
これを作る計画だが、途中で設計変更したりして良く分からなくなっている。時間が立つと注意事項なども忘れてしまいそうなのでメモ。
小屋としたが、どうも「テラス屋根」というカテゴリのものらしい。それに「フェンス」を付けたものということになるようだ。
これはウッドデッキ計画の一環でそのプロトタイプ。屋根の構造を同じにして耐久性や強度を見る。それ以前にちゃんと作れるかどうかの確認が最重要。これの作成と並行して束石づくりにも挑戦する。

あと、この2タイプも考えてみた。これらについては、後述。
木取り
後で付けるラティスを除いて、予め刻むべきものは刻んでから組み立てる。その説明。
なお組む前に、防腐塗料で塗装する。木口や切り欠いたところは、特に念入りにやる。

長押 2x4 1500mm
取付金具を嵌める 深さ 5mm で 25mm 幅の溝を 3つ掘る。 位置は、左端から 130mm , 645mm, 1345mm が溝の右端になるところ。
後ろの桁 45mm角 2000mm 刻むところはない。
垂木 野縁 30x40 1300mm 8本
前から 150mm 間隔で 11mm の深さで 8つ溝を切り、段々になるよう刻む。
前の桁 45mm角 2000mm
垂木があたるところ 30mm を中央からナナメに刻む。端の深さは 7.5mm 。位置は、両端 30mm 空けた位置。溝の反対側から 225mm 空けて隣。あとは 250mm づつ空ける。
次に、柱が刺さるホゾ穴。両端から 150mm あけた位置に 深さ 20mm 幅 45mm で凹型の溝。
ホゾ穴の裏のあて木。1x4 205mm

柱 45mm角 1648mm+
(地面が斜面になっているので、その分を足す)
ホゾ加工は、前から 45mm 長 x25mm を切り取る。(20mm 残す)
屋根板、野地板 180mmx12mm 厚 2000mm を磨いて使用。
ラティスは、完成後に現物合わせで後付け。
余る予定の木材
野縁 700mm 弱 x8
野縁 800mm x2, 330mm 弱 x2 (ラティス)
野地板 2000mm , 300mm 弱 x5 (ラティス)
2x4 320mm 弱
垂木 350mm 弱 x2 (柱)
野地板のような生木に近いグリーン材を保管する場合は、虫が付いている可能性も高いので、(磨いたうえで)防腐剤を塗って保管。また、木口に木工用ボンドを塗っておくと割れ防止になるらしい。
また、野地板は端が割れている可能性もあり、無理に端材を取るようなことはしない。屋根材は無理やり補修して使うが、ラティスは、出来るだけ良いところを使う。
木材費用(コメリ)
あくまで参考価格
垂木 45x45mm 2000mm 4本束 (1648mm+ x2, 2000mm x2) (1985mm 710円 x4) 2840円
野縁 30x40mm 2000mm 6本束 x2 (1300mm x8) 1980円 x2
野地板 180x12mm 2000mm 5枚束 (2000mm x9) 1550円 x2
2x4材 1820mm (1500mm) (698円)
1x4 材 (205mm x2) (端材)
ラティス追加分
野地板 180x12mm 2000mm 5枚束 (1700mm x1/3(58mm) x14) 1550円
10598 円 (12148 円)
1) 長押と後ろの桁の組み立てと取り付け

まず蝶番を付けて、可動できるのを確認。蝶番の位置はシビアではないが、長押の両端から 26mm あけて左右の2つ。真ん中に1つとした。上下の位置は、閉じた状態で 後ろの桁と下端が同じになるようにする。
長押から右に 390mm 出る位置で後ろの桁を付ける。
これは物置の右に揃えたいためで、中央ならば、190mm にする。また縦樋があるので取り付け位置によっては、右に揃えられないケースも。
取付金具の位置は、長押から 50mm 出すとしたが、はっきりしない。樋と長押の間が 45mm 以上になるよう調整する。ここは出来るだけ正確にしないと、荷重の分担が偏るので慎重に。
物置への取り付けは、ステーの下のボルトのみ外し、M6 20mm のアプセットボルトと交換。そもそも正確に作らないと嵌らないので、取付金具は確認しながら位置を決めて付ける。
このボルトを外すのは、マズそうな気がして来た。

柱を止めていて、内側だは、棚やらなんやらを付けていて荷重がかかっている場合がある。しょうがないので、柱に穴を空ける方針。
穴を空けてどうするのかと言うと、

リベットナット(rivet nut)。あるいはブラインドナットを使う。これは潰して板に付けるもので、潰すための道具には、
ロブスター(ロブテックス) エビ ハンドナッター ちょっとナッター M6用 1020円
がある。表から差し込んでボルト付け締めることで潰すので全部表から作業が出来る。
なお柱は、ZAM t1.2 厚い上にコの字なので十分に強い。・・・と思われる。
なお、金物の取り付けビスは、全部 38mm にしようと思う。
2)屋根の組み立てと取り付け

やり方は確定していない。
普通ならば、柱を立て、桁を付けてから垂木を取り付ける。最後に屋根板を下から止める。ビスは重なるところに打って見えなくする。
しかしそのようには作れない。屋根を動かすので丈夫である必要があるため、ビスは 2本打つ、しかも重なったところもまとめて上から。ビスが 75mm 間隔で丸見えというとんでもない外見になるが、なぁにウッドデッキをナナメにしたと思えば良いのだ。
組むところとして合板まるまる一枚の作業台を用意する。
まず桁を刻んであるからそこに合うように垂木を並べる。全部は並べられないので中の6本。並べるだけで、桁はまだ付けない。下から2番目の屋根板をビス止めする。付ける場所は、重なるところと、そこから75mm の位置。付け終わったらずらして、両端も止める。垂木が平行になっているか?桁と直角か?ということをよくよく確認してから。
後は下から上に同じように屋根板を止めていく。一番上と一番下は止めてはならない。桁に付けた後。
なお、ビスは、38mm 。
ここまで作ってようやく桁への取り付け。案が2つあり決めかねている。
ひとつは、構わず前の桁を取り付けてしまう。ナナメに付けるので柱とビシッと合わない可能性がある。ビスは 75mm で一度付けたら修正できない。もうひとつは、前の桁を柱に仮止めして組んだ状態で垂木を止める。柱の下は固定しないので危険かも知れない。ここでは後の案で説明していく。
屋根を後ろの桁に垂直に付ける。正確な位置で支える必要があり、L型鋼製束を使う。垂木の端は、地上から 601.4mm の計算。調整幅 540〜690 のタイプを 2本。L型の垂直面にもビス穴があるので仮止めすると良いかも知れない。
垂木と桁の位置関係は、上端を合わせてツライチになるようにする。ビス 75mm 。もう一番上の屋根板を取り付けて構わないが、物置と干渉しないか調整して付ける。計算では 屋根板が 50mm 桁から飛び出すのだが、屋根を起こしたときに樋にぶつかるかも知れない。短くしすぎると、樋から落ちたしずくが、屋根板の上に落ちない。結構微妙。
最初に、水平な場所で組む。前の桁の刻んだところに合わせて垂木を止める。 。ビスは 90mm 。

破風板を取り付けたらどうだろう? 桁が入る穴を正確に空ければ話が簡単になる。屋根板も前から付けていけば良い。図面では 90mmx13mm の貫で描いてみたが、もう少し厚みがあって幅も広い板 (105mm とか?) を使った方が良さそう。ついでに鼻隠しも描いてみた。これは付けなくても。
次に屋根板を付けていく。一番上の屋根板は、ここでは付けない。ビスは重なるところの中央と そこから 75mm 下の2か所。下から付けていって重なるところはビスが隠れるようにする。一番下は、後で付けるのでそのようには出来ない。しょうがないので、出来るだけ上に1本とそこから下 75mm ということにする。
付け終わってから 裏返してホゾ穴のあて木を付ける。
ビスは、 38mm 。
3)柱の取り付け

まず桁に 205mm の 1x4 を取り付けてホゾ穴にする。桁の上端を揃えて、下に 44mm 飛び出させる。
柱を仮に差し込んで、金折の位置を決め、桁にビス止め。金折は柱の外側になるように。その状態で、8mm 径の穴をあけて 柱をボルトで仮固定。ナットは爪付きT字ナットの予定。ボルトは M8 50mm。
この作業も合板の作業台の上で行う。定規代わりになるのだ。垂直になるよう微調整した上で、余っている野縁で動かないよう仮固定する。2本使ってXの字に止めると良い。

2000mm あるので 31°で止められる。ラティスを組むときに邪魔にならない位置にする。図面では、端材を使って前に前に取り付ける。下からの位置は 200mm ほど。ここで使った筋交いは、後で外してラティスを作るときに使う。端材のあて木だが、横方向に付けることでラティすを組むときの邪魔にならないようにしている。(が、回るのでどうでも良い)
出来上がったら、屋根と合わせてみる。傾斜があるので、何回も調整して柱を切り合わせる。屋根が倒れたりする可能性があり結構危険。屋根の可動範囲を考えて指をあてたりしないよう注意深く作業をする。手袋も忘れないこと。
なお、垂木の飛び出しは 30mm。
柱の下をマークして、屋根を降ろす。柱にボルト穴を空けて、金折を付けてマークのところに置き屋根に立てかける。ボルトは M8 80mm でナットは二重にする。もう一度位置確認。屋根との位置関係を正確にすることで、畳んだ時に桁のところの金折を使って柱をボルトで固定できる。
柱のどの位置にボルト穴をあけるべきかは計算できるが、未だ。
何回も調整して位置が決まったら、金折をコンクリートビスで固定。もうやりなおしは出来ないが、Xの字に付けた 仮固定用の野縁を外せばなんとかはなる。
最後に垂木の固定。まず真ん中の1本から。次に垂木の飛び出しのバランスを見て端の2本。全部付け終わったら、一番下の屋根板。屋根板の飛び出しは 30mm 。これも左右のバランスを見て調整しながら。
仮固定用の野縁を外してひとまず完成!(別にはずさなくても可)
4)ラティスの取り付け
これはオプション。組んでから日にちが立ってからでも良い。

骨組みは、4本余っている 30mmx40mm の野縁を使う。
まず横木 。現物合わせで作る。長さの目安は 1640mm 。これの両側に 15mm 長のホゾを切る。ホゾは正面から差し込む形状。ホゾ穴の方はマルチツールを使うつもり。位置は、桁の下端から 225mm 。ここは要調整。
ここから 90mm 間隔で 58mm 幅の板を 14枚付けると 90x14 + 58 = 1228mm 。上横木の上端から、下横木の下端までの距離。下横木の下端は、地上から 150mm の計算だが、その通りにはならない。
縦木も同じようにする。長さは、1198mm になる計算。ホゾは、嵌めるだけのつもり。板を付ければサンドイッチになるので、外れない。

板は野地板を 縦に3等分して作る。なので 58mm としたが、他のものでも構わない。長さは 1700mm の見込み。これも現物合わせ。ビスは交差するところにつき 25mm 1本の予定だが、ホゾの周りは、しっかりと長めのものを複数打つ。一番上と一番下になるが、38mm でホゾの両脇2本。
・杉板 畳下 (約)240×15×2000mm 658円
−例えばこれを4つにすれば、x4 で 2632 円。
・杉G桟木 (約)27×60×4000mm 430円
−(買えないけれど)これなら 7 本で 3010 円
・ホワイトウッド 1×3材 約1829mm 538円 x14 = 7532 円。
・K+檜ディメンション (約)19×110×2000mm 828円 x7 = 5796 円
もはや、輸入木材は高くなりすぎた。これなら国産材の方が良いだろう。野地板は 1550 円で最安だが、2倍出せば上等なプレーナー仕上げのKD杉材が買えるかも。(近場のホムセンだと 13mm厚 90mm 幅 5枚が税込み 1500円ほど。60mm 幅は売っていないようだが、もしあれば 7枚か8枚束になるはず。)
さて、調整の中身。屋根を畳んだときにも柱をボルトで固定したい。設計通りだと 金折の位置が合わない。金折がどこに来るか確認して、上下にずらすか何かする必要がある。おそらく下に 40mm ずらすが確定ではない。
ラティスについて書いてきた。
YAMAZEN(山善) アルミボーダーフェンス 900×25(L字金具込180)×1490(mm)、ダークブラウン
などを見ると、板の枚数は同じだが、なんか違う。こんな風にできないか後で検討してみよう。
また、斜め格子のラティスも検討したい。
(追記に続く)
続きを読む