木工ストーリー(2)

つづき

小さめの座卓を作ることにしたわけだが・・・目的は、リベンジというか満足いくものを作る・・・というか満足いく塗装をする。それだけである。使い道はない。あえて言うなら、マンガ勉強机だろうか。ただし、座卓に向かって座ることはまずない。また本棚の形にはなっているが、強度に不安があってずらっと本を置くこともないだろう。

座卓の構想。

天板は、たまたま買った 90cm x 46cm の合板。
脚は、32cm で手持ちの赤松KD材 野縁(4cm x 3cm)

    高さは、もともとある座卓と同じぐらいにする。そうしておけば、座卓を広く使うために役に立つかも知れない。

幕板、短辺の貫は、同じく 赤松野縁(4cm x 3cm)
トンボ貫は、たまたま買った 約10cm x 11mm の堅木?カバ桜?の板

    幕板は天板の下にある四方の板。貫は幕板の下側に幕板と並行に付く板。トンボ貫は貫同士をつないでいる板で貫と直角になっているもの。

    野縁(ノブチ)というのは、天井の板を止めている角棒のこと。木材のサイズを表すものではないが、そう書かれて売られている。他に 垂木(タルキ)と書かれて売られていることも。垂木は屋根を支えている角棒で屋根と同じ傾斜で取り付けられているもの。あと、胴縁(ドウブチ)というのが出てくるが、壁の石膏ボードなどを取り付けるための板。

ここまでは最初から決まっているようなもの。どうそれらをつなげるかだが、

天板ー幕板は接着剤のみ

    調べたが合板だから接着して良いのであって、無垢などは湿気によって膨張・収縮するので固定したらいけない。集成材もあまり良くないらしい。たとえば、駒止め金物という専用の金具で遊びを作って天板を止めるようなことをする。四方に枠組みをつけて天板自体は固定しない額縁のような構造を框組というのであるが、100年レベルでは、そんな工夫も無駄であった。木材は、それぐらい膨張・収縮するのである。

脚-幕板、脚-貫はダボ接続。

    これが放置するひとつの理由になった。ダボ接続などうまく出来たことがない。ガバガバに穴を広げて大量の接着剤を流し込むことになるのは最初から分かっている。しかし、このときはそれしか考えなかったのだ。やっぱり無理だったという反省をもとにやれるやり方を考えたのが、小さい台の話なのである。

    さて無理でもなんでも所定の位置になるように穴を広げまくった。幸いなことに広げた穴は見えない。またタイトボンドの強度は高くぐらつきなどは全くない。幸いでなかったのは、幕板が天板より外側に出てしまったことである。もともとツライチにするつもりなので一番凹んだところまで削るしかないのだが、3mm かもっと削ることになる。しかもヤニの問題がある。憂鬱になってしまい放置することになったのである。

トンボ貫-貫だが、板の方が貫通穴のダボ接続。

    良くわからないのだが、脚が広がったりしないためものだからダボをひっかけることで強度を確保したい。

とりあえず購入しないといけないのは、赤松野縁(4cm x 3cm)を2本。

    赤松野縁を見に行ったのだが、節がなさそうなのがあったので、考えなしに購入した。360円 x2 ぐらい。なんか値段が高くなっているのはともかく、どうやら KD 材ではなく、生木に近いもののようだ。余った部分で三角の補強を作ろうかと切っていたら、なんと のこぎりの目が詰まった。信じられないことだ。こんなものをサンディングなど出来るのか?不安がよぎる。松ヤニはアルコールに溶けるそうで、のこぎり自体は、水抜き剤(IPA)で拭くことでなんとかなった。
    購入は失敗か?と思ったが、節がないだけでなく、木目が綺麗なのだった。大成功なのかも知れない。

    後で購入した店に行ってみたところ、値段が上がって 400円を超えていた。コメリにも行ったが KD材 308円と値段は変わらないものの在庫数が見るたびに減っている。もうほとんどなくなっていて、残っているのは割れがひどいやつなど、買う気もしないものばかり。当面は端材や安い荒材のみ買うことにしたい。

長辺の貫? 1枚の板だけでは本棚にならない。そこで、手持ちの杉の胴縁?(45mm x 13mm)を2本 背の部分に付ける。つけ方は脚を彫り込んではめ込む。胴縁は削らない。最初はそれだけで良いと思ったのだが、トンボ貫の板との隙間が大きい。そこで、下の胴縁に胴縁をL字型に付けることに。ただそのままつけると 板より 5mm 低くなってしまう。そこで 追加する胴縁を削り込むことに決めた。決めたは良いが、うまく出来る気がしなくて、しばらく放置することとなった。

塗装の構想

色は基本水性ステイン(マホガニー)にする。が、天板の裏、幕板の裏、あとトンボ貫とその他のものは、水性ステイン(ウォールナット)にして黒っぽくする。理由は、持っている座卓がそんな配色だから。

構想の段階では、塗り箸のように非常に濃く塗って 合板であることが分からないぐらいにするつもり・・・だったのだが、幕板、貫が綺麗な木目になっているので、考えを変えた。また合板であることは分かるが、幕板の木目とマッチして気にならないような気がする。

水性ステインは、色合いが気に入ったのだが、パテしたところは乗りが悪い。そこで白っぽくなっているところは、ダイソーの修正ペンでごまかした。

あと、天板は特別扱い。まず との粉とウッドシールを混ぜたものにさらにステインを多少加えたものをハケで薄く塗り込む。完全に乾燥させてから #240 でサンディング。

問題の対処

胴縁を削り込む
ツライチになるまで削る

問題は大きくこの2つ。

胴縁を削り込む

とにかく出来る気がしないのである。このころ大工の動画を良くみていたのだが、溝を掘るには、普通トリマーなるものを使う。ただ多少だがお高いし、どう見ても危険そうで見るからに恐ろしい。トリマーはやめておこうと決めた。他の方法として、丸ノコを使うやりかたがある。歯を出す深さを決められるので、数ミリづつずらして何度も何度も切ることで広い幅の溝も切れるらしい。残った部分が櫛のように立つことになるが、手で折り取ることができる。また動画をいろいろと見たのだが、丸ノコは楽をするためのものと言うより、正確に切断するためのものらしい。脚を4本同じ長さで直角に切ることが出来れば、出来栄えが全然違う・・・欲しくなってきた。

    動画を見ていると角棒を直角に切るのに、ただの丸ノコはあまり使わないようだ。卓上丸ノコを使っていることが多いように見える。フランジ機構で丸ノコを垂直に降ろすことが出来て、さらにスライド機構が付いていて切り進められるものもある。とは言え、室内でパーツを準備するのに使っているものの、現場では丸ノコそのままで使うようだ。補助に使う用具は、付属しているような T字型の平行定規ぐらい。フリーハンドでやっている場面もあった。要はスキルの問題でプロの職人ともなれば、出来て当然なのだろう。また、一度で切り切れないようなものは、材料を回して裏から切っている。これでピタリと合うのだからたいしたものだ。
    まぁ角棒を垂直に切るだけなら、それ用の定規があれば良い。卓上丸ノコのようなものまではいらない。欲しくない欲しくない。

      例えば この動画。卓上丸ノコは確度をつけて切るのに使っている。溝も掘っているがフリーハンド。使っているのは、特殊な刃を付けた丸ノコに見える。溝の端は、卓上丸ノコで正確に切って、カッターと呼んでる丸ノコで広く削っているようだ。残った部分は手で折ってノミで綺麗に成形。
      この「大工の正やん」なんでもサクサクやっていて、見てて惚れ惚れする。

    全然別のものだが、グラインダースタンドというものを見つけた。ハンドルが付いていてグラインダーを垂直に降ろすだけのものだが 組み込みのバイスが付いて 2000円ほどと安い。グラインダーを昔に買ったものの怖くて使っていないので、スタンドがあれば使う気になるだろう。スライドは出来ないので出来ることは、ボルトのような細いものを切ったりするぐらいだが、木工でも刃があれば、角材を直角に溝切るぐらいは出来るかも知れない。回して切れば切り落とすことも出来るかも知れない。そしてのこ刃は 85mm で 15mm 穴のものは売っている。木材用もあれば、刃数が多い 軽金属用のものもある。とりあえずグラインダースタンドは買うことにした。

で、やすくて安全そうな POPOMAN MTW350A に注目。刃径が 85mm と小さくほぼ金属製のカバーに隠れている。おまけの機能もあったりして、良いかなと思ったときに値下げ。今だと 5599円から500円値引きクーポンで5099円かな?これが、4000円ほどになったのである。見た瞬間にポチってしまった。

で、掘り込みに挑戦。出来たか?といえば出来たのである。ただし失敗もあった。フランジ付きでストッパーで深さを決めてやるタイプなのだが、これが強く抑えるとストッパー自体が動いてしまうのである。結果したまで貫通させてしまった。これが分かったあとはコワゴワやっておおよそ 深さ5mm x 幅13mm を切り取れた。こいつは正確な深さで掘るのが難しい。最初から深さを固定できる普通のタイプの方が良かったようだ。また、27mm (実際には 26mm)までしか切れない。(さらに動画で良く推奨されている定規を自作すると定規の厚みだけ浅くなってしまう。定規が 9mm 厚だと 17mm までである。)よく使う野縁(4cm x 3cm)は切り切れないのだ。そこまで切れたら後は手ノコで良いかとも思うので致命的ではないが、今買うのであればこれは選択しない。刃径 147mmの普通のタイプが良いと思う。ただ悪いところばかりではない。怖くないのである。安全そうに見えるし実際もそうだと思える。

ツライチになるまで削る

これが出来たら、とりあえずの障害はなくなる。松ヤニですぐ目が詰まるに違いない。手持ちのペーパーの枚数では使い切ってしまうに違いない・・・などと考えていたのだが、#60 でやってみたら時間はかかったが、あっさりと出来た。ペーパーは1枚でなんとか。いや1回交換したような気もする。とにかく粗削りは終わり、#120, #240 と細かくしていって完了。しかし ランダムサンダーは素晴らしい。出来なさそうなこともやってのける。ちなみに、松ヤニが出るような材料はかんながけも厳しいらしい。刃にこびりついて大変だろうと思う。アルコールで手入れしながらならいけると思うが面倒この上ない。ペーパーも 水抜き剤(IPA) で拭いたりすれば、多少延命できるかも。

他の課題

トンボ貫である板を着色してから付ける。そのために貫にダボを立てておいて、独立に板に穴をあけて嵌める。ダボと同じ径で穴をあけたら精度的に嵌められるわけがない。穴を広げて調整していったら、絶対に穴が汚くなる。それでφ8mm のダボに対して 10mm の穴をあけた。うまく行ったら良いがダメだっても替えはない。一か八かの気分でやったが、うまく行った。つぎ、分かっていたことだが、左右の貫の高さが違う。だいたい 2mm 。これもダボ接続した結果精度が落ちたせいだ。普通だったら気にしないのだが、L型と高さが違うのは困るので、低い方にスペーサーを入れて少しでも調整することにした。ナラの端材(多分)から 2mm厚 を丸ノコで切り出す。ナラは堅いし、手ノコではとても出来ない。丸ノコもすばらしい。出来ないことがいくつか出来るようになった。

塗装の課題

本棚を構成する3枚の色違いの板はオプション扱いで、それ以外を本体と定義しておく。トンボ貫を付ける時点で本体の着色は終わっている。ニス塗りも1回目は終わっていて、後は透明のニスを塗り重ねていくだけの予定だった。色合いは気に入った。気に入らないのはニスの質感。厚塗りした感じにしたいのだが、何回か塗り重ねても、あまり変わらない。ニスを変えるべきか?ここで悩んでいる。また、天板もちょっと気に入らない状態。2回ほど塗った後磨いてみたのだが、つるつるになったものの、白い粉が表面に残った。これを完全に取り除かないまま塗り重ねたところ、白いものがなかに残ってしまった。着色ニスで上塗りしてごまかそうか?着色ニスは和信の残りと、カンペハビオの油性のものと2種類ある。どちらも今のとは色合いが違う。和信は天板の分ぐらいしか残っていない。カンペハビオの油性は使ったことがない。どうなるか分からないから冒険になる。あと油性の超耐久性を塗ってしまうという選択枝もある。まぁ悩んでいるだけだからやってしまえば良いのだが。

ブックシェルフ

本棚は作ったが、両端オープンでは機能を果たせない。ブックシェルフも作る。素材はダイソーの化粧版。パーティクルボードの表面に紙だかなんだかを貼ってあるもの。カラーボックスで使われているアレだ。
切断面はそのままなので、なにか処置しないと見栄えが悪い。普通は木口テープなどを貼るらしいが、ここはウッドシールを使ってみる。また、ダイソーの化粧版は 200円の大きいタイプもある。棚を作るのに使えるかどうかの調査の目的も兼ねている。

さて、どのように作るか? とにかく切って、背面に凸型2か所を作り、背の部分の貫の隙間に嵌めてみる。これだけで止まらなければ、別途考える。

で、切ってみたが、化粧部分の紙だかなんだかが一部割れて取れてしまう。非常に汚い切り口となった。これは丸ノコでも手ノコでも同じような感じ。おそらく先にカッターかなにかで、深く傷をつけてやってそこで割れるようにすべきなのだろう。つぎに凸型にするために一部ノミで割り取った。これもひどい。次に貫の隙間に嵌るよう調整。木工用やすりを使ったが、けっこう削りやすい。逆に削りすぎてゆるゆるになった。これは気にせず、木口というか切り口全部にウッドシールを塗る。もともと痩せるのとパーティクルボードが吸い込むのとで、1回では凸凹に。2回目塗ってやって乾燥。あと表面を綺麗に出来たら、このやり方を採用する。ようやく役立たずのウッドシールが有効に使える場面が訪れるのだろうか!

2回目塗っても凸凹は取れない。また2日置いても完全に乾燥した感じではない。柔らかいのはともかくまだベトベトする感じが残っている。とりあえず、余計な分を削り落とした。ミニカンナで削れば、木のようにつながった削りカスが出る。だからといって、そう綺麗にはならない。とりあえずもうすこし置いてみる。

    ところで、パーティクルボードのように良く吸い込むものは、接着も難しいらしい。タイトボンドでは、水に溶いたものを一旦塗って目止めをして、それから接着するようなことをするらしい。


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2021年09月05日

木工ストーリー(1)

全く記録を取ってなかったのだが、再度木工にはまっている。忘れないうちに記録しておこうと思う。

はじまりの経緯
最初に手を付けたのは、7月中旬。そう前のことではないが、そろそろ詳細を忘れそうである。何に手を付けたかというと、じいさんの代からあるほぼ90年前の座卓である。ある日しげしげと見ていてボロボロだなと。傷、へこみはもちろんのこと、ダンボールか何かから色移りして10cm四方ほど白い塗料がついていたり、経年変化でふさがっていた節が少し飛び出していたり、框組みの天板が遊びの範囲を超えて変形し波打っていたり、さらに枠側の方が圧力によって変形し木目にそって皺になって少し塗装が剥がれていたり、まぁひどいものだった。

それで再塗装してみようと思い立ってしまったのだった。結構厚塗りの漆を全部剥がして、できるだけ平面になるまで削らなくてはならない。座卓は一畳サイズで人力でやっていたら終わらないだけでなく、平面など出せない。平面を出すどころではなく、凹んだところばかり削ってしまって、逆にひどくしてしまう恐れがある。

まずは、電動サンダーを買うことにした。電動サンダーには何種類かあって、ベルトサンダー、回転+振動のランダムサンダー、振動のみのオービタルサンダー。ひとつだけ買うならランダムサンダーが良さそうと判断し、安いもの 具体的には E-Value EWS-220R というのとペーパーのセットを購入。

最初は目的を果たしたらそれで終わりにするつもりだったのだが、それで終わらせられるはずもなくはまっていくわけだが、それは後で書くことにしてつづき。

外に出して、削りに削った。#80 からはじめて #320 まで。つるつるになったと思うところまで半日作業だった。 E-Value EWS-220R のダストパックは不評のようだが、マスクを2枚縫い合わせた自製のものを使いすてにした。かなり効果があって、袋半分ほどたまったりした。

次は塗装である。百均のニスで済ませられるはずもない。和信ペイントの水性ウレタンニス(マホガニー)とうのを使った。これが高い 300ml で 2000円前後する。2度ぬりで2畳いけるようだからこれで十分だろうと。しかし甘かった。

塗ったら1日乾かして、#400 で磨いて再度塗るべし。調べたらまぁそんな感じである。その前に傷やへこみは埋めておくこと。とりあえずダイソーでパテを買ってきて節のところや傷に塗り込み一日乾かす。失敗するのは嫌なので乾燥はきっちり守る。

さて一回目の塗装である。ハケ塗りをやってみたが、塗りむらがひどい。2度目で濃くなれば目立たないのだろうと思ったのだが、全然。1回目で濃くなったところは残る。塗料はたっぷりあるし気が済むまで塗り重ねようと。塗装と磨きは部屋でやった。塗料の粉末が飛び散ると嫌なので人力で磨いた。まず困ったのはすぐ目が詰まること、磨けないだけでなく塗料がダマになってそれが擦れることにより傷というか跡が付くようになってしまう。それで水研ぎというのをやることに。それにしたって、ダマは付く。ちょっと磨いたら用意したバケツに漬けてダマを擦って剥がす。ほとほと嫌になったが、それでも塗り重ねるたびに良くなってくる。・・・そして塗料がなくなった。あとちょっとのような気がするので、気が済むまでということで2本目おかわり。最終的に10回塗ったのである。ここまで厚く塗ると塗りむらなど関係なく木目もわずかに見えるだけ。ハケ筋の跡だけ気になってたがそれもあらかたなくなった。例えると10本セットで売っている塗り箸のよう。この例えでは安っぽく聞こえるが座卓自体実際そんな感じ。色合いのことを書いてなかったが、元の色とほぼ同じ。天板というか上面のみ塗ったのだが、他の部分とマッチして違和感がない。成功!時間はかかったが、やって良かった。

次の木工 ストックボックス テーブル

さて、おかわりした塗料は相当余っている。なにか使えるところはないか?目的と手段の逆転である。
端材の合板 90cmx52cm (15mm厚)を 300円で売ってたのでとりあえず購入。これでテーブルでもと思ったが別に設置する場所も理由もない。で、目についたのが、外に置いてあるストックボックス?。具体的には、 アイリスオーヤマのワイドストッカー深型の深型でないタイプの同型。(ややこしいがもう古くて商品名が何だったかわからない。)
これに天板を被せるとなんか良いかも。・・・などと思ってしまった。幕板というのだけつけて塗装する。幕板には、手持ちの 3cm x 4cm の赤松KD材の野縁を使った。切って接着剤で貼るだけの簡単な工作。メインは塗装である。さて外に置きっぱなしにするのである。屋内用ウレタンで大丈夫だとは思えない。というか前にウレタンニスで塗った椅子は5年ほどでだいぶあちこち剥がれた。だが、別の目的で持っていた、アサヒペンの野外用油性ニス、超高耐久とかいうものを持っている。これを上塗りすれば、もっと持つのではないか? これを裏にも塗る。水さえ侵入しなければ、ずっと持つかもしれない。

なにしろ追加購入は 300円だけである。気軽にやってみた。そういえば との粉を持っていた。これを塗ってみる。との粉のふき取りが十分ではなく、一部磨いたときに剥がれが起きた。塗りむらもひどいので、不満足なものが出来上がった。ただし、超高耐久のニスはかなりつるつるで、これには満足。

さて、例に出した椅子。コメリで買ったスツールを思い出した。これにも塗ってやろうということで、塗装を全部剥がし、手持ちのポアーステインで着色して、超高耐久のニスを塗った。剥がすのには、ランダムサンダーを使ったが、効果がありすぎて、円盤の縁がちょっと当たっただけで、違うところが削れてしまう。細かいところは不向きというのが身に染みたので、別のも欲しく・・・。結局 POPOMAN の 三角形のサンダーも追加購入。(これは、いらなかったかも。今に至っても特段役に立ったという場面がない。繊細な木工のサンディングには、やっぱり大雑把かなと。)。それはともかく、出来はまぁ満足。これで、ステインで着色して透明ニスが良いのかな?と思い、塗料を色々と買うことになってしまった。

次の工作 電気スタンド
今は、木の価格が上がっていて木工をするのに適切ではないかも知れない。以前1000円ほどで買えた野地板が2000円ほどもするし、2x4 や 1x4 も 1.5 倍ほどに。それで、端材やら、安い荒材を物色したりしているのだが、30mm角の杉の荒材 1m x10 を 660円ほどで買えた。2x4 , 1x4 も端材なら 100円で買えた。

    荒材は、以前買ったアラカンでささくれを取った。これは非常に効率が良いのだが、接触面積が増えてくると抵抗が大きくなって、あまりうまくいかない。ランダムサンダーがあるので後は軽く削る。ただ注意点がある。空転してるときに材料に接触させるわけだが、ナナメだと三日月形に削れるというか抉ってしまう。たとえ #240 程度でも油断してはならない。1回やってしまった。

これで以前作った LED電球の取り付け部分を使った電気スタンドを作ってやろうかと。目的は夜間の木工作業。ちょっとのこぎりで切ったり、ちょっとサンダーをかけるといった作業を外でしたいときに暗いと出来ないのだ。あと夜間に物置を物色するときにも使いたい。

    LED電球は 以前 100V E14 が安く買えた。で カメラをマウントするプラスチックのものを買って、マウントするネジの部分に無理やり E14ソケットを付けた。ものとしては、高いところにつけて下を照らすようなものになった。ただどこに取り付けるのか決められなくてそのまま放置。

どんな形でどんな風に作るのが良いのか? 前から検討していたのだ。クリップでポールに止めるなんてことも考えたが、そのポールをどうするのか?いつも都合が良いところにあるわけではない。ではポールを作れば良いではないか?ポールはただの棒なので問題ないとして、ポールの固定と足の部分をどう作るのか?
そこで検討が止まってたのだが閃いた。

ポールを固定するには、ポールを差し込む穴を作れば良い。ただし大きな角穴をあけるような道具は持っていない。そこで、1x4 を3枚張り合わせる。真ん中は分割して角穴になるようにすれば良い。30mm 角の棒を差し込むわけだが、棒の方を 19mm x 30mm にしてホゾ組にしてやれば良い。さて足のほう、3枚張り合わせれば 57mm 厚のブロックになるわけだが、真ん中を短くしておいて、凹の形にし、30mm 角の棒を掘りこんで横にはめ込む。この棒が接地するわけだ。・・・これはなんか簡単そうだ。これに決定。ただ、風が強くて倒れるかも知れない。そういう時は、重石を置けば良い。すぐ用意できるのは2lのペットボトルなので、それを置くのに適切なように底面のサイズを決める。

    接地する棒の上に置くわけだから 1x4 のブロックからある程度距離がないといけない。これを 9cm とした。棒の長さは 9cm + 約6cm + 9cm で 24cm 。2本の棒の間隔はペットボトルが置けるようにある程度狭くないといけない。・・・と考えて 端から端まで 22cm とした。これで、ブロックの長さが決まる。棒に 2cm 食い込ませることにしたので 20cm 。真ん中は食い込む部分を引いて端から端まで 16cm 以下。6cm + 3cm隙間 +6cm とした。

方針は決まった。ただ色を塗りたい。そこで水性ステイン+透明ウレタンニスを買い込むことになった。もう百均のニスは使えない。買ったのはアサヒペンの水性ステイン3種類+透明ウレタンニス。まぁまぁ安めなのと、水性ステインは、ただの着色材ではなくて、定着するというか、簡単に色が移ったりしないようなのが気に入った。

使ってみたところ水性ステインは気に入った。塗りむらが目立たない。2〜3度塗りで 満足な濃さになったが、8回9回塗るような動画もあった。色がどんどん濃くなるらしい。それに対して透明ウレタンニスはイマイチかも。速く乾くし使いやすいのだが、塗膜が薄いというか。それで他のものも使ってみたいという気になってしまう。超高耐久のやつを使えば良いとは思うのだが、作業がほぼ家のなかだったし無理、しかもなかなか乾かないという弱点があるのである。二度塗りするには、4日ほど間をあけたほうが良さそうな感じなのだ。数時間たてば、表面だけは乾いてちょっとの雨ぐらい大丈夫みたいなのだが、それは塗ったところだけの話で未塗装部分が困る。そうなると水性ウレタンを薄く塗っておいて保護したうえで、超高耐久を塗るのかなと思うのだが、まだやっていない。

次の工作 小さな台?椅子?

他のを試したいと思っていたときに、コメリで売れ残りを半額ぐらいで売っていた。カンペハピオの着色ニス。100ml の水性の新オークと 100ml の油性 新マホガニー。思わず買ってしまった。さぁ、色を塗るためには、何か作らないと。
30mm角材は沢山ある。あと 100円だか 50円だかの 30cm x30cm の合板がある。そこで台を作ってみようと。ちょっと試してみたい作り方もあったし。

どういうものかというと、足に幕板を二方向に付けるわけだが、片方は半ホゾ組というか、完全な角穴ではなくて凹型に掘るのだ。天板で押さえつけるから大丈夫だろうということで。これぐらいなら、私のスキルと道具でできる。幕板側を凸にするわけだが、これは簡単でのこぎりで切れば良い。電気スタンドで経験は積んだ。もう片方の幕板もそれというわけにはいかない。埋まっているホゾに穴をあけるだけなら強度的に問題なさそうなので、天板に接着剤で付けて固定した後、ドリルで穴をあけてダボを打ち込む。ダイソーのダボは 40mm だが、50mm の穴に打ち込んだうえで もう一本10mm 打ち込む。これで十分強固ではないかと考えた。
こういう方針だが、その前、天板に張り付ける前に、貫をつける。貫も接着後ダボを打ち込む。幕板のダボは1本しか打てないが、貫は2本入れることにした。貫どうしをつなぐトンボ貫も最後に付ける。これも接着してからダボ2本。天板だが、幕板とツライチにする。以前ならちょっとやる気がしない作業だが、数mm ランダムサンダーで削りまくる。楽勝であった。

さて塗装すべきものが出来た。その前に試してみたいことがある。との粉再び。ただ塗るのではうまくできなかった。あと泥を塗りたくるようなもので室内ではやりたくない。乾いたらまずそうな予感がする。
そこで使ってみたいのが、セメダイン ウッドシールである。以前は柔らかすぎてパテとして使えなかった。これをとの粉に混ぜるのである。乾燥させた後、サンディングするのだが、割とつるつるになった。ただし、すぐ目詰まりしてやりにくい。できるだけ薄く塗るのが良さそうだが、目止めも十分ではなさそうなので2度塗りが良さそう。少し水性ステインも混ぜておくと良いかもしれない。

さて塗装。やってみたら色むらが酷い。今までで最低の出来。ただし、塗膜は厚い感じ。つややかでピカピカしてそこは良い。あと垂れる。垂れたところはハケで延ばしてやれば良さそうなのだが、なにかうまく行かない。結局水平面だけ塗ることにした。結構時間がかかった。

水性だけで通すなら、アサヒペン 水性ステイン+カンペハピオの透明ウレタンニスが良いのかも。いま見ると床用ニスが700ml で 2000円ぐらい。これでコスパ良いなと思ってしまう。ちょっとは立ち止まることをしなくては。

さて、実はこれらを作るのと並行して、もうひとつ作っているものがある。座卓である。全く必要性はないが、ストックボックス テーブルの塗装が気に入らなくてリベンジしたいというのが動機。

サイズは 90cm x 45cm x 33cm高。天板は 300円で 12mm 厚。 短辺に貫は付いている。左右の貫をつなぐトンボ貫?も付けたが 100円の板。この板は相当に堅い。カバ桜? トンボ貫と並行して、後ろに2本 貫。これで本棚になるようにした。(正確には 21cm 高しかないのでマンガ棚)

こういうものだが、難航した。ほぼ完成なのだが、ちょっと塗装で気に入らないところがあってどうするか考え中。

ここまで。なお写真は完成後のものしか撮れないが、後日。
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2019年09月23日

野地板でいろいろ作ってみよう

今まで、比較的高価な木材を使い、丹念に磨いたりして、手間をかけて違い棚を作ってきた。今度は、チープな材料で、適当なものを作ってみたい。
チープなものと言えば、まずは 1X4 あたり。・・・なのだが、ちょっと板が厚い。15mm でも厚いと思うのに 18mm もある。もっと薄くて幅広のものはないのだろうか?と思って探してみると、野地板というものがあった。12mm 厚 180mm 幅である。値段は 2000mm 5 枚で 1180 円@コメリ。5枚もいらないが、1枚売りしてなかったので購入。安いのは荒材だからである。製材所から切り出してそのままのもの。

tana-48.jpg

こんな板。木くずが沢山ついていて、持てばパラパラと落ちてくる。また、木端の部分はささくれのようになっている。これでは、家の中に入れる気にもならないので、少しアラカンで削ったのが左。違いがわからない程度だが、ささくれの部分が取れて、表面も少しだけ滑らかになって撫でられる程度にはなった。カンナがけの練習に丁度良い・・・とかも思ったのだが、ちょっと甘かったかも。

さて、これで何を作る?続きを読む
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2019年08月24日

違い棚を作ってみよう(4:ハードウッド編)

注文していたアマゾンジャラ他が届いた。もともとは、7mm 厚の板が欲しいだけだったのだが、相対的に送料が高い(最低送料 2000円)ので、違い棚の分も発注。ショップは「木工ランド」。追加で買ったのは、アマゾンジャラ フェンス材  面取りなし  12mmx105mmx1500mm 850円 x2 で、これをカットしてもらった。カット代が別途かかるはずだが、何故か請求されず。どうせならということで、2 セット分注文したが、作るのはとりあえず1つのみ。

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285mm,255mm,220mmx2,140mmx2 を2 セット。まぁまぁ精度は高いと思うが、切白の考慮がない、1mm 前後短い。それぐらいは別に構わない。板の長さが揃ってれば十分。歪み曲がりを心配していたのだが、当然あるにはあるが、心配したよりは程度が良かった。厚さは 12枚積み重ねて 145mm 。曲がりによる隙間もあるのがら 11- 12mm のようだ。板幅は均一ではなかった。101-104mm ぐらい。ついでに書くと端板が別にあり、 248mm であった。

    湾曲している板があった。2枚合わせると、1.5mm ぐらいは隙間ができる。普通の木材ならば、凹の面に堅く絞ったおしぼりを置いておくと、その部分が伸びて修正できる。アマゾンジャラではダメなのだろうか?試しにやってみたら、数時間で修正できた。・・・逆に、塗装するならば両面やっておかないといけない。片面だけだと水を吸わない塗装面が凹になるおそれが。そうなると修正不可能である。

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メインとして買ったもの。イペの 25x40mm の角棒と、アマゾンジャラ 7mm 。アマゾンジャラの色はまちまちだが、時間がたつと褐色になるそうだ。また、ひどい状態のものが一枚。これだけ節がある。また、ナイフマークがひどい。多分現地の状態がこれで、国内で再加工しているはずが、厚みが足りず削り切れなかったのだろう。7mm はサンプルもひどかったので、想定はしていた。が、幸いなことに他の板は綺麗なようだ。ひどいやつも、板として使わなければ問題ない。例えばペーパーナイフを作るのであれば、全部削ってしまうので、関係ないのだ。

イペとアマゾンジャラだが、どちらも比重が大きく1を超える。その上超硬い。数字をみるとアカガシより黒檀よりも硬い 。それでも木材であることには変わらない。困難だが、加工ができることは確認済み。しかし、重い。たとえば、イペの角棒。端を片手で持って振り回せるような感じではない。

ちなみに、メインの方で、なにか作るあてがあるわけではない。とにかく欲しくなった。作るあてがあるのは、違い棚だけである。

    MDF で作って気に入ったものをこれで作り直すとかの目的を一応考えてはいる。スピーカエンクロージャーなど良さそうなのだが、そればかり作ってもしょうがないし、幅が足りず再設計しないといけないのでパス。

違い棚の製作手順

すでにカットしてあるので、基本はあまり切らない。例外は、違い棚になっている棚板。板幅を 15mm ほど狭く。切れ端は角棒なので、これで支柱を作ろうかと。あと小さい筆返しも作りたい。切った後だと小さすぎて加工が難しいので、削ってから切り出すつもり。

作業の大半は、空研ぎ紙で削ることになる。細かいウロコ状のきず(ナイフマーク)が付いているので、最低でもこれを見えなくするぐらいは削る。空研ぎ紙は #150 を使う。#100 の方が良く削れるのだが、消費が速い。どうも #150 の方がもつようだ。また、強く押さえ付けない。押さえつけても、削れる量はあまりかわらず、空研ぎ紙が速く減るような気がする。
さて、ナイフマークを削れば終わりかというと、そうでもない。ナイフマークよりへこんでいるところがある。それまで削るのは大変すぎる。だいたい嫌になったら終わりにしようと思う。時間にして一枚一時間ぐらいか。それが終わったら、#400 で磨いて、クリアラッカーを吹く。まずは一枚やって、どんな感じになるか見てみよう。

やってみた。続きを読む
posted by すz at 14:33| Comment(86) | TrackBack(0) | 日記

2019年08月16日

違い棚を作ってみよう(3:製作編)

いよいよ制作にとりかかる・・・わけだが、その前に垂直穴の練習をしないといけない。
目の前に 10mm 厚の板がある。アマゾンジャラのサンプルである。これで、違い棚の間に入れる柱・・・というより 10mm しかないのでスペーサーと言った方が正確かも知れない・・・を作る。最後にクリアラッカーを吹けば良いので、形さえOKであれば良い。

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勇んでやってみたが、垂直と言えるのかどうか?それ以前に径を間違えて 5.5mm にしてしまった。いくら叩いても木ダボが入って行かない。木ダボが割れるほど叩いてなんとか入ったものの、おかしいと、やっと気がついて、打ち込んだ木ダボを破壊して穴を空けなおすことに。今度は垂直かどうか関係ないぐらいにゆるゆるに。まぁこれはスペーサーなのだから一応「可」としておこう。
しかし、切断してみたら、だいぶ位置が偏っている。「可」と言えそうなものが3つ?続きを読む
posted by すz at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年08月11日

違い棚を作ってみよう(2:これまでのまとめ)

前の記事は、追記していったものを切り出して独立させただけでまとまりがない。書いた時から時間もたってしまったので、どうしたかったか整理しておこうと思う

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こんな棚を作る。奥行きを書いていないが、90mm とかの薄いものを考えている。目的はあまりにも多い小物の置き場所。設置場所は、カラーボックスの中になるかも知れない。

目的から言うと見栄えなどどうでも良いのだが、せっかくだから趣向を凝らしてみようとこうなった。

デザインのイメージは、床の間のところの違い棚だが、家具にも違い棚がある。テレビ台のイメージも含めて考えた結果である。

    最初の構想では奥行 15〜18cm にしようかと思ったのだが、材料が倍必要なので、まずは薄型からにした。デザインからだけ言うと薄型のほうが、違い棚らしい。

違い棚自体は、若干奥行を短くする。が、90mm しかない場合は、5mm とか僅かになるかも。天板は側板ぴったりである必要はない。はみ出すようにしてもかまわない。テレビ台などは、そうなっているものが多いし、家具の違い棚にしても、そんな感じのものも多い。また、側板を使わないことが多く、支柱を使っている。収納するためのものではなく、ディスプレーするためのものなのだ。そういうのも考えてはみたいが、今回はパス。

下の部分が 45mm もあるが、ここに上にハネ上げる扉を付ける。乱雑にものを置いたりしてると、この部分のアクセス性が非常に悪くなるだろうということで、下駄を履かせたイメージなのだが、やっぱりなにか置けるようにしたい。家具の違い棚だと、引き出しだったりするのだが、開けるのが難しいかも・・・というわけでこんな風に考えてみた。
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posted by すz at 01:06| Comment(85) | TrackBack(0) | 日記