2016年10月26日

ESP32について(IO関係)

さて、ESP-WROOM-32(ESP-32S) というモジュールを入手したとして、どうやって使うのだろうか?開発用基板を作るつもりなので、それに最低限必要なことを整理していきたい。

I/O ピンの機能について
I/O ピンは、IO0 〜 IO39 がある。この I/O ピンの機能を、いくつかから選択する(IO MUX)。その中には GPIO もあるし、そのピンにだけ割り当てられた機能もある。 GPIO を選択すれば、GPIO に割り当て可能な機能から選べる(GPIO Matrix)。GPIO に割り当て可能な機能は、なんと 229 種類もある。

それとは別に boot の動作に必要なピン、SPI Flash に接続されたピンがある。これらの使用には制限がある。

使えない機能・使わない機能
まず、イーサネットを使いたいとは思わないので無視する。次に SPI Flash に接続されたピンが必要な機能は使えないと決め打ちしてしまおう。

SPI Flash に接続されたピンは、SD1 とか SD 関係のようで、調べてみると SD slave が使えないようだ。それ以外だと、Parallel QSPI という機能が使えないようだ。HS1_DATA7 とかの信号名があるので、8bit までのSPI らしいが、使うとは思えないので無視しよう。

しかしこれらの機能はどうやって使うものなのだろう? HOST との接続が前提で 常に download boot を使うのだろうか?気にはなるが、他の機能の把握が先なので忘れてしまおう。


ピンの割り当てが決まっている機能

SD host
 IO2 SD_DATA0
 IO4 SD_DATA1
 IO12 SD_DATA2
 IO13 SD_DATA3
 IO14 SD_CLK
 IO15 SD_CMD

JTAG
 IO12 MTDI
 IO13 MTCK
 IO14 MTMS
 IO15 MTDO

いきなり SD host とぶつかっている。と...なると JTAG はどうやって使うのだろうか?それはともかく、無視したのを除くと、これとアナログ系。

IO32 32K_XP, (32.768 kHz crystal oscillator input)
IO33 32K_XN,(32.768 kHz crystal oscillator input)

RTC 機能があり、Deep-sleep mode (RTC timer + RTC memories) で 20 uA。センサーからの入力で起動する設定だと、25 uA だそうだ。

IO36 SVP
IO39 SVN

60dB gain の ADC だそうだ。

IO25 DAC_1
IO26 DAC_2

8bit DAC が2つある。(10bit かも?)

IO0,IO2,IO4,IO12,IO13,IO14,IO15,IO27,IO32,IO33 TOUCH0-9

タッチパネル 10個まで。

IO34 ADC1_CH6
IO35 ADC1_CH7

上記のアナログ関係のピン以外で ADC があるのはこの2つ。ADC は、12bit SAR だそうだ。

後はすべて、制限なしに GPIO として使えるのかというと そうでもない。

IO0 1=SPI Flash Boot , 0=download Boot (with IO2=0)
IO2
IO12(MTDI) 0=Voltage of Internal LDO (VDD_SDIO) 3.3V
IO15(MTDO) 1=Debugging Log on U0TXD During Booting
IO3(U0RX) download Boot
IO1(U0TX) download Boot

これらが、重要な制限。
IO0 , IO3(U0RX), IO1(U0TX), と EN の4つを使って Arduino 的な使い方が出来る。

GPIO に割り当て可能な機能

SPI (master,slave) x2
UART x3
I2C (master,slave) x2
PWM x4
LED PWM (16ch)
RMT(IrDA, 8ch)
I2S x2 (+LCD,camera)

詳細までは把握できてない。... が、一番分からないのが RMT(IrDA) 。IrDA のために設計されて 38kHz フィルタも内蔵されたものなのだが ... 何故 8ch もあるのか? なにやら気になる。



以上を踏まえて、開発用ボードを作ることを検討してみる。

基本は、ピッチ変換ボードに 3.3V電源 を付けたようなものを考えている。あと回路を少々付加。でもUSB シリアルを内蔵するのは、やめようかと思う。今 SPI Flash 書き換えには必要なんだが、いずれは、他の手段が充実して来るだろう。使うとしても (ラズパイのような) Linux SBC で開発するなら USB 変換は不要だったりする。

電源回路
Wi-Fi Tx 使用時で 260mA と書いてある。それだけで済むとは思えないので、余裕を持った電源回路を組み込もう。
最近は、DC/DCコン モジュールが安く買える。MP2307 採用の これなどは、10 個で 659円。

その他、中華PMP を色々調べたときによく使われていた、中華IC の HX1001-GES も使ってみたい。これは、aliexpress で安価に入手できる。

形状
USB シリアル付きで ピンが両サイドに出ている開発ボードが多いが、どうも使いにくそうな。Arduino 的な形状でピンソケットを付けるのが良さそうだと思える。
以前 5cm x 5cm の基板にしたものを作ったので、それをベースにしようかと。
ピン割り当て
A0-A5 , D0-D13 までは決まった。

A5 IO36 SVP
A4 IO39 SVN
A3 IO34
A2 IO35
A1 IO32 32K_XP
A0 IO33 32K_XN

D0 IO23
D1 IO22
D2 IO21
D3 IO19
D4 IO18
D5 IO5
D6 IO4 SD_DATA1
D7 IO2 SD_DATA0

D8 IO15 SD_CMD
D9 IO13 SD_DATA3
D10 IO12 SD_DATA2
D11 IO14 SD_CLK
D12 IO26 DAC_2
D13 IO25 DAC_1

付加回路

32k 水晶 パターンだけ付ける
USB
 USB D- IO16
 USB D+ IO17
電源コネクタとして MICRO USB を使うが、D-/D+ に一応 IO を割り当ててみた。使えるようになるかも知れない。逆に ピンコネクタ側から電源を供給して HOST として使えないかとも思っている。

SPI Flash 書き込み
ボタン EN,IO0
IO3(U0RX) download Boot
IO1(U0TX) download Boot

DTR L での EN ↓↑ IO0 L

正規の回路が別にあるのだが、DTR + RTS が必要で利便性に欠ける。ちょっと使えるかどうか自信がないが DTR のみのやつを付けてみた。もしこれが上手くいくなら、IO0 のボタンを他の IO に変えられるよう工夫も入れる。

LED(L で点灯) IO27,IO10(SD3)

SD3 は、SPI Flash の /WP に接続されたピン。書き込み時に光るかも。ダメだとしても /WP なら適当に使っても大丈夫そう。


RMT(IrDA, 8ch) について。

ちょっと説明を見てるのだが、波形を生成できる機能のようだ。
メモリ上の 32bit ディスクリプタで、ON 時間(1 - 32768 clock) と OFF 時間(1 - 32768 clock) を指定する。それが最大 512 エントリの配列になっている。clock には、APB_CLK が使用でき 80MHz も可能。

そして、受信の方は ON 時間/OFF 時間 を測定するわけだ。

うまく使えば ΣΔ DAC にもなりそうだし、USB 受信で フレームを取り込むのにも使えるかも知れない。(low speed だと、1フレームの最長は 109bit )
posted by すz at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ESP32

ESP32について

ESP8266 というチップをご存じだろうか? Wifi が自由に使える マイコンで、arduino IDE を開発環境として使える。しかも 技適ありのモジュールが秋月で 500円だかで安価に購入できる。まぁ素晴らしいものだとは思うが実はあまり興味を引かなかった。ところが、ESP32 という次の世代のチップが最近出てきた。調べていくと、なにかと凄いのである。実に興味深い。

なにを凄いと感じたか書いてみよう。

1)Bluetooth をサポート。
自由に BT 装置を作れる --- そんなマイコンは初めてのような。しかも、技適取得も期待できる。Wifi だけだと消費電力が大きそうだが、BT だとバッテリー駆動もできそう。また、BT には、プロファイルというものがある。それに従った装置ならば、既存のOS、既存のアプリと組み合わせて使えるのだ。無線のUSB みたいなものと思えば、色々出来そうではないか。

2) I/O ピンが多い、メモリが多い。
ESP8266 は、I/O ピンが少なくてがっかりしたのだが、かなり増えて、ざっと見 30 ぐらいはある。メモリについても SRAM 520 KB と実に多い。プロトコルスタック用に ROM を448 KB 積んでいて、使える RAM を圧迫しないように工夫もされている。

AVR では、あまりのメモリの少なさ、それに対して出来ることの多さに驚いたものだが、そのノリで使ったら、余りまくりそう。かと言って Linux 動かすほどの メモリ量ではない。だが、逆にそれも良い。Linux が載るなら載せてしまうだろう --- 自由なようでそうでもないのだ。

まぁ Linux が載る Rasberry pi みたいな SBC も、それはそれで興味はある。ただ、Linux が動くだけでは面白くない。PC の Linux では出来ないこと − そういうものを見つけたらトライしてみたいとは思っている。


3) ペリフェラルの多さ、I/Oマッピングの自由度。
機能について、こんな風に列記されていたりするのだが。。。

capacitive touch
ADCs (analog-to-digital converter)
DACs (digital-to-analog converter)
I2C (Inter-Integrated Circuit)
UART (universal asynchronous receiver/transmitter)
SPI (Serial Peripheral Interface)
I2S (Integrated Interchip Sound)
RMII (reduced media-independent interface)
PWM (Pulse Width Modulation).

RMII があるのは驚きだが、これでも全然説明が足りない。なんと CSI カメラインターフェイスや (24bit バラレルまでの)LCD インターフェイスがI2S の機能のなかに含まれていたりする。列挙されていないが、SD Host 、SD Slave もある。AVR なんかでは、タイマー機能の確認は真っ先にするものだが、これも記載されていない。調べてみた限りでは、64bit タイマーが 4本あるようだ。他には IrDA もある。地味ではあるが、便利かも知れない。

実に沢山あるわけだが、いくつかのものは、完全に自由に I/O ピンに割り当てられる。AVR では、ピンアサインをどうするか頭の痛い問題だった。PIC32MX なんかでは、選択ができたが、入力と出力でルールが違い、かえって混乱した。こいつは、I2C 、UART 、SPI 、I2S 、PWM を完全に自由に割り当てられる。なにの機能が同時に使えるかすぐ把握できるのは非常にありがたい。

性能とかの観点で見れば無駄とも思える機能ではある。しかし、こいつは 40nm のプロセスルールで作られている。 40nm というと、普通は GHz クラスの CPU を作れるのだが、160 or 240 MHz に抑えてこういうものにリソースを振り分けている。なんとも素晴らしい無駄遣いではないか。

4) USB が ... ない。
多くの人が欲しがると思われる USB がない。組み込もうと思えば簡単に組み込めただろう。あえて外して見せて、「無線で出来ることを有線でやらなくも良いだろう」と言ってるようにも思える。それに乗ってみるのも悪くはない。

ただ、既存の USB装置を無線化することを考えると、あって欲しかったとも思う。これについてはソフトUSB の可能性がある。ESP8266 で実装した人がいる。ESP32 は デュアル Core なので、実行クロック数がコントールできず 無理かと思っていたが、そうでもないかも知れない。少なくとも RAM については、バンクが競合しない限りウェイトが入らないとか。

というわけで、かなりのインパクトを受けた。値段もあまり高くないようだし、しばらくこれで遊んでみたい。

入手性について


遊んでみたいわけだが入手できなければ話にならない。

中国国内では、チップ単体ですら入手できるようだが、日本で使う限り技適は無視できない。となると少なくともモジュールになったものを入手しないとならない。

現時点で購入可能なモジュールはいくつかある。
Ai-Thinker ESP3212 Module
真っ先に入手が可能になったモジュールで Seeed Studio で $7 で販売していた。だが、ESP-32S に切り替わるそうで既に Ghost だそうだ。

Ai-Thinker ESP-32S Module
Banggood でプリセール中 $9 。これは、今だ出ていない 正規版モジュール ESP-WROOM-32 の互換品。技適はない。


ESP-WROOM-32
ESP8266 の ESP-WROOM-02 は技適を通してきたから、これも期待できるのだが、今だアナウンスがない。予定では9月のはずだったのだ。
10/25 olimex で 6 EUR で発売開始。ただし、写真では技適はおろか FCC/CE マークも見えない。


というわけで、ESP-WROOM-32 待ちではあるが、ESP-32S で試作が出来るのが現状。

色々と書いてきたが、現時点では、
 ・http://esp32.net/
 ・http://www.espressif.com/en/products/hardware/esp32/resources
ここに情報が整理されているようだ。興味が湧いたならチェックしてみて欲しい。
2016/12/04 追記

ついに、技適マークが付いたモジュールになった。もうすぐ秋月で販売されるだろう。


注意:現時点で、開発環境は使えるものの、完成していない。Bluetooth は未だらしい。ドキュメントも作成途中のようで、十分な情報が公開されていない。ちゃんと使えるようになるまで、時間がかかる。

さて、入手したとしても、物理的な問題においても、すぐに使えるわけではない。 --- ピッチ変換基板をなんとかしないと。次回はこれについて考察してみよう。
posted by すz at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ESP32

2015年07月05日

Android リモコン

Android で使えるリモコンについての覚書。

最近は、Android 関係に興味があって、いろいろ調べたり、買ったりしている。今回は、まず買ってしまった変なものの紹介から。


aliexpress で これを見つけて、説明文すら読まずに飛びついてしまった。変な本体とリモコンが2つ、なんだろうこれ? $10.98 と高いものではないし、ハンドルに付けるリモコンが良い感じ。bluetooth という文字が見えたので。

説明文を読めば、本体は、A2DP で Android と接続するもので、FM トランスミッタでカーオーディオに飛ばす装置だと分かる。microSD の音楽を鳴らしたり、ハンズフリーで電話することも出来る。2つのリモコンは 赤外線。

私は車は持っているのだが、カーオーディオはない。Android タブレットで良いかと思って付けなかった。だから FM トランスミッタ があっても仕方がなかったのであった。

ただ、ハンドルに付けるリモコンだけ使いたい。

イヤホンジャックを使ったリモコン



 ・https://source.android.com/accessories/headset-spec.html
 

ここに、ちゃんとした定義が書いてある。ボタンA は Short Press/Long Press/Double Press に対応した 多機能キーで、ボタンB/C は Vol+/Vol- 。

こんな単純な回路でいくつかの制御が出来ることになっている。それに加えて機能をカスタマイズするアプリがあるようなのだ。

ひとつは、Headset Button Controller(Trial) まさにそういう目的のアプリ。これは有料版とトライアル版がある。

もうひとつは、iKey/Pressy といった Aボタンのみのものを 制御するアプリ。KeyCut というアプリは、1-9 Short Press/1-3 Long Press に対応している。(ただし、Long Press は動作が怪しそう)

9 Short Press など人が押すものではないと思ったが、機械で押すのなら話は別である。-- そう、「赤外線リモコン → イヤホンリモコン変換器」が作れそうなのである。AVR だと学習リモコン用のソースコードがありそうだから、多分作るのは簡単だろう。

BlueTooth Shutter を使ったリモコン



そういえば、カメラシャッターというリモコンもあった。Aliexpress でも安価なものがある。これにもカスタマイズするアプリがあるようだ。Blue Genius というアプリは、6 つの機能を割り当てられるようだ。ボタンを押すだけの操作だから、BlueTooth 化も簡単そうなのである。

機械で操作するには、種類がすくないのだが、もし自分でアプリが作れるようになったら、もっと増やせそうではある。可能性があるということで覚えておこう。

MIC端子からの電源供給


MIC端子には、2.2V に 2.2 kΩのバイアス抵抗が接続されているようだ。供給電力は少ないが、IC を駆動できる可能性がある。赤外線受光ユニットだけでも動かせれば、第三の選択がある。

 ・http://s2jp.com/2012/11/make-soundir-receiver/

なにやら、Android 単体で 赤外線受信を成功させた人がいるのである。感度が悪すぎて諦めたようだが、もし赤外線受光ユニットが動作するのであれば、実用的に使えるかも知れない。アプリが作れなければ絵にかいた餅であるが、一応記しておこう。

ちなみに、
 ・http://www.jonki.net/entry/20120725
ここの人は、ELECOMのMPA-IP353M3 を分解しているが、なにやらICが入っている。そうであれば電源を供給しているはず。回路図を起こしてみれば、どうやっているか具体的に分かるのではないか?

 ・http://jp.blog.reinforce-lab.com/2010/11/iphone.html
さらに詳しく考察している人がいた。マイク端子からは1.8V 0.3mAが得られるとのこと。イヤホンに出力して電力を取る方法もあるそうだ。こちらを採用すると 1mA ほど取れるらしい。

コメントからたどると、Hijack というものが... これはなんと、トランスを使って音声出力を整流している。

この情報をもとに、秋月の受光モジュールを眺めてみる。
GP1UXC41QSだと MAX 0.6mA (typ. 0.3mA) 。電源電圧は、2.7V 〜となっている。一番消費電流が少ないが、ちょっと厳しい感じ。

おわりに


今回はこれだけ。もともとは、HID で制御しようかと思っていたのだが、もっと汎用性がある方法もあった。作るのも簡単そうである。自分でも作りたいとは思っているが何時になるか分からない。この記事はネタ・フリーである。これは!と思った方は是非作ってみて欲しい。
posted by すz at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年06月28日

USBee AX pro

Dealextreme で $9.99 の 安いロジアナ(SKU:148945)を買ってみた。



EZ-USB FX2LP CY7C68013A に入力バッファを付けたもので、USBee AX pro clone として 色々と出回っている。例えば、aliexpress の これなどは、$5.90 で売っている。



Dealextreme にしたのは、レビューに色々書いてくれているから。だが、良く読めば aliexpress のでも良かったような気がする。


これがよく見る内部写真。実際に来たものは、CY7C68013A が QFN に変更になっていた。他の部品配置・パターンは全く同じ。
入力との間に集合抵抗が入っている (101 - 10Ω)、8pin のIC は、I2C ROM 24C02 (256B)。入力バッファは、HC245。



アプリの選定


さて、問題の1つはアプリ。一体何を使うのだろう? レビュー見て混乱してたのだが、どうやら3つの選択枝があるらしい。

1) USBee 公式サイトで アプリを購入。

使えるらしい。が、レジストするのに $49.9 もするようだ。高いのでパス。

2) VID/PID を (0925/3881 に?) 書き換えて、SALEAE 24M_8CH 用のアプリを使う。

VID/PID の 書き換えのために 開発キットを導入するとか面倒そう。で、アプリが有償で高価だったりすると、試す気もなくす。これ以上、調べないでパス。
 ・https://www.saleae.com/downloads
とは、書いたがここから、公式アプリがダウンロードできる。一応メモ。

3) sigrok/pulseview を使う。

なんと、オープンソースのアプリがあるのであった。プロトコルも開発されているようなので、これを使うしかないだろう。それが結論であれば、何を買ってもなんとかなりそうだ。git の tree を見ると android 版もあるようだ。この pluseview は、色々なハードに対応している。あの ZEROPLUS LAP-C もリストに入っている。とても興味がわいてきた。

あるいは、CY7C68013A ボードで 入力バッファがない代わり I2C ROM が 16KB の これ なんかでも良いのではないか?



さらに言えば、FTDI のチップを使って、SYNCBB あるいは 単なる BitBang で取り込むのも 改造すれば可能ではないか! HI-SPEED 対応の FT232HL とか。FULL-SPEED でも FT232X が バッファが少し多くなっていて 往年の FT232RL より有利になっている。取りこぼしがどれぐらいあるかで、どこまで使えるのか? というのが不安材料。あと、ライブラリ。WinUSB(libusb) + libftdi という組み合わせになりそうで、やや不安。

ハードウェアの問題


これもレビューから。
USBee AX pro clone は、3.3V 専用で 5V トレラントではない。

 ・100 Ωを直列に入れる。
 ・74LCX245 に交換すると 5V トレラントに出来る。

という解決策が提示されている。

消費電流が多いため、バスパワーの HUB では、うまく動作しない場合がある。AC アダプタを付けるタイプの HUB を使うこと。

Windows版 インストール


ここに書いてあることをやってみる。

1) Zadigのダウンロードと実行

これは、WinUSB などにデバイスを登録するツール。USBee AX pro clone を接続して実行する。操作は簡単なものだが、他のデバイスも置き換えてしまうこと出来るので、注意。


Windows 8.1 で試したが、最初 "Install WCID Driver" を押す。そうすると USB のリストが出る。VID/PID も自動で設定されて、WinUSB に登録する。

今回は関係ないが、WinUSB 以外に libusb-win32 と libusbK (って何?) に対応している。

2) pulseview-NIGHTLY-installer.exe のインストール


インストールするだけで、設定などほとんどない。デバイスもちゃんと認識された。おわり。ちなみに、sigrok-cli-NIGHTLY-installer.exe は CUI 版。Linux で使う場合は、こっちも便利に使えそう。

アンドロイド版


Android でも動くらしいが、OTG に対応した端末でないと当然ダメだろうし、OTG と言っても HI-SPEED に対応していないと意味がない。そして、消費電流が多いというのが気になる。相当端末を選ぶのではないか? しかし、ちゃんと動くのであれば、面白い。

ここに apk などが置いてあるが、スクリーンショットを見るに、フルセットのようだ。

ソースコードもビルド可能なようだ。電子工作品を Andriod 対応させる場合に相当参考になるのではないか?

おわりに


今回の記事は、紹介記事に見えるかも知れないが、単なる覚書き。インストールしただけで、使ってはいないし、お勧めなのかどうか、判断できていない。

今回は、オープンソースの Android 版を知っただけで、かなりの収穫だと思っている。Android のアプリを作ってみたいのである。外付けデバイスを扱うアプリのソースコードが手に入ったわけで、調べてみたい。

なにか進展があれば、いつものように追記するかも。

aliexpress のアレ


$5.90 で売っている。aliexpress の これも買ってみた。



写真では隠れているが、Salae logic Analyzer (24MHz 8CH)互換。VID/PID も 0925/3881 ... ということは、アレが使える可能性が。それはサテオキ、sigrok/pulseview は、当然のように認識した。



そして、中のバッファは、LVC245 だった。こっちの方が上等で、高速+5V トレラント!。抵抗は 12Ω、ROM は 24C02 -- 同じようなもの。なお、写真にあるように、CLK の端子がある。ただし、これが使えるかどうかは不明。
posted by すz at 11:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2015年06月10日

RDA5871

突然の更新。ちょっとメモ。
android タブレットを買った関係で、いくつか aliexpress で BTキーボード を購入した。いろいろ問題があって分解したり。その過程で面白いものを発見したのでメモしておく。


RDA5871



購入したのは、このキーボード。"Bluetooth Keyboard" と表示され、Bluetooth 3.0 には対応していない。要するに古いタイプ。
これは、キートップに特徴がある。数字キー2 のところに、虫眼鏡のマーク。

おそらく、赤札天国の これも同じではないかと思う。今の為替レートだと 国内で買った方が良いかも知れない。



中の基板。シルクが入っていて分かりやすい。なにやらライターを接続できそうなコネクタ・パターンがある。さらに RXD/TXD のテストパッドも。8pin のチップは L24C64 -- I2C ROM である。メインのチップには、RDA 5871 とマークされている。

この RDA5871 とは、どんなものなのか調べてみると、こんな説明が。

Features
1. On-chip support for common keyboard and mouse interfaces eliminates external processor
2. Bluetooth HID profile version 1.0 compliant
3. CMOS single-chip fully-integrated radio and baseband
4. Integrated battery charger
5. Compliant with Bluetooth 2.1 specification
6. ARM7-based microprocessor with on-chip ROM and RAM
7. Meet class 2 and class 3 transmitting power requirementr
8. Supporting 26MHz DCXO /TCXO
9. Low power consumption
10. Minimum external component
11. Internal 32k LPO.
12. Support for EEPROM
13. Build-in code patching which supports up to 16 KB patching code
14. Built-in four 8-bit resolution ADC channels
15. Programmable keyscan matrix interface, up to 8 × 18 key-scanning matrix

注目したのは、16KB の EEPROM にパッチ・コードを書くことで、機能を変えられるということ。I2C ROM だから、データさえあれば書き換えは容易。

そうは言ってもプログラミングなど出来るはずがない。... と思ったわけだが、rda5871-sdk なんてものが公開されている。

 ・https://code.google.com/p/rda5871-sdk/
ここに行くと、こっちを見ろと誘導される。
 ・https://5871e.codeplex.com
中を見てないが、確かに SDK らしい。SDK をビルドすると SPP と HID のサンプルプログラムが出来るらしい。

また、先の URL には、評価ボードとその回路図が。


キーボード基板は、ほぼ全ピン出力されているようだ。
開発ボードも作ってる。写真のシルクをチェック

ROW0 GPIO0_0
:
ROW7 GPIO0_7
COL00 GPIO1_0
:
COL07 GPIO1_7
COL08 GPIO2_0
:
COL15 GPIO2_7 (COL11-14 : AGPIO)
GPIO3_0 GPIO3_0
:
GPIO3_3 GPIO3_3
COL16 GPIO3_4
COL17 GPIO3_5

どうやら 8bitポートが4つあって、30 本の GPIO がある。自由に使えるが、キーボードスキャンの機能を使う場合は、ピンの割り当ては決まっているということらしい。COL のうち4本は、ADC に接続されていて、AGPIO となっている。

AB1112



RDA5871 のキーボードとほとんど同じに見えるが、よく見ると 虫眼鏡マークは、数字キー1のところ。接続すると "Bluetooth 3.0 Keyboard" と表示される。



中の基板。(裏面はシルクがないので省略)。チップは AB1112A とマークされていて違うもの。チップは違うが、同じように I2C ROM が載っている。説明は見つけた。



RDA5871 と同じようなものではあるが、こちらは情報がない。とは言え解析すれば キーマップぐらいは変えられそう。

ちなみに、最初の基板になぜか AB1107-xxx と印刷されているが、AB1107 は AB1112 の電池駆動版。このチップを搭載した キーボードも安価であるようだ。ひょっとしたらポケモンキーボードは AB1107 じゃないかという気もしている。

確認するために、中古を購入してしまった。これに載っているのは BCM2048 。カセット側にはホスト・コントローラが載っているが、BCM2070 。どちらも ワンチップ。

キーマップ


ローカルな信号名で作成したので、ちょっとややこしい。シルクとの対応表も載せたが、

ピンとのマップ (+シルク信号名)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e B C D E F G H I J f
C00 C02 C04 C06 C12 C10 C09 R0 R2 C15 R6 R7
C01 C03 C05 C13 C11 C14 C07 R1 R3 R4 R5 C16
キーマップ
ESC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - =
B5 C5 C6 C7 C8 B8 B9 C9 Ca Cb Cc Bc Ba

TAB Q W E R T Y U I O P DEL
E5 D5 D6 D7 D8 E8 E9 Db Da D9 Dc Ee

CAPS A S D F G H J K L ; ENTER
E6 G5 G6 G7 G8 I8 I9 G9 Ga Gb Hc Gc

LSFT Z X C V B N M , . RSFT
E3 H5 H6 H7 J8 J9 H9 Ha Hb Jc He

FN CTRL ALT WIN SPACE / \ UP
G1 B4 E2 I1 IF Ec Ea Id

LEFT DOWN RIGHT
Jd JF Jf

C00 C01 C02 C03 C04 C05 C06 C13 C12 C11 C10 C14 C09 C07 C15 C16
1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e F f
R0 B CTRL ESC 5 6 = -
R1 C 1 2 3 4 7 8 9 0
R2 D Q W E R O I U P
R3 E ALT LSFT CAPS T Y \ / DEL
R4 G FN A S D F J K L ENTER
R6 H Z X C N M , ; RSFT
R5 I WIN G H UP SPACE
R7 J V B . LEFT DOWN RIGHT
1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e F f
C00 C01 C02 C03 C04 C05 C06 C13 C12 C11 C10 C14 C09 C07 C15 C16
(目視でのみ作成:未チェック)

製品としてのレビュー


忘れてた、一応書いておこう。
このキーボードは、剛性が全くない。古いタイプは裏のアルミ板がさらに薄い。3mm厚ぐらいの木板を張り付けると、その問題は解消し、手にもって使っても使えるレベルにはなった。

打鍵感は、悪くない感じがする。一応パンタグラフで、ポメラキーボードと全く同じ構造のようだ。キーの配置で気に入らないのは、Fn キーとの同時押しが必要な ESC ぐらい。

耐久性については非常に疑問。中のフイルムの印刷だけの問題だが、簡単にダメになるかも知れない。

おわりに


面白いと思ったので紹介したが、試すのであれば、電波法に引っかからないような使い方でお願いする。 -- bluetooth は、屋外に電波が届かないような気がするが。
面白いと思ったのは、HID 。単純なイベントを android ホストに送るには HID が便利なのではないかと思うのだ。車のハンドルに付けるリモコンを改造したり出来たら良いなぁと思っている。他には、お気に入りのキーボードを bluetooth 化するとか。

キーボードに使われている IC は、I2C ROM を使っているものが多い印象。キーマップのカスタマイズ程度ならば、意外と障壁が低いようだ。いずれ弄繰り回してみたい。
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2013年04月20日

基板カッター

古い古い記事の焼き直しなのだが、秋月で 380モーターを取り扱うようになったのを記念して。

リュータで切断砥石を使って基板を切ったことがあるのだが、割れやすい切断砥石を高い回転数で回すのは結構怖い。それだけでなく粉塵がけっこう出る。さらに ちょっと基板が大きいと 垂直に当てられない。(ナナメになるとまっすぐ切れないばかりか、切断砥石が割れるおそれがある) ... などという問題があった。

で、どうにかならないかと考えて作ってみたのがこれ。



電動飛行機用のギアダウンユニット -- GBX400/GBX400NG に、ダイソーの 32mm 切断砥石をつけるのだ。適合モーターは RS−385PH−4045

結構調子が良かったのだが、GBX400は音がうるさかった。(ナイロンギアの GBX400NG なら 少しは静かかも。) 以前は 安物リュータから取り出した 3.6 V 用の モーター を 5V で回してたりしたので 焼けたかなにかで使えなくなって 使うのをやめてしまった。

    写真のまま素手で使っていた。ギアがむき出しなのでちょっと怖いが、注意すれば巻き込まれることはない。へたに軍手など使うと却って危険だと思う。手袋するなら革製?

    たしか、ギアに指が擦れるのはままあった。皮が厚いのが幸いしたのかどうということはなかったが。

    もちろんカバー付けるとか工夫すれば危険は減るのだが、良い案を思いつかず。まぁもともとスライダーとか付けてちゃんとしたものを作りたかったのもある。こちらも良い案を思いつかず。

秋月で 380モーターを取り扱うようになって思い出して記事にすることにした。記事にするにあたって 今でも買えるのかどうか調べてみた。

GBX400/GBX400NG は、まだ大丈夫。ググれば在庫があるところがある。

    ちかごろは、三相ブラシレスモーターをギアなしで使うのがはやりらしく、過去の遺物のようになっているとのこと。いつか買えなくなる時が来るかもしれない。

    なら、ブラシレスモーターを使えば良さそうなものだが、直径が大きい上に 外周が回転する(タイプが多い)ので具合が悪い。

    京商 380ギヤダウンユニット というのもある。多分この 2種類。

消耗品の 切断砥石がキモだったりする。直径 32mm というのは重要。これぐらいないと垂直に当てられない。ちびたら 小さい基板にしか使えない。また穴径が 3mm φ でないと具合がわるい。(リュータ用は普通 1.8mmφとか)。ついでに書くと、厚みが 1.2 mm もあって 切断するには無駄が多いのだが、その分丈夫で割れそうにないのがメリット。

    で、調べてみたら ミニルーター用切断砥石(4枚組) として売っていることが分かった。以前は 1枚だったのでなんと コスパ4倍。

    ほかにダイヤモンド砥石、回転のこぎりをセットにした 3枚組もあるらしい。回転のこぎりは危険そうだし、ダイヤモンド砥石も直径が小さく具合がわるいので、4枚組のほうが良い。

    ダイソーと同じタイプのものが売っているかどうか確認できてない。ダイソーが取り扱いをやめたらどうやって入手するのかという問題がある。

さて、モーターのRS−385PH−4045は通常在庫品なので、焼けようが問題はなさそう。問題は電源のほう。負荷時 2.7 A と書いてある。5V 2A の ACアダブタだとギリギリかもしれない。

5V 4A の 5V4A STD−05040U が良さそうな気がする。

    AC アダプタ直結でも良さそうな気はするけれども、出力を調節できるようにした方が望ましい。
    写真を見ればわかるが、モーターが直接手に触れる。熱くなれば焼ける以前に使えない。無駄にパワーを浪費させるのは具合が悪い。

    Tiny13A あたりで PWM すれば十分なはず。操作にボタンしか付けられないが、2 つでなんとかなるだろう。例えば UP/DOWN に割り当てて、同時押しで スタート・ストップとか。

    モータードライバ -- 例えば BD6211F−E2 なんて ボリュームだけで制御できて使いやすそうなのだが、残念なことに 1A まで。そのほかのやつも 1A までが多い。Nch MOSFET とかで組むほうが良いと思う。

    制御には、MC34063A も使えそう。MC34063A も最大 1.5A で 出力電流が足りないが Tr を 外付けできたはず。

    あまり自信がないのだが、実は 1A で 十分かも知れない。ちゃんと切れている分にはパワーがあり余ってたような気もする。
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AE-FT232HL



秋月から FT232HL 採用のモジュール AE-FT232HL が出ている。以前記事を書いた UM232H と互換。ピンだけじゃなくて、回路やサイズまで互換のようだ。値段も 1200 円と安くなって お薦めだとは思う。

ただ、単にシリアルを使いたいという向きには、オーバースペック。それだけでなく (5.0V トレラントではあるものの) 3.3V 固定 というデメリットもある。(例えば 1.8V で I/O したい場合レベルシフタが必須になる)。また、2ch ある FT2232H なんかと比べると機能が劣る。微妙な面もあるのでツボを押さえた使い方をしたいところ。

    機能差のほかに、バッファの量が少ない。できる限り性能を引き出したいという場合には不利だったりする。

このモジュールのメリット

    足がハンダ付けされてない

      これは地味だけども メリットだと思う。最初からハンダ付けされていると そのまま使うしかない。自由度が高くなるのは嬉しい。

        細ピンのピンヘッダでも 丸ピンソケットに挿すのは厳しい。アイテムラボのピッチ変換基板用連結ピンを使うと 背を低くした上で 丸ピンソケットに挿せる。

      2個ある 2mm ジャンパも自分でハンダ付けする。バスパワー前提ならジャンパピンを使わずにショートしてしまった方がすっきりする。

      上向きにソケットを付けることさえできる。 JTAG アダプタとかしか(今は)思いつかないが、Arduino 的な使い方ができるかも。

    片側のピンだけで使える

      ADBUS が片側に寄っていて、3V3 と GND がある。ブレッドボードで便利そう。最初から片側にしか足を付けないというのもアリだろうし、L型の ピンヘッダで 縦に挿すことさえアリだと思う。

      別の基板に取り付ける場合でも、片側のみなら 基板スペースを有効に使える。ぐらぐらしないようにしたいなら GND,5V0 の 2ピンだけ付けるとか変則的な使い方もありだろう。

      ACBUS は 使えないわけだが、シリアルを使うのがメインなら割り切ることはできそう。

    SYNC Bitbang を使う場合のメリット

      FT232R と比べると Bitbang がはるかに高速。AVRライタレベルだと 速度が出ないという不満は出ないはず。ただ、ライタソフトも対応が若干必要になるので そこの確認は必要。

      対応として必須なのは、USB の ID の対応。あと 必須ではないが望ましい対応としては、ビットクロックの上限の変更と バッファ量(読み書き単位)の 増大ぐらいか。

      忘れてた。API で デバイスをチェックできる。これも対応が必要な場合がある。

    MPSSE を (BitBang として)使う

      FT232Rを PIC32MXライタに の記事で書いたのだが、MPSSE もまた SYNC Bitbang のように使える。プロトコル体系が違うから単純に比較はできないが、最大の違いは (速度低下のペナルティなしに)入出力を切り替えられること。 これを使うと 頻繁に 入出力を切り替えるようなプロトコルにも対応できる。PIC32MX の ICSP 対応はいけたので AVR の TPI/PDI にも対応できそう。

      SYNC BitBang では 8bit しか使えなかったが、うまく使えば 16 bit までいける。これもメリット。

    JTAGKEY cloneもどきにする

      USB の ID が違うという問題はあるが、JTAGKEY もどきにはできるんじゃないかと思う。このモジュールを使えば、お安く作れるとか コンパクトなものが作れるというメリットがある。

      JTAGKEY clone にする場合 EEPROMの 設定を変えないといけないと思われがちだが、MPSSE は SYNC BitBang と同じで単なるモード。問題なのは、シリアルと MPSSE では 入出力の方向が逆になるピンが出ること。具体的には 出力がぶつかる ADBUS2 の RTS (MPSSE TDO)が問題。

      JTAGKEY clone にする場合、レベルシフタ目的に バッファを入れるが、ADBUS2 に 抵抗を直列に入れてやれば、EEPROM を書き換えなくとも 安心して使えるように思う。

        回路図例を見ると ADBUS2 は Tri-State 制御してないケースもある。設定を書き換えない場合は要注意。

        直列に入れる抵抗の値はいくつが適切なのだろう。3.3V の電圧差で 4mA とかなら 82Ω? 。あまり抵抗値が大きいと高クロックにできないし 壊れないと思えるぎりぎりの値で良いとは思う。

        これは MPSSE 共通の問題。シリアルも使いたいなら抵抗は忘れずに。

      あとは、OpenOCD で使えるかのチェック。MPSSE といっても完全には互換ではない。FT2232H とかと ちょっと違う部分があるが、普通に使う分には関係ない。大丈夫だと思うが未確認ではある。

      ググっただけだが、OpenOCD は、0.6.0-rc2 以降で対応?

FT232H 応用メモ

このモジュールが発売されたおかげで MPSSE が身近になった。MPSSE が使えると便利な 応用は何だろう?。まず MPSSE は高速だというのが最大のメリット。入力と出力を頻繁に切り替える BitBang も使える。FT232R と違って EEPROM に設定することでシリアル以外の様々な機能も使える。

    MicroSD アクセス

    FAT を使う .. だけなら 意味はない。だが、情報を読み取ったり、パスワードを付けたり、書き込みロックをしたり するなら 汎用のものでは無理。FT232R や AVR を使っても良いのだが 速度の点で不満が出るケースもありそうだ。あと、ターゲットは マイクロコントーラだとしても プロトタイプはこれで作ってみるのも良さそう。

    I2C アクセス

    実用として使うのは疑問だとしても、プロトタイプを作ってみたりするには良いかも知れない。FT232R では 付加回路が必要だが、これだとそれも不要。AVR など マイクロコントーラではいちいち書きこまねばならないし、結果の出力も悩ましい。お試しなら PC でダイレクトに操作するのもありだと思う。

      FT232R での 付加回路について記しておくと ... 多分 デジトラ 1個が余分に必要なだけの話。... なんだが、まぁ単純なほうが良いとは思う。

    パラレル通信

    FPGA を使うメリットのひとつは高速処理。だが、PC と通信するのに難がある。PC の持つ高速インターフェイスを直接接続するのは荷が重い。MPSSE が高速だと言っても 30M bps 程度で 4MB/sec にも届かない。パラレル通信は高速らしく 60MB/sec とかいう数字を見たことがある。単純なインターフェイスでここまで性能が出せるものはあまりない。

    ちなみに、途切れなく読み(書き)続けるのは無理。ロジアナもどきとかフレームバッファもどきにするのは難しい。

    CPU スタイル FIFO

    よく分からないのだが、こういうのもある。8bit の LCD なら直結できそう。通信 オーバヘッドが減って嬉しいような気もするが EEPROM を書き換えて 専用機を作るときぐらいしか役に立たないような気もする。

ピン配置



パーツメモ

    FT232HL チップ単体でも入手できるし、パーツについてメモしてみた。ただ、Hi-Speed だしモジュールで済ませた方が楽で良さそう。

    BLM18PG600SN1D フェライトビーズ(FB)

      これは、オリジナル UM232H と同じように入っている。

    FA238V-12MHz

      ひょっとして、このモジュールに合わせて 12MHz も販売するようになったのだろうか? それはともかく、FA232 の 12MHz が入手できるようになったのは喜ばしい。

    12KΩ (1%)

      REF に接続する抵抗で 1% 精度指定。入手が面倒。これは FT2232H なども同じ。

    PGB1010603

      USB の D+/D- に入れる パルスガード。オリジナル UM232H と同じ。データシートにも載っている。デジキーだと入手できるものの結構高い。類似っぽい、ESD9B も使えるのかどうか? (こちらは安い)

      あるいは、FT2232H と同じようになしで済ませられたりしないのだろうか? さらには回路図の記号の通りツェナーダイオード直列ではどうなんだろう?

        ちょっと見た限りでは、両方とも IEC61000-4-2 とは書いてある。だが、ESD9B の方は寄生容量が 15pF と大きい。多分超高速インターフェイス向けではないのだろう。となるとツェナーダイオード直列も無謀か。ところで、D+/D- は直列に 0 Ωの抵抗が入っているんだが、なんのためだろう? PGB1010603 を使わないなら 信号線用の FB でも入れるのかな?

        ... と思ったら ムラタの資料(pdf)に Hi-Speed(HS) では FB を使うと波形が崩れるからダメと書いてあった。使うのなら コモンモードチョークコイルだとか。

        FT2232H のデータシートと見比べてみたが ESD プロテクションは同レベルのようだ。なら無理していれなくとも良いのかも。

    93LC56B

      これは、B でないとダメだとか。16bit モードを持っているかどうかが重要らしい。

      なしで済ませるのも可能そうだが、シリアル がベースになり パラレルとか試せなくなる。付いている LED も 点灯できなかったり。高いものではないが、これも入手が面倒。

    こんな風にパーツの選定と入手が面倒でおっくうになってしまう。

おまけ TXS02612

    デジキーで SDIO を検索したところ TXS02612 というものが見つかった。

    これは、SDIO ポートエクステンダというもので、1 つの インターフェイスで 2 つのデバイスを使えるようにするスイッチ。 QFN-24 パッケージがあって、200 円以下。

    データシートをひもといて見ると... 2つのポートは、それぞれ別電圧にすることが可能。(ただし、1.1V 〜 3.6V の範囲) 。(CLK 以外の)信号線 はアナログスイッチのような 双方向。

    オーバースペックだが、下は 1.1V まで対応しているし JTAG 用の レベルシフタとして使えるような気がする。実際に使おうとするならちゃんと調べないとダメだが気になっている。

おまけ FTDI の FIFO バッファ量

    RX TX
    FT2232H 4KB 4KB
    FT232H 1KB 1KB

    FT231X 512 512
    FT230X 512 512
    FT232R 128 256

    FT232H は 1KB と FT2232H と比べれば全然すくない。これだけ違うと BitBang でのピーク性能にだいぶ差がでるかも。

    改めて調べてみたら、FT232R は結構少ない。12Mbps 版の新しいチップ FT231X/FT230X では 512B と増えている。性能的に変わらないかと思っていたが、ちょっと変わってくるかも。

     FT231X : SSOP 20 pin と小さくなった。シリアルのピンは省かれておらず、CBUS も 0-3 があり CBUS4 だけが省かれた。
     FT230X : SSOP 16 pin 。シリアルが 4つ省かれて TXD/RXD/CTS/RTS だけに。あとは同じ。
     共通: VCCIO 3.3V まで (5Vトレラント)。USB D+/D- に 27Ωが必要。VID 6015 に。
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2012年11月03日

A13-OLinuXino

ストロベリー・リナックスから、Olimex の A13-OLinuXino-WIFI というボードが発売になった。(在庫あり! 6,300円)

    Mouser でも取り扱っている。5916 円であまり安いわけではないようだ。


これは、Allwinner A13 という ARM Cortex-A8 (1GHz)採用の Android 向け SoC を採用したボード。Raspberry Pi や BeagleBone の仲間である。

    写真では、WIFIが載っていないが、3 つの USB ポートがある 右、SSOP-28 の GL850G があって その更にすぐ右のコネクタに USB タイプの WIFI が載る。写真では NAND Flash は空きスロット だが、ここに4GB のものが載る。(無印は NAND Flash もない)

    JTAG ポートがあるみたいだが、JTAG 必須ではない。JZ47XX のように USB からブートできる(はず)。あと MicroSD からも ブート可能だったはず。

    メモリは、512MB で 実用可能なレベル。Ubuntu や Android が出ているかどうかは調べていないが、出ているような気がする。

私は、ARM に手をださない方針で blog では ARM 関係は言及してこなかったのだが、これは例外。そして 例外 とした 理由は はっきりしている。

    Allwinner A13 は、電子工作可能 (QFP) な SoC という条件を付けると (おそらく) 最速。今は BGA ばかりだから 新しいチップとしては、希少な存在なのだ。これ以上のものはもう出て来ないのではないかという気までする。そして、 A13-OLinuXino は 回路図まで公開しているボードなのだ。

    要するに 電子工作という観点で気になる存在なのだ。

私は、まだ手をださない。私の目標は MIPS の QFP な SoC -- Ingenic JZ4725B あるいは JZ4755 で 電子工作することで、それは変わらない。だが、人に薦めるならば、Allwinner A13 ではないかと思う。

    電子工作で使うにしても 単にボードを利用する目的だと 薦められるかどうかは分からない。GPIO が沢山あって ピンヘッダも普通の 2.54mm ピッチだから Raspberry Pi では満足できない人には良いかも知れない。

    電子工作ではなく、Ubuntu や Android を使うのが主目的の人には 薦められるかどうかは怪しくなってくる。メモリは 多いほうではない。性能が高いとも言えない。-- Android Stick でも 1GB のものはある。
    VGA 出力というのが特徴で これはメリットにもデメリットにもなりそう。他のメリットがあるとすれば、情報がオープンなこと。製品寿命が長そうなこと。ソフトがメインであっても いじるのが目的ならば 悪くはない。

    そもそも A13 は、Android としてはローエンド向けのチップ。同じ Allwinner でも A10 の方がまだ魅力がある。A10 には、SATA インターフェイスがあり、こういったボードが出るなら SATA を付けてくるはずだからだ。

    以前 『49ドルのARM開発ボード Cubieboard』というのが紹介されていた。今どういうステータスかは良くわからない。入手可能で、ちゃんとソースコードが出てくるならば、こちらの方が良いだろう。あと A10 は、Android タブレットに多数採用されているが、Android Stick , Android TV Box なども製品が沢山ある。Android ではなく Ubuntu を動かしたいと考えているならば、改造している人がいる製品を探すと良いかも知れない。

    Mele A1000 ($92.6), Mele A1000G ($107.1) , Mele A2000G ($106.0) あたりは、Android TV Box のなかでは有名な方(だったと思う)。

    ここまでにしておこう。-- このブログは 電子工作がメインなので、これ以上は掘り下げない。

    と書いたものの、Wandboard なるものが出るらしい。ひょっとして、これは良いもの?

    追記: ストロベリーリナックスから A10 採用の pcDuino が出ている。7350 円。RAM が 1GB もあって良さそうではある。ただ SATA はないみたいなのが少々残念。末永く売ってくれそうだし、これも良いかも知れない。

おわりに

JZ47XXのリファレンスデザインから』、『taobao でジャンク基板(2)』といった 記事を書いている過程で、A13 のボードのことを知った。Ingenic の MIPS SoC は 自分の趣味だが、電子工作可能なものは どういったものがあって、Ingenic のチップは、どういう位置づけなのかは押さえておきたい。そういう意味で A13 に関して興味をもった。

A13-OLinuXino 自体は、Raspberry Pi ほど大量には売られないだろう。ただ、長期にわたって売られる可能性があるし、自作できる可能性さえ残っている。趣味で開発コストを投入するなら、こういうのも楽しみがあって良いのではないかと思う。

なお、新しい情報を得たらここに追記していくつもり。

リンク

おまけ: ARM に手をださない方針について

    不思議に思う人がいると思うのでコメントしておく。

    私は、OS など基盤系が趣味なのだ。(基板ばっかり作っているけど typo にあらず)。 沢山の人が参加している ARM よりも 誰も手をださないものに挑戦したいだけなのである。特に MIPS はちょっとした思い入れがあるし、Ingenic SoC の情報も手に入ったので 強い興味を持っているが、人には薦められる状況ではない。

    今後も、趣味としては ARM には手をださないつもり。実用として使うなら別だけど PC 自体を電子工作の対象とはしないのと同じ事。ただ Allwinner A13 だけは興味が出てきた。手をださないまでも、ウォッチはしていきたい。

メモ

    A13 と JZ4755 の違い

      どちらも 0.4mm ピッチ QFP176 なのだが、決定的に違うのは、まずメモリインターフェイス。

      A13 は、DDR2/DDR3 対応で大容量のメモリが使えるのに対し、JZ4755 は、旧来の SDRAM しか使えない。安価に買える SDRAM チップは 32MB (16M x 16bit) でこれを 2 つ使って 64MB あたりが妥当な容量。これで Android や Ubuntu を動かすのは不可能。だから根本的に使い方が違う。

      CPU 性能も大きく違う。A13 は、二次キャッシュ (256KB) 付きなので、クロック以上の差がある。4 - 5 倍ぐらい違うはず。

      USB HOST -- JZ4755 も USB HOST 機能はあるのだが 12 Mbps の Full-Speed 。Hi-Speed はデバイス専用。A13 は、HOST + OTG どちらも Hi-Speed のようだ。Hi-Speed が 1つあれば、いろいろな目的に使える。SATA はないが、USB DISK も それなりの性能で使えるわけだ。

      これだけ違うなら、別のものとして捉えた方が良さそうだ。

      といっても、JZ4755 がダメなチップだとは思わない。これは、高速な 組み込み向けチップで、A13 は ローエンドの Android チップ。もちろん A13 を 組み込み向けとして使うことはできるのだが、Android がまともに動くなら割り切れないのだ。それに、A13 は電子工作で扱えるギリギリではあるが、多分メモリの周波数が高い分だけ扱いにくい。随分とレベルが上がらないと扱えないだろう。

    回路図から

      ちょっと目についた範囲で簡単に

      VGA は、LCD のデータを 自前のDAC で アナログ RGB に変換している。ALVC244 を多数使い 6bit DAC を抵抗で組んでいる。HYNC, VSYNC は、FET(BSS138) でドライブ。さらに出力はすべて ダイオード(BAT54S) を使ってクランプしている。抵抗値の選択は参考になりそう。

      ボタンは、例によって ADC を使っている。QFP176 でもピン数を節約したいようだ。

      RTC は、I2C 制御のデバイス(PCF8563T) を外付け。

      電源回路は、メインが AXP209 というチップ(QFN48)。このチップは たしか taobao で購入可能だったと思う。回路図と Linux ソースコード が入手できれば、データシートがなくとも 扱えるかも知れない。憶えておこう。

      この AXP209 という電源 IC は、LDO が 4 つに スイッチング が 3 つ。それに加えて USB HOST の VBUS 用 スイッチなどもある。さらには バッテリーチャージャーも。これらの機能を I2C で制御している。

      しかし、これでも機能が足りないらしく単機能の スイッチング 電源IC がさらに 4 つ使われている。電源周りは、予想以上だった。
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2012年10月22日

taobao でジャンク基板(2)

taobao でジャンク基板(2010年10月)』の 2年ぶりの続き。10 元/枚 で売っているところを見つけ買いまししたので、真面目に調べてみることにした。



これはなにかというと PMP ジャンク基板。もとの機種名などは分からないので、基板の裏面に 載っている 名称から FX010 としておく。採用している SoC は、JZ4725 360 MHz (〜 400 MHz)。半完成品(未使用)で NAND FLASH と SDRAM と LCD が載っていない。

    今回よくよく見て分かったのだが、未完成のまま、NAND FLASH, SDRAM , FM モジュールなどを取り外したようだ。ハンダブリッジもあったりするし、一部の部品が 取れてしまったりもしている。水晶の足が 片方外れているものさえあった。

    10 元という安値のところを見つけて、買いまししたのだが、これはもっと程度が悪い。コイルが割れていたりするものさえあった。(これは乱暴にあつかったためだろう)

こんなものを買ったのは、いじれる可能性があるからなのだが、残念ながら人には薦められそうにはない。程度も悪いし、数も確保できない。プログラムを作れるようになったとしても、そのころには入手できなくなっていそう。

まぁでも、解析して自由につかえるようにしてみたいのだ。自分の分は潤沢に確保できたので 潰してしまうような実験も出来る。これで経験を積んで、自作ボードに挑戦してみたいと思っている。

ここでは、このボードの解析情報を載せようと思う。ほとんどの人には関係なさそうだが、中華PMP が、どんなつくりになっているかを 知ることは 他で役に立つかもしれない。(関連記事 『JZ47XXのリファレンスデザインから』)

ちなみに、このジャンク基板の SoC -- JZ4725 の情報は入手できている。どうやって使うかについての詳細は別途にしたい。簡単な説明だけ。

    まず書いておかなければならない。CPU はMIPSで、はやりの ARM とは違う。MIPS といえば PIC32MX もそう。こまきことを言うと、PIC32MX は、MIPS32r2 だが、こちらは 無印 MIPS32 。TLB や キャッシュもあるが、FPU はない。あと 動画に対応するために、特殊な SIMD 命令群を持っている。

    NAND FLASH, SDRAM をつけなくとも、プログラミングは可能と言えば可能だったりする。このチップは、USB から任意のコードをブートできるのだ。最初 stage1 と言われるコードを USB を通して ロードし、キャッシュに載せて動かす。普通は、SDRAM をセットアップして一旦終了。つぎに stage2 をSDRAM に ロードする。stage2 は、USB のコードを持っていて これがブートローダ本体。さらに USB から データを ロードして 動かしたり、FLASH に書き込んだりする。

    stage1 をいじってプログラムを作るのはしんどい。I-cache 16 KB / D-cache 16 KB だから小規模なものは動かせるはずだが、キャッシュの操作を入れないといけない。16Mx16 の SDRAM を載せてやると、32 MB のプログラム・データ領域が得られ、stage2 を使って、結構好きな事ができる。... というわけで SDRAM は、なんとか入手して付けないと 。



    SDRAM は新品では割高だったり入手が難しいのだが、メモリモジュールから外すつもりなら 今 結構安く入手できる。これなんかだと 16Mx16 が 4 つ載っている。

    実際に入手したが、S2516ADTA-75-E とマーキングがある。型名は、EDS2516ADTA-75-E -- 16Mx16 で間違いない。

まずは、入手したら やるべきことについて (注意点)

    まず気を付けなければならないのは、ハンダブリッジ 。チェックして 必要なら ハンダ吸い取り線で 余計なハンダを取らないといけない -- のだが、パターンが弱く剥離させてしまう恐れがある。要注意。

    部品が取れてしまっている場所は、NAND FLASH+SDRAM の周り と FM モジュールの周り。要するに 取り外しのまきぞいを食った形。

    SDRAM の 外 ボタン側が一番確率が高いのだが、まれに 変な所も取れている。... というか下手なやつが外したものは、全体的にひどい。(先に入手した 6 枚中 1 枚のみひどい。)

    ... とこういうわけだが、ひどい1枚は、 水晶の足が片方取れていて スイッチの横の(電源用)ダイオードもなかった。両方とも修理可能だったが、調査につかい パターンを剥離させてしまった。

    10 元/枚 で最近入手したものは、もっと程度が悪い。12 枚入手したが、コイルが完全に割れてしまっているもの 3 枚、1.8V 用の IC まで取れているものが 別に 1枚。コイル欠け(これは製品でも見られたりする)も 2 枚ほど。

    幸いパターンは傷んでいないようだから 補修用の部品 (L, R, C)を確保できるなら修理可能。だが、1.8V 用の ICまでないものは修理も厳しい。

売っているところ

    中国の ショッピングモール taobao の
     ・ e通数码科技 23 元 (個数制限あり? 10 枚発注して 6枚入手)
     ・ 智利数码科技(zyy15278420081) 10 元! : (25 枚発注して 12枚入手)

    ただし、代行業者を通して買うのが普通で、送料・手数料を加算して考える必要がある。他のものを買うついでに買ってもそれなりにコストがかかる。沢山買っても、20円/元 相当になるかも。それでも 200円/枚だが。

    後で発注した方は、どういう交渉になったのか、よくわからないが、25 枚の値段で、ボード 12 枚と JZ4725B のチップ 14 個になった。(別のところでも JZ4725B を買ったので、随分沢山チップを所有することになってしまった。)

こんなに沢山買ってどうするか? 調査のために潰したりもしているが、修理し損なうものが大分出そう。それに JZ4725B に載せ替えてみたいのだ。はんだ付けが出来なくて諦めるかもしれないが、結構な数をダメにする見込み。まぁダメになったのは、部品取り用になってもらう。

プログラミング環境から作るつもりだが、環境を作っても使えるものが残らないと話にならない。 数枚ぐらいは 生き残って欲しい。

まぁ、うまく行くようならボードも作る。ただ、こちらは全然自信がない。ハンダ付けも厳しいし、2 層基板で なんとかする方策を練らないといけない。(4 層基板は作成可能になったとはいえ 高いし経験もなくて無理。Eagle のライセンスもない)



ちなみに、まだ買える PMP で 近いのは、紫光 (UnisCom) T950 。(時計の画面が特徴的で JZ4725B 採用のはず)。 たとえば ここで 115 元。ちゃんとした製品ですらこの値段だから、ジャンクが安いとも思えなくなってしまう。だが、完成品を買うと それに囚われる。動いているものを壊すのには抵抗がある。

ハードとして載っているインターフェイス

     ○ SDRAM インターフェイス (空きパターン)
     ○ NAND FLASH インターフェイス (空きパターン x 2)
     ○ サウンド出力/マイク入力
     ◎ スピーカー出力
     ◎ MicroSD
     ◎ USB (HI-Speed , デバイス)
     ◎ リポ電池 インターフェイス (空きパターン)
     ○ FM モジュールインターフェイス (I2C , ラインイン: 空きパターン)
     ◎ LCD インターフェイス (空きパターン)
     ◎ ボタン x 6
     (◎解析済 ○解析不要 △要解析)

    PMP なわけだから こういうものは当然載っているのだが ... これらを扱うプログラムから作らないといけない。また、どの GPIO が接続されているか解析しないと使えないものも多い。 (ほぼ解析完了)

FX010 の GPIO 割り当て

    ダメだめな 1 枚を 破壊読み出しして、だいぶ分かってきた。 ( 調べる方法はリード線を付けてテスターで確認するだけだが、良くわからないところは部品を取ってみたり。だいぶボロボロになってきた。)

    o SD_CD 54 WAIT SDカード検出
    o SD_PWR 102 LCD_SPL SDカード電源SW (未使用)
    o CHARG_DET_N 107 LCD_PS 充電完了検出
    o USB_DET_N 48 PWM5 USB電源検出
    o BL_PWM 57 PWM3/RXD バックライト制御
    o AMPEN_N 105 LCD_REV スピーカーON
    o LCD_RESET 103 LCD_CLS LCD の RESET ピン
    o LCD_CS 110 LCD_DE LCD の CS ピン (111 かも)
    (LCD_RS LCD_HSYNC ) 一意に決まる
    (LCD_WR LCD_VSYNC ) 一意に決まる

    ? KEY_INT 112 LCD_D16 (?)

    1.65v 2.27v 1.06v 0.60v (USBBOORT)
    ___ ___ ___ ___ ___ ___
    o o o o o o o o o o o o

    WKUP GND 103 COM COM 223 COM 472 COM 222 GND LCD_PCK
    85 | | | | 2
    GND GND GND GND

    VDDRTC
    |
    103
    |
    COM: -+-- R --- ADIN1 68
    |
    | VDDRTC
    | |
    | S Pch FET(2A)
    ---- G
    D -+- LCD_D16 112 (KEYINT)
    |
    105
    |
    GND

    VBUS
    |
    104
    PWM5 -------+
    204
    |
    GND

    不明
    LCD_D17 111

    KEYINT はこんな感じ。2A とマークされた Pch FET (たぶん)の Gate の電圧がボタンを押すことで下がると H 。2A は FET でないと ダメなはずだが ... PNP Tr も 2A とマークされるから区別ができない。

    不明なのは、1 つになった。あと 111 を中心とした 3PIN は入れ替わっているかも 要 FIX 。

    まだ他に不明なものがあった。

    電源については、VCCRTC は常に通電されていて、メイン電源は、PWRON ピンで行う。これは VDDCORE と VDDIO 用のレギュレータの EN に接続されている。レギュレータは アナログ用が もうひとつ別にあって、これの EN の扱いが先の 2 つとは違うようなのだ。OFF は PWRON ピン優先でないと困るが、ON するのに別の条件があるかも知れない。
    ちなみに、OFF (あるいは サスペンド)状態から ON するのには、WKUP ピンがある。これは GPIO の機能もあるピンで ボタンに接続されている。ただし、電源供給されていないと意味が無い。電源供給は、スライドスイッチ が ON になっている or USB に接続されている が条件。

    電源関係は、USB コネクタの裏側にもある。ここに SOT23 が 2 つある。どういう役割をしているか未だ調べていない。どのように電源が供給されるかは、後学のためにも把握しておきたい。

    不明な GPIO が 1 つしかないということは、空いていないということでもある。だが、機能を潰して GPIO に回すことはできる。I2C は最も引き出しやすい、次は 0.8mm ピッチの LCD 。microSD を潰すという手もある。最も使わなさそうなのは、NAND FLASH なのだが、こちらは 0.5mm ピッチで 厳しい。

何に使えるのか?

    こんなものを 何に使うのか? 疑問に思われるかも知れない。それも、もっとも。

    Linux を移植することは可能ではある。JZ4740 用のコードが 正規の Linux に含まれているが JZ4725(無印) は、これと結構近いのだ。だが、移植が出来たとしてもつまらないのだ。(あまり性能が高くない) Raspberry Pi と比べてさえ相当に見劣りするから、単に遅くて不自由な Linux マシンになってしまう。Android は論外で遅い以前にメモリが少なすぎる。

    だが、電子工作レベルで 考えると 結構魅力的にも見える。自作可能で 400 MHz というのは あまりないのだ。もし、PIC32MX を使うのと同じように使えれば、クロックが5倍・10倍 になってメモリも比較にならない容量になる。さらには、HI-Speed の USB -- 電子工作レベルでこれが扱えるものは少ない。

      500 MHz あたりで LQFP ... となると かつて中華PMP で使われていたチップぐらい。それも高性能化にともなって BGA ばかりになっている。古い RK2608 とか ARM で LQFP もあるが、プログラミングできる情報が入手できない。

      ... と思っていたが、なんと GHz クラスがあった。ものは Allwinner A13 。詳しくは知らないのだが、Olimex が ボードを作っている。これは、Linux のソースコードぐらいは入手できるはず。

    ただ、問題はインターフェイス。HI-Speed USB (デバイスのみ)、microSD、オーディオ、LCD インターフェイスに 、バッテリー インターフェイス。さらには I2C 。立派なインターフェイスは付いているのだが、これでは PMP にしかならない。PMP の劣化版が目標ではつまらないのだ。

      I2C にセンサを付け、LCD で表示させる ... なんて使い方はあるかも知れないが、PMP を買って改造した方が安くつきそう。ジャンク基板ベースで 再構成するのでは 意味がなくかえって不利だ。オーディオを扱う場合も同じ。

      そして、PMP ベースにすると Linux を入れたくなる。で、頑張るはめになっても、結局は貧弱なシステムになってしまいそう。

      Linux を入れずに .. そして 電子工作らしいインターフェイスを付けて シンプルなファームウェアで動かすのが満足度が高いような気がする。

      LCD インターフェイスを使って、本来とは違うタイプの LCD を付けるというのはアリかもしれない。コントローラ付き以外に スキャンタイプの LCD (480x272 ぐらい 〜 800x600)も制御は可能。ただ、このボードは、LCD_CLK が、ボタン(と BOOT_SEL)につながっていて、そういう改造をするにはちょっと嫌な感じ。

      コントローラ付きでもスキャンタイプでも DMA を使って フレームバッファを出力させることが出来る。(無限に転送を繰り返すことも出来る)。画像という制限もなく、息継ぎなく波形を出力するようなことも出来るようだ。

    あまり改造しなくとも、結構なことが出来るような気もするのだが、高速なインターフェイスをひとつぐらいは持ちたいところ。ところが、JZ4725(B) は、ピンが少なく上記以外のインターフェイスが全然ないのだ。

    ここをクリアできると、いろんな可能性が出てきそうなのだが ...ここは、ちょっと考えてみたい。

    まぁこういうとりとめがないことを考えに入れつつ... まずは動かすことを目標にするのだ。

    JZ4725(B) は、こんなところだが、JZ4755 というチップもある。こちらも 0.4mm ピッチ LQFP だが、ピン数が多く インターフェイスも多い。カメラインターフェイスがあって、データの高速取り込みも得意で SPI も別にある。さらに、I2S や ビデオDAC(10bit DAC x 3) があって、いろんな出力ができる。 SDRAM も 32bit 幅に対応していて、メモリ帯域を増やせる。ボードを作るなら、こっちが本命だとも思っているが、JZ4725B を入手してしまった。


ここからは、わかったことのまとめ。

データシートについて

    データシートだけでは、プログラミングできない。programmers manual というのが必要。
    さらに、それだけでは分からない部分がある。USB とかは削除されている。削除されているものは、Linux のドライバのソースコードを見たほうが早い。(Dingoo Linux のコード が 標準カーネルに commit されている)

    直接リンクはしない。(jz4725_ds , jz4725_pm で検索すると見つかる .. かも)

    JZ4725B は ピン配置に互換性があるが、別物だと思った方が良い。これも検索すると見つかるのだが、中身が随分と変わっている。こちらは、JZ4755 に似ているのだ。

SDRAM インターフェイス

    16 bit 幅の SDRAM が載る。載せるなら 16Mx16 (32MB)が普通。8Mx16 (16MB) というのも ある。実際の PMP は 16MB が多い。

    PC 用の DIMM (PC133 とか) は、8bit や 4bit 品がよく使われている。とりはずして流用するなら 4 つしかチップが載っていない ものが確実に 16 bit 品。

NAND FLASH インターフェイス (空きパターン x 2)

    2 つ空きパターンがある。
    どちらが #1 か特定する必要がある。(ブート対象)
    NAND FLASH は、2K ページ のものしか使えない。(たぶん 2GB のタイプ)

    ただし、使わない予定。USB を通じてブートさせる。

サウンド出力/マイク入力

    サウンドだが、

    HPOUT ------+- 33 --- 47u -- FB --- OUT
    |
    + -C -- 51 --+
    | |
    C GND
    |
    103
    |
    スピーカーへ

    こんな感じ。C(0.1u) + 51 は何だろうか? HPF を GND に持って行っているから ノイズ対策?


スピーカー出力

    アンプ IC が載っている。Enable するための GPIO を特定する必要あり。(済)

    なにも 操作しないと、ON で イヤホンを挿すと OFF になるようになっている。GPIO で L にすると 強制 OFF 。入力は、L/R をミキシングしたもの。

microSD

    1bit SD インターフェイスを使用している (遅い)

    カード挿入を検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    電源を Enable するための GPIO を特定する必要あり。(済: なし)

    電源スイッチはパターンのみ。常に ON (0 Ωでショート)。常に挿しっぱなしで使うから妥当か。

USB (HI-Speed , デバイス)

    USB からの電源供給を検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    バッテリー使用時しか関係ないから パターンから調べる。それらしきものは見つかった。

リポ電池 インターフェイス

    一般的な充電 IC LTC4054 のパターンだけある。多分代替の 簡易回路が載っているのではないか?

    ステータスを検出する GPIO を特定する必要あり。(済)
    充電を止める GPIO を特定する必要あり。(済: なし)

    デフォルトでは、LTC4054 は載ってない。強制的に充電。(OFF にできず)。載せた場合は、ステータスだけ分かる。

FM モジュールインターフェイス (空きパターン)



    L/R LINEIN , I2C が接続されている(はず)

    2mm ピッチなので(唯一)楽に信号線を引き出せる。

      ANT (1) DATA I2C_SDA
      MPX CLK I2C_SCL
      RLINEIN R-OUT BUS MOD
      LLINEIN L-OUT Write/Read
      GND VCC

LCD インターフェイス (空きパターン)

    36 pin の 2.4 inch LCD が載る。
    LCD 制御用のピンはかなり決まっている。線を引き出せば GPIO として 使える。
     ただし、0.8 mm ピッチのため引き出しは難易度が高い。
     (出力専用として設計されているため)例えばボタンなどと共用になっているピンがあるかも -- 要注意
     LCD 用ピンの出力は、4mA で 初期化時 プルアップされる。
     シリアルインターフェイスも使えるはず (SLCD_DAT15(DATA)/SLCD_CS/SLCD_RS/SLCD_CLK)
    LCD のピン配置を 特定する必要あり。(済)
    バックライトの ON 用の GPIO を特定する必要あり。(済)
     バックライトは PWM が使われることが多い。兼用機能の I2C , TXD は使われることがないので、PWM3(RXD) か PWM5 の二択。
     → バックライトは PWM3/RXD と判明。

    LCD_PCLK 1 は、ボタンに使われていて、シリアル(SPI) には使えない。8 bit 化ぐらい。

      ピン配置 (調査済)

      1-3 NC
      4 GND
      5 NC        

      6 RESET レ (LCD_CLS )
      7 VSYNC VCC
      8 HSYNC VCC
      9 DOTCLK VCC
      10 DEN   VCC
      11-28 DB17 - DB0
      11-18 (SLCD_DAT15/PC15 - SLCD_DAT8/PC8)
      19 NC
      20-27 (SLCD_DAT7/PC7 - SLCD_DAT0/PC0)
      28 NC
      29 RD   VCC
      30 WR   レ (LCD_VSYNC/SLCD_CS/PC18 )
      31 DC   レ (LCD_HSYNC/SLCD_RS/PC19 )
      32 CS   レ (LCD_DE )
      33 GND GND
      34 VCC VCC
      35 LED (-)
      36 LED (+) (3-4 直列)

ボタン x 6

    制御用の GPIO/ADC を特定する必要あり。(済)
     ADC を使用している可能性が高い。

    ボタンは、判明。左 WKUP 、右 LCD_PCK + BOOT_SEL(?) 。中の 4 つは ADC だが 割り込み用に GPIO が割り当てられている(ようだ)。

    USB コネクタ側のボタンを押しながら USB に差し込むと "Usb Boot Device" と認識される。そして、このときだけ 触れないほど高熱になる。... これは知らなかった壊れると困る。全速力で動作するためなのか、ボードになにか問題があったためか不明。

シリアル



    テストパターンとして出てはいる。左が TxD 右が RxD 。

    RxD は、他の機能に使用されている。(バックライト) 。ランドは剥がれやすく扱いに注意が必要。

電源系



    電源は、
     3.3V LDO (SOT23 6621 -- XC6621 ?) RTC用
    3.3V LDO (SOT23-5 A232) x 2 , IO用+ アナログ用。
    1.8V DC-DC (SOT23-5 HX-UG)
    LCD backlight (SOT23-6 5121R -- XZ5121)

    があるのは確認できた。その他に
     Li-po Charger (SOT23-5 LTC4054)
     micro SD (SOT23 Pch スイッチ)
    のパターンだけある。

    LTC4054 は付けておらず ダイオード + 2.2 Ωで代用している。microSD は、スイッチを 0Ωでジャンパしていて常時 ON。あと、XZ5121 の 近くに SOT23-5 の空きパターンがあるが 何か不明。



補修編

    SDRAM と FLASH は取り外されている。そのときに近くの RC も外れてしまっているものが多い。



    ---------- -- HX-UG
    | C | | C| +----+ ------
    | | | | | | + +
    ---------- -- | | | coil |
    -- -- | | | |
    [104] [ X ] | | | | +----+ + +
    | 0| | X| ------
    [472] [ C ] -- -- [ C ] [ C ] [ C ]
    0.1u 0.1u 0.1u 0.1u

    SDRAM 周り で SOT23-5(HX-UG) とコイルがある あたりにまず足りないものがある。
    足りないものは全部 1608 の CR で再生可能。

    まともなやつもあったので、そこから転記。X は元から空きパターン。こんなところだけ器用に外せない。



      だいたいこんな感じ。下側のコンデンサは、たぶん SDRAM 用。SDRAM を付けるとき必要。とりあえずはなくても。

    で、その左。

    (-) (+) 0.1u
    ---------- -- LTC4054
    | C | | C| +----+
    | 10u | | | | |
    -- ---------- -- | |
    | | ---------- -- | |
    | | | | | | +----+
    -- | DIODE | | C|
    2R2 ---------- --
    0.1u

    LTC4054 のパターンは、元から空きパターンのような気がする。その左が根こそぎ外れているものが 1 つだけあった。(それ以外は無事)

    まぁこれは、バッテリー充電周りだから、なくとも動く。ちゃんと使うなら LTC4054 を使いたいし回路を精査しないと。


      回路が分かった。LTC4054 は元からついておらず、ダイオード + 2.2 Ωで代用している。(赤の部分: LTC4054 を付ける場合は外す。) Lipo 電池は 過電圧保護があるが ... それに頼ると劣化が早くなる。充電を停止させるスイッチが 入力に付いていると思いたかったが ... そういうものはなかった。ステータスは読めるが、PROG の操作もない。 まぁバッテリーなど当面使わないのだが ..

      とにかく、ここの部分の部品がばっさり取れていても問題無さそう。ブリッジだけ要注意。

      10 元で買ったやつのなかには、SOT23-5(HX-UG) まで取れているものがあった。普通は修理不可能。(代替チップは購入可能ではあるが、チップを入手してまで修理する意味はないだろう)。取れているものがあるぐらいだから、ここまで 破壊が及んでいる。ブリッジとかのチェックは念入りに行わないといけない。



    スライドスイッチのすぐ下にあるダイオードまで取れているものがある。これは付けないと動かない。

    さらに、FM モジュール周り。並んだ所は全部付いているのだが、とれているものがあった。FM モジュールはつかうつもりがないのでパス。

      が、とりあえず正しいパーツを読み取っておく。


      左側上から 黒 茶 332 茶 332 103 黒 白 。
      右側上から 茶(大縦) 103(縦) 茶 222 222 。

      茶色は 0.1uF あたり 、白は pF クラス。黒はたぶん FB 。103(縦) のとなりは 100(縦)。

      これだけで、どういう回路か想像できるようになってしまった。

JZ4725B 換装(の可能性)

    JZ4725 を外して、JZ4725B に換装は可能。ただし抵抗を ひとつ(?) 付け替えなければならない。#76 RREF に 10KΩ を通して GND に接続するのだが、1% 精度の指定がある。



    JZ4725 は、2.5K Ωのはずなのだが、 そんなものは付いていない。抵抗値を見ると 1.5K + 1K で作っているようだがマークが変 18B(1.5K) , 01B (1K) ? なんだろう?

資料編

    1.8V DC-DC

      HX-UG とマークされているが、5 ピンのものは 同期整流型。


         (1) EN Vout (5)
      (2) GND
      (3) Lx Vin (4)

      PDF があっさり見つかった。名称は HX1001-CE 。LTC3406 互換品。コイルは、2.2uF が指定されているが、実装されているのは違うような気がする。

      ところで、ピン配置違いの Torex XC9236 , Fairchild FAN5307 , Semtech SC189というものもある。こちらの方がメジャーかも知れない。

         (1) Vin Lx (5)
      (2) GND
      (3) EN Vout (4)

    3.3V LDO (SOT23-5)

      電流を流せる(300mA)タイプとして、Torex XC6204 , XC6219 ( 最大 300mA のタイプは 型番に E 〜 H が付く)。

         (1) Vin Vout (5)
      (2) GND
      (3) EN NC (4)

      ( (4) が NC だが、コンデンサを付けるタイプもある。)

      A232 とマークされている IC (2つ)はこれ。中央にあるのは、 EN が 1.8V スイッチング レギュレータの EN とパラレルで接続されていて VDDIO 用。もうひとつは、アナログ用電源。

      秋月で買えるピン互換なものは、NMJ2866、(4) に コンデンサを付けるタイプには、TAR5SB33 , SI91841DT(2.85v) 等がある。 ただ、最大 300mA も流せるものはない。

      A232 は、どこまで流せるのか不明だが、SDRAM や microSD は大食いなので 、要注意。

    LED driver (SOT23-6)

      aitendo でも扱っている XZ5121

         (1) Vin SW (6)
      (2) EN OV (5)
      (3) GND FB (4)

      他に PT4101 も同じ ピン配置 (FB 電圧の違いに注意)

      PT4101 は、FB が 104mV 。5.1 Ωを使うらしい。一方 XZ5121 は、いろいろあるようだ。この基板では、13X というマークの抵抗が側にあり実測してみると 抵抗値は 13.3 Ωだった。より大きな値を使うということは ... FB 電圧がさらに小さい。50mV とか。

    LTC4054

      有名な充電用 IC 。MicroChip の MCP73831 など互換品が数多くある。PMP では、中華製の互換品が良く使われている。

         (1) /CHRG PROG (5)
      (2) GND
      (3) BAT VCC (4)

      /CHRG は、LED 駆動用の オープンドレイン出力。 モニタするために GPIO を接続したりする。PROG は 充電電流の設定。PROG に GPIO を付けて 充電を停止させたり、AC アダプタ時に充電電流を増やす付加回路を付けることもある。

    コイル(インダクタ)

      コイルは、2つ載っている。ひとつは 1.8V 用で、もうひとつは、バックライト用。
      コイルのパッドは、4mm x 2.6mm ぐらいのエリア。1.8V 用は 2.2uH が指定されていて バックライトの XZ5121 は 22uH 。付いているのは、マークがないので、どちらも同じに見える。

        実際同じかも? 線の段数が同じぐらいに見えるので、同じものを使っているように見えて仕方がない。両方とも 10uH で 代用してしまってたりするかも?

      最初は代替に CB2518T で良いかとおもったがちょっと厳しい?

      NR3015T とか ASPI-2512 が電流が流せてかつ安いみたい。

      CBC2518T なら 2.2H , 22uH とも OK そうな感じ
       
      CB2518T CBC2518T
      Sat Max Sat Max
      1.0uH 1.2A 1.5A 60mΩ 1.2A 1.0A 104mΩ
      2.2uH 510mA 1.3A 117mΩ 890mA 1.1A 169mΩ
      4.7uH 310mA 1.2A 100mΩ 680mA 920mA 260mΩ
      22uH 165mA 580mA 650mΩ 320mA 460mA 1001mΩ

      どうも CB2518T だと 電流は流せるものの、すぐ飽和する感じ。CBC2518T は、飽和電流も大きめ。22uH の方 -- PT4101 のデータシート見ると LB2012B も載っていて CB2518T 以下みたいに見える。2.2uH の方 -- LTC3406 を見ると MAX DC CURRENT を問題にしていて 1A あれば良さそうに見える。今買うなら CBC2518T が安くて良さそうなんだが、CB2518Tでもクリアしている? で、手持ちを調べると CB2518T の 4.7uH(R) と 22uH 。

おまけ SDカードインターフェイス(MSC) について

    どう考えても、引き出せる高速インターフェイスはこれしかない。どういうもので、どう使えるか 少し検討してみた。

    MSC

      JZ4725(B) の PMP で使われる microSD のインターフェイスは MSC(B では MSC1) というもので MMC/SD/SDIO コントローラ の略。これは、普通 4bit ある DATA が 1bit しかない。だが、これでも ちゃんと規格を満たしていて microSD も普通に使える。

      速度は、JZ4725 では 5Mbps 〜 20Mbps となっている。JZ4725B では、〜 80Mbps と大幅に上がっている。

      JZ4725Bに限った話だと それとは別に MSC0 があって、NAND FLASH と排他で使える。DATA 線も 4bit あって そこからのブートも可能になっている。と言っても、NAND FLASHを使わずに MSC0を使う PMP は見たことがない。こちらは MSC1 の 4 倍の最大性能で 320 Mbps 。

      NAND FLASH のパターンには MSC0 の信号線は(不足なく)来ている。JZ4725Bに換装した場合、microSD に付け替えることは可能かも知れない。(そのための変換基板を作ったりもしたのだが、0.5mm ピッチのため線を引き出すのは困難)

    1つのインターフェイスを 2つに分岐するチップ

      デジキーで SDIO を検索したところ TXS02612 というものが見つかった。

      これは、SDIO ポートエクステンダというもので、1 つの インターフェイスで 2 つのデバイスを使えるようにするスイッチ。 QFN-24 パッケージがあって、単価 100 円台。

      データシートをひもといて見ると... 2つのポートは、それぞれ別電圧にすることが可能。(ただし、1.1V 〜 3.6V の範囲) 。それなのに、(CLK 以外の)信号線 はアナログスイッチのような 双方向。(方向を指定する信号線もない)。これは ... 一般的なレベルコンバーターにも使えるかも知れない。

      それはともかく、インターフェイスを増やせる可能性が出てきた。

    さて、MSC は、JZ4725(B) でどうやって使うものなのだろう?

    MSC の機能



      まず、MMC , SD/SDIO 1bit, SD/SDIO 4bit の 3 つをサポートしている。MMC, SD/SDIO には SPI モードというのがあるはずだが、それが使えるものなのかどうかは よく分からない。

      さて、気になるのは、Interrupt と ReadWait 。なにやら ステータスを受け取ったりするようだが、4 bit では、DATA 線と シェアしている。いったいどういう仕組みなんだろうか? 1 bit では、専有している。こちらの方が楽そうだが ... だいたい MSC1 では DATA1/2 の専用線はない。MSC とは別に GPIO で接続するのだろうか?



      SDカードのドライバのコードを見たことがあれば知っている内容だが ... コマンド と 4バイト長 の Argument を送ってレスポンスを受け取るのがまず基本。レスポンスは 1バイトの形式もあるし、4バイトの形式もある。

      ChaN 氏の 『MMCの使いかた』が参考になる。

      コマンドの意味やそれに対する レスポンス形式のルールは決まっているが、無視して好きなように使うこともできそう。それに加えてブロック転送がある。これも使わずに済ませることも出来そうだ。

    SPIモード と 1bit の SD/SDIO とは、違うものなのかどうか分かっていないのだが、PIC32MX と直接接続できるような気がしてきた。それが可能なら USB HOST を付けられる可能性があるということになる。

    そればかりか、FPGA とやりとりするのも 出来そう。以前 『USBコントローラの設計(2)』なんて記事を書いたのだが、QFN32 の MachXO2-256 でも コマンド を受け取りレスポンスを返す程度のものは出来そうな気がする。

    4bit での転送は難しいような気がするがこれが出来ると ... JZ4725B の MSC0 + TXS02612 で接続したとして 最大 60 MHz x 4bit = 240 Mbps (30 MB/sec) にもなる。単に PC と FPGA を 取り持つものを作っても 面白いものが作れるかも知れない。

JZ4725B 自作ボードの構想

    チップを入手したし、2層基板での自作ボードの可能性を考えてみたい。(ハンダ付けが困難なのは、サテおく。)

    ひとつは、単なる変換基板を作る作戦。裏面を全部 GND にすれば、2層基板でもなんとかなりそうな気はする。汎用の変換基板があるかもだが、作った方が安いような気がする。ただこれでは、外部に出すピンが多すぎる -- 配線が面倒すぎるのだ。SDRAM ,水晶 , パスコンを引き回して良いものかどうかという不安もある。

    変換基板から一歩進めて、これらをオンボードにしたい。SDRAM につなげるピンは、1:1 にして専有させる。... そうすれば信号的に安定するだろうし、外部に引き出さなくて済む。NAND FLASH は接続できなくなるが、MSC0 (microSD) 専用ということにする手がある。

    USB は微妙。信号線は、SDRAM なんかより よっぽど高速なわけだが ... USB コネクタを載せると電源系も 付けたくなる。そうなると面積が...

    ちなみに、50mm x 50mm に収めようとすると ピンヘッダ・ソケット は 19x2 (38pin) を 2 つ入れるのが最大。結構線を引き出せるように見えるが、配線の都合があるから効率良く使えるとは限らない。また、2列は不便。可能なら 1 列にしたいところ ... 無理だとは思うが、1 列でも 一応は使えるような割り当てを目指したい。

    結構具体的なのは、実は設計を始めているため。ダメかもしれないが、いずれ記事にしたい。
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2012年10月13日

MachXO2ボード秋月で取り扱い開始!

MachXO2 1200ZE Breakout Board を秋月が取り扱い開始した。2600 円と FPGA ボードにしては安い。FT2232H 搭載で FT2232H 単独のボードより安いぐらい。今まで記事を書いてきたが、手軽に入手できるようになって嬉しい。

    追記 2013/04/26
    秋月の MachXO2 Breakout Board が 1200ZE → 7000HE にグレードアップ。価格は 3000円。

    規模は、1280 LUT → 6864 LUT と大幅に増えた。価格はあまり変わらない。

    規模が増えるとブロック RAM も増える。26個 26KB だが、Lattice では多いほう。あと HE だから 速度的には有利(というか普通)になった。

    調べてないけど、たぶんチップを置き換えただけで、前のと互換性がある(はず)。

この機会に Lattice の FPGAボード (興味があるもので 現行品)についてまとめておこう。

MachXO2 1200ZE Breakout Board [LCMXO2-1200ZE-B-EVN]
MachXO2 7000HE Breakout Board [LCMXO2-7000HE-B-EVN]



    ・秋月 2600 円
    デジキー : 2593円
    ・Mouser: 2572円
    ・秋月 3000 円
    デジキー : 3035円

    追記 2013/04/26
    1200ZE → 7000HE にグレードアップ 旧製品はなくなった。秋月価格は 2600円 → 3000円だが 円安が理由。デジキーで見るとチップ単価は、1200ZE 886円→ 7000HE 1462円。

    さて、7000HE となったことは、大変喜ばしい。1200ZE で CPU を作ると規模がネックで厳しかったのが解消される。それだけではない。2組の CPU を入れて通信してみることもできる。同期させても良いが、外部に一旦出して 引き込むことにより非同期もテストできる。SDRAM を付けて、キャッシュ付き 32bit CPU なんてのも可能だろう。いずれトライしてみたいものだ。

MachXO2 Pico Development Kit [LCMXO2-1200ZE-P1-EVN]

LatticeXP2 Brevia2 Development Kit [LFXP2-5E-B2-EVN]

MachXO 2280 Breakout Board [LCMXO2280C-B-EVN]

まず、Lattice 社の開発ツールの Lattice Diamond は、他社のものと比べると 専有 DISK 容量が少ない。普段使っている SSD の ノートPC に入れられるので重宝している。容量が少ない理由のひとつは IP が膨大ではないこと。使い勝手はむしろ良いと思う。容量が第一の理由で Lattice で済むものは Lattice にしている。

    というか当面 Lattice を使う予定。XilinX はまたいずれ。

    初心者むきかというと .. そうでもあり、そうでもないような ... 。XilinX だと 分からない メッセージがあっても、ググれば見つかったりするが、Lattice はその面でだいぶ厳しい。開発ツールは使いやすいと思うしその点は残念。秋月での取り扱い開始で、使う人が増えて、情報が増えることを切に願う。

Lattice FPGA の中で MachXO2 は、FLASH 内蔵だし、ブロックRAM がそれなりにあるし、結構使いやすい。乗算マクロがないとか、シフトレジスタの規模が極小にならないとか Dual-Port の ブロックRAMのコストが大きいとか、少々不満はあるが、良い点も多いのだ。

良い点としては、クロック内蔵で お手軽。QFN32 や LQFP のパッケージがあって、電子工作でボードを起こしやすい。FLASH 内蔵とか レギュレータ内蔵なのも、電子工作にはメリット。さらに、JTAG を通じて通信できる。XilinX と同じ機能が使えるのは便利。

以上はチップについてだが、上記の開発ボードは、もれなく FT2232H 採用の USB ポート付き。しかも安い。USB に差し込むだけで使えるし、とにかくお手軽。

    これらのボードには JTAG コネクタも付いている。JTAGENB にスライドスイッチを付け、JTAG を無効にするコンフィグを書き込めば、出力としての転用も可能。-- 要するに JTAG ケーブルにできるのだ。( LCMXO2280C-B-EVN 以外)

LFXP2 は、使ったことがないのだが、乗算マクロがあるし、LFXP2-5E-B2-EVN では SRAM も付いている。ちょっと興味がある。(ただ、プロセッサを設計するときしか必要ないし、当面は手が回らない。)

LCMXO2280C-B-EVN は、MachXO で古い。ブロックRAM も少ない。だが、これもメリットがある。I/O ピン 数が多いのだ。こういう BGA のチップを 電子工作で使うわけには行かないので、ありがたい存在。

紹介したなかで、お薦めなのはやっぱり LCMXO2-1200ZE-B-EVN ではないかと思う。余計なものは付いていないしすなお。スイッチを組み込めるエリアもある。4000ZE/7000ZE といった大規模チップに換装可能だと思うし改造の楽しみもある。

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posted by すz at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | MachXO2